ケイ・コッツォリーノ
表示
コッツォリーノ・慧 Kei Cozzolino | |
---|---|
2020年SUPER GTにて | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1987年11月9日(37歳) |
出身地 | 東京都 |
FIA 世界耐久選手権での経歴 | |
デビュー | 2019 |
所属 | AF Corse |
車番 | 70 |
過去参加シリーズ | |
2006 - 2007 2008 - 2009 2010 2015 - 2018 2017 - 2018 2016 - 2019 2016 - 2020 2019 - 2020 2019 - 2020 |
フォーミュラ・トヨタ 全日本F3選手権 フォーミュラ・ニッポン スーパートロフェオ GTワールドチャレンジ アジアン・ル・マン・シリーズ SUPER GT ル・マン24時間レース FIA 世界耐久選手権 |
選手権タイトル | |
2022 2018 - 2019 2017 2007 |
GTワールドチャレンジ・アジア アジアン・ル・マン・シリーズ ランボルギーニ・スーパートロフェオ アジア エッソ・フォーミュラトヨタ |
コッツォリーノ・慧・フランチェスコ(Kei Francesco Cozzolino、1987年11月9日 - )は、東京都出身のレーシングドライバー。FIA 世界耐久選手権(WEC)、デイトナ24時間、アジアン・ルマンなど、名門モータースポーツ選手権で活躍しており、AFコルセのフェラーリをドライブする。さらに、2024年にはPONOS RACINGのフェラーリ296GT3でスーパーGTシリーズに復帰を果たす。
人物
[編集]- 身長177.0cm、体重70kg、血液型RH+O型。端整な顔立ちと明るい人柄に加え積極的な走りでファンに人気の高いドライバーである。
- 父は料理人でイタリア人のカルミネ・コッツォリーノ。母は日本人で、慧も国籍は日本である[1][2]。
- イタリア料理の腕は父親譲りで、フォーミュラ・ニッポンのシートを喪失した2011年からは4年間レース活動から身を引いていた。父の会社が経営しているイタリア料理の名店「リストランテ・カルミネ」で料理人として務めていた。
- 日本語と英語とイタリア語が堪能なことも活かして、レーシングチームのビジネス・ネゴシエーターとしても活躍。
- 2015年からランボルギーニのファクトリードライバーとして本格的にレース活動を再開。
- 2016年にはランボルギーニ・ウラカンGT3でSUPER GTとアジアン・ル・マン・シリーズに参戦。また同年12月に発売されたトヨタ・C-HRの宣伝動画に、小林可夢偉とともに登場している[3]。
- 2017年はCLAZZIO RACINGとCARGUY RACINGに所属。
- 2017年はCLAZZIO RACINGでランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア のチャンピオンを獲得。
- 2018年はCARGUY RACINGをアジアン・ル・マン・シリーズのチャンピオンまで導いた。
- 2019年のル・マン24時間レースではLM-GTE AMクラスに参戦。初参戦で5位入賞に貢献した。
- 2019年 AFコルセが運営するMRレーシングに加入し、2019/2020年シーズンのFIA 世界耐久選手権のLM-GTE AMクラスに参戦[4]。初戦のシルバーストーンではオリビエ・ベレッタと石川資章とともに3位表彰台に上がる。
- 2020年もル・マン24時間レースに再び参戦。しかし車両トラブルにより172周でリタイアとなる。
- 2020年のSUPER GTには、コロナウィルス渡航制限の影響を受けたPacific-D'station Racingのニッキー・ティームの代役として参戦している。
- 2021年はPACIFIC CARGUY Racing よりSUPER GTに参戦。マシンはFERRARI 488 GT3 EVO、チームメイトは木村武史。
- 2022年もPACIFIC CARGUY Racing より2年連続レギュラードライバーとしてSUPER GTに参戦。マシンはFerrari488 Evo ペアドライバーは木村武史、チーム監督は上野一博、チーフエンジニアは田邉宏昭。また並行してCARGUY Racingより木村と組んでGTワールドチャレンジ・アジアにも参戦し、こちらではGT3クラス総合チャンピオンに輝く。
レース戦績
[編集]- 1999年:カートレースデビュー
- 2001年 - 2005年:全イタリアオープンカート選手権・カート世界選手権
- 2006年:フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)受講
- 2007年:エッソ・フォーミュラ・トヨタ シリーズ チャンピオン(#63 カルミネ・ルボーセFT/FT30 4A-GE)(3勝)
- 2008年
- 2009年
- 全日本F3選手権・Cクラス ランキング4位(TODA FIGHTEX #2/ダラーラF308 MF204C)(1勝)
- F3マカオGP リタイア(Toda Racing #10)
- 2010年:全日本選手権フォーミュラ・ニッポン ランキング10位(Team Le Mans #7/スウィフト017.n RV8K)
- 2012年:世界ツーリングカー選手権<第12戦ギア・レース・オブ・マカオ スポット参戦>(BMW 320 TC)
- 2015年:ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパシリーズ(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカン LP620-2 スーパートロフェオ[5])
- 2016年
- SUPER GT・GT300クラス<Rd.1,2>(DIRECTION RACING / ランボルギーニ・ウラカンGT3)
- アジアン・ル・マン・シリーズ GTクラス ランキング8位(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカンGT3)
- ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパシリーズ(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカン LP620-2 スーパートロフェオ)
- 2017年:ブランパンGTシリーズ・アジア ランキング20位 (CARGUY Racing #777/ランボルギーニ・ウラカンGT3)(Rd4富士 優勝)
- 2018年:SUPER GT・GT300クラス<Rd.2 スポット参戦>(CARGUY Racing #777/CARGUY ADA NSX GT3/ホンダ・NSX GT3)
- 2019年
- アジアン・ル・マン・シリーズ GTクラス チャンピオン(CARGUY Racing #11/フェラーリ・488 GT3)(4戦全勝)
- ル・マン24時間レース 総合35位 LM-GTEアマクラス 5位(CARGUY Racing #57/Ferrari 488 GTE)
- 2020年
- FIA 世界耐久選手権 (Red River Sport #62/Ferrari 488 GTE Evo)
- SUPER GT (Pacific - D'station Racing AMR #9/Aston Martin Vantage GT3)
- 2022年
- GTワールドチャレンジ・アジア GT3クラス総合チャンピオン(CARGUY Racing #777/フェラーリ・488 GT3)
全日本フォーミュラ3選手権
[編集]年 | チーム | シャシ | エンジン | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年 | NOW MOTORSPORTS | ダラーラF308 | トヨタ・AZ-FE | C | FSW1 3 |
FSW2 5 |
AUT1 2 |
AUT2 4 |
SUZ1 6 |
SUZ2 3 |
TRM1 8 |
TRM2 4 |
OKA1 7 |
OKA2 7 |
SUZ1 5 |
SUZ2 Ret |
TRM1 6 |
TRM2 6 |
FSW1 3 |
FSW2 4 |
SUG1 6 |
SUG2 Ret |
6位 | 133 |
2009年 | TODA FIGHTEX | 無限・MF204C | C | FSW1 4 |
FSW2 4 |
OKA1 4 |
OKA2 4 |
SUZ1 5 |
SUZ2 5 |
FSW1 5 |
FSW2 Ret |
SUZ1 2 |
SUZ2 5 |
TRM1 2 |
TRM2 1 |
AUT1 4 |
AUT2 3 |
SUG1 4 |
SUG2 4 |
4位 | 66 |
フォーミュラ・ニッポン
[編集]年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 順位 | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | Team LeMans | スウィフト・017.n | トヨタ | SUZ Ret |
TRM 10 |
FSW 8 |
TRM 13 |
SUG 7 |
AUT 4 |
SUZ1 13 |
SUZ2 14 |
10位 | 8 |
(key)
SUPER GT
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | LAMBORGHINI Team DIRECTION Shift | ランボルギーニ・ウラカン GT3 | GT300 | OKA 16 |
FSW 17 |
SUG | FSW | SUZ 19 |
CHA | TRM | TRM | NC | 0 |
2018年 | CARGUY Racing | ホンダ・NSX GT3 | GT300 | OKA | FSW 26 |
SUZ | CHA | FSW | SUG | AUT | TRM | NC | 0 |
2020年 | PACIFIC - D'station Racing | アストンマーティン・ヴァンテージ GT3 | GT300 | FSW 10 |
FSW 19 |
SUZ 10 |
TRM 18 |
FSW | SUZ 24 |
TRM | FSW | 21位 | 2 |
2021年 | PACIFIC CARGUY Racing | フェラーリ・488 GT3 Evo | GT300 | OKA 23 |
FSW 25 |
SUZ 4 |
TRM 7 |
SUG 15 |
AUT 9 |
TRM 19 |
FSW 13 |
17位 | 14 |
2022年 | GT300 | OKA 4 |
FSW 23 |
SUZ 17 |
FSW 12 |
SUZ 11 |
SUG Ret |
AUT 13 |
MOT 15 |
24位 | 8 | ||
2024年 | PONOS RACING | フェラーリ・296 GT3 | GT300 | OKA 11 |
FUJ 9 |
SUZ 6 |
FUJ 11 |
SUZ |
SUG 2 |
AUT |
MOT |
10位* | 22* |
(key)
アジアン・ル・マン・シリーズ
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016–17年 | VSレーシング | ランボルギーニ・ウラカン GT3 | GT | ZHU 3 |
FSW 4 |
CHA Ret |
SEP | 9位 | 27 |
2018–19年 | CARGUY Racing | フェラーリ・488 GT3 | GT | SHA 1 |
FSW 1 |
CHA 1 |
SEP 1 |
1位 | 101 |
2019–20年 | GT | SHA 5 |
BEN 1 |
SEP 5 |
CHA | 7位 | 46 |
FIA 世界耐久選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019–20年 | MRレーシング | フェラーリ・488 GTE Evo | LMGTE Am | SIL 3 |
FSW 4 |
SHA 7 |
BHR 7 |
COA 10 |
SPA | LMS Ret |
14位 | 45 | |
レッド・リバー・スポーツ | BHR 10 | ||||||||||||
2023年 | ケッセル・レーシング | LMGTE Am | SEB | POR | SPA | LMS | MNZ Ret |
28位 | 0 | ||||
AFコルセ | FUJ 12 |
BHR 11 |
(key)
IMSA・スポーツカー選手権
[編集]年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ランク | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | AFコルセ | フェラーリ・296 GT3 | GTD | DAY 2 |
SEB | LBH | LGA | WGL | MOS | ELK | VIR | IMS | PET | 47位* | 340* |
ル・マン24時間レース
[編集]ル・マン24時間レース 結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 | チーム | コ・ドライバー | 使用車両 | クラス | 周回 | 順位 | クラス 順位 |
2019年 | カーガイ・レーシング | 木村武史 コム・レドガー |
フェラーリ・488 GTE | GTE Am |
332周 | 35位 | 5位 |
2020年 | MRレーシング | ヴィンセント・アブリル 木村武史 |
フェラーリ・488 GTE Evo | GTE Am |
172周 | DNF | DNF |
2023年 | ケッセル・レーシング | 辻子依且 横溝直輝 |
GTE Am |
303周 | 38位 | 9位 |
デイトナ24時間レース
[編集]デイトナ24時間レース 結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 | チーム | コ・ドライバー | 使用車両 | クラス | 周回 | 順位 | クラス 順位 |
2024年 | AFコルセ | フランソワ・エリオ サイモン・マン ミゲル・モリーナ |
フェラーリ・296 GT3 | GTD | 731周 | 20位 | 2位 |
脚注
[編集]- ^ ケイ・コッツォリーノ選手に聞く、フォーミュラ・ニッポンにかける思い
- ^ コッツォリーノ「また日本で走ることができたら」
- ^ レーサー小林可夢偉、人気のトヨタ C-HRの走りを語るグーネットマガジン 2021年9月22日閲覧
- ^ ”ケイ・コッツォリーノ、“エース兼コーチ”としてチームに貢献「意外と楽しい」”. motorsport.com. (2019年10月7日). 2019年10月19日閲覧。
- ^ コッツォリーノと道見、今季Sトロフェオに参戦 - AUTOSPORTS Web・2015年3月30日
外部リンク
[編集]DOCOMO DANDELION | KONDO RACING | Team LeMans | HFDP RACING | MOTUL TEAM 無限 | |||||||
1 | ロイック・デュバル | 3 | 松田次生(Rd.4 - FSC) | 7 | ケイ・コッツォリーノ | 10 | 塚越広大 | 16 | 井出有治 | ||
2 | 伊沢拓也 | 8 | 石浦宏明 | ||||||||
KCMG | TEAM IMPUL | CERUMO/INGING | NAKAJIMA RACING | PETRONAS TOM'S | |||||||
18 | 平中克幸 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 29 | 井口卓人 | 31 | 山本尚貴 | 36 | アンドレ・ロッテラー | ||
20 | 平手晃平 | 32 | 小暮卓史 | 37 | 大嶋和也 |