御前崎分屯基地
御前崎分屯基地(おまえざきぶんとんきち、JASDF Omaezaki Sub Base)とは、静岡県御前崎市御前崎2825-1に所在し、第22警戒隊が配置されている航空自衛隊入間基地の分屯基地である。分屯基地司令は、第22警戒隊長が兼務。
概要
[編集]1949年にアメリカ軍のレーダーサイトとして建設され、1958年に航空自衛隊へ管理運営が移管された[1]。第22警戒隊が配置され、J/FPS-2レーダーが運用されている[1]。
24時間態勢で太平洋の空域を監視する事を主な任務としている[2]。また、近傍にて火災が発生した際には消防署と連携して消火活動を行う[2]。
基地内にはかつて航空自衛隊が運用していた練習機T-3(11-5539)が展示されている[3]。
また、公式キャラクターが14種類と数多く存在する[4]。
配置部隊
[編集]中部航空方面隊隷下
[編集]沿革
[編集]- 1941年:旧日本海軍が御前埼灯台近郊に電波探信儀を有する御前崎特設見張所を開設。
- 1949年:アメリカ軍レーダーサイト開設。
- 1958年:航空自衛隊に移管。
- 1961年:第22警戒群編成。
- 1983年:J/FPS-2レーダー配備。
- 2000年:第22警戒隊に改編。
公式キャラクター
[編集]2023年3月28日、基地のウェブサイト上で14種類の「公式キャラクター」が発表され、SNS上ではその個性的なデザインや設定が話題となった[5]。
SNS担当者によるとこれらは「公式SNSの運用にあたり、当分屯基地の特色を反映させるとともに部隊を活性化させるため、また創作に興味がある隊員の発掘のため」に同年2月~3月上旬にかけて部隊内から募集をしたもので、4月から正式に採用された[5]。当初は1つの案のみを正式採用する予定だったが、キャラクターそれぞれに隊員の思い入れがあり、SNS上での反響も良かったことから、最終的には14キャラクター全員が採用された[5]。
これらのキャラクターは御前崎の名所や名産品、ウミガメ[注釈 1]、そして自衛隊の要素を持っている[5]。メインキャラクターの「カメロン」はレドームとウミガメがモチーフであり、担当者が考案した「レドミ」もレドームがモチーフであるという[5]。また、オス猫の獣人キャラ「おまねこ」は御前崎市の観光名所「猫塚」をモチーフにしており、レドームを抱いているバージョンのイラストもある[5]。
特におまねこはその見た目や設定から所謂ケモナーと呼ばれる人々から注目を集め、5月6日には広報活動の一環としてケモノジャンルを取り扱う同人誌即売会「けもケット」にて等身大パネルが設置され大きな話題を呼んだ[4]。同年8月25日にはゲームアプリ『戦国パズル!!あにまる大合戦』にコラボキャラとして登場[6]。同年の防衛省・自衛隊の広報誌MAMOR12月号の表紙に採用された[7]。
なお、二次創作についてのガイドラインが公開されており、その範囲内であれば自由に創作活動を行って良いとしている[5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “空自御前崎分屯基地 、7月29日と8月5日にヘリコプター体験搭乗会を実施 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2023年5月15日閲覧。
- ^ a b “御前崎分屯基地”. 航空自衛隊. 2023年5月16日閲覧。
- ^ “航空自衛隊 Fuji T-3 11-5539 御前崎分屯基地 航空フォト | by TA27さん 撮影2022年03月17日”. FlyTeam(フライチーム). 2023年5月15日閲覧。
- ^ a b “「あきらかに有識者がいる」空自基地の公式キャラ話題→クセ強14体ぜんぶ“公式”に”. 乗りものニュース. 2023年5月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 週人, 福田 (2023年4月17日). “「ケモ耳」に「付喪神」に「謎の生物」 航空自衛隊・御前崎分屯基地公式キャラのクセが強すぎる(全文表示)|Jタウンネット” (jp). Jタウンネット. 2023年5月6日閲覧。
- ^ “戦国パズル!!あにまる大合戦(パズあに)公式サイト”. www.racjin.co.jp. 2023年8月26日閲覧。
- ^ “MAMOR最新号のご案内:2023年12月号【巻頭特集:全国Jキャラ総選挙!】”. mamor-web.jp (2022年10月20日). 2023年10月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 御前崎分屯基地
- 航空自衛隊 御前崎分屯基地(第22警戒隊) (@JASDF_omaezaki) - X(旧Twitter)