本笠寺駅
本笠寺駅* | |
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駅舎 | |
もとかさでら MOTO KASADERA | |
◄NH28 本星崎 (1.5 km) (0.7 km) 桜 NH30► | |
所在地 | 名古屋市南区前浜通七丁目3 |
駅番号 | NH 29 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 58.2 km(豊橋起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
4,827人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1917年(大正6年)3月7日[1] |
備考 |
* 1943年(昭和18年)笠寺駅から改称 駅員配置駅 |
本笠寺駅(もとかさでらえき)は、愛知県名古屋市南区前浜通7丁目にある名古屋鉄道名古屋本線の駅。駅番号はNH29。
概要
[編集]毎年2月3日に笠寺観音で節分会が開催され多くの人が訪れる。また毎月18日には縁日が、毎月6, 16, 26日には六の市が笠寺観音で開催され多くの参拝者・買い物客で賑わう。かつての準急停車駅だが、現在は普通列車のみの停車である。2005年(平成17年)までは朝の一部の急行、夕方の一部の下り急行が停車していた)。このほか、前述の節分会の日は日中(2012年(平成24年)以降の平日は準急が削減されたため午前中のみ)に急行・準急が臨時停車する。そのため、この日は唯一日中に当駅で緩急接続を行うことができる。ただし、2024年の節分の日は臨時停車が行われていない。
平日の下りには当駅で4本の列車を通過待ちする普通列車が1本存在し、その列車は当駅に9分停車する[2]。
歴史
[編集]- 1917年(大正6年)3月7日 - 愛知電気鉄道の笠寺駅として開業[1]。
- 1935年(昭和10年)8月1日 - 名岐鉄道との合併により名古屋鉄道が発足したため、同社の駅となる。
- 1943年(昭和18年)6月1日 - 国鉄東海道本線に笠寺駅が開業したのに伴い、本笠寺駅に改称。
- 1959年(昭和34年)11月11日 - 駅舎改築および配線変更[3]。島式2面4線化および地下道新設[4]。
- 1962年(昭和37年)12月 - 名古屋ショッピ(後のパレマルシェ)笠寺店開業[5]。
- 1970年(昭和45年)12月25日 - 準急停車駅に昇格[6]。
- 1987年(昭和62年)5月 - 自動改札機設置[7]。
- 1990年(平成2年)10月29日 - 準急が廃止される[8]。
- 2004年(平成16年)9月15日 - トランパス導入[9]。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - 「トランパス」供用終了。
- 2022年(令和4年)3月 - バリアフリー化工事完成(エレベーター3基設置)。
- 2023年(令和5年)3月18日 - 準急の特別停車を廃止。
- 2024年(令和6年)12月21日 - 終日無人化(予定)[10]。
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完成当時の駅舎内部[11]。
駅構造
[編集]島式2面4線の待避可能な地上駅で、ホーム有効長は6両。日中普通のみ停車の駅では数少ない終日有人駅である。2022年(令和4年)3月にLED式列車発車案内、エレベーターが設置され(自動音声案内は2008年(平成20年)2月頃に設置された)、バリアフリーに対応している。上屋は4両分あり、6両編成の場合、名古屋寄りと豊橋寄りの各1両分は上屋に掛からない。自動券売機(1台。manaca対応。もう1台増設できるスペースがある)・自動改札機(3通路)はトランパス導入前より存在する。普通しか停車しないが、発車案内や自動放送は主要駅で使用される詳細型である。
改札口とホームを結ぶ地下通路の半分は壁で区切られ、改札外の自由通路となっており、駅舎の反対側の西口まで貫通している[12]。トイレは改札内に設置されている。
普通列車(一部を除く)は基本的にこの駅で特急(快速特急)や急行(準急を含む)に追い越されるため、概ね5分程停車する。下り線(名鉄名古屋駅)方面は堀田駅(停車列車は全て副本線に入るため堀田駅停車の急行や準急の待避は不可)や二ツ杁駅、犬山線方面は西春駅まで待避ができず、特に岐阜方面の場合は新清洲駅まで緩急接続ができない(金山駅では構造上上下線とも緩急接続が可能だが本数が多いため通常は行わない)ため、当駅で多くの普通列車が待避を行う(上り線はこの先、鳴海駅でも待避が可能。8両編成は当駅では待避ができないため堀田駅か鳴海駅で待避する)。そのため本線に停車する上り列車は片手で数えるほど少なく、日中以降の普通列車は待避線に入る(日中の下り列車は犬山行きが本線に停車)。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | NH 名古屋本線 | 下り | 金山・名鉄名古屋方面[13] | 待避線 |
2 | 本線 | |||
3 | 上り | 東岡崎・豊橋方面[13] | ||
4 | 待避線 |
-
ホームに通じる改札(左)と西口に通じる地下通路(右)
-
西口
-
ホーム
-
駅名標
ホームの上屋を支える柱には、イリノイ鉄道のレールが使われており、ところどころで刻印を見ることができる。
山崎川・天白川間連続立体交差事業[14]に伴う駅高架化計画があり、2020年(令和2年)度内に環境アセスメント準備書作成に向けて調査を進める方針となっている(但し、本星崎駅周辺の高架化を第1期整備としており、第2期整備となる当駅周辺の高架化工事の着手は2030年代半ば以降となる)[15]。
配線図
[編集] ← 東岡崎方面 |
→ 名古屋方面 |
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凡例 出典:[16] |
利用状況
[編集]- 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は4,031人である[17]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は4,611人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中90位、名古屋本線(60駅)中28位であった[18]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は8,219人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中54位、 名古屋本線(61駅)中24位であった[19]。
- 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は11,909人であり、この値は名鉄全駅中32位であった[20]。
- 『名古屋市統計年鑑』によると、2019年度の1日平均乗車人員は2,321人である。各年度の1日平均乗車人員は以下の通り[21]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 2,472 |
2001年 | 2,341 |
2002年 | 2,298 |
2003年 | 2,236 |
2004年 | 2,205 |
2005年 | 2,153 |
2006年 | 2,186 |
2007年 | 2,197 |
2008年 | 2,206 |
2009年 | 2,142 |
2010年 | 2,193 |
2011年 | 2,206 |
2012年 | 2,253 |
2013年 | 2,279 |
2014年 | 2,232 |
2015年 | 2,298 |
2016年 | 2,282 |
2017年 | 2,338 |
2018年 | 2,321 |
2019年 | 2,321 |
駅周辺
[編集]周辺は住宅地や商店街になっている。
主な施設
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バス路線
[編集]当駅の最寄りは、東側商店街を抜けた先の環状線沿いにある名古屋市営バス「笠寺西門」バス停となる。
隣の駅
[編集]※ かつては本星崎駅 - 当駅間に東笠寺駅が存在した。
脚注
[編集]- ^ a b 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1917年3月16日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 鳴海始発の本笠寺7時54分着、8時3分発、普通・新鵜沼行きがそれに該当する。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1002頁。
- ^ 宮脇俊三・原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄(JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、191頁、ISBN 978-4093954112
- ^ 名鉄百貨店社史編纂室 『名鉄百貨店開店30周年記念社史』 名鉄百貨店、1985年5月10日。
- ^ 岸義則「読者短信」『鉄道ピクトリアル』第248巻、電気車研究会、1971年3月、90頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1072頁。
- ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第51巻第12号、鉄道友の会、2004年12月号、28頁。
- ^ “一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2024年11月15日). 2024年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月15日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道(編)「本笠寺駅 十月末完成を目標に工事いよいよ急ピッチ」『れいめい』第120号、名古屋鉄道、1959年7月、4頁。
- ^ 愛知)本笠寺駅、遠いバリアフリー 高架化理由に見送り
- ^ a b “本笠寺(NH29)(もとかさでら) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ http://www.nui.or.jp/project/renzoku.htm[リンク切れ]
- ^ 建通新聞中部版、2020年4月30日付1面
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。
- ^ 毎年の統計データ(名古屋市統計年鑑) - 名古屋市
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 本笠寺駅 - 名古屋鉄道