「マツダ・CX-80」の版間の差分
Hiromi ikusabe (会話 | 投稿記録) →年表: オートカラーアウォード2024グランプリ |
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[[マツダ・CX-60|CX-60]]・CX-70・[[マツダ・CX-90|CX-90]]に続くマツダのラージ商品群<ref>{{Cite web |和書|url=https://www.mazda.com/ja/innovation/monozukuri/technology/large/|title=ラージ商品群技術|website=マツダ|accessdate=2024-10-30}}</ref>第4弾(最終モデル)として位置づけられる3列シートミッドサイズ・クロスオーバーSUVで、[[2024年]][[4月18日]]に[[ヨーロッパ|欧州]]で初公開された<ref name="240418mazda">{{Cite press release|和書|title= 新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州で初公開 マツダとして欧州初の3列シートSUV。2つのハイブリッドシステムを採用した最上級モデル |publisher=マツダ株式会社|date=2024-04-19|url=https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2024/202404/240419a.html|accessdate=2024-10-15}}</ref>。日本国内においては、2023年に販売を終了した[[マツダ・CX-8|CX-8]]の後継車種と位置づけられているが、国内専用車種だったCX-8と異なり、グローバル展開される<ref>{{Cite web |和書|url=https://toyokeizai.net/articles/-/835314|title=CX-8からCX-80「単なる新型」ではない進化の深さ マツダ独自の「3列シートSUV」が醸す世界観|author=桃田健史|website=東洋経済オンライン|date=2024-10-27|accessdate=2024-10-30}}</ref>。 |
[[マツダ・CX-60|CX-60]]・CX-70・[[マツダ・CX-90|CX-90]]に続くマツダのラージ商品群<ref>{{Cite web |和書|url=https://www.mazda.com/ja/innovation/monozukuri/technology/large/|title=ラージ商品群技術|website=マツダ|accessdate=2024-10-30}}</ref>第4弾(最終モデル)として位置づけられる3列シートミッドサイズ・クロスオーバーSUVで、[[2024年]][[4月18日]]に[[ヨーロッパ|欧州]]で初公開された<ref name="240418mazda">{{Cite press release|和書|title= 新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州で初公開 マツダとして欧州初の3列シートSUV。2つのハイブリッドシステムを採用した最上級モデル |publisher=マツダ株式会社|date=2024-04-19|url=https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2024/202404/240419a.html|accessdate=2024-10-15}}</ref>。日本国内においては、2023年に販売を終了した[[マツダ・CX-8|CX-8]]の後継車種と位置づけられているが、国内専用車種だったCX-8と異なり、グローバル展開される<ref>{{Cite web |和書|url=https://toyokeizai.net/articles/-/835314|title=CX-8からCX-80「単なる新型」ではない進化の深さ マツダ独自の「3列シートSUV」が醸す世界観|author=桃田健史|website=東洋経済オンライン|date=2024-10-27|accessdate=2024-10-30}}</ref>。 |
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CX-60と同じエンジン、同じ変速機、同じサスペンションアームを使用する兄弟車であり、事実上CX-60の3列シート版となっている<ref name=WEBCG20241214/><ref name=autocar20241212/>。当初は2022-2023年に発売される予定であったが、CX-60の発売後に快適性に関する苦情が殺到したため<ref name=nikkeixtech/>、当時ほぼ発売直前に至っていたCX-80も改めて開発をやり直すことになり発売が1年遅れた<ref name=WEBCG20241214/><ref name=nikkeixtech/>。 |
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CX-60で問題視された乗り心地に関しては、ダンパーの製造元を変更し、リヤスプリングを大幅に柔らかくし、ダンパーの減衰力を上げて対応している<ref name=WEBCG20241214/><ref name=AUTOMESSE20241219/>。遮音性も改善され、CX-60比でキャビンへのエンジンノイズの侵入を低減している<ref name=nikkeixtech/>。細かな改善点があるが、運転席後端から前側はインテリアを含めてほぼCX-60と同一である。車体前部の差異はフロントグリルのみであるが、これは営業側より真正面から見たCX-80がCX-60と区別がつかないという意見があり、デザイン担当者がやむなくグリルに3本のラインを付け加えたものである<ref name=WEBCG20241214/>。3列シートとは関係ないとされており、原案ではラインの数は4本であった<ref name=WEBCG20241214>[https://www.webcg.net/articles/-/51263 マツダCX-80 XD Lパッケージ(4WD/8AT)【試乗記】3本線の意味] webCG 2024年12月14日</ref>。ヘッドライトやフロントバンパーもCX-60と同じ部品を使用している<ref name=autocar20241212/>。 |
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== 批評 == |
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CX-60にも搭載される3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンは、BMWの6気筒ディーゼルエンジンほどの上質さはないが<ref name=autocar20241212/>、燃費が良くトルクが豊かだと高く評価される<ref name=autocar20241212/><ref name=AUTOMESSE20241219/>。2列目はCX-60より広くなったが、3列目への乗り降りはヒョンデ・サンタフェなどと比較して困難さがあるとされた<ref name=autocar20241212/>。上級グレードの内装は豪華であり質感は高いが、エクスクルーシブグレードの内装はプラスチックが多用され、内装の統一感が損なわれていると指摘された<ref name=autocar20241212/>。PHEVではEV走行できる距離は実際には48km程度であり、走行中は不快な駆動用モーターの唸り音が車内に響き、洗練度が不足していると評価された<ref name=autocar20241212/>。PHEVに搭載される2.5L 4気筒ガソリンエンジンはエンジンの振動がやや目立ち、エンジンノイズも静かといえる領域に達しておらず粗削りな印象があるが、エンジンとモーターで合算される出力は十分にパワフルである<ref name=autocar20241212/>。懸念されるトルコンレスの8速ATであるいが、CX-60から素材や制御プログラムの改善が何度も行われているものの<ref name=nikkeixtech/>、スムーズとは言えないとされた<ref name=autocar20241212/>。CX-60で指摘された様々な問題点の解決に取り組んだ結果、操縦性は穏やかになっているが、荒れた路面を快適に走行できるとは言い難く<ref name=autocar20241212/>、フワフワと落ち着かない挙動を示し、乗り心地に関しては期待された洗練度に至っていないとされた<ref name=autocar20241212/><ref name=nikkeixtech>[https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00050/00182/ 静かでスムーズになったが乗り心地には課題残るマツダ「CX-80」] 日経クロステック 日経BP </ref>。欧州でのライバルは、ヒョンデ・サンタフェやプジョー5008などが想定され、トルクフルでスムーズな3.3Lディーゼルと上級グレードの上質な内装が強みになるだろうが、乗り心地の悪さと競争力のないPHEVの性能がネックになるだろうとされた<ref name=autocar20241212>[https://www.autocar.jp/post/1091335 「洗練度」が期待に届かず マツダCX-80 2.5 PHEVへ英国試乗 キラリと光る3.3Lディーゼル] AUTOCARS JAPAN 公開 : 2024年12月12日</ref>。日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025では2位に選出された<ref name=AUTOMESSE20241219/>。一位は奇しくもおなじ3列シートを搭載するホンダ「フリード」であった<ref name=AUTOMESSE20241219>[https://www.automesseweb.jp/2024/12/19/1722895 惜しくも「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」で2位だったマツダ「CX-80」は「嫁バレ」せずに「所有する喜び」が得られる1台【KEEP ON RACING】] AUTO MESSE WEB 2024年12月19日</ref>。 |
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== 年表 == |
== 年表 == |
2024年12月20日 (金) 19:41時点における版
マツダ・CX-80 KL3P/KL3R3P/KL5S3P | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2024年10月10日 - |
ボディ | |
乗車定員 | 6名/7名 |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
駆動方式 |
FR/4WD (FRはディーゼル車のみ) |
パワートレイン | |
エンジン |
(ディーゼル車) T3-VPTS型 3,283cc 直6 DOHC 直噴ディーゼルターボ (ハイブリッド車) T3-VPTH型 3,283cc 直6 DOHC 直噴ターボ (PHEV) PY-VPH型 2,488cc 直4 DOHC |
モーター |
(ハイブリッド車) MR型 永久磁石式同期電動機 (PHEV) MS型 永久磁石式同期電動機 |
変速機 | 8EC-AT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,120mm |
全長 | 4,990mm |
全幅 | 1,890mm |
全高 | 1,710mm |
車両重量 | 2,090-2,240kg |
系譜 | |
先代 | マツダ・CX-8 |
MAZDA CX-80(マツダ シーエックス エイティ)は、マツダが2024年から製造・販売する、大型・高級クロスオーバーSUVである。
概要
CX-60・CX-70・CX-90に続くマツダのラージ商品群[1]第4弾(最終モデル)として位置づけられる3列シートミッドサイズ・クロスオーバーSUVで、2024年4月18日に欧州で初公開された[2]。日本国内においては、2023年に販売を終了したCX-8の後継車種と位置づけられているが、国内専用車種だったCX-8と異なり、グローバル展開される[3]。
CX-60と同じエンジン、同じ変速機、同じサスペンションアームを使用する兄弟車であり、事実上CX-60の3列シート版となっている[4][5]。当初は2022-2023年に発売される予定であったが、CX-60の発売後に快適性に関する苦情が殺到したため[6]、当時ほぼ発売直前に至っていたCX-80も改めて開発をやり直すことになり発売が1年遅れた[4][6]。
CX-60で問題視された乗り心地に関しては、ダンパーの製造元を変更し、リヤスプリングを大幅に柔らかくし、ダンパーの減衰力を上げて対応している[4][7]。遮音性も改善され、CX-60比でキャビンへのエンジンノイズの侵入を低減している[6]。細かな改善点があるが、運転席後端から前側はインテリアを含めてほぼCX-60と同一である。車体前部の差異はフロントグリルのみであるが、これは営業側より真正面から見たCX-80がCX-60と区別がつかないという意見があり、デザイン担当者がやむなくグリルに3本のラインを付け加えたものである[4]。3列シートとは関係ないとされており、原案ではラインの数は4本であった[4]。ヘッドライトやフロントバンパーもCX-60と同じ部品を使用している[5]。
批評
CX-60にも搭載される3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンは、BMWの6気筒ディーゼルエンジンほどの上質さはないが[5]、燃費が良くトルクが豊かだと高く評価される[5][7]。2列目はCX-60より広くなったが、3列目への乗り降りはヒョンデ・サンタフェなどと比較して困難さがあるとされた[5]。上級グレードの内装は豪華であり質感は高いが、エクスクルーシブグレードの内装はプラスチックが多用され、内装の統一感が損なわれていると指摘された[5]。PHEVではEV走行できる距離は実際には48km程度であり、走行中は不快な駆動用モーターの唸り音が車内に響き、洗練度が不足していると評価された[5]。PHEVに搭載される2.5L 4気筒ガソリンエンジンはエンジンの振動がやや目立ち、エンジンノイズも静かといえる領域に達しておらず粗削りな印象があるが、エンジンとモーターで合算される出力は十分にパワフルである[5]。懸念されるトルコンレスの8速ATであるいが、CX-60から素材や制御プログラムの改善が何度も行われているものの[6]、スムーズとは言えないとされた[5]。CX-60で指摘された様々な問題点の解決に取り組んだ結果、操縦性は穏やかになっているが、荒れた路面を快適に走行できるとは言い難く[5]、フワフワと落ち着かない挙動を示し、乗り心地に関しては期待された洗練度に至っていないとされた[5][6]。欧州でのライバルは、ヒョンデ・サンタフェやプジョー5008などが想定され、トルクフルでスムーズな3.3Lディーゼルと上級グレードの上質な内装が強みになるだろうが、乗り心地の悪さと競争力のないPHEVの性能がネックになるだろうとされた[5]。日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025では2位に選出された[7]。一位は奇しくもおなじ3列シートを搭載するホンダ「フリード」であった[7]。
年表
- 2024年(令和6年)4月18日
- 欧州にて世界初公開。欧州向けには5月に予約受注を開始し、同年秋の発売を予定していると発表[2]
- 2024年(令和6年)8月22日
- 日本仕様を初公開し、同年初秋に発売予定であることを発表[8]。
- 2024年(令和6年)10月10日
- 日本市場向けに販売開始[9]。
- パワートレーンは、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと大型モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッド「e-SKYACTIV D3.3」、3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンのみで駆動する「SKYACTIV D3.3」の3種類を用意。
- グレード体系はエンジンごとに異なり、ディーゼル仕様が「XD」「XD S Package」「XD L Package」「XD Exclusive Mode」の4グレード、ディーゼルハイブリッド仕様が「XD-HYBRID Exclusive Sports」「XD-HYBRID Exclusive Modern」「XD-HYBRID Premium Sports」「XD-HYBRID Premium Modern」の4グレード、ガソリンPHEV仕様が「PHEV L Package」「PHEV Premium Sports」「PHEV Premium Modern」の3グレードで展開される。
- 座席は全車種3列シートだが、2列目がベンチシートと左右独立シートの違いにより定員が6人乗りと7人乗りに分かれる(「XD」「XD S Package」は7人乗りのみ、「XD Exclusive Mode」「XD-HYBRID Exclusive Sports」は6人乗りと7人乗りが選択可能)。
- 2024年(令和6年)12月14日
- メルティングカッパーメタリック(ext)/ブラック(int)の組み合わせがオートカラーアウォード2024でグランプリを受賞[10]。マツダ車のグランプリ受賞は通算4回目で、2019年のCX-30・MAZDA 3 FastbackのW受賞以来となる。
脚注
- ^ “ラージ商品群技術”. マツダ. 2024年10月30日閲覧。
- ^ a b 『新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州で初公開 マツダとして欧州初の3列シートSUV。2つのハイブリッドシステムを採用した最上級モデル』(プレスリリース)マツダ株式会社、2024年4月19日 。2024年10月15日閲覧。
- ^ 桃田健史 (2024年10月27日). “CX-8からCX-80「単なる新型」ではない進化の深さ マツダ独自の「3列シートSUV」が醸す世界観”. 東洋経済オンライン. 2024年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e マツダCX-80 XD Lパッケージ(4WD/8AT)【試乗記】3本線の意味 webCG 2024年12月14日
- ^ a b c d e f g h i j k l 「洗練度」が期待に届かず マツダCX-80 2.5 PHEVへ英国試乗 キラリと光る3.3Lディーゼル AUTOCARS JAPAN 公開 : 2024年12月12日
- ^ a b c d e 静かでスムーズになったが乗り心地には課題残るマツダ「CX-80」 日経クロステック 日経BP
- ^ a b c d 惜しくも「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」で2位だったマツダ「CX-80」は「嫁バレ」せずに「所有する喜び」が得られる1台【KEEP ON RACING】 AUTO MESSE WEB 2024年12月19日
- ^ 『「MAZDA CX-80」の日本仕様を初公開 豊かで上質な移動体験をお届けするマツダのフラッグシップSUV』(プレスリリース)マツダ株式会社、2024年8月22日 。2024年10月15日閲覧。
- ^ 『「MAZDA CX-80」の販売を開始 上質な移動体験、社会課題への対応、すべてを妥協しないマツダのフラッグシップSUV』(プレスリリース)マツダ株式会社、2024年10月10日 。2024年10月15日閲覧。
- ^ 【速報】オートカラーアウォード2024グランプリはマツダ「MAZDA CX-80」に決定!! - 日本流行色協会 2024年12月14日(2024年12月16日閲覧)
関連項目
外部リンク