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[[File:Mudurnu-Sakarya.jpg|thumb|320px|サンガリオス川([[サカリヤ川]])。]]
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'''サンガリオス'''({{lang-grc-short|Σαγγάριος}}, {{ラテン翻字|el|Sangarios}}, {{lang-en-short|Sangarius}})は、[[ギリシア神話]]の神である。[[大洋神]][[オーケアノス]]と[[テーテュース]]の息子の1人で<ref>ヘーシオドス、344行。</ref>、[[小アジア]]のサンガリオス川(現在の[[サカリヤ川]])の河神である。サンガリオス川は[[プリュギア]]地方や[[ビテュニア]]地方を流れて[[黒海]]に注ぐ。一説によると[[メトーペー]]との間に[[トロイア]]王[[プリアモス]]と結婚した[[ヘカベー]]をもうけた<ref>アポロドーロス、3巻12・5。</ref>。さらに[[パウサニアス]]によると、サンガリオスの娘({{仮リンク|ナナ (ギリシア神話)|en|Nana (Greek mythology)|label=ナナ}})から美青年([[アッティス]])が生まれ、[[アグディスティス]]から愛されたという<ref>パウサニアス、7巻17・10-12。</ref>。サンガリオス川の名は[[レアー]]に罰せられて川になったサンガス(Sangas)に由来するとも言われる<ref>[[ロドスのアポローニオス]]、2巻722行への古註。</ref>。
'''サンガリオス'''({{lang-grc-short|Σαγγάριος}}, {{ラテン翻字|el|Sangarios}}, {{lang-en-short|Sangarius}})は、[[ギリシア神話]]の神である。[[大洋神]][[オーケアノス]]と[[テーテュース]]の息子の1人で<ref>ヘーシオドス、344行。</ref>、[[小アジア]]のサンガリオス川(現在の[[サカリヤ川]])の河神である。サンガリオス川は[[プリュギア]]地方や[[ビテュニア]]地方を流れて[[黒海]]に注ぐ。一説によると[[メトーペー]]との間に[[トロイア]]王[[プリアモス]]と結婚した[[ヘカベー]]をもうけた<ref>アポロドーロス、3巻12・5。</ref>。さらに[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]によると、サンガリオスの娘({{仮リンク|ナナ (ギリシア神話)|en|Nana (Greek mythology)|label=ナナ}})から美青年([[アッティス]])が生まれ、[[アグディスティス]]から愛されたという<ref>パウサニアス、7巻17・10-12。</ref>。サンガリオス川の名は[[レアー]]に罰せられて川になったサンガス(Sangas)に由来するとも言われる<ref>[[ロドスのアポローニオス]]、2巻722行への古註。</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2021年11月15日 (月) 11:18時点における版

サンガリオス川(サカリヤ川)。

サンガリオス古希: Σαγγάριος, Sangarios, : Sangarius)は、ギリシア神話の神である。大洋神オーケアノステーテュースの息子の1人で[1]小アジアのサンガリオス川(現在のサカリヤ川)の河神である。サンガリオス川はプリュギア地方やビテュニア地方を流れて黒海に注ぐ。一説によるとメトーペーとの間にトロイアプリアモスと結婚したヘカベーをもうけた[2]。さらにパウサニアスによると、サンガリオスの娘(ナナ英語版)から美青年(アッティス)が生まれ、アグディスティスから愛されたという[3]。サンガリオス川の名はレアーに罰せられて川になったサンガス(Sangas)に由来するとも言われる[4]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、344行。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・5。
  3. ^ パウサニアス、7巻17・10-12。
  4. ^ ロドスのアポローニオス、2巻722行への古註。

参考文献