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2009年12月3日 (木) 15:06時点における版
とすし 鳥栖市 | |
---|---|
国 | 日本 |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 佐賀県 |
市町村コード | 41203-1 |
法人番号 | 3000020412031 |
面積 |
71.72km2 |
総人口 |
74,767人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) |
人口密度 | 1,042人/km2 |
隣接自治体 |
福岡県:久留米市、小郡市、筑紫野市、那珂川町 佐賀県:基山町、みやき町 |
市の木 | モチノキ |
市の花 | ハナショウブ |
市の鳥 | メジロ |
鳥栖市役所 | |
市長 | 向門慶人 |
所在地 |
〒841-8511 佐賀県鳥栖市宿町1118番地 |
外部リンク | 鳥栖市の公式サイト |
ウィキプロジェクト |
鳥栖市(とすし)は、佐賀県の東端に位置する市。九州を代表する交通都市の一つとして知られる。市の中心駅である鳥栖駅は鹿児島本線と長崎本線の分岐点であり、市内にある鳥栖ジャンクションは九州自動車道・長崎自動車道・大分自動車道のジャンクションである。江戸時代には長崎街道轟木宿と田代宿の宿場町でもあった。
経済では福岡都市圏の一角であり、2000年度の国勢調査で、鳥栖市は福岡市の5%圏域(総人口の約5%が福岡市へ通勤・通学している)である。
名目上は佐賀県や旧肥前国に属しているが、鹿児島本線と国道3号の沿線なので、筑前国(旧福岡県)や筑後国(旧三潴県)という色が濃い。
九州の物流拠点としてなお発展を続けており、2007年度において九州の市の中では唯一の普通交付税不交付団体であったが、2008年度は法人地方税の減収見通しにより再び交付団体となる予算が提出された。
地理
筑紫平野(佐賀平野)に位置し、南の境を筑後川が流れる。低地は水田に利用され、その中に市街地がある。北西部は脊振山地の東部にあたる。
隣接している自治体
- 福岡県
歴史
鳥栖の歴史はとても古く、ヤマト政権には既に「鳥巣(とりのす)」と読まれていた。
古文書「肥前国風土記」によると「応神天皇の御代、この地に鳥屋が置かれた」とあり、この地で様々な鳥を飼育して献上していた事から「鳥巣」と称していたが、これが後に「鳥栖」に転化したと言う。
鳥屋が多かった事から、古くから養鶏の盛んな土地であった。
江戸時代
藩政において、現在の市域東部は対馬府中藩の飛び地で「田代領」と呼ばれ、長崎街道田代宿の宿場町であった。又、鳥栖市街地には、同じく長崎街道轟木宿の宿場が置かれていた。
田代宿には、対馬府中藩の米倉や代官所が設置されていた。また、朝鮮通信使の立ち寄る場所であり、応接の為の施設も備えられた。藩主の宗氏が、朝鮮との貿易で朝鮮から輸入した漢方薬の実物と知識が豊富に供給された事と、収入源を確保する目的から、領民には薬の製造を副業とする者が増え、次第に他領でも行商するようになった。江戸時代後期には日本四大売薬の一つと数えられ、九州の薬商の大半を田代産の薬が占める程であった。
明治期から第二次世界大戦まで
佐賀の乱や西南戦争時に薬が不足したことをきっかけに製薬業の拡大がみられた。日清戦争期には、現在の久光製薬などが「佐世保や広島といった軍都に近い」地の利を活かして販路を拡大させている。また、江戸時代から続いた綿織物生産は生糸生産に代わり、養蚕業が盛んになった。
後述する鉄道網の整備により、大正から昭和初期にかけて製糸工場(養蚕業)や製粉工場(当時裏作として小麦を生産していた)が開業したものの、第二次世界大戦時には戦況悪化による衰退がみられた。
交通都市としての発展もみられ、鉄道網としては九州鉄道の最初の区間として博多から筑後川北岸まで開通した(現在の鹿児島本線、1889年)のを始め、1891年には佐賀、1898年には長崎・佐世保方面(現在の長崎本線・佐世保線・大村線)までが開業し、1934年の久大本線全通をもって東西南北へと整備された。最盛期の1948年ごろには「鉄道の町」「煤煙の町」と称されるほどであった。
- 1874年:佐賀の乱が勃発。市内朝日山において、政府軍と反乱軍の戦闘が行われた。
- 1889年4月1日:町村制により、以下の各村が発足。
- 1896年3月26日:郡制施行により、上記各村は全て三養基郡に属する。
- 1907年3月19日:轟木村が町制を施行し、鳥栖町となる。
- 1936年2月11日:田代村が町制施行し、田代町となる。
第二次世界大戦後
1954年4月には鳥栖町・田代町・麓村・基里村・旭村の2町3村が合併し鳥栖市が成立。「鉄道の町」としての機能を失いつつあったのに対し、道路網の整備が進められる(1960年の国道34号改良、1972年の鳥栖筑紫野道路開通、1973年の鳥栖ジャンクション開通)ようになり、交通都市としての性質も変化した。
文字通り「交通都市」となった鳥栖市は、地の利を活かした企業誘致を進めたことにより、工業都市としても発展を続けた。現在は物流拠点としての整備も進められている。
- 1954年4月1日:鳥栖町、田代町、基里村、麓村、旭村が対等合併して市制を施行し、鳥栖市が発足。
行政
- 市長:橋本康志(はしもとやすし、2007年3月15日就任)
市議会
- 条例定数:24(現員数22)
- 会派別議席数
治安・防衛
- 警察
- 自衛隊
消防
国家機関
- 麓刑務所(女子収容施設):鳥栖市山浦町
経済
交通の要衝なので、九州の主要都市へのアクセスも便利な位置にある地の利を生かして、工場の誘致が積極的に行われている。また、工場以外の流通拠点としても活用されてあり、流通業務団地には拠点の立地が相次いでいる。
工場・事業所等を置く主な企業
- アイリスオーヤマ鳥栖工場
- あじかん鳥栖工場
- 関西酵素鳥栖工場
- キーコーヒー鳥栖工場
- キユーピー鳥栖工場
- コカ・コーラウエスト鳥栖工場
- 積水化学工業鳥栖駐在
- 東京エレクトロン九州佐賀事業所
- 東洋新薬鳥栖本部・工場
- トーホー鳥栖コーヒー工場
- 日清製粉鳥栖工場
- パナソニック コミュニケーションズ佐賀事業場
- パナソニック ファクトリーソリューションズ鳥栖事業所
- 日野出鳥栖センター
- ブリヂストン鳥栖工場
- ブリヂストンサイクル旭工場
- 毎日新聞九州センター鳥栖印刷工場
- 読売新聞鳥栖印刷工場(プリントメディア西部鳥栖工場)
- リンガーハット鳥栖工場
本社を置く企業
地域
人口
鳥栖市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
健康
- 平均年齢:39.9歳
- 年少人口割合:16.2%
- 生産年齢人口割合:67.7%
- 老年人口割合:16.1%
教育
- 小学校
学校教育以外の施設
- 自動車教習所
交通
バス
鉄道路線
- 中心となる駅:鳥栖駅
- 九州旅客鉄道(JR九州)
道路
- 県道(主要地方道)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡
- 朝日山城址
- 勝尾城筑紫氏遺跡
- ベストアメニティスタジアム
- サンメッセ鳥栖 - 月光の夏で有名なピアノ「フッペル」が展示してある。
観光スポット
- 佐賀競馬場(地方競馬)
- 朝日山公園
- 鳥栖プレミアム・アウトレット
- 河内ダム周辺
- とりごえ荘・やまびこ山荘
- 市民の森
- 河内河川プール
- 四阿屋(あずまや)
- 御手洗(おちょうず)の滝
- 沼川河川プール
- 杓子ヶ峰
- 田代公園
- 九千部山
- 中冨記念くすり博物館
祭事・行事
- とす弥生まつり(3月の最終日曜日)
- 花の日(5月4日)
- 鳥の日(5月10日から16日までの間の日曜日)
- まつり鳥栖(7月最終日曜日)
- 鳥栖山笠(夏休み最初の土・日曜日)
- 土曜夜市(7月下旬の土曜日)
- 『九州まん祭』(2009年は9月19,20日)
娯楽
スポーツ団体
過去存在したスポーツ団体
鳥栖市出身の有名人
- 赤司大輔(元サッカー選手)
- 岩橋勇二(騎手・ホッカイドウ競馬所属)
- 緒方孝市(プロ野球選手)
- 川崎徳次(元プロ野球選手)
- 川原昭二(元プロ野球選手)
- 小山慶一郎(NEWS)
- KING(プロレスラー)
- 小石龍臣(元サッカー選手)
- 古賀逸策(電気通信工学者)
- 古賀雷四郎(政治家・北海道開発庁長官)
- 権藤博(元プロ野球選手・監督)
- 権藤正利(元プロ野球選手)
- 園田英樹(脚本家・劇場版『ポケットモンスター』シリーズの脚本家として知られる)
- 孫泰蔵(実業家)
- 孫正義(実業家・ソフトバンク社長)
- 田中賢治(サッカー選手)
- 飛松誠(陸上競技選手)
- 原尞(作家)
- 古澤憲吾(映画監督)
- 松雪泰子(女優)
- 三浦恭資(自転車競技選手)
- 雪見山堅太夫(江戸時代の力士・大関)
- 吉田稔(騎手・名古屋競馬場所属)
鳥栖市の画像
-
ベストアメニティスタジアム
-
サンメッセ鳥栖と芝生広場
-
フッペル(サンメッセ鳥栖内)
-
鳥栖プレミアム・アウトレット(内部)
その他
- 鳥栖市のマスコット:とっとちゃん
参考文献
- 中村周作 「九州のクロスロードシティ - 鳥栖市」『九州 地図で読む百年』 古今書院、平岡昭利編、1997年3月、47-52頁 ISBN 4-7722-1665-0
外部リンク
このページはウィキプロジェクト 日本の市町村のテンプレートを使用しています。