第21代総選挙 (大韓民国)
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第21代総選挙 地域区選挙結果 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
第21代総選挙 | |
---|---|
各種表記 | |
ハングル: | 제21대 총선 |
漢字: | 第21代總選 |
発音: | ジェイシビルテ チョンソン |
日本語読み: | だい21だい そうせん |
第21代総選挙[注 4]は、韓国の立法府である国会を構成する議員を改選するため、2020年4月15日[2]に行われた選挙で、1948年5月の初代総選挙から数えて21回目となる。
概要
[編集]今回の選挙は、公職選挙法が2019年12月に改正されてから初めての国政選挙となる。法改正により選挙権年齢が満19歳から満18歳に引き下げられた他、比例代表選出議員の半数以上が「連動型比例代表制」と呼ばれる新しい議席配分制度によって選ばれる。新制度では、地域区(小選挙区)の当選者が多い政党ほど配分される議席が少なくなる(詳細は配分方法参照)。その為、法改正時点では今度の選挙で少数政党が有利になるとの見方が多く[3]、「韓国政治に多党制をもたらす切っ掛けになる」との見解を出した識者もいた[4]。だが一方で、「大政党が比例代表に特化した衛星政党を用意すれば新制度が形骸化させられる」との懸念が法改正前からあり[5]、実際に共に民主党と未来統合党がそれぞれ共に市民党と未来韓国党を結成したことから、最終的な結果次第では新制度の在り方について問われる可能性がある。
また、今回の選挙は2019新型コロナウイルスの感染流行に大きく影響を受けた選挙となった。国内では総選挙直前の2月からウイルスが国内で急激に流行し、街頭での運動を中断してSNSや電話を多用する異例の選挙活動が展開された他、一時は総選挙の日程延期も懸念された[6]。最終的に選挙は予定通り行われたが、投票所では有権者が一人一人使い捨てのビニール手袋をはめて投票する等の感染予防対策が取られた[7]。国外ではウイルスの世界的な流行(パンデミック)によって在外選挙の実施が40カ国の65カ所で不可能になった他[8]、実施可能な国でも投票率の低下や投票箱の移動制限による日程の遅れが懸念された[9]。
政治的には、投票日の2020年4月15日は大統領の文在寅にとって任期中盤の時期に当たるため、文在寅政権に対する中間評価を下す選挙との見方が広がっている[10][11][12]。 そのため、選挙結果によっては文在寅政権がレームダック化して国政運営に影響を与える可能性がある他[13]、ソウル市中心部の鐘路区選挙区では与野党の首相経験者同士が対決することから次期大統領選挙の「前哨戦」とも位置付けられている[14]。
事前の情勢分析では、与党である共に民主党が最も高い支持率を維持しているものの[15]、与野党ともに無党派層の取り込みに苦戦しているとみられることから、新型コロナウイルス感染症に対する文在寅政権の対策を国民がどう評価するかが焦点になると見られていた[7]。共に民主党は、曹国前法務部長官の不正発覚や経済政策の不振による中道層の支持離れ、及びに格差や就職難といった経済的不満が解消されない若年支持層の離反が懸念されていた[14][13]。そのため、比例代表での議席維持を目指して総選挙直前に衛星政党の共に市民党を結成しており[16]、その成果が注目された。また、新型コロナウイルス感染症の国内流行と関連し、当初は文在寅政権の初動遅れに対する批判が与党への逆風となることも懸念されたが[6]、政府の対コロナ政策が効果を上げたことで途中から有権者の与党へ対する支持に一役買ったとみられている[17]。
一方の野党も、中道層や無党派層をうまく取り込めていないとみられており[14]、新型コロナウイルス感染症の国内流行も野党への支持に結びつけることが出来なかったと分析されている[17]。その為、比例代表制度の改正も相まって正義党以外の全野党が前回の総選挙以降に何らかの政党再編を行い、候補者登録申請が完了した時点で国会に議席を有する野党の数は10党[注 5]にまで増加した。前回の総選挙で共に民主党に次ぐ議席数を得たセヌリ党は、党内反主流派の離党後も自由韓国党として引き続き国会第二党の座にあったが、朴槿恵大統領弾劾の影響や「富・権力の既得権益受益者」といった若年層のイメージを払拭できずに党勢が伸び悩んだ[13]。そのため、保守票を結集させる狙いで複数の保守系政党と未来統合党を結成し[14]、併せて衛星政党である未来韓国党を分党した[注 6]。また、前回の総選挙で第三極の地位を得た国民の党の関係者も他党との統合・分裂を繰り返し、最終的に民生党と国民の党の二党に落ち着いたが、過去の勢いは見られなかった[14]。その他、公職選挙法改正によって少数政党が有利になるとの見方が出たことから、正義党を始めとする進歩主義系少数派政党が支持率を一時上昇させたが、共に市民党の結成によって支持率が軒並み急落し、選挙戦を闘う上で致命的な打撃を受けた[18]。
日程
[編集]- 予備候補者登録申請:2019年12月17日まで
- 候補者登録申請:2020年3月26日と27日の二日間、午前9時から午後6時まで。
- 在外投票:4月1日から4月6日、午前8時から午後6時。
- 船上投票:4月7日から10日。
- 事前投票:4月10日から11日、午前6時から午後6時。
- 投票日:4月15日、午前6時から午後6時。
- 出典:선거일정(選挙日程)、中央選挙管理委員会選挙統計システム、2020年 1月27日閲覧.
基礎データ
[編集]- 大統領 : 文在寅
- 選挙事由:任期満了
- 有権者:満18歳以上の大韓民国国民
- 被選挙権:満25歳以上の大韓民国国民
- 確定選挙人数:未定
- 議員定数:300議席
- 地域区:253議席
- 比例代表:47議席
- 投票:2票制。候補者(地域区)と政党(比例代表)へ票を投じる(記号式投票)
- 投票日 : 2020年4月15日
- 選挙制度:小選挙区比例代表並立制。重複立候補は禁止。
- 比例代表の配分方法:①連動型比例代表制で30議席、非連動型比例代表制で17議席を配分。
- 連動型比例代表制:阻止条項をクリアした政党(議席割当政党)が候補者を擁立した地域区の数に議席割当政党の得票率(議席割当政党の得票数を全ての議席割当制党の総得票数で割った数)を掛け、算出された積の数字から議席割当政党の地域区当選人数を引いた数の整数部分を各議席割当政党に配分。残る議席は小数点以下の商が大きい議席割当政党の順に配分。産出数がマイナスの場合は議席割当ゼロとして扱う(地域区との連動率:最大50%)。
- 非連動型比例代表制:阻止条項をクリアした政党(議席割当政党)の得票率を算出し、その商の整数部分を各議席割当政党に配分。残る議席は小数点以下の商が大きい議席割当政党の順に配分。
候補者
[編集]公職選挙法改正によって比例代表では少数政党が有利になるとの見方が多かったことから[3]、選挙前に既存政党から分裂した新党や改選前に国会の議席を有していなかった多数の泡沫政党がこの選挙に候補者を出した[19]。比例代表に候補者登録した政党は35党にのぼり、そのうち比例代表だけに候補者登録した政党は20党に及んだ。これは、比例代表で政党へ投票するようになった2004年の総選挙以降では最多となる政党数であり、有権者が投票の際に用いる投票用紙の長さも48.1cmと歴代最長となった[20]。
|
|
選挙結果
[編集]選挙の結果、文在寅大統領の与党である共に民主党と比例政党である共に市民党が全300議席の六割に当たる180議席を獲得して圧勝、最大野党の未来統合党と比例政党の未来韓国党は103議席にとどまり前回選挙より20議席余を減らす惨敗となった[21]。左派政党の正義党は6議席、中道系の国民の党は3議席、与党系の開かれた民主党は3議席、無所属は5議席となった[22]。なお地域区における第3党の当選者は正義党の1名(他に無所属が5名)のみで2大政党でほぼ独占する結果となった。
事前投票率は26.69%で歴代事前投票率の中で最大値を記録[23]、最終的な投票率は66.2%を記録、1992年の第14代総選挙(71.9%)に次いで高い投票率を記録した[24]。
- 事前投票率:26.69%(投票者数11,742,677名/選挙人数43,994,247名)
ソウル | 仁川 | 京畿 | 大田 | 忠北 | 忠南 | 光州 | 全北 | 全南 | 釜山 | 大邱 | 蔚山 | 慶北 | 慶南 | 江原 | 済州 | 世宗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27.29% | 24.73% | 23.88% | 26.93% | 26.71% | 25.31% | 32.18% | 34.75% | 35.77% | 25.52% | 23.56% | 25.97% | 28.70% | 27.59% | 28.75% | 24.65% | 32.37% |
- 最終的投票率:66.2%(投票者数29,126,396名/選挙人数43,994,247名)
ソウル | 仁川 | 京畿 | 大田 | 忠北 | 忠南 | 光州 | 全北 | 全南 | 釜山 | 大邱 | 蔚山 | 慶北 | 慶南 | 江原 | 済州 | 世宗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
68.1% | 63.2% | 65.0% | 65.5% | 64.0% | 62.4% | 65.9% | 67.0% | 67.8% | 67.7% | 67.0% | 68.6% | 66.4% | 67.8% | 66.0% | 68.5% | 62.9% |
党派 | 地域区 | 比例代表 | 地域+比例 合計議席 |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得票数 | 得票率 | 議席数 | 得票数 | 得票率 | 議席数 | |||
共に民主党 | 14,345,425 | 49.91% | 163 | - | - | - | 163 | 地域区のみに候補者擁立 |
共に市民党 | - | - | - | 9,307,112 | 33.35% | 17 | 17 | 比例代表のみに候補者擁立 |
共に民主党+共に市民党 | 14,345,425 | 49.9% | 163 | 9,307,112 | 33.35% | 17 | 180 | |
未来統合党 | 11,915,277 | 41.45% | 84 | - | - | - | 84 | 地域区のみに候補者擁立 |
未来韓国党 | - | - | - | 9,441,520 | 33.84% | 19 | 19 | 比例代表のみに候補者擁立 |
未来統合党+未来韓国党 | 11,915,277 | 41.5% | 84 | 9,441,520 | 33.84% | 19 | 103 | |
正義党 | 492,100 | 1.71% | 1 | 2,697,956 | 9.67% | 5 | 6 | |
国民の党 | - | - | - | 1,896,719 | 6.79% | 3 | 3 | 比例代表のみに候補者擁立 |
開かれた民主党 | - | - | - | 1,512,763 | 5.42% | 3 | 3 | 比例代表のみに候補者擁立 |
民生党 | 415,473 | 1.45% | 0 | 758,778 | 2.71% | 0 | 0 | |
民衆党 | 157,706 | 0.55% | 0 | 295,612 | 1.05% | 0 | 0 | |
ウリ共和党 | 47,299 | 0.16% | 0 | 208,719 | 0.74% | 0 | 0 | |
親朴新党 | 1,884 | 0.01% | 0 | 142,747 | 0.51% | 0 | 0 | |
韓国経済党 | - | - | - | 48,807 | 0.17% | 0 | 0 | 比例代表のみに候補擁立 |
その他の政党 | 242,077 | 0.84% | 0 | 1,589,131 | 5.55% | 0 | 0 | |
無所属 | 1,124,167 | 3.91% | 5 | - | - | - | 5 | |
28,741,408 | 253 | 27,899,864 | 47 | 300 |
- 出典:중앙선거관리위원회 선거통계시스템(中央選挙管理委員会選挙統計システム)(2020年4月21日閲覧)、“제21대 국회의원선거 정당별 득표수 현황(지역구 및 비례대표국회의원선거 기준)(第21代国会議員選挙政党別得票数現況(地域区と比例代表国会議員選挙基準)”. 韓国中央選挙管理委員会 (2020年4月23日). 2020年4月27日閲覧。選挙前に議席があった政党については個別名で、それ以外の政党の得票数は「その他の政党」として合算して掲載した。
地域別にみた場合、共に民主党はソウル市を含む首都圏で圧勝、南西部の全羅道でほぼ全勝。未来統合党は東南部の慶尚道でほぼ全勝。東西で政党支持が明確に分かれる結果となり、韓国政治を左右してきた地域主義が復活する結果となった[25]。またこれまでスイングステートとされてきた首都圏が民主党の基盤として定着したとの分析もなされている[26]。
市道名 | 党派 | ||||
---|---|---|---|---|---|
共に 民主党 |
未来 統合党 |
正義党 | 無所属 | ||
合計 | 163 | 84 | 1 | 5 | |
首都圏 | ソウル特別市 | 41 | 8 | ||
仁川広域市 | 11 | 1 | 1 | ||
京畿道 | 51 | 7 | 1 | ||
忠清道 | 大田広域市 | 7 | |||
世宗特別自治市 | 2 | ||||
忠清南道 | 6 | 5 | |||
忠清北道 | 5 | 3 | |||
全羅道 | 光州広域市 | 8 | |||
全羅南道 | 10 | ||||
全羅北道 | 9 | 1 | |||
江原道 | 江原道 | 3 | 4 | 1 | |
慶尚道 | 釜山広域市 | 3 | 15 | ||
蔚山広域市 | 1 | 5 | |||
慶尚南道 | 3 | 12 | 1 | ||
大邱広域市 | 11 | 1 | |||
慶尚北道 | 13 | ||||
済州道 | 済州特別自治道 | 3 |
“중앙선거관리위원회 선거통계시스템(中央選挙管理委員会選挙統計システム)”. 2020年4月27日閲覧。
市道 | 党派 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
未来 韓国党 |
共に 市民党 |
正義党 | 国民の党 | 開かれた 民主党 | ||
全国平均 | 33.84 | 33.35 | 9.67 | 6.79 | 5.42 | |
首都圏 | ソウル特別市 | 33.10 | 33.20 | 9.73 | 8.26 | 5.88 |
仁川広域市 | 31.32 | 34.57 | 11.82 | 6.68 | 5.21 | |
京畿道 | 31.39 | 34.72 | 10.42 | 7.27 | 5.91 | |
忠清道 | 大田広域市 | 32.25 | 33.68 | 9.80 | 7.93 | 5.46 |
世宗特別自治市 | 25.57 | 36.53 | 12.27 | 9.22 | 7.32 | |
忠清南道 | 35.40 | 31.23 | 9.68 | 6.39 | 4.64 | |
忠清北道 | 36.26 | 30.86 | 10.36 | 6.15 | 4.64 | |
全羅道 | 光州広域市 | 3.18 | 60.95 | 9.84 | 4.87 | 8.18 |
全羅南道 | 4.18 | 60.34 | 9.56 | 3.87 | 6.96 | |
全羅北道 | 5.73 | 56.02 | 12.01 | 4.09 | 9.02 | |
江原道 | 江原道 | 39.12 | 28.87 | 9.74 | 5.84 | 4.62 |
慶尚道 | 釜山広域市 | 43.75 | 28.42 | 7.36 | 6.20 | 4.60 |
蔚山広域市 | 39.59 | 26.76 | 10.28 | 6.19 | 4.38 | |
慶尚南道 | 44.60 | 25.59 | 9.37 | 5.40 | 4.13 | |
大邱広域市 | 54.79 | 16.23 | 6.37 | 8.65 | 3.03 | |
慶尚北道 | 56.76 | 16.14 | 6.53 | 5.57 | 2.86 | |
済州道 | 済州特別自治道 | 28.23 | 35.60 | 12.89 | 5.89 | 6.25 |
出典:“중앙선거관리위원회 선거통계시스템(中央選挙管理委員会選挙統計システム)”. 2020年4月27日閲覧。
女性当選者は57名、うち地域区の当選者は29名となり歴代最多を記録した。しかし地域区全体議席に占める女性当選者の割合は11.5%と依然として低い結果となった[27]。
党派 | 当選者数 | 地域区 | 比例代表 | 備考 |
---|---|---|---|---|
共に民主党 | 30 | 20 | 10 | 比例代表は共に市民党 |
未来統合党 | 18 | 8 | 10 | 比例代表は未来韓国党 |
正義党 | 5 | 1 | 4 | |
国民の党 | 2 | - | 2 | 地域区には候補者を擁立せず |
開かれた民主党 | 2 | - | 2 | 地域区には候補者を擁立せず |
出典:“중앙선거관리위원회 선거통계시스템(中央選挙管理委員会選挙統計システム)”. 2020年5月8日閲覧。
当選議員
[編集]小選挙区
[編集]共に民主党 未来統合党 正義党 無所属
補欠選挙
[編集]年 | 日付 | 補欠選挙の選挙区[注 7] | 当選者 | 当選政党 | 欠員 | 欠員政党 | 欠員事由[注 8] |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 3.9 | ソウル鐘路区 | 崔在亨 | 国民の力 | 李洛淵 | 共に民主党 | 大統領選へ出馬 |
ソウル瑞草区甲 | 趙恩禧 | 国民の力 | 尹喜淑 | 国民の力 | 辞職[注 9] | ||
大邱中区・南区 | 林炳憲 | 無所属 | 郭尚道 | 無所属 | 辞職[注 10] | ||
京畿道安城市 | 金学容 | 国民の力 | 李圭閔 | 共に民主党 | 当選無効[注 11] | ||
忠清北道清州市上党区 | 鄭宇沢 | 国民の力 | 鄭正淳 | 共に民主党 | 失職[注 12] | ||
6.1 | 大邱寿城区乙 | 李仁善 | 国民の力 | 洪準杓 | 国民の力 | 大邱市長選へ出馬 | |
仁川桂陽区乙 | 李在明 | 共に民主党 | 宋永吉 | 共に民主党 | ソウル市長選へ出馬 | ||
京畿道城南市盆唐区甲 | 安哲秀 | 国民の力 | 金恩慧 | 国民の力 | 京畿道知事選へ出馬 | ||
江原道原州市甲 | 朴正河 | 国民の力 | 李光宰 | 共に民主党 | 江原道知事選へ出馬 | ||
忠清南道保寧市・舒川郡 | 張東赫 | 国民の力 | 金泰欽 | 国民の力 | 忠清南道知事選へ出馬 | ||
慶尚南道昌原市義昌区 | 金映宣 | 国民の力 | 朴完洙 | 国民の力 | 慶尚南道知事選へ出馬 | ||
済州特別自治道済州市乙 | 金翰奎 | 共に民主党 | 呉怜勲 | 共に民主党 | 済州特別自治道知事選へ出馬 | ||
2023 | 4.5 | 全羅北道全州市乙 | 姜聖熙 | 進歩党 | 李相稷 | 無所属 | 当選無効[注 13] |
比例区
[編集]未来韓国党 | 尹柱卿 | 尹暢賢 | 韓茂景 | 李鍾成 | 趙修真 | 趙太庸 | 丁慶姫 | 申源湜 | 曺明姫 | 朴大寿 | 金睿智 | 池成浩 | 李永 | 崔承宰 | 全珠恵 | 鄭雲天 | 徐正淑 | 李鏞 | 許垠娥 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
共に市民党 | 申賢栄 | 金京万 | 権仁淑 | 李東洲 | 龍慧仁 | 趙廷訓 | 尹美香 | 鄭必模 | 梁李媛瑛 | 兪訂炷 | 崔恵英 | 金柄周 | 李寿珍 | 金弘傑 | 梁貞淑 | 田溶冀 | 梁敬淑 | ||
正義党 | 柳好貞 | 張恵英 | 姜恩美 | 裵晋教 | 李恩周 | ||||||||||||||
国民の党 | 崔妍淑 | 李泰珪 | 権垠希 | ||||||||||||||||
開かれた民主党 | 金鎮愛 | 崔康旭 | 姜旼姃 |
繰上当選
[編集]年 | 日付 | 当選者 | 名簿政党名 | 欠員 | 欠員事由 |
---|---|---|---|---|---|
2021 | 3.26 | 金宜謙 | 開かれた民主党 | 金鎮愛 | ソウル市長補欠選挙へ出馬 |
2022 | 5.23 | 魯容昊 | 未来韓国党 | 李永 | 中小ベンチャー企業部長官に任命 |
6.10 | 崔英姫 | 未来韓国党 | 趙太庸 | 駐米大使に任命 | |
2023 | 9.20 | 許淑湞 | 開かれた民主党[注 14] | 崔康旭 | 被選挙権喪失により失職[注 15] |
11.2 | 禹信九 | 未来韓国党 | 申源湜 | 国防部長官に任命 | |
2024 | 1.8 | 金恩希 | 未来韓国党 | 許垠娥 | 離党により議員職喪失 |
1.29 | 梁暻圭 | 正義党 | 柳好貞 | 離党により議員職喪失 | |
李ジャスミン | 正義党 | 李恩周 | 不法政治資金を巡る訴訟の進行中に辞職 | ||
1.30 | 金僅泰 | 国民の党[注 16] | 権垠希 | 離党により議員職喪失 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 前身の自由韓国党時代を含む。
- ^ 前身の政党である自由韓国党(当時の党名はセヌリ党)による選挙結果。
- ^ 前身の市民のために時代を含む。
- ^ 大韓民国では、選挙回数について「第○回」ではなく「第○代」と数え、名称も「総選挙」(총선거)ではなく「総選」(총선)と表記するのが一般的である。
- ^ 野党10党のうち、未来統合党、民生党、未来韓国党、ウリ共和党、民衆党、国民の党、親朴新党、及び開かれた民主党の8党は前回の総選挙以降に新設された政党であり、韓国経済党は他党を離党した国会議員が入党した事で国会の議席を獲得した政党である。なお、開かれた民主党は文在寅と曹国に対する支持を明言しているものの、共に民主党が関係性を否定していることから、第21代総選挙の時点では与党と見なされていない。
- ^ 未来韓国党は、未来統合党が選挙制度上「連動型比例代表制」で議席を獲得できないことを見越し、「連動型比例代表制」でも議席を得る目的で結党した。
- ^ 韓国の公職選挙法などは再選挙と補欠選挙の実施理由をそれぞれ区分しているが、ここでは補欠選挙と通称する。うち再選挙の主な実施事由は選出職公務員の当選無効刑判決の宣告で失職したことであり、補欠選挙の主な実施事由は公務員の任期中の自主辞職または死亡などで空席が出て、その公職の空席を補充する場合である。なお、議員職喪失者の残任期間が1年未満(比例代表国会議員は任期満了120日前)の場合は特例によって、再補欠選挙を実施しない。
- ^ 韓国の公職選挙法などによると、選出職公務員が他の選挙に出馬しようとする場合、原職を辞職しなければならない。出馬と記載された理由は、上記事由に該当した補欠選挙実施の原因である。
- ^ 国会議員全員に対する不動産投機疑惑調査過程で、家族の不動産投機疑惑が発覚したため辞職[28]。
- ^ 家族が政治的スキャンダルに関わったことに対する疑惑があったため、所属党に迷惑を与えないため辞職[29]。
- ^ 韓国の公職選挙法によると、選出職公務員の選挙犯罪で10万円以上の罰金刑などの有罪判決が確定宣告される場合、当選無効となり公務員職を失職する[30]。
- ^ 韓国の政治資金法などによると、選出職公務員の選挙運動の過程において会計への管理が不十分に行われたことにより、会計管理者が30万円以上の罰金刑などの有罪判決が確定宣告される場合、連帯責任を問われ、選出職公務員の職を失職させる[31]。
- ^ 別件拘束中で起訴。韓国の公職選挙法によると、選出職公務員の選挙犯罪で10万円以上の罰金刑などの有罪判決が確定宣告される場合、当選無効となり公務員職を失職する[32]。
- ^ 開かれた民主党は2022年1月18日に共に民主党に統合されたが、第21代総選挙当時の比例代表名簿は公職選挙法第200条第2項のただし書により、合併先の政党ではなく選挙当時の所属政党の候補者名簿順位で議員職を継承。
- ^ 曹国の家族による不正行為の関係者である[33]。
- ^ 国民の党は2022年5月3日に国民の力に統合されたが、第21代総選挙当時の比例代表名簿は公職選挙法第200条第2項のただし書により、合併先の政党ではなく選挙当時の所属政党の候補者名簿順位で議員職を継承。
出典
[編集]- ^ 最大野党代表が鍾路区からの出馬表明 前首相と対決=韓国総選挙 - 聯合ニュース、2020年2月7日配信
- ^ 「命運かけた6カ月」…来年4月の総選挙体制に向け戦列を整える韓国与野党 ハンギョレ 2019年10月14日配信 2019年11月8日閲覧
- ^ a b “韓国国会で公選法改正案可決 「準連動型比例代表制」初導入=最大野党は猛反発”. 聯合ニュース. (2019年12月27日) 2020年2月21日閲覧。
- ^ “「韓国政治の主流は進歩派に」…2019年に起きた大変化とは”. Yahoo!ニュース(著者:徐台教). (2019年12月29日) 2020年4月6日閲覧。
- ^ “比例衛星政党をもたらす「つぎはぎ選挙法」、強行すれば憲政史の汚点になる”. 東亜日報. (2019年12月26日) 2020年4月6日閲覧。
- ^ a b “<新型コロナ>韓国総選挙、与党に逆風 文政権の初動遅れに批判”. 東京新聞. (2020年3月15日) 2020年3月19日閲覧。
- ^ a b “韓国総選挙、投票始まる コロナ禍で高い関心”. 産経新聞. (2020年4月15日) 2020年4月15日閲覧。
- ^ “韓国総選挙の在外投票がきょう開始 新型コロナで約5割は投票できず”. 聯合ニュース. (2020年4月1日) 2020年4月15日閲覧。
- ^ “韓国総選挙の在外投票 新型コロナで日程などに影響か”. 聯合ニュース. (2020年3月17日) 2020年3月19日閲覧。
- ^ “文在寅政府の改革の成功を左右する「三つの分かれ道」”. ハンギョレ. (2019年5月10日) 2020年3月12日閲覧。
- ^ “支持率下落、選挙に影響も=中道層離反し側近辞任-韓国大統領”. 時事通信. (2019年10月16日) 2020年3月12日閲覧。
- ^ “韓国与党「文在寅直系」大量擁立へ 4月総選挙”. 日本経済新聞. (2020年1月20日) 2020年3月12日閲覧。
- ^ a b c “韓国・文政権、正念場 4月総選挙、敗北なら死に体に”. 西日本新聞. (2020年1月4日) 2020年3月18日閲覧。
- ^ a b c d e “韓国総選挙へ政党再編 投票まで2カ月 大統領選「前哨戦」対決も”. 産経新聞. (2020年2月17日) 2020年3月19日閲覧。
- ^ “韓国総選挙まで1カ月 政党支持率は与党41.5%・最大野党32.1%”. 聯合ニュース. (2020年3月16日) 2020年4月15日閲覧。
- ^ “現実論を追った「比例連合政党」、民主党の前に「3つの沼」”. ハンギョレ. (2020年3月10日) 2020年3月27日閲覧。
- ^ a b “新型コロナ危機は与党に味方した?韓国総選挙”. ニューズウィーク. (2020年4月14日) 2020年4月15日閲覧。
- ^ “巨大二党の「衛星政党」の横暴で、少数政党の居場所むしろ狭まる”. ハンギョレ. (2020年3月26日) 2020年3月27日閲覧。
- ^ “중앙선거관리위원회 선거통계시스템”. info.nec.go.kr. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 「比例代表候補35政党で312人登録、競争倍率6.64倍」『東亜日報』2020年3月30日。2020年3月31日閲覧。
- ^ “コロナ禍を追い風に与党が圧勝した韓国総選挙 対日改善は期待薄、南北関係で進展できるか”. 東洋経済新報. (2020年4月24日) 2020年5月8日閲覧。
- ^ “韓国総選挙、与党圧勝で何が起きるか 財閥は警戒、大統領選挙に影響も経済次第”. JPpress. (2020年4月21日) 2020年5月8日閲覧。
- ^ “韓国総選挙の期日前投票率 22.69%で過去最高”. 聯合ニュース. (2020年4月11日) 2020年4月21日閲覧。
- ^ “韓国総選挙の投票率66.2% 28年ぶり高水準”. 聯合ニュース. (2020年4月15日) 2020年4月21日閲覧。
- ^ “되살아난 지역주의, 양당에 밀려 제3당 붕괴(蘇った地域主義、両党に押され、第3党崩壊)”. KBS. (2020年4月16日) 2020年5月8日閲覧。
- ^ “「박찬수 칼럼」 영호남 지역주의? 수도권이 ‘지역’이 됐다 (「パク・チャンスのコラム」嶺湖南地域主義?首都圏が「地域」になった)”. ハンギョレ. (2020年4月29日) 2020年5月8日閲覧。
- ^ “韓国の総選挙、女性国会議員が29人選出され歴代最多に。それでも地域区議席のわずか11.5%”. ハフィントンポスト. (2020年4月17日) 2020年5月8日閲覧。
- ^ “윤희숙 의원 사직안 통과…‘이낙연 표결’ 고민 깊어진 여당” (朝鮮語). www.hani.co.kr (2021年9月13日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ 최경재 (2021年10月2日). “'아들 50억 퇴직금 논란' 곽상도 의원직 사퇴” (朝鮮語). MBC NEWS. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 민경락 (2021年9月30日). “'선거법 위반' 이규민 의원, 당선 무효형 확정” (朝鮮語). 연합뉴스. 2022年5月19日閲覧。
- ^ “정정순에 요동치는 충주 선거판” (朝鮮語). 중부매일 - 충청권 대표 뉴스 플랫폼 (2021年8月30日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ 김준희 (2022年5月12日). “文의 前사위 취업 수사까지…의원직 잃은 이상직 '첩첩산중'” (朝鮮語). 중앙일보. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 하주희 (2023年9月18日). “더불어민주당 최강욱 의원직 상실, 승계받는 허숙정 후보는 누구?” (朝鮮語). 월간조선. 2023年9月18日閲覧。
参考文献
[編集]- 中央選挙管理委員会
- 韓国中央選挙管理委員会の歴代選挙情報システム(韓国語)、過去に韓国で行われた国政及び地方選挙の有権者数や候補者、投開票結果を閲覧することが可能。
- 재외선거(在外選挙)
- 大韓民国憲政会の代別議員情報
- ウリ選挙在日参与センター
- 聯合ニュース
- KBSワールドラジオ