コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

荒木淳一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あらき じゅんいち
荒木 淳一
生年月日 (1955-10-09) 1955年10月9日(69歳)
出生地 日本の旗 日本千葉県千葉市
国籍 日本
血液型 B型
ジャンル 画家油彩
活動期間 1986年 -
公式サイト 荒木淳一の部屋
主な作品

油彩
2001年 『二人の尼僧』(M30)
2008年 『フィレンツェ』(72.7×145.5cm)
2010年 『サンマルタン運河の朝』(33.4×65.2cm)


シリーズ
1997年- 『ベネチアのサラ』シリーズ
2009年- 『黒猫のいる風景』シリーズ 
版画
2007年 『フィレンツェ』(33.4×72.7cm) 
画集
2021年 『荒木淳一作品集』
テンプレートを表示

荒木 淳一(あらき じゅんいち、1955年 - )は、日本洋画家千葉県千葉市出身。愛知大学文学部フランス文学科卒業。

経歴

[編集]

13歳で油絵を描き始めるが、中学生の頃より自己表現の手段として文学を志し、1975年4月に愛知大学文学部フランス文学科に入学する。初めは小説家志望だったが、大学在学中に演劇に魅せられ劇作家志望に転向した。

1979年愛知大学卒業後ソルボンヌ大学文化学科に留学。パリではシネマテーク・フランセーズなどで映画三昧の日々を過ごした。小津安次郎、溝口健二黒澤明大島渚など日本の映画監督の作品の多くは当時日本映画プームだったパリで観た。また、フランス国内を始めスペインオランダベルギー西ドイツオーストリアスイスギリシャなどを旅しそれらの国々の建築美術、人々の生き方に多大のインスパイアーを受けた。

1981年帰国後本格的に油絵を描き始め、1986年より公募展に出品を始めた。1989年より成田禎介の描く風景画に惹かれ日展系の美術団体示現会展に出品、大内田茂士1990年日本芸術院会員)に師事した。

1991年に示現会の会友に推挙され同人となるが、1994年大内田茂士没後の第47回示現会展後に同会を退会し無所属となった。

1992年の初個展以来、パリとポルトガル風景が主なモチーフだったが、1996年1月の浦和伊勢丹での展覧会以降「イタリアの風と光」「イタリア 煌めく光の中で」「イタリアの空と大地」などイタリア風景を中心とした展覧会が開催されるようになった。

1995年ギャラリーGKでの展覧会でオイルオンペーパーの作品が初めて発表された。

1996年~1997年評論家種村季弘のプロデュースにより西武百貨店5会場で展覧会が開催された。

2001年「日本におけるイタリア年2001」に因んで「イタリア2001年の旅」と題された展覧会がイタリア文化会館イタリア大使館文化部)の後援により、4月の高岡大和を皮切りに翌2002年7月の大宮そごうまで全国23会場で開催された。

2007年の弘前中三より「黒猫のいる風景」が発表された。その後2009年沖縄リウボウでの展覧会よりオイルオンペーパーで描かれた黒猫のいる風景「黒猫百景」シリーズが始まった。

2001年のアート未来展出品以降個展主義を続けていたが、2012年の第44回ローマン派美術協会展に23年振りに出品、奨励賞を受賞し会友に推挙され同人となった。

人物

[編集]

活動

[編集]

主な出品・受賞歴

[編集]
  • 1987年 ローマン派美術協会展 出品(~'89年) 会友推挙
  • 1988年 ローマン派美術協会展 「坂のある風景」にて地球人賞 受賞・会員推挙
  • 1989年 示現会展 出品(~'94年)
  • 1991年 示現会展 会友推挙
  • 1999年 一線美術会展 出品 会友推挙
  • 2000年 新作家美術協会展 招待出品
  • 2001年 アート未来展 出品 会員推挙
  • 2012年 ローマン派美術協会展 出品(~'14年) 「二人の尼僧」にて奨励賞 受賞・会友推挙
  • 2013年 ローマン派美術協会展 「アルファマ」にて特選 受賞・会員推挙
  • 2015年 白亜会展 出品(~'16年) 同人推挙
  • 2016年 白亜会展 会員推挙
  • 2018年 元陽会展 出品 会員推挙
  • 2019年 元陽会展 「フィレンツェ」にて奨励賞 受賞
  • 2021年 元陽会展 「フィレンツェ」にて優秀賞 受賞
  • 2022年 元陽会展 委員推挙

主な展覧会

[編集]

個展

[編集]

グループ展

[編集]
  • 1994年 「'94 さまざまなる歌」(井上公三、小浦昇、望月通陽、山中現 他)赤坂・山の上ギャラリー 
  • 1996年 「爽風会展」(蛭田均、大見伸、掛川孝夫、丸山勉、大竹山規、滝沢直次 他)丸の内・ぎゃらりー友美堂
  • 1996年 「彩の国さいたま ゆかりの作家絵画展」(小松崎邦雄、斉藤三郎、智内兄助、石原靖夫、内田晃 他)川口そごう
  • 1997年 「荒木淳一・首藤百合子二人展」(首藤百合子)静岡松坂屋
  • 1997年 「彩の国ゆかりの作家絵画展」(黒沢信男、徳田宏行、滝沢直次、島根清 他)大宮そごう
  • 1997年 「ヨーロッパの風と光」(大東正一)上田西武
  • 1999年 「カラリスト展」(赤穴宏、大沢昌助織田廣喜、神戸文子、草間彌生田村孝之介 他)京橋・金井画廊
  • 1999年 「荒木淳一・藤田昌市二人展」(藤田昌市)東急百貨店東横店
  • 2000年  ~人気作家による~「花を描いた作品展」(田中清、鈴木和道、フィオナ)大宮そごう
  • 2001年 「ヨーロッパ2001年の旅」(梅沢民雄)横須賀さいか屋
  • 2001年 「荒木淳一・石黒秀治・吉田伊佐油絵3人展」(石黒秀治、吉田伊佐)札幌丸井今井
  • 2001年  ~現代人気作家が描く~「ヨーロッパ風景画展」(梅沢民雄、上田彩加、今関アキラコ)東急百貨店東横店

主な作品

[編集]

欧州風景

[編集]
  • 1999年 プチカナルの朝(65.2×33.4cm)
  • 2001年 二人の尼僧(M30)
  • 2002年 ペルージャ(33.4×72.7cm)
  • 2003年 ゴンドリエ(65.2×33.4cm)
  • 2006年 ベネチアの運河(33.4×72.7cm)
  • 2007年 シエナ(27.3×60.6cm)
  • 2008年 フィレンツェ(72.7×145.5cm)
  • 2009年 プロバンスの風に吹かれて(F20)
  • 2010年 サンマルタン運河の朝(33.4×65.2cm)
  • 2010年 窓からローマが見える(27.3×60.6cm)

ベネチアのサラシリーズ

[編集]

ベネチアの街角を舞台に、至福の時の象徴の少女(サラ)と旅人(作者自身)を描いたシリーズ。

  • 2000年 ベネチアのサラ(72.7×33.4cm)
  • 2001年 ベネチアのサラ(M8)
  • 2001年 ベネチアのサラ(P12)
  • 2013年 ベネチアのサラ(72.7×33.4cm)

オイルオンペーパー

[編集]

洋紙に油絵の具を用いて描いた作品。

欧州風景
[編集]
  • 2000年 フィレンツェ(20×80cm)
  • 2002年 SEASIDE WEEKEND(15×50cm)
  • 2003年 ベネチアの夕暮(12×36cm)
  • 2007年 リンツ郊外の雪景色(17×25cm)
  • 2011年 モンサンミッシェルの夕暮(12×36cm)
黒猫のいる風景シリーズ
[編集]

世界の街角で月「ツキ」を手招く黒猫を描いたシリーズ。2009年に10作品、以後は毎年5作品程度制作して2027年ころ100作「黒猫百景」を完結する予定。

作品は1作品につき100点ずつシリアル番号を付して制作。

  • 2009年- 1 黒猫のいる風景・フィレンツェ(5×5cm)(8×8cm)
  • 2009年- 2 黒猫のいる風景・大きな月を招く猫(ベネチア)(5×5cm)(8×8cm)(8×10cm)(10×15cm)
  • 2009年- 3 黒猫のいる風景・月についている猫(5×5cm)(8×8cm)(8×10cm)(10×10cm)
  • 2009年- 4 黒猫のいる風景・パリ(10×15cm)
  • 2009年- 5 黒猫のいる風景・コインブラ(5×5cm)(8×8cm)
  • 2009年- 6 黒猫のいる風景・大きな月を招く猫(ベネチア)(5×15cm)
  • 2009年- 7 黒猫のいる風景・ベネチア(15×5cm) 
  • 2009年- 8 黒猫のいる風景・ゴンドラの上の猫(15×5cm)(17×6cm)
  • 2009年- 9 黒猫のいる風景・サンチャゴ・デ・コンポステーラ(8×6cm)
  • 2009年- 10黒猫のいる風景・真実の口(5×5cm)
  • 2010年- 11黒猫のいる風景・モンマルトル(8×8cm)
  • 2010年- 12黒猫のいる風景・リスボンの窓辺(10×15cm)
  • 2010年- 13黒猫のいる風景・エボラ(10×10cm)
  • 2010年- 14黒猫のいる風景・アッシジ(8×8cm)
  • 2010年- 15黒猫のいる風景・プロバンス(5×5cm)
  • 2011年- 16黒猫のいる風景・眼鏡橋の桜と尾曲がり猫(5×5cm)(8×8cm)
  • 2011年- 17黒猫のいる風景・満開の桜と月を招く猫(5×5cm)(8×8cm)
  • 2011年- 18黒猫のいる風景・溜息橋 (10×8cm)(15×10cm)
  • 2011年- 19黒猫のいる風景・アルファマ(8×8cm)
  • 2011年- 20黒猫のいる風景・ナザレ(8×8cm)
  • 2012年- 21黒猫のいる風景・グラナダ(8×8cm)
  • 2012年- 22黒猫のいる風景・サントリーニ(8×8cm)
  • 2012年- 23黒猫のいる風景・リスボン(13×20cm)
  • 2012年- 24黒猫のいる風景・ナザレ(8×8cm)
  • 2013年- 25黒猫のいる風景・モンサンミッシェル(10×10cm)
  • 2013年- 26黒猫のいる風景・ムーラン・ド・ラ・ギャレット(10×10cm)
  • 2013年- 27黒猫のいる風景・富士山(13×20cm)
  • 2013年- 28黒猫のいる風景・グラナダの裏通り(10×10cm)
  • 2014年- 29黒猫のいる風景・サントリーニの風車(10×10cm)
  • 2014年- 30黒猫のいる風景・ブルージュ(10×10cm)
  • 2014年- 31黒猫のいる風景・草原と猫(10×10cm)
  • 2015年- 32黒猫のいる風景・ロカ岬(10×10cm)
  • 2015年- 33黒猫のいる風景・ナポリベスビオ(10×10cm)
  • 2015年- 34黒猫のいる風景・ベルビル[要曖昧さ回避](10×10cm)
  • 2015年- 35黒猫のいる風景・と猫(13×20cm)
  • 2016年- 36黒猫のいる風景・サンフランチェスコ教会(10X10)
  • 2016年- 37黒猫のいる風景・サンタンジェロ城(10X10)
  • 2016年- 38黒猫のいる風景・サントリーニの教会(10X10)
  • 2016年- 39黒猫のいる風景・フクロウと猫(10X10)
  • 2017年- 40黒猫のいる風景・セゴビア(10X10)
  • 2018年- 41黒猫のいる風景・家路(10X10)
  • 2018年- 42黒猫のいる風景・バルセロナの裏通り(10X10)
  • 2019年- 43黒猫のいる風景・ナザレの砂浜(10X10)
  • 2019年- 44黒猫のいる風景・ベネチアの船着き場(10X10)
  • 2020年- 45黒猫のいる風景・オデオン(10X10)
  • 2021年- 46黒猫のいる風景・スペイン広場(10X10)
  • 2023年- 47黒猫のいる風景・ナザレ(10X10)
  • 2023年- 48黒猫のいる風景・ビアナドカシュテロ(10X10)

版画

[編集]
  • 2007年 フィレンツェ(33.4×72.7cm)を200部制作。

その他

[編集]

カレンダー

[編集]
  • 2000年 川口信用金庫カレンダー画担当
  • 2001年 川口信用金庫カレンダー画担当
  • 2002年 川口信用金庫カレンダー画担当
  • 2002年 (株)セノンのカレンダー画担当
  • 2003年 川口信用金庫カレンダー画担当
  • 2004年(株)セノンのカレンダー画担当
  • 2008年 川口信用金庫カレンダー画担当

外部リンク

[編集]