コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

KBCオーガスタゴルフトーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
VanaH杯KBCオーガスタから転送)
KBCオーガスタゴルフトーナメント
トーナメント情報
創設 1973年
開催地 福岡県
開催コース 芥屋ゴルフ倶楽部
基準打数 Par72(2022年)
ヤーデージ 7,191Yards(2022年)
主催 九州朝日放送株式会社
ツアー 日本ゴルフツアー機構
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 1億円(2019年)[1]
開催月 8月
最高記録
最少打数 262 日本の旗 比嘉一貴(2019年)[1]
通算スコア -26 同上[1]
最新優勝者
日本の旗 香妻陣一朗
テンプレートを表示

KBCオーガスタゴルフトーナメントは、KBC九州朝日放送主催による日本ゴルフツアー機構(JGTO)公認の男子プロゴルフトーナメントの一つである。

2015年から2019年までは(2020年は中止)RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメントとして実施されていた。2021年からはSansan KBCオーガスタゴルフトーナメントとして開催されている。

大会概要

[編集]

1973年に第1回大会が福岡市東区の福岡カンツリー倶楽部和白(わじろ)コース[2] で開催され、以降第10回大会まで行われた。1983年以降は毎年8月下旬に福岡県糸島市の芥屋(けや)ゴルフ倶楽部(1992年、九州志摩カントリークラブ芥屋ゴルフコースから改称)を会場に国内トッププロゴルファーが多数集結、九州地方で行われる数少ない晩夏のビッグトーナメントとして成長した。またこの大会は日本男子ツアーで唯一の高麗グリーンにより行われている。2021年現在、賞金総額1億円、優勝賞金2000万円[1]

過去にはダイワ精工久光製薬株式会社ドームアンダーアーマー日本総代理店)が特別協賛として冠スポンサーとなっていた。2007年については特別協賛スポンサーが付かず、冠スポンサーなしで開催された(久光製薬、アンダーアーマーは大会スポンサーとして参加しており、初頭スポンサーに久光製薬が担当)。2008年大会から山梨県に本社を置く水素水製造メーカー・VanaH(2009年5月1日、バナから社名変更)の特別協賛により「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」として開催されることになり[3]、2013年まで担当した。2014年は福岡市に本社を置く不動産仲介業のアールズエバーラスティングが冠スポンサーになり、「アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント」となり[4]、2015年から2019年までは、RIZAPの協賛による「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」となり[5]、2021年度からは法人向けクラウド名刺管理サービス会社のSansanが特別協賛になり、大会名も「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」と変更になる[6]

2009年8月29日の予選ラウンドでは、14歳21日のアマチュア選手である伊藤誠道が、通算3アンダーの54位で予選を通過し、ツアー最年少予選記録を更新した。これまでの記録は2004年9月に伊藤涼太が記録した14歳2か月7日[7]

2008年より大会イメージソングを起用しており、(番宣CMやKBCの生ワイド番組のスポーツコーナーでも使用)2008年〜2016年まではTUBE、2017年〜2019年まではコブクロ、2021年からはEXILEがそれぞれ担当している。

2023年4月にKBCのロゴが刷新され、制作クレジットで使用した一方、本大会のロゴは2023年のみ従来のロゴを使用し、2024年から変更となった。

歴代優勝者

[編集]
Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第51回 2024年8月22日 - 25日 日本の旗 香妻陣一朗 -19 芥屋ゴルフ倶楽部
第50回 2023年8月24日 - 27日 大韓民国の旗 宋永漢英語版(ソン・ヨンハン[8] -17
第49回 2022年8月25日–28日 日本の旗 河本力[9] -16
第48回 2021年8月26日–29日 ジンバブエの旗 スコット・ビンセント[10] -17
RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第48回 2020年 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止[11]
第47回 2019年8月29日 - 9月1日 日本の旗 比嘉一貴 -26[1] 芥屋ゴルフ倶楽部
第46回 2018年8月23日 - 26日 日本の旗 出水田大二郎 -14[12]
第45回 2017年8月24日 - 27日 日本の旗 池田勇太 -18[13]
第44回 2016年8月25日 - 28日 日本の旗 石川遼 -15[14]
第43回 2015年8月27日 - 30日 日本の旗 池田勇太 -20
アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第42回 2014年8月28日 - 31日 日本の旗 藤田寛之 -12 芥屋ゴルフ倶楽部
VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第41回 2013年8月29日 - 9月1日 大韓民国の旗 S・J・パク英語版 -12[15] 芥屋ゴルフ倶楽部
第40回 2012年8月23日 - 26日 大韓民国の旗 金亨成英語版(キム・ヒョンソン) -18
第39回 2011年8月25日 - 28日 大韓民国の旗 裵相文 -22
第38回 2010年8月26日 - 29日 日本の旗 谷原秀人 -22
第37回 2009年8月27日 - 30日 日本の旗 池田勇太 -21
第36回 2008年8月28日 - 31日 日本の旗 甲斐慎太郎英語版 -10 芥屋ゴルフ倶楽部
KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第35回 2007年8月23日 - 26日 日本の旗 宮本勝昌 -15 芥屋ゴルフ倶楽部
アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第34回 2006年8月24日 - 27日 日本の旗 手嶋多一 -16 芥屋ゴルフ倶楽部
第33回 2005年8月25日 - 28日 日本の旗 伊沢利光 -20
久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第32回 2004年8月26日 - 29日 オーストラリアの旗 スティーブン・コンラン英語版 -7 芥屋ゴルフ倶楽部
第31回 2003年8月28日 - 31日 日本の旗 田島創志 -19
第30回 2002年8月29日 - 9月1日 日本の旗 湯原信光 -7
第29回 2001年8月23日 - 26日 日本の旗 平石武則 -15
第28回 2000年8月24日 - 27日 日本の旗 伊沢利光 -18
第27回 1999年8月26日 - 29日 日本の旗 米山剛 -11[16]
第26回 1998年8月27日 - 30日 日本の旗 尾崎将司 -13
第25回 1997年8月28日 - 31日 -22
第24回 1996年8月22日 - 25日 -15
第23回 1995年8月24日 - 27日 日本の旗 細川和彦 -17
第22回 1994年8月25日 - 28日 カナダの旗 ブライアン・ワッツ英語版 -17
ダイワKBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第21回 1993年8月26日 - 29日 中華民国の旗 陳志忠 -11 芥屋ゴルフ倶楽部
第20回 1992年8月27日 - 30日 中華民国の旗 陳志明 -12
第19回 1991年8月29日 - 9月1日 アメリカ合衆国の旗 レイモンド・フロイド英語版 -15 九州志摩カントリークラブ芥屋ゴルフコース
第18回 1990年8月23日 - 26日 日本の旗 尾崎将司 -19
第17回 1989年8月24日 - 27日 日本の旗 杉原輝雄 -7
KBCオーガスタゴルフトーナメント
開催回 開催期間 優勝者名 スコア 開催コース
第16回 1988年8月25日 - 28日 日本の旗 倉本昌弘 -12 九州志摩カントリークラブ芥屋ゴルフコース
第15回 1987年8月27日 - 30日 日本の旗 藤木三郎 -14
第14回 1986年8月28日 - 31日 日本の旗 青木功 -6
第13回 1985年8月29日 - 9月1日 日本の旗 飯合肇 -10
第12回 1984年8月23日 - 26日 日本の旗 尾崎直道 -13
第11回 1983年8月25日 - 28日 日本の旗 藤木三郎 -15
第10回 1982年8月26日 - 29日 中華民国の旗 陳志明 -7 福岡カンツリー倶楽部和白コース
第9回 1981年8月27日 - 30日 中華民国の旗 謝敏男 -9
第8回 1980年8月28日 - 31日 日本の旗 青木功 -7
第7回 1979年8月23日 - 26日 日本の旗 草壁政治 -12
第6回 1978年8月24日 - 27日 日本の旗 山田健一 -12
第5回 1977年8月25日 - 28日 オーストラリアの旗 ブライアン・ジョーンズ英語版 -10
第4回 1976年8月26日 - 29日 オーストラリアの旗 グラハム・マーシュ -9
第3回 1975年8月21日 - 24日 日本の旗 前田新作 -10
第2回 1974年8月22日 - 25日 日本の旗 中村通 -15
第1回 1973年8月23日 - 26日 日本の旗 青木功 -22

テレビ中継

[編集]

2024年は、第2日・第3日の模様を福岡・佐賀ローカルで、最終日の模様をテレビ朝日系列フルネット局(九州朝日放送のみ13:55 - 16:15。その他の系列局は15:20飛び降り)で、いずれも生中継。これに加え、KBC九州朝日放送の公式youtubeチャンネルでも初日から生中継を行い[17]、最終日は地上波とのリレー中継を行った[18]。地上波のコメンタリー陣は以下の通り。また3日目は別途録画ダイジェストを同日深夜(翌日未明)にテレビ朝日系列フルネット局で放送した。

2日目、3日目

  • 放送席プレーヤーズゲスト : 手嶋多一
  • ラウンド解説 : 金谷多一郎
  • 実況 : 2日目:沖繁義(九州朝日放送アナウンサー)、3日目:和田侑也(九州朝日放送アナウンサー)
  • リポーター : 居内陽平(九州朝日放送アナウンサー)

最終日

これに加え、大会サポーターとして、ゴルゴ松本[19]松田宣浩(2日目)、雪平莉左(3日目、最終日)が、岡田理沙(九州朝日放送アナウンサー)と共に大会を盛り上げた。

また、CS放送スカイAでは『スカイA ゴルフシリーズ』として、最終日の朝の競技開始から前半終了まで生放送した(いずれも午前8時から午後1時まで)。コメンタリー陣は以下の通り。


  • 関西地方は1973年(第1回)と1974年(第2回)は、毎日放送(MBSテレビ、現・TBS系列)で放送されていたが、腸捻転解消を伴い、1975年(第3回)以降は朝日放送テレビ(ABCテレビ)で放送されている。
  • 過去には初日にも生中継を行っていた他、2日目と併せて個別に番販購入して放送した系列局もあった(1986年・1987年頃の広島ホームテレビなど)。
  • 2016年(第44回)は、最終日が雷雨接近により2時間58分プレーが中断されたため放送時間が15:20まで定刻通り中継された。
  • 2020年は最終日の予定だった8月30日にKBCテレビ(福岡ローカル)で特別篇(13:55~)を放送。他ネット局は編成の都合で放送されず。
  • 2021年は朝日放送テレビ第103回全国高校野球選手権大会・決勝中継のため、深夜に放送された。
  • 2022年は3日目昼の第1部(14:21 - 15:30)を福岡ローカルで放送し、第2部は全国ネットで深夜0時(0:00 - 0:55)に放送(第1部と第2部表記はKBCのみ)。

ジュニア育成プロジェクト

[編集]

本トーナメント主催の九州朝日放送、マイナビABCチャンピオンシップ主催の朝日放送テレビ(ABC)、瀬戸内海放送(KSB)の3局で、次世代のジュニアを育てるための「ジュニア育成プロジェクト」を2006年から行っている[20]。2008年まではKSB主催のマンシングウェアオープンKSBカップも含まれていた。瀬戸内海放送に関しては、マンシングウェアオープンKSBカップが休止になった後も本プロジェクトに関わっている[21]

これは、「全国高等学校ゴルフ選手権大会」や「JJGAジャパンゴルフジュニアオールスター」、「全国中学校ゴルフ選手権大会」等の成績上位者の中から選ばれ、次世代のジュニアゴルファー育成、ツアー活性化、選手レベルの向上等を目的としている。推薦対象の大会はそれぞれのゴルフトーナメントにより異なる。

また、2015年の「第43回 RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」からは、JGAの会員である中学校1年生から高校3年生までの男子を対象とした「RIZAP KBCオーガスタジュニアチャレンジゴルフ選手権」(2022年現在は「Sansan KBCオーガスタチャレンジ」、対象が九州沖縄高等学校・中学校ゴルフ連盟と大会事務局が推薦するアマチュア選手に限定)を行っており[22]、同選手権の優勝者及び2位の選手(Sansan KBCオーガスタチャレンジは優勝者のみ)には本大会の出場権が与えられる。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e “比嘉がツアー初勝利、石川遼は13位/国内男子”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2019年9月1日). https://web.archive.org/web/20190901082531/https://www.sanspo.com/golf/news/20190901/jgt19090116030003-n1.html 2019年9月1日閲覧。 
  2. ^ 2012年から女子プロゴルフトーナメント「フンドーキンレディース(2012年)→ほけんの窓口レディース(2013年 - 2022年)→RKB×三井松島レディス(2023年以降)」の開催コース。
  3. ^ 今年から「バナH杯KBCオーガスタ」に”. 日刊スポーツ (2008年6月16日). 2017年9月19日閲覧。
  4. ^ 大会名称変更のお知らせ - KBC九州朝日放送 2014年3月31日
  5. ^ 大会名称変更のお知らせ - KBC九州朝日放送
  6. ^ 「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2021」へ特別協賛 - Sansan 2020年12月25日(2020年12月25日閲覧)
  7. ^ 伊藤誠道が最年少で予選通過/男子ゴルフ”. 日刊スポーツ (2009年8月29日). 2017年9月19日閲覧。
  8. ^ “宋永漢V「2勝目は7年かかった」永野竜太郎は2位 Sansan・KBCオーガスタ”. 日刊スポーツ. (2023年8月28日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202308280000273.html 2023年8月28日閲覧。 
  9. ^ ルーキーの河本力が逆転でツアー初優勝 ゴルフダイジェスト・オンライン
  10. ^ スコット・ビンセントが完全優勝でツアー初V 石川遼1打及ばず2位 ゴルフダイジェスト・オンライン
  11. ^ 8月の「RIZAP KBCオーガスタ2020」開催断念のお知らせ(6月1日発表) (一社)日本ゴルフツアー機構
  12. ^ “出水田大二郎ツアー初勝利、熱中症の石川遼ら7位”. 日刊スポーツ. (2018年8月26日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201808260000557.html 2018年8月26日閲覧。 
  13. ^ “池田勇太、今季初V生ビール飲み干す!中洲で祝杯だ”. 日刊スポーツ. (2017年8月27日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/1878683.html 2017年8月27日閲覧。 
  14. ^ 最終日は雷雨接近のため2時間58分中断された。
  15. ^ 台風の影響により54ホール競技に短縮、賞金ランク加算額も75%に減額。
  16. ^ 初日が雨のため中止。3日間54ホール競技に短縮。
  17. ^ 初日は石川遼の組を中心に中継した他、決勝の2日間は上位の組にも付いた。
  18. ^ 2021年からこの方式を採用したが、この年は現場音声のみで実況音声は無かった。これを見直し、2022年から実況音声込みのリレー中継を行った。
  19. ^ ゴルゴは、最終日に最終組に付いてラウンドリポートを担当した。
  20. ^ アンダーアーマーKBCオーガスタ 2006 テレビ朝日系列3社がたちあげたジュニア育成の共同プロジェクト、その第2戦 - 日本ゴルフツアー機構
  21. ^ ジュニア育成プロジェクト|第44回RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント2016|KBC九州朝日放送(2017年8月20日閲覧)
  22. ^ 第2回 RIZAP KBCオーガスタジュニアチャレンジゴルフ選手権|第44回RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント2016|KBC九州朝日放送 (2016年4月28日閲覧)

外部リンク

[編集]