2024年の航空
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2024年の航空(2024ねんのこうくう)では、2024年(令和6年)に起こった、または予定されている航空関係の出来事をまとめる。
2023年の航空 - 2024年の航空 - 2025年の航空
出来事・予定
[編集]全般・月不明
[編集]- 国際航空運送協会はこの年の世界の航空総旅客数が47億人、総収益が9640億ドルとなり、いずれも過去最多を更新すると予測している[1]
- 北バリ国際空港がインドネシアバリ州ブレレン県に完成する予定[2]。
1月
[編集]- 1月2日 - 17時47分、東京国際空港(羽田空港)C滑走路で日本航空の旅客機が着陸直後に海上保安庁の機体と衝突し炎上[3]。→詳細は「羽田空港地上衝突事故」を参照
- 1月5日 - アラスカ航空1282便(ボーイング737MAX9)はポートランド国際空港を離陸した直後、機体後部の非常口付近が脱落したため、機体内は急速な減圧に見舞われるものの、ポートランドへの緊急着陸に成功した[4]。→詳細は「アラスカ航空1282便緊急着陸事故」を参照
- 1月10日 - コートジボワールで開催予定のアフリカネイションズカップ2023に参加するサッカーガンビア代表を乗せたエール・コートジボワールのチャーター便が離陸9分後に出発地のバンジュール国際空港に緊急着陸。離陸直後に与圧の圧力不足が発生し、機体内は酸欠および高温状態に陥った。乗客は頭痛、めまいおよび意識喪失を経験したと述べた[5][6]。
- 1月14日 - ロシア軍のA-501機がアゾフ海上空で何者かにより撃墜[7]。
- 1月20日 - アフガニスタン北部のバダフシャーン州のパキスタンとの国境付近の山岳地帯でタイからインドを経由し、ウズベキスタンとロシアへ向かう6人(乗員4人、乗客2人)を載せた個人所有のダッソー ファルコン 10(機体登録国はモロッコ)が墜落[8]。6人のうち、4人が負傷により治療を受け、残りの2人は死亡[9][10]。
- 1月24日 - ロシアのIl-76軍用輸送機はウクライナとの国境付近のベルゴロド州で墜落。飛行機にはウクライナ軍の捕虜65人が乗っていた[11]。
- 1月28日 - ブラジルのミナスジェライス州のイタペヴァでパイパー PA-46が墜落した事故が発生。7人死亡[12]。
- 1月31日 - トキエアは新潟空港と札幌飛行場を結ぶ直行便を就航し、1日に2往復運航する[13]。
2月
[編集]3月
[編集]- 3月11日 - LATAM航空の飛行機はシドニー国際空港からオークランド国際空港への飛行途中に急降下した。乗員乗客50人が負傷、12人はオークランドの病院に搬送された[15]。
- 3月12日 - アルゼンチン当局はイランと関係があるベネズエラ会社エムトラスルの貨物機1機をアメリカ合衆国側に引き渡したことに対し、ベネズエラのマドゥロ大統領はアルゼンチンの航空機の自国領空への進入を拒否すると表明したため、アルゼンチン側は外交上の措置発動を発表し、外交戦に発展した[16]。
- 3月13日 - ZIPAIR Tokyoは成田国際空港とバンクーバー国際空港を結ぶ直行便を就航し、週に3往復運航する[17]。
4月
[編集]- 4月20日 - 日本の海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機は伊豆鳥島の沖合で衝突したと見られる。1人死亡、7人行方不明[18]。
- 4月23日 - マレーシア海軍のヘリコプター2機は建軍記念日式典のリハーサル中に衝突し墜落。10人死亡[19]。
- 2024年問題への対応として、ヤマトホールディングスが貨物専用便を就航する[20]。
5月
[編集]- 5月19日 - イラン大統領のエブラーヒーム・ライースィーや外相のホセイン・アミールアブドッラーヒヤーンを乗せたヘリコプターがイラン北西部の東アーザルバーイジャーン州で墜落。全員が死亡[21][22]。→詳細は「東アーザルバーイジャーン州ヘリコプター墜落事故」を参照
- 5月21日 - ロンドン・ヒースロー国際空港からシンガポール国際空港へ向かうシンガポール航空SQ321便(ボーイング777-300ER)はベンガル湾上空で乱気流に遭遇し、急降下した後にバンコクのスヴァルナプーミー空港で緊急着陸。1人死亡、70余人が負傷[23]。→詳細は「シンガポール航空321便乱高下事故」を参照
- フィンエアーが新型コロナウイルス感染症の世界的流行前まで運航していた中部国際空港とヘルシンキ・ヴァンター国際空港を結ぶ直行便が復活する[24]。
6月
[編集]- 6月7日 - 元宇宙飛行士のウィリアム・アンダースはアメリカ合衆国北西部ワシントン州のサンフアン諸島付近で発生した海への不時着事件で死去[25]。
- 6月10日 - マラウイ副大統領のサウロス・チリマを乗せたマラウイ空軍機はチカンガワ森林保護区一帯で墜落し、乗客乗員10人は全員死亡[26]。
7月
[編集]- 7月24日 - ネパール・カトマンズのトリブバン国際空港を離陸中のポカラ国際空港行きのサユラ航空機が墜落。乗客乗員19人が搭乗[27]。→詳細は「サユラ航空ボンバルディア CRJ200 墜落事故」を参照
8月
[編集]- 8月9日 - ブラジル・サンパウロ州ヴィニェドで乗員乗客61人を乗せたボエパス航空のATR 72が墜落。全員死亡[28]。→詳細は「ヴォーパス リーニャス アエレアス航空2283便墜落事故」を参照
- 8月12日 - シンガポール航空が期間限定でA380をシンガポール-成田線に再投入すると発表[29]。
- 8月27日 - アトランタ空港近くのメンテナンス施設でデルタ航空保有のボーイング757のタイアが爆発し、2名が死亡し3人が重傷を負った。[30]
- 8月31日 - ロシアのカムチャツカ半島でヴィティアズ・エアロが所有するMi-8Tが墜落。乗客19人、乗員3人の全員が死亡した[31]。→詳細は「カムチャッカ半島ミルMi-8墜落事故」を参照
9月
[編集]- 9月10日 - ハーツフィールド・ジャクソン国際空港で羽田行きのデルタ航空295便とラファイエット行きのエンデバー航空5526便が滑走路上で接触し、5526便の尾翼が丸ごと外れた。295便の乗員乗客221人、5526便の乗員乗客56名に怪我はなかった。機材は295便がエアバスA350、5526便のほうがCRJ900である[32]。
- 9月28日 - 日本航空はイベントでドジャーズの大谷翔平投手のデザインを施したA350の特別塗装機「DREAM SHO JET」をお披露目した[33]。
10月
[編集]- 10月20日 - ニューメキシコ州のラスクルス空港で開かれた航空宇宙博覧会で軽飛行機が墜落した。この事故で飛行機を操縦していたチャック・コールマンが死亡した。この操縦士は映画「トップガン」で出演者の飛行教育を担当したベテラン操縦士だったと伝えられた[34]。
- 10月21日 - 日本航空はボーイング767-300ERの特別塗装機「JALファンタスティックジャーニーエクスプレス」をお披露目した。東京ディズニーシー8つ目のテーマポート「ファンタジースプリングス」をテーマに起用、2025年11月頃までの予定で国内線に就航する[35][36]。
11月
[編集]- 11月19日 - カナダのバンクーバー国際空港で着陸進入中にフラップに問題が発生したアマゾン・エアのB767がオーバーランし機体の前輪部が損傷した[37]。
- 11月24日 - アンタルヤ空港でアジムト航空のスホーイ・スーパージェット100が着陸したところ、左エンジンから出火し炎上した[38]。
- 11月25日 - リトアニアのビリニュス空港に着陸しようとしていたDHLのボーイング737-400型が墜落し、民家に衝突した。貨物機に搭乗していた4名のうち1名が死亡、3名が負傷した。民家にいた人は全員無事だった[39]。→「スウィフトエア5960便墜落事故」を参照
12月
[編集]- 12月17日 - ハワイ州で離陸直後の小型貨物機(カマカ・エア689便)が空きビルに墜落し、乗員2名が死亡した[40]。
- 12月20日 - マレーシアのアンソニー・ローク運輸相が2014年に消息を絶ったマレーシア航空370便の再捜索することを決めたと明らかにした[41]。
- 12月25日 - バクー国際空港発グロズヌイ国際空港行きのアゼルバイジャン航空のE190がカザフスタン・アクタウのアクタウ空港付近で墜落。乗員乗客67名のうち38名が死亡し、29名が負傷した[42][43]。
→「アゼルバイジャン航空8243便墜落事故」を参照
- 12月29日 - スワンナプーム空港発務安国際空港行きのチェジュ航空機が務安国際空港で胴体着陸の末外壁に衝突し、爆発・火災が発生した。乗員乗客181人中、179人が死亡し2名が負傷した。737シリーズ史上2番目に死者の多い事故となった[44]。
→「チェジュ航空2216便事故」を参照
脚注
[編集]- ^ 2024年の世界の航空旅客数は史上最多の47億人と予測、総収益も過去最高か、国際航空運送協会が推計 トラベルボイス、2023年12月8日
- ^ 北バリ新空港、2024年に完成予定 PAGI PAGI POST、2022年1月9日
- ^ 【速報】羽田空港の滑走路で日本航空の機体が炎上中 Gooニュース、2024年1月2日
- ^ Reid, Channing (2024年1月6日). “Breaking: Alaska Airlines Boeing 737 MAX 9 Diverts Due To Sudden Loss Of Emergency Exit Door” (英語). Simple Flying. 2024年1月7日閲覧。
- ^ “AFCON: Plane carrying Gambia football team forced to land due to 'lack of oxygen'”. itvx (11 January 2024). 2024年1月12日閲覧。
- ^ Nuhu, Iliyasu (2024年1月11日). “Plane Carrying Gambia National Team Made Emergency Landing” (英語). Stallion Times. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “ロシア機撃墜、味方の誤射の可能性 ロシア独立メディア「暗黒の日」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年1月16日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ “A Russian private jet carrying 6 people is believed to have crashed in Afghanistan, officials say” (英語). AP News (2024年1月21日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ Crider, Andrew (2024年1月21日). “Dassault Falcon 10 With 6 People On Board Crashes In Afghanistan” (英語). Simple Flying. 2024年1月22日閲覧。
- ^ “2 Dead In Russian Plane Crash In Afghanistan, Moscow Confirms” (英語). Haberler.com (2024年1月23日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ “Russian transport plane crashes near Ukraine with 65 Ukrainian POWs on board” (英語). AP News (2024年1月24日). 2024年1月24日閲覧。
- ^ “Seven killed in Brazil after Piper breaks up mid-air: video” (英語) (2024年1月29日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ 【2024年1月31日に就航予定】トキエアの長谷川社長が会見、新潟=札幌(丘珠)線の就航予定日を発表 にいがた経済新聞社、2023年11月29日
- ^ Sanguino, Julieta (2024年2月6日). “Muere Sebastián Piñera: lo que se sabe sobre el accidente en helicóptero en lago Ranco” (スペイン語). El País Chile. 2024年5月19日閲覧。
- ^ “Fifty hurt as NZ-bound flight hit by 'technical' issue” (英語). (2024年3月11日) 2024年3月12日閲覧。
- ^ “Argentina cuestiona a Venezuela por prohibición de sobrevuelo de aeronaves sobre su territorio” (英語). San Diego Union-Tribune en Español (2024年3月12日). 2024年3月13日閲覧。
- ^ ZIPAIR、2024年3月13日より 成田=バンクーバー線に新規就航! 成田空港会社、2023年12月27日
- ^ “海自ヘリ2機墜落1人死亡7人不明 防衛相“衝突した可能性高い” | NHK”. NHKニュース (2024年4月21日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “马国直升机相撞罹难者非首次演习 建军日庆典取消 | 联合早报” (中国語). www.zaobao.com.sg (2024年4月23日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ ヤマトが貨物専用機を導入 背景に“物流2024年問題” 来年4月就航 テレビ朝日、2023年11月6日
- ^ “ライシ大統領ら搭乗のヘリ 不時着の情報 イラン国営テレビなど | NHK”. NHKニュース (2024年5月19日). 2024年5月19日閲覧。
- ^ “イラン、ライシ大統領死去で5日間の喪を宣言”. Arab News (2024年5月20日). 2024年5月20日閲覧。
- ^ “Singapore Airlines: One dead, several hurt in severe turbulence” (英語). www.bbc.com (2024年5月21日). 2024年5月21日閲覧。
- ^ 中部空港で欧州便が2024年5月に運航再開 ヘルシンキと週2便 2020年3月以来 名古屋テレビ、2023年11月8日
- ^ “Former astronaut William Anders, who took iconic Earthrise photo, killed in Washington plane crash” (英語). AP News (2024年6月7日). 2024年6月10日閲覧。
- ^ “Saulos Chilima: Malawi vice-president confirmed dead in plane crash” (英語). www.bbc.com (2024年6月11日). 2024年6月11日閲覧。
- ^ “Saurya Airlines aircraft crashes during takeoff in Kathmandu” (英語). kathmandupost.com (2024年7月24日). 2024年7月24日閲覧。
- ^ “ブラジルで住宅地に旅客機墜落、62人全員死亡”. BBCニュース (2024年8月10日). 2024年8月12日閲覧。
- ^ “シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線にエアバスA380型機投入 2025年3月30日から” (2024年8月12日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “アトランタのデルタ航空施設でタイヤ爆発、作業員2名が死亡、1名が負傷”. AEROFLAP. 2024年8月29日閲覧。
- ^ “ロシア極東カムチャツカでヘリ墜落 観光客ら22人搭乗 全員死亡か”. TBS NEWS DIG (2024年9月1日). 2024年9月17日閲覧。
- ^ “旅客機同士が滑走路で接触、1機の尾翼が脱落 米アトランタ” (2024年9月11日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “大谷翔平がJAL飛行機の機体に!「DREAM SHO JET」お披露目…29日から就航開始”. 日刊スポーツ. 2024年9月28日閲覧。
- ^ “航空ショーで小型飛行機墜落 「トップガン」指導役の男性死亡 | NHK”. NHKニュース (2024年10月22日). 2024年12月25日閲覧。
- ^ 『東京ディズニーシー®ファンタジースプリングスをテーマとした特別塗装機「JAL Fantastic Journey Express」が10月下旬より国内線に就航』(プレスリリース)日本航空・オリエンタルランド、2024年8月26日 。2024年8月26日閲覧。
- ^ “JAL Fantastic Journey Express 2024年10月21日 運航開始!”. 日本航空. 2024年10月19日閲覧。
- ^ “Cargo jet reported ‘flight control problem’ before sliding off Vancouver runway”. 2024年11月20日閲覧。
- ^ “"子どもの手を引いて炎の機体から決死の脱出「心配するな大丈夫だ!」ロシア機がトルコの空港滑走路で炎上 制裁でロシア機の機体トラブル増加か”. SmartNews. 2024年11月24日閲覧。
- ^ “リトアニアで貨物機墜落、搭乗員1人が死亡 空港付近の民家に衝突”. 2024年11月25日閲覧。
- ^ “パイロット「制御不能」 ホノルル空港近く 小型機が墜落 2人死亡”. 2024年12月19日閲覧。
- ^ “「マレーシア航空370便」の捜索を再開へ 2014年に乗客乗員239人乗せ南シナ海上空で消息絶つ”. 2024年12月20日閲覧。
- ^ “カザフスタン アゼルバイジャン航空会社の旅客機墜落 72人搭乗”. NHK. 2024年12月25日閲覧。
- ^ “アゼルバイジャンで旅客機墜落、「フラフラ飛行で緊急事態も発出」… 墜落の瞬間も公開される”. 2024年12月25日閲覧。
- ^ “【速報】韓国南西部の務安国際空港で旅客機炎上…滑走路を外れ外壁に衝突これまで28人死亡 タイ・バンコク発乗客175人乗員6人が搭乗 韓国メディア|FNNプライムオンライン”. FNNプライムオンライン (2024年12月29日). 2024年12月29日閲覧。