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'''カルポー'''({{lang-grc-short|'''Καρπώ''', ''Carpo''}})は、[[ギリシア神話]]に登場する[[女神]]である。季節の女神・[[ホーラ]]の一柱で[[秋]]を司る。[[日本語]]では[[長母音]]記号を省略して'''カルポ'''とも表記される。 |
'''カルポー'''({{lang-grc-short|'''Καρπώ''', ''Carpo''}})は、[[ギリシア神話]]に登場する[[女神]]である。季節の女神・[[ホーラ]]の一柱で[[秋]]を司る。[[日本語]]では[[長母音]]記号を省略して'''カルポ'''とも表記される。 |
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[[ゼウス]]と[[テミス]]の3柱の娘の1人で、植物の結実・収穫を象徴する。[[アッティカ]]地方では[[タロー (ギリシア神話)|タロー]]、[[アウクソー]]とともに3柱説のホーラの1柱である<ref>[[パウサニアス]]、9巻35・1。</ref><ref>[[ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス]]、『神話集(Fabulae)』 183。</ref>。[[アテーナイ]]で崇拝されたホーラは春の女神・タローと秋の女神・カルポーの2柱の女神であり、[[夏至]]と[[冬至]]という2つの季節に神格化され、カルポーは[[植物]]の「枯死する」を意味する<ref>[[ロバート・グレーヴス]]『[[ギリシア神話 (ロバート・グレーヴス)|ギリシア神話 上巻]]』ISBN 4314000201、[[紀伊国屋書店]]、42頁。</ref>。 |
[[ゼウス]]と[[テミス]]の3柱の娘の1人で、植物の結実・収穫を象徴する。[[アッティカ]]地方では[[タロー (ギリシア神話)|タロー]]、[[アウクソー]]とともに3柱説のホーラの1柱である<ref>[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]、9巻35・1。</ref><ref>[[ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス]]、『神話集(Fabulae)』 183。</ref>。[[アテーナイ]]で崇拝されたホーラは春の女神・タローと秋の女神・カルポーの2柱の女神であり、[[夏至]]と[[冬至]]という2つの季節に神格化され、カルポーは[[植物]]の「枯死する」を意味する<ref>[[ロバート・グレーヴス]]『[[ギリシア神話 (ロバート・グレーヴス)|ギリシア神話 上巻]]』ISBN 4314000201、[[紀伊国屋書店]]、42頁。</ref>。 |
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カルポーは[[ペルセポネー]]、[[アプロディーテー]]や[[ヘーラー]]の侍女であり、[[ディオニューソス]]、[[アポローン]]や[[パーン (ギリシア神話)|パーン]]と相関があるとも考えられている。 |
カルポーは[[ペルセポネー]]、[[アプロディーテー]]や[[ヘーラー]]の侍女であり、[[ディオニューソス]]、[[アポローン]]や[[パーン (ギリシア神話)|パーン]]と相関があるとも考えられている。 |
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== 参考文献 == |
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*[[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
*[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
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{{ギリシア神話}} |
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2021年11月15日 (月) 11:01時点における版
カルポー(古希: Καρπώ, Carpo)は、ギリシア神話に登場する女神である。季節の女神・ホーラの一柱で秋を司る。日本語では長母音記号を省略してカルポとも表記される。
ゼウスとテミスの3柱の娘の1人で、植物の結実・収穫を象徴する。アッティカ地方ではタロー、アウクソーとともに3柱説のホーラの1柱である[1][2]。アテーナイで崇拝されたホーラは春の女神・タローと秋の女神・カルポーの2柱の女神であり、夏至と冬至という2つの季節に神格化され、カルポーは植物の「枯死する」を意味する[3]。
カルポーはペルセポネー、アプロディーテーやヘーラーの侍女であり、ディオニューソス、アポローンやパーンと相関があるとも考えられている。
脚注
- ^ パウサニアス、9巻35・1。
- ^ ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス、『神話集(Fabulae)』 183。
- ^ ロバート・グレーヴス『ギリシア神話 上巻』ISBN 4314000201、紀伊国屋書店、42頁。
参考文献
- パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)