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第4期順位戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第4期 順位戦 / 第9期 名人戦
開催期間 順位戦 1949年6月 - 1950年3月
名人戦 1950年3月21日 - 1950年6月13日
第8期名人 木村義雄(通算6期目)
挑戦者 大山康晴
第9期名人 木村義雄(通算7期目)
△ 昇級 △
次期A 高柳敏夫 / 板谷四郎 / 南口繁一
次期B 花村元司 / 北村秀治郎 / 富沢伝助
次期C1 清野静男 / 神田鎮雄
▼ 降級 ▼
次期B 原田泰夫 / 北楯修哉
順位戦
第3期順位戦
第8期名人戦
第5期順位戦
第10期名人戦
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第4期順位戦(だい4き じゅんいせん)は、1950年度(1949年6月 - 1950年3月)に実施された順位戦である。順位戦は、将棋タイトル戦の一つ「名人戦」の予選にあたる棋戦である。

第9期名人戦(だい9き めいじんせん)は、1950年度(1950年3月21日 - 1950年6月13日)に実施されたタイトル棋戦「名人戦」である。第9期名人のタイトルをかけ、「第8期名人」および第4期順位戦で選出された「挑戦者」により七番勝負で争われた。

ここでは「第4期順位戦」および「第9期名人戦」について、あわせて記述する。

第9期名人戦七番勝負

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名人戦七番勝負は、木村義雄名人が大山康晴八段を4勝2敗で下し、名人位を防衛した[1]

対局者 第1局 第2局 第3局 第4局 第5局 第6局
1950年
3月21日・22日
1950年
4月5日・6日
1950年
4月17日・18日
1950年
5月1日・2日
1950年
5月29日・30日
1950年
6月12日・13日
木村義雄名人 名人位防衛
大山康晴八段

ルールの改定

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  • A級は松田辰雄八段の病気休場により、定員10名に欠員が出たがB級からの補充をおこなわず9名でリーグ戦を行う。欠員のためB級降級は2名。名人挑戦者の選定方法は前期と同じ。
  • B級は定員制ならびに各人の順位制なし。抽選で各8局のリーグ戦。昇級は3名、降級はなし。ただし2勝出来かったものは次期休場。
  • C級1組は東西の2組に分け、抽選で各8局のリーグ戦。上位3名(東西各組の1位2名と、両組2位の決戦勝者)がB級昇級。そのほかB級に準じる。
  • C級2組も東西の2組に分け、東組各8局、西組各6局ののリーグ戦。上位2名(東西各組の1位)がC級1組昇級。以下、B級C級1組と同じ。ただし、次期休場制なし。
  • 名人戦が「持ち時間各10時間の2日制」に変更された。

順位戦結果

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  •    :名人挑戦者決定戦進出・次期昇級
  •    :次期降級

名人挑戦者決定戦

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1回戦 準決勝 決勝
 高柳敏夫(B級1位)
 丸田祐三(A級3位)
 丸田祐三(A級3位)
 升田幸三(A級2位) ●●
 升田幸三(A級2位)
 大山康晴(A級1位) 〇〇
  • A級1位の大山七段がトーナメントを勝ち上がり名人挑戦を決めた。

A級

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挑戦者決定戦進出3名・降級2名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
1 塚田正夫 前名人 35 名人 4 4
2 大山康晴 八段 27 6-2(3) 6 2 決定戦進出
3 升田幸三 八段 32 6-3(1) 6 2 決定戦進出
4 丸田祐三 八段 31 4-4(5) 5 3 決定戦進出
5 大野源一 八段 38 4-5(2) 3 5
6 北楯修哉 八段 37 4-5(8) 2 6 降級
7 五十嵐豊一 八段 25 6-1(B) 3 5
8 高島一岐代 八段 33 5-2(B) 4 4
9 原田泰夫 八段 27 4-3(B) 3 5 降級
松田辰雄 八段 33 7-2(10) 0 0 休場
坂口允彦 八段 41 休場 0 0 休場
  • 降級者は、大野、五十嵐、原田の決戦の結果2敗の原田泰夫八段に決定。

B級

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順位なし・挑戦者決定戦進出1名・昇級3名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
萩原淳 八段 45 2-7(A/9) 5 3
高柳敏夫 七段 30 4-3 7 1 昇級/決定戦進出
京須行男 七段 36 3-4 4 4
板谷四郎 七段 36 3-4 6 2 昇級
小泉雅信 八段 49 2-5 2 5
松下力 七段 37 1-6 4 4
松浦卓造 七段 35 予選敗退 2 6
建部和歌夫 八段 40 予選敗退 4 4
松田茂行 七段 28 予選敗退 4 4
佐瀬勇次 七段 31 予選敗退 2 6
小堀清一 七段 38 予選敗退 6 2
斎藤銀次郎 八段 45 予選敗退 3 5
村上真一 八段 52 予選敗退 3 5
梶一郎 八段 37 予選敗退 4 4
金高清吉 七段 31 予選敗退 5 3
大和久彪 七段 36 予選敗退 4 4
中井捨吉 七段 57 予選敗退 3 5
山川次彦 七段 30 予選敗退 3 5
荒巻三之 七段 35 7-2(C) 2 6
加藤博二 七段 26 6-3(C) 4 4
山本武雄 七段 33 6-3(C) 4 3
南口繁一 七段 31 6-3(C) 6 2 昇級
  • 板谷、南口、小堀の同率決戦の結果、板谷2勝・南口1勝1敗・小堀2敗で、昇級は板谷四郎七段・南口繁一七段。

C級1組

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順位なし・昇級3名(東西各組の1位2名と、両組2位の決戦勝者)

  • 2位決戦は富沢伝助六段が勝利

東組

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順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
富沢伝助 六段 29 4-4 5 3 昇級
市川一郎 六段 47 4-5 2 6
廣津久雄 六段 27 1-8 4 4
加藤恵三 六段 41 予選敗退 4 4
花村元司 六段 32 予選敗退 8 0 昇級
間宮純一 六段 41 予選敗退 2 6
橋爪敏太郎 六段 41 予選敗退 4 4
飯塚勘一郎 七段 55 予選敗退 2 6 引退
下平幸男 六段 25 予選2組次点 5 3
  • 2位は富沢・下平両者の決戦により富沢伝助六段に決定。

西組

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順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
星田啓三 六段 33 5-4 5 3
山中和正 六段 35 4-5 5 3
北村秀治郎 六段 42 1-7 7 1 昇級
藤内金吾 六段 57 予選敗退 2 6
灘照一 六段 23 予選敗退 5 3
岡崎史明 六段 42 予選敗退 5 3
本間一雄 六段 30 予選敗退 4 4
藤川義夫 六段 41 予選敗退 2 6
畝美与吉 六段 49 予選敗退 3 5
野村慶虎 六段 50 予選敗退 2 6
  • 2位は、山中・星田・岡崎・灘四者決戦に優勝した灘照一六段に決定。

C級2組

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順位なし・昇級2名(東西各組の1位)

東組

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順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
佐藤豊 四段 35 予選敗退 4 4
鈴木禎一 五段 50 予選敗退 3 5
平野広吉 五段 34 予選敗退 6 2
木川貴一 四段 30 予選敗退 4 4
吉田六彦 五段 40 東京 2 6
志沢春吉 五段 51 東京 0 8 引退
清野静男 三段 27 初参加 8 0 昇級
浅沼一 二段 25 初参加 4 4
高橋誠司 四段 アマチュア代表 5 3

西組

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順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
西本馨 四段 26 予選敗退 1 5
角田三男 五段 40 予選敗退 3 3
二見敬三 四段 18 予選敗退 3 3
熊谷達人 四段 19 新参加 4 2
神田鎮雄 三段 20 新参加 5 1 昇級
増田敏二 二段 34 新参加 3 3
大前吉章 四段 アマチュア代表 2 4

脚注

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  1. ^ 名人戦・順位戦|棋戦”. 日本将棋連盟. 2021年7月23日閲覧。

外部リンク

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