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第13代総選挙 (大韓民国)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第13代総選挙
大韓民国
1985年 ←
1988年4月26日 (1988-04-26)
→ 1992年

国会299議席
投票率 75.8%
  第1党 第2党 第3党
   
党首 盧泰愚 金大中 金泳三
政党 民主正義党 平和民主党 統一民主党
獲得議席 125議席 70議席 59議席
得票数 6,670,494 3,783,279 4,680,175
得票率 34.0% 19.3% 23.8%

  第4党 第5党 第6党
 
党首 金鍾泌
政党 新民主共和党 ハンギョレ民主党 無所属
獲得議席 35議席 1議席 9議席
得票数 3,062,506 251,236 933,161
得票率 15.6% 1.3% 4.8%
得票率増減  
第13代総選
国会議事堂庁舎(ソウル特別市汝矣島)
各種表記
ハングル 제13대 총선
漢字 第十三代總選
発音 ジェ シプサムデ チョンソン
日本語読み: だい13だい そうせんきょ
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第13代総選挙(だい13だいそうせんきょ)は、第六共和国における大韓民国国会の国会議員を選出するため、1988年4月26日に実施された韓国における総選挙で、1948年5月の初代総選挙から数えて13回目となる選挙である。韓国では選挙回数を「第○回」ではなく「第○代」と数える。また名称も「総選挙」(총선거)ではなく「総選」(총선)と表記するのが一般的である。なお本稿では選挙後の政局と3党合同についても少し解説する。

概要

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新憲法(第六共和国憲法)の施行に基づいて行われた総選挙である。

16年ぶりに国民の直接選挙によって行われた前年12月の第13代大統領選挙で盧泰愚候補を勝利させた与党民主正義党(民正党)に対し、両金(金泳三・金大中)間の候補一本化が失敗し、二つ(統一民主党・平和民主党)に分裂して大統領選挙に挑んで敗れた野党は、再統合交渉の失敗により分裂したまま総選挙に挑むことになった。そこに金鍾泌の新民主共和党(共和党)も加わり、大統領選挙の時と同様に再び四党による激しい選挙戦が展開された。選挙の結果、与党民正党は過半数を下回って敗北、平民党を中心とする野党が多数派を占める結果となった。

基礎データ

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1988年3月17日に公布・施行された新・国会議員選挙法に基づいて行われた。改正選挙法の特徴は、①中選挙区中心の制度から小選挙区中心の制度(並立制)に改められた。②地域区の議席比率の増加(三分の二→四分の三)。③全国区における第一党へのボーナス議席の減少(三分の二→二分の一)。などで、地域区の結果がそのまま、各党の選挙結果を大きく左右するようになったといえる。

  1. 有権者は地域区の候補者のみに投票(記号式
  2. 地域区で最多議席を得た政党に全国区の半分に当たる38議席を配分。残りの議席を地域区で5議席以上得た政党に議席数に応じてヘアー式で配分していく。
  3. 少数政党への配慮措置として、地域区において5議席未満でも合計得票数が3%を超える場合は、全国区の1議席を配分する(その場合は、第2党以下の配分が減る)
  4. 前回と同様、地域区で1議席も獲得できず、得票率が2%未満だった政党は政党資格を失う
  • 選挙人数:26,198,205名
  • 立候補者数(地域区):1,040名
主要政党立候補者数
党派 候補者数
民主正義党 225
統一民主党 198
新民主共和党 179
平和民主党 169
無所属 110
出所:中央選挙管理委員会歴代選挙情報システム

選挙結果

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  • 投票率:75.8%(前回までの平均投票率79.6%)
    • 総投票者数:19,850,815名
    • 有効票数:19,642,040票[2]
党派別議席数と得票
政党名 当選者数 得票数 %
地域区 全国区 合計 %
民主正義党
민주정의당
87 38 125 41.9 6,670,494  33.9
平和民主党
평화민주당
54 16 70 23.4 3,783,279 19.3
統一民主党
통일민주당
46 13 59 19.7 4,680,175 23.8
新民主共和党
신민주공화당
27 8 35 11.7 3,062,506 15.6
ハンギョレ民主党
한겨레민주당
1 0 1 0.3 251,236 1.3
その他の政党 0 0 0 0.0 261,189 1.2
無所属
무소속
9 9 3.0 933,161 4.8
合計 224 75 299 100.0 19,642,040 100.0
出所:“<表8-7>第13代国会議員総選挙”金浩鎮『韓国政治の研究』李健雨訳(三一書房)242頁と韓国中央選挙管理委員会の「歴代選挙情報システム」を参照して作成。なお議席を獲得出来なかった政党(新韓民主党民主韓国党など9党)の得票については「その他の政党」として合算して掲載する。
女性当選者6人[3]
党派 全国区
民主正義党 5
平和民主党 1
合計 6

解説

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与党の民主正義党(民正党)は第1党の座は確保したものの、過半数(150議席)を大幅に下回る議席に留まり、韓国憲政史上初めて与党が野党の総議席数を下回る「与小野大」の状態となった。野党は平和民主党(平民党)が得票率で民正党と統一民主党(民主党)に次ぐ3番目の得票率にもかかわらず、全羅道とソウル市で効率的に当選者を出したことが功を奏し、議席数で民主党を上回る第2党に踊り出た。民主党は得票率では民正党に次ぐ第2党になったが、議席数では第3党の地位に甘んじる結果となった。また金鍾泌が率いる新民主共和党(共和党)は、彼の出身地である忠清南道で広い支持を集め、院内交渉団体を形成するために必要な20議席を上回る議席を得る事ができた。

前年の大統領選挙において批支(金大中候補批判的支持グループ)グループ・候単(金泳三候補を念頭にした野党候補単一化グループ)グループ・独候(独自民衆候補擁立派、在野運動家の白基玩を擁立)に分裂した在野運動勢力は、批支グループが平民党に入党、候単グループの主要部分はハンギョレ民主党を結成、独候グループは民衆の党を結成して今回の選挙に挑んだ。選挙の結果、在野から平民党や民主党に入党した文東煥朴英淑趙昇衡徐敬元梁性佑朴錫武李喆鎔李相洙金泳鎭鄭祥容李海瓚(以下平民党)、姜信玉盧武鉉(後の第16代韓国大統領)・李仁済(以下民主党)が当選、議会進出した。しかし、一方でハンギョレ民主党や民衆の党は実質的に当選者を出すことが出来ず(ハンギョレ民主党で当選した朴亨午は当選直後に平民党に入党)、現実政治の壁の厚さを痛感させる結果となった。

市・道別地域区議席数
地域 選挙区 党派
民正 平民 民主 共和 ハン 無所
合計 224 87 54 46 27 1 9
首都圏 ソウル特別市 42 10 17 10 3 0 2
仁川直轄市 7 6 0 1 0 0 0
京畿道 28 16 1 4 6 0 1
江原道 14 8 0 3 1 0 2
忠清道 忠清北道 9 7 0 0 2 0 0
忠清南道 18 2 0 2 13 0 1
湖南(全羅道) 光州直轄市 5 0 5 0 0 0 0  
全羅北道 14 0 14 0 0 0 0
全羅南道 18 0 17 0 0 1[4] 0
嶺南(慶尚道) 釜山直轄市 15 1 0 14 0 0 0
大邱直轄市 8 8 0 0 0 0 0
慶尚北道 21 17 0 2 2 0 0
慶尚南道 22 12 0 9 0 0 1  
済州道 3 0 0 1 0 0 2
出所:文京洙著『韓国現代史』(岩波新書)172頁の「表6-第13代国会議員選挙 市・道別当選者数」。
地域別得票率
民正 民主 平民 共和
全体 34.0 23.8 19.3 15.8
首都圏 ソウル特別市 26.2 23.4 27.0 16.1
仁川直轄市 37.5 28.3 14.1 15.5
京畿道 36.1 22.9 15.9 18.2
忠清道 忠淸北道 43.7 16.0 1.4 33.3
忠清南道 30.2 15.0 3.8 46.5
湖南(全羅道) 光州直轄市 9.7 0.4 88.6 0.6
全羅北道 28.8 1.3 61.5 2.5
全羅南道 22.9 0.8 67.9 1.3
江原道 43.6 21.6 4.0 20.2
嶺南(慶尚道) 大邱直轄市 48.2 28.4 0.7 13.2
釜山直轄市 32.1 54.3 1.9 6.8
慶尚北道 51.0 24.5 0.9 16.0
慶尚南道 40.2 36.9 1.0 10.3
済州道 36.0 27.1 6.0 3.4
  • 略称について
民主正義党=民正、平和民主党=平民、統一民主党=民主
新民主共和党=共和、ハンギョレ民主党=ハン、無所属=無所
  • 太字になっている数字は当該地域で第一党になった党派を示している。
  • 出所:大西裕「韓国の場合-地域主義のゆくえ」、表5「民主化以降の国会議員選挙政党別得票率」(198~199頁)、梅津寛ほか編著『新版 比較・選挙政治-21世紀初頭における先進6カ国の選挙』ミネルヴァ書房。尚本表作成にあたり、地域別に区分けし直した。

選挙結果と地域感情

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どの党も過半数を確保できず。多党制の状況が出現したが、前年の大統領選挙で表面化した地域主義が大きく影響したものであった。全国各地の人たちが在住するソウル以外では、平民党が光州市を含む全羅道で37議席中36議席を獲得しほぼ独占(残る1議席についても、當選者が平民党に入党したため完全独占となった)するなど、各党がそれぞれ本拠地としている地域で圧倒的強さを示した。また平民党は地盤である全羅道及び首都圏以外で議席を獲得できず、得票率でも首都圏と全羅道以外では10%を下回るなど慶尚道や忠清道地域住民の反全羅道感情がくっきりと現れる結果になった。

当選議員

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小選挙区

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 民主正義党   平和民主党   統一民主党   新民主共和党   ハンギョレ民主党   無所属 

ソウル特別市 鐘路区 李鍾賛 中区 鄭大哲 龍山区 徐廷和
城東区 姜金植 城東区 趙世衡 城東区 朴容万
東大門区 崔薫 東大門区 金栄亀 中浪区 李相洙
中浪区 金徳圭 城北区 李哲 城北区 趙尹衡
道峰区 申五澈 道峰区 李喆鎔 芦原区 白南治
芦原区 金鎔采 恩平区 呉有邦 恩平区 金在光
西大門区 姜聖模 西大門区 林春元 麻浦区 盧承煥
麻浦区 姜信玉 陽川区 梁性佑 陽川区 金令培
江西区 李元湃 江西区 南載熙 九老区 金杞培
九老区 劉基洙 永登浦区 張石和 永登浦区 金明燮
銅雀区 徐清源 銅雀区 朴実 冠岳区 韓光玉
冠岳区 李海瓚 瑞草区 朴燦鍾 瑞草区 金徳龍
江南区 黄秉泰 江南区 李台燮 松坡区 金佑錫
松坡区 金鍾完 江東区 金東圭 江東区 金重緯
仁川直轄市 中区東区 徐廷華 南区 沈晶求 南区 李康熙
南洞区 康祐赫 北区 鄭貞薫 北区 李承潤
西区 趙栄蔵
京畿道 水原市 金仁泳 水原市 李秉禧 城南市 李大燁
城南市 李讃九 議政府市 金文元 安養市 李仁済
安養市 申河澈 富川市中区 林茂雄 富川市南区 崔箕善
光明市 金柄龍 松炭市平沢市 権達洙 東豆川市楊州郡 李徳浩
安山市甕津郡 張慶宇 果川市始興郡 黄哲秀 九里市 田瑢源
高陽郡 李沢錫 南楊州郡 李聖浩 華城郡 朴志遠
広州郡 兪棋濬 龍仁郡 李雄熙 坡州郡 崔戊龍
利川郡 李栄文 安城郡 李海亀 金浦郡江華郡 丁海男
驪州郡 鄭東星 平沢郡 李慈憲 漣川郡抱川郡 李漢東
加平郡楊平郡 金永先
江原道 春川市 韓昇洙 原州市 咸鍾漢 江陵市 崔珏圭
東海市 洪熙杓 三陟市三陟郡 金日東 太白市 柳昇珪
束草市高城郡 崔正植 溟州郡襄陽郡 金文起 洪川郡 李応善
春城郡楊口郡麟蹄郡 李敏燮 原城郡横城郡 朴炅秀 寧越郡平昌郡 沈明輔
旌善郡 朴佑柄 華川郡鉄原郡 金在淳
忠清北道 清州市 鄭宗沢 清州市 呉龍雲 忠州市中原郡 李鍾根
堤川市 李春九 堤原郡丹陽郡 安栄基 清原郡 辛卿植
報恩郡沃川郡永同郡 朴俊炳 鎮川郡陰城郡 金完泰 槐山郡 金宗鎬
忠清南道 大田市東区 金炫 大田市東区 尹星漢 大田市中区 金洪万
大田市西区 朴忠淳 天安市 鄭一永 公州市公州郡 尹在基
大川市保寧郡 金龍渙 温陽市牙山郡 黄明秀 瑞山郡 朴泰権
天原郡 金鍾植 錦山郡 柳漢烈 大徳郡燕岐郡 李麟求
論山郡 金済泰 扶余郡 金鍾泌 舒川郡 李肯珪
唐津郡 金顕彧 青陽郡洪城郡 趙富英 礼山郡 朴炳善
全羅北道 全州市 呉坦 全州市 孫周恒 群山市 蔡映錫
裡里市 李協 井州市井邑郡 金元基 南原市南原郡 趙賛衡
金堤郡 崔洛道 鎮安郡茂朱郡長水郡 李相玉 完州郡 金台植
任実郡淳昌郡 洪英基 高敞郡 鄭均桓 扶安郡 李熙天
沃溝郡 金奉旭 益山郡 金得洙
光州直轄市 東区 辛基夏 西区 鄭祥容 西区 朴鍾泰
北区 鄭雄 光山区 趙洪奎
全羅南道 木浦市 権魯甲 麗水市 金忠兆 順天市 許京万
羅州市羅州郡 李載根 麗川市麗川郡 慎順範 光陽郡 李敦万
潭陽郡長城郡 金吉坤 谷城郡和順郡 洪起薫 求礼郡昇州郡 趙淳昇
高興郡 朴相千 宝城郡 柳晙相 長興郡 李永権
康津郡莞島郡 金泳鎮 海南郡珍島郡 金琫鎬 霊岩郡 柳寅鶴
務安郡 朴錫武 咸平郡霊光郡 徐敬元 新安郡 朴亨午
大邱直轄市 中区 劉守鎬 東区 朴浚圭 西区 鄭鎬溶
西区 崔雲芝 南区 李廷武 北区 金瑢泰
寿城区 李致浩 達西区 金漢圭
慶尚北道 浦項市 李珍雨 慶州市 金一潤 金泉市金陵郡 朴定洙
安東市 呉景義 亀尾市 朴在鴻 栄州市栄豊郡 金晋栄
永川市永川郡 鄭東允 尚州市尚州郡 金瑾洙 店村市聞慶郡 申栄国
慶山郡清道郡 李在淵 達城郡高霊郡 具滋春 軍威郡善山郡 金潤煥
義城郡 鄭昌和 安東郡 柳惇佑 青松郡盈徳郡 黄昞禹
英陽郡奉化郡 呉漢九 迎日郡鬱陵郡 李相得 月城郡 黄潤錤
星州郡漆谷郡 張永喆 醴泉郡 兪学聖 蔚珍郡 金重権
釜山直轄市 中区 金光一 西区 金泳三 東区 盧武鉉
影島区 金正吉 釜山鎮区 鄭在文 釜山鎮区 金正秀
東萊区 朴寛用 東萊区 崔炯佑 南区 許在弘
南区 鄭相九 北区 文正秀 北区 辛相佑
海雲台区 李基沢 沙下区 徐錫宰 金井区 金鎮載
慶尚南道 昌原市 黄珞周 蔚山市中区 金泰鎬 蔚山市南区 沈完求
蔚山市東区 鄭夢準 馬山市 白璨基 馬山市 姜三載
鎮海市義昌郡 朴載圭 晋州市 曺万厚 忠武市統営郡固城郡 鄭順徳
三千浦市泗川郡 黄性均 金海市金海郡 李鶴棒 晋陽郡 安秉珪
宜寧郡咸安郡 鄭東鎬 昌寧郡 辛再基 密陽郡 申相式
梁山郡 金東周 蔚州郡 朴進球 巨済郡 金奉祚
南海郡河東郡 朴熺太 山清郡咸陽郡 盧仁煥 居昌郡 金東英
陜川郡 権海玉
済州道 済州市 高世鎮 北済州郡 李起彬 西帰浦市南済州郡 姜普性

補欠選挙

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日付 選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由
1989 4.14 江原道東海市 洪熙杓 民主正義党 洪熙杓 無所属 当選無効
8.18 ソウル永登浦区 羅雄培 民主正義党 金明燮 民主正義党 当選無効
1990 4.3 大邱西区 文熹甲 民主自由党 鄭鎬溶 民主正義党 第五共和国聴聞会の後に辞職
忠清北道鎮川郡陰城郡 許沰 無所属 金完泰 民主正義党 死去
11.9 全羅南道咸平郡霊光郡 李寿仁 平和民主党 徐敬元 平和民主党 北朝鮮訪問による実刑宣告

全国区

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民主正義党 蔡汶植 尹吉重 鄭石謨 姜英勲 李炳勇 朴泰俊 金東仁 李光魯 李潤子 李源祚
金鍾坤 金仁基 李東鎮 李道先 金鍾基 池蓮泰 朴哲彦 趙庚穆 崔昌潤 崔在旭
劉基天 羅昌柱 徐相穆 朴承載 孫柱煥 李相河 金長淑 梁慶子 李相回 洪世基
金吉弘 姜在渉 金正吉 趙南煜 李在晃 林仁圭 申英順 都英心
平和民主党 朴英淑 宋鉉燮 李東根 崔鳳九 金栄度 李敬載 金柱鎬 李教成 李炯培 許万基
金大中 文東煥 崔泳謹 趙昇衡 鄭基栄 曺喜澈
統一民主党 宋斗灝 李幸九 魯興俊 柳升蕃 黄大鳳 文峻植 石準規 権憲成 崔二鎬 朴鍾律
金沄桓 金成龍 金楠
新民主共和党 金仁坤 鄭始鳳 延済源 李熺逸 金斗潤 申鎮洙 玉満鎬 申喆均

繰上当選

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日付 当選者 名簿政党名 欠員 欠員事由
1988 12.19 沈起燮 民主正義党 姜英勲 国務総理に指名
安瓚熙 民主正義党 崔昌潤 青瓦台政務首席に指名
1990 3.21 権五錫 新民主共和党 李熺逸 動力資源部長官に指名
12.28 崔祥鎮 民主正義党 孫柱煥 青瓦台政務首席に指名

選挙後の情勢

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「与小野大」国会

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 総選挙の結果、与党が過半数を確保できず、野党が多数を占めたことで、議員活動が活発化して政局の緊張感が高まった。野党各党は、1988年6月、「5共(第五共和国)政治権力形非理調査特委構成決議案」を採択し、決議に基づいて韓国憲政史上初の国政調査権が発動され、同年11月に「5共非理問題(新軍部政権の政治資金及び政経癒着問題)」と「光州民主化運動」、そして「言論問題」の国会聴聞会がそれぞれ5回ずつ開催され、政財界有力者が多数召喚され、聴聞会の様子がテレビで生中継された。この聴聞会で盧武鉉は証拠に基づく冷静沈着な証人審問により、広くその名が国民に知られることとなった。この一連の聴聞会で5共時代の不正が明らかになり、全斗煥は不正蓄財で国民への謝罪を余儀なくされ、江原道の山寺で隠遁生活を強いられることとなった。しかし、非協力的立場を採る与党や証人の不誠実な態度・真相究明の不徹底から国民はだんだん失望感を持つようになり、聴聞会の熱気も冷めてきた。それを見計らって政権側は強硬姿勢に転じ、野党間の協調体制を崩して、うやむやのうちに幕引きがされてしまった。

3党合同

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国会において野党が多数を占める「与小野大」の状況打破の為に、与党勢力は1990年の1月11日から13日にかけて統一民主党の金泳三総裁、平和民主党の金大中総裁、新民主共和党の金鍾泌総裁と個別に青瓦台で党首会談を行なって政界再編についての議論を行なった後で、与党・民主正義党と野党で保守系の統一民主党及び新民主共和党による3党合同について合意し、民主自由党を発足させることになった。

民主自由党は1990年2月9日に合党大会を開催、綱領として

  1. 成熟した民主政治の具現
  2. 持続的な経済成長
  3. 共同体社会の構築
  4. 教育の自立性と機会均等の保証、民族文化の発展
  5. 平和的民主統一と自主的外交努力

以上の5点を採択した。そして5月9日に全党大会を開催し、党総裁に盧泰愚を、金泳三を代表最高委員に選出した。民自党の発足により、議席が200を超える巨大与党が誕生し、「与小野大」の政局に終止符を打つこととなった。

民自党の発足について平民党や在野勢力は国民の意見を無視した一種の政治的クーデターだと非難する意思を示した。統一民主党の中で3党合同に反対した李基澤盧武鉉らのグループは民主党1990年2月27日に結成発起人大会、そして6月17日の結成大会をへて発足させ、平民党から党名を改めた新民主連合党(総裁:金大中)と1991年9月に統合した(統合後の党名も民主党)。

脚注

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  1. ^ 西平重喜『各国の選挙-変遷と現状』木鐸社、516頁
  2. ^ 選挙人数と総投票者数、有効票数は韓国中央選挙管理委員会の「歴代選挙情報システム」より引用。
  3. ^ 春木育美『現代韓国と女性』新幹社、158頁、173頁。
  4. ^ 選挙直後に平民党に入党した。

出典資料

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関連項目

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外部リンク

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