第34回グラミー賞
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第34回グラミー賞 | |
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受賞対象 | 1991年度の音楽作品 |
開催日 | 1992年2月25日 |
会場 | ラジオシティ・ミュージックホール, NY |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | NARAS |
司会 | Whoopi Goldberg |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | CBS |
第34回グラミー賞(だい34かいグラミーしょう、The 34th Annual Grammy Awards)は、1992年2月25日にニューヨーク州ニューヨーク市のラジオシティ・ミュージックホールにて授賞式が行われた。司会はウーピー・ゴールドバーグが務めた。ナタリー・コールが主要4部門のうち「最優秀レコード賞」「最優秀アルバム賞」「最優秀楽曲賞」の3部門で受賞、合計で7部門を受賞した。
受賞・候補作
[編集]特別功労賞にはJames Brown, John Coltrane, Jimi Hendrix, Muddy Watersの4人が選ばれ、評議員賞にはChristine Farnonが選出された[1]。
主要部門
[編集]- 最優秀レコード賞 (Record of the Year)
- "アンフォゲッタブル(Unforgettable)" - ナタリー・コール。デイヴィッド・フォスター(プロデューサー)。
- 最優秀アルバム賞 (Album of the Year)
- 『アンフォゲッタブル(Unforgettable... with Love)』 – ナタリー・コール。Andre Fischer、デイヴィッド・フォスター、トミー・リピューマ(プロデューサー)。
- 最優秀楽曲賞 (Song of the Year)
- "アンフォゲッタブル(Unforgettable)" - ナタリー・コール。Irving Gordon(ソングライター)。
- 最優秀新人賞 (Best New Artist)
ポップ
[編集]- 最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス(女性)(Best Pop Vocal Performance, Female)
- "Something to Talk About" - ボニー・レイット(『ラック・オブ・ドロー(Luck of the Draw)』所収)
- 最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス(男性)(Best Pop Vocal Performance, Female)
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)(Best Pop Performance By A Duo Or Group With Vocal)
- "Losing My Religion" - R.E.M.(『アウト・オブ・タイム(Out of Time)』所収)
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス (Best Pop Instrumental Performance)
トラディショナル・ポップ
[編集]- 最優秀トラディショナル・ポップ・パフォーマンス (Best Traditional Pop Performance)(新設)
- 『アンフォゲッタブル(Unforgettable... with Love)』 - ナタリー・コール
ロック
[編集]- 最優秀ロック・パフォーマンス(ソロ) (Best Rock Performance, Solo)
- "Luck of the Draw" – ボニー・レイット(『Luck of the Draw』所収)
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best Rock Performance By A Duo Or Group With Vocal)
- "Good Man, Good Woman" - ボニー・レイット& Delbert McClinton(『Luck of the Draw』所収)
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス (Best Rock Instrumental Performance)
- "Cliffs of Dover" - エリック・ジョンソン(『未来への扉(Ah Via Musicom)』所収)
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス(ボーカルあり) (Best Hard Rock Performance With Vocal)
- 最優秀メタル・パフォーマンス (Best Metal Performance)
- 最優秀ロック・ソング (Best Rock Song)
オルタナティヴ
[編集]- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム (Best Alternative Music Album)(改名)
- 『アウト・オブ・タイム(Out of Time)』 - R.E.M.
- 『マイティ・ライク・ア・ローズ(Mighty Like a Rose)』 - エルヴィス・コステロ
- 『ダウト(Doubt)』 - ジーザス・ジョーンズ
- 『ネヴァーマインド(Nevermind)』 - ニルヴァーナ
- 『Rumor and Sigh』 - リチャード・トンプソン
R&B
[編集]- 最優秀R&Bパフォーマンス(女性) (Best R&B Vocal Performance, Female)(2者同時受賞)
- "How Can I Ease the Pain" – リサ・フィッシャー(『ソー・インテンス(So Intense)』所収)
- "Burnin' - パティ・ラベル(『バーニン(Burnin')』所収)
- 最優秀R&Bパフォーマンス(男性)((Best R&B Vocal Performance, Male)
- 『パワー・オブ・ラブ(Power of Love)』 - ルーサー・ヴァンドロス
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocal)
- 『クーリーハイハーモニー(Cooleyhighharmony)』 - ボーイズIIメン
- 最優秀R&Bソング (Best Rhythm & Blues Song)
- "Power of Love/Love Power" - マーカス・ミラー、ルーサー・ヴァンドロス、Teddy Vann(ソングライター)(ルーサー・ヴァンドロス『パワー・オブ・ラブ(Power of Love)』 所収)
ラップ
[編集]- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス (Best Rap Solo Performance)
- "Mama Said Knock You Out" – LL・クール・J(『ノック・ユー・アウト(Mama Said Knock You Out)』所収)
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best Rap Performance By A Duo Or Group)
- "Summertime" – DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス(『Homebase』所収)
カントリー
[編集]- 最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス(女性) (Best Country Vocal Performance, Female)
- 最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス(男性) (Best Country Vocal Performance, Male)
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best Country Performance By A Duo Or Group With Vocal)
- 最優秀カントリー・ボーカル・コラボレーション (Best Country Vocal Collaboration)
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス (Best Country Instrumental Performance)
- 最優秀カントリー・ソング (Best Country Song)
- The Judds "Love Can Build a Bridge" - John Jarvis、Naomi Judd、Paul Overstreet(ソングライター)
- 最優秀ブルーグラス・アルバム (Best Bluegrass Album)
- 『Spring Training』 - Carl Jackson、John Starling
ニューエイジ
[編集]- 最優秀ニューエイジ・アルバム (Best New Age Album)(改名)
ジャズ
[編集]- 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ (Best Jazz Instrumental Solo)
- 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス(グループ)(Best Jazz Instrumental Performance, Group)
- 『サタデイ・ナイト・アット・ブルーノート(Saturday Night at the Blue Note)』 - ジ・オスカー・ピーターソン・トリオ
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス (Best Large Jazz Ensemble Performance)
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス (Best Jazz Vocal Performance)
- 『He Is Christmas』 - テイク6
- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス (Best Contemporary Jazz Performance)(新設)
- "Sassy" - マンハッタン・トランスファー(『オフ・ビート・アベニュー(The Offbeat of Avenues)』所収)
ゴスペル
[編集]- 最優秀ポップ・ゴスペル・アルバム (Best Pop Gospel Album)
- 『For the Sake of the Call』 - スティーブン・カーティス・チャップマン
- 最優秀ロック/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム (Best Rock/Contemporary Gospel Album)
- 『Under Their Influence』 - Russ Taff
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム (Best Traditional Soul Gospel Album)
- 『Pray For Me』 - Mighty Clouds of Joy
- 最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム (Best Contemporary Soul Gospel Album)
- 『Different Lifestyles』 - BeBe Winans&CeCe Winans
- 最優秀サザン・ゴスペル・アルバム (Best Southern Gospel Album)
- 『Homecoming』 - Gaither Vocal Band
- 最優秀ゴスペル・アルバム(クワイアもしくはコーラス) (Best Gospel Album By Choir Or Chorus)
- サウンズ・オブ・ブラックネス『The Evolution of Gospel』 - Gary Hines(クワイア・ディレクター)
ラテン
[編集]- 最優秀ラテン・ポップ・アルバム (Best Latin Pop Album)
- 最優秀トロピカル・ラテン・アルバム (Best Tropical Latin Album)
- 最優秀メキシカン-アメリカン・アルバム (Best Mexican-American Album)
ブルース
[編集]- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム (Best Traditional Blues Album)
- 『ライヴ・アット・ジ・アポロ(Live at the Apollo)』 - B.B.キング
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム (Best Contemporary Blues Album)
- 『アイ・ガット・ザ・ブルース(Damn Right, I've Got the Blues)』 - バディ・ガイ
フォーク
[編集]- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム (Best Traditional Folk Album)(改名)
- Various Artists『The Civil War - Original Soundtrack Recording』 - ケン・バーンズ、John Colby(プロデューサー)
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム (Best Contemporary Folk Album)(改名)
- 『失われた時間(The Missing Years)』 - ジョン・プライン
レゲエ
[編集]- 最優秀レゲエ・アルバム (Best Reggae Album)
- 『生でヤりたい(As Raw as Ever)』 - シャバ・ランクス(成人指定)
ワールドミュージック
[編集]- 最優秀ワールドミュージック・アルバム (Best World Music Album)
- 『プラネット・ドラム(Planet Drum)』 - ミッキー・ハート
ポルカ
[編集]- 最優秀ポルカ・アルバム (Best Polka Album)
チルドレン
[編集]- 最優秀チルドレン・アルバム (Best Album For Children)
- 『A Capella Kids』 - The Maranatha! Kids / Clifford "Barney" Robertson(プロデューサー)
コメディ
[編集]- 最優秀コメディ・アルバム (Best Comedy Album)
スポークン
[編集]- 最優秀スポークン・ワードもしくは非ミュージカル・アルバム (Best Spoken Word Or Non-Musical Album)
- 『The Civil War』 - ケン・バーンズ
ミュージカル・ショー
[編集]- 最優秀ミュージカル・ショー・アルバム (Best Musical Show Album)
- 『The Will Rogers Follies』 - サイ・コールマン(作曲者)。アドルフ・グリーン、ベティ・コムデン(作詞者)。Cy Coleman、Mike Berniker(プロデューサー)。
クラシカル
[編集]- 最優秀オーケストラル・パフォーマンス (Best Orchestral Performance)
- 最優秀クラシカル・ボーカル・ソリスト (Best Classical Vocal Soloist)
- The Girl With Orange Lips (Falla, Ravel, etc.) - ドーン・アップショウ
- 最優秀オペラ録音 (Best Opera Recording)
- 『Wagner: Gotterdammerung』 - ジェームズ・レヴァイン(指揮者)、ヒルデガルト・ベーレンス、Reiner Goldberg、Matti Salminen、Hanna Schwarz、シェリル・ステューダー、Bernd Weikl、Ekkehard Wlaschiha&メトロポリタン・オペラ。Cord Garben(プロデューサー)。
- 最優秀パフォーマンス・オブ・コーラル・ワーク (Best Performance Of A Choral Work)
- 『Bach: Mass in B Minor』 - the Chicago Symphony Orchestra & Chorus / ゲオルク・ショルティ(指揮者)、Margaret Hillis(コーラル・ディレクター)
- 最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・ウィズ・オーケストラ (Best Instrumental Soloist With Orchestra)
- Barber: Piano Concerto - ジョン・ブラウニング&セントルイス交響楽団、レナード・スラットキン(指揮者)
- 最優秀クラシカル・パフォーマンス(インストゥルメンタル・ソロ) (Best Classical Performance Instrumental Solo Without Orchestra)
- Granados: Goyescas; Allegro De Concierto; Danza Lenta - アリシア・デ・ラローチャ
- 最優秀チャンバー・ミュージック・パフォーマンス (Best Chamber Music Performance)
- Brahms: Piano Quartets (Op. 25 & 26) - エマニュエル・アックス、アイザック・スターン、ハイメ・ラレード、ヨーヨー・マ
- 最優秀コンテンポラリー作曲 (Best Contemporary Composition)
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- Corigliano:Symphony No. 1 - ジョン・コリリアーノ(作曲者)
- 最優秀クラシカル・アルバム (Best Classical Album)
- レナード・バーンスタイン(指揮)、ジューン・アンダーソン、ニコライ・ゲッダ、Adolph Green、Jerry Hadley、Della Jones、クリスタ・ルートヴィヒ、Kurt Ollmann、ロンドン交響楽団『バーンスタイン:キャンディード(Candide)』 - Hans Weber(プロデューサー)
作曲・編曲
[編集]- 最優秀インストゥルメンタル作曲 (Best Instrumental Composition)
- "Basque" - エルトン・ジョン(作曲者)(ジェームズ・ゴールウェイ『The Wind Beneath My Wings』所収)
- 最優秀楽曲(映画もしくはテレビ向け)(Best Song Written Specifically for a Motion Picture or Television)
- "(Everything I Do) I Do It for You" - ブライアン・アダムス、マイケル・ケイメン、ロバート・ジョン・ラング(ソングライター) (ブライアン・アダムス『ウェイキング・アップ・ザ・ネイバーズ(Waking Up the Neighbours)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル作曲(映画もしくはテレビ向け)(Best Instrumental Composition Written For A Motion Picture Or For Television)
- 『ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances With Wolves)』 - ジョン・バリー(作曲者)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲 (Best Arrangement On An Instrumental)
- "Medley: Bess You Is My Woman/I Loves You Porgy" - デイヴ・グルーシン(編曲者)(『ガーシュウィン・コネクション(The Gershwin Connection)』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)(Best Instrumental Arrangement Accompanying Vocal(s))
- "Unforgettable" - ジョニー・マンデル(編曲者)(ナタリー・コール『アンフォゲッタブル(Unforgettable... with Love)』所収)
ヒストリカル
[編集]- 最優秀ヒストリカル・アルバム (Best Historical Album)
- ビリー・ホリデイ『コンプリート・デッカ・セッション(The Complete Decca Recordings)』 - Steven Lasker、Andy McKaie(プロデューサー)
制作・エンジニアリング
[編集]- 最優秀エンジニアド・アルバム(非クラシカル) (Best Engineered Album, Non-Classical)(改名)
- ナタリー・コール with ナット・キング・コール『アンフォゲッタブル(Unforgettable... with Love)』 - アル・シュミット、Armin Steiner、David Reitzas、Woody Woodruff(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド・アルバム(クラシカル) (Best Classical Engineered Album)(改名)
- レナード・バーンスタイン(指揮者)、ロンドン交響楽団 『バーンスタイン:キャンディード(Candide)』 - Gregor Zielinsky(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル) (Producer Of The Year (Non Classical))
- ロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル) (Classical Producer Of The Year)
パッケージングおよびノーツ
[編集]- 最優秀アルバム・パッケージ (Best Album Package)
- ビリー・ホリデイ『コンプリート・デッカ・レコーディングズ(Billie Holiday: The Complete Decca Recordings)』 - Vartan(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ (Best Album Notes)
- ジェームス・ブラウン『スター・タイム(Star Time)』 - Alan M. Leeds、Cliff White、Harry Weinger、James Brown、Nelson George(アルバム・ノーツ・ライター)
ミュージック・ビデオ
[編集]- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)(Best Music Video, Short Form)
- "Losing My Religion" - R.E.M.。ターセム・シン(ビデオ・ディレクター)
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)(Best Music Video, Long Form)
- 『Blond Ambition World Tour Live』 - マドンナ。デヴィッド・マレット、Mark "Aldo" Miceli(ビデオ・ディレクター)。Anthony Eaton(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
[編集]- ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー (MusiCares Person of the Year)
- グラミー・レジェンド賞 (Grammy Legend Award)
出典
[編集]- ^ 34th Annual GRAMMY Awards Grammy