コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ケイ・コッツォリーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コッツォリーノ・慧
Kei Cozzolino
2024年SUPER GTにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1987-11-09) 1987年11月9日(37歳)
出身地 東京都
FIA 世界耐久選手権での経歴
デビュー 2019
所属 AF Corse
車番 70
過去参加シリーズ
  • 2006 - 2007
  • 2008 - 2009
  • 2010
  • 2015 - 2018
  • 2017 - 2018
  • 2016 - 2019
  • 2016 - 2020
  • 2019 - 2020
  • 2019 - 2020
  • 2022
  • 2020 - 2024
選手権タイトル
  • 2022
  • 2018 - 2019
  • 2017
  • 2007

コッツォリーノ・慧・フランチェスコ(Kei Francesco Cozzolino、1987年11月9日 - )は、東京都出身のレーシングドライバー。現在、PONOSレーシングおよびAF CORSEに所属し、国内外でモータースポーツの最前線に立ちながら活躍している。また、Ferrari Japan公認アンバサダーとして、フェラーリブランドの魅力を広く発信している。

主な戦績

[編集]

2025年の参戦予定

[編集]

その他の活動

[編集]

レース活動に加え、フェラーリの新型モデル発表会でのプレゼンテーションやサーキットイベントのインストラクターとしても活動中。イベントの企画・運営にも携わり、フェラーリのブランド価値向上と顧客体験の向上に取り組んでいる。

さらに、プレミアムカーイベントを展開するAtes株式会社の代表取締役として、ラグジュアリーカー市場の発展や新たなビジネス機会の創出に貢献している。

父はイタリア料理店リストランテ・カルミネのオーナーシェフ、カルミネ・コッツォリーノ。その多文化的な環境で育まれた経験が、コッツォリーノの幅広い活動の基盤となっている。

人物

[編集]
  • 身長177.0cm、体重70kg、血液型RH+O型。端整な顔立ちと明るい人柄に加え積極的な走りでファンに人気の高いドライバーである。
  • 父は料理人でイタリア人のカルミネ・コッツォリーノ。母は日本人で、慧も国籍は日本である[1][2]
  • イタリア料理の腕は父親譲りで、フォーミュラ・ニッポンのシートを喪失した2011年からは4年間レース活動から身を引いていた。父の会社が経営しているイタリア料理の名店「リストランテ・カルミネ」で料理人として務めていた。
  • 日本語と英語イタリア語が堪能なことも活かして、レーシングチームのビジネス・ネゴシエーターとしても活躍。
  • 2015年からランボルギーニのファクトリードライバーとして本格的にレース活動を再開。
  • 2016年にはランボルギーニ・ウラカンGT3でSUPER GTアジアン・ル・マン・シリーズに参戦。また同年12月に発売されたトヨタ・C-HRの宣伝動画に、小林可夢偉とともに登場している[3]
  • 2017年はCLAZZIO RACINGとCARGUY RACINGに所属。
  • 2017年はCLAZZIO RACINGでランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアのチャンピオンを獲得。
  • 2018年はCARGUY RACINGをアジアン・ル・マン・シリーズのチャンピオンまで導いた。
  • 2019年のル・マン24時間レースではLM-GTE AMクラスに参戦。初参戦で5位入賞に貢献した。
  • 2019年AFコルセが運営するMRレーシングに加入し、2019/2020年シーズンのFIA 世界耐久選手権のLM-GTE AMクラスに参戦[4]。初戦のシルバーストーンではオリビエ・ベレッタ石川資章とともに3位表彰台に上がる。
  • 2020年もル・マン24時間レースに再び参戦。しかし車両トラブルにより172周でリタイアとなる。
  • 2020年のSUPER GTには、コロナウィルス渡航制限の影響を受けたPacific-D'station Racingのニッキー・ティームの代役として参戦している。
  • 2021年はPACIFIC CARGUY Racing よりSUPER GTに参戦。マシンはFERRARI 488 GT3 EVO、チームメイトは木村武史
  • 2022年もPACIFIC CARGUY Racing より2年連続レギュラードライバーとしてSUPER GTに参戦。マシンはFerrari488 Evo、ペアドライバーは木村武史、チーム監督は上野一博、チーフエンジニアは田邉宏昭。また並行してCARGUY Racingより木村と組んでGTワールドチャレンジ・アジアにも参戦し、こちらではGT3クラス総合チャンピオンに輝く。
  • 2023年はAFCORSEよりMichelin LeMans Cupに参戦。マシンは新型モデルのFerrari 296GT3、ペアドライバーは小泉洋史。年間ランキング2位を獲得。
  • 2024年はPONOS RacingよりSUPER GTに参戦。マシンはFerrari 296GT3、ペアドライバーはリル・ワドゥー。


レース戦績

[編集]
  • 1999年:カートレースデビュー
  • 2001年 - 2005年:全イタリアオープンカート選手権・カート世界選手権
  • 2006年:フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)受講
  • 2007年:エッソ・フォーミュラ・トヨタ シリーズ チャンピオン(#63 カルミネ・ルボーセFT/FT30 4A-GE)(3勝)
  • 2008年
  • 2009年
    • 全日本F3選手権・Cクラス ランキング4位(TODA FIGHTEX #2/ダラーラF308 MF204C)(1勝)
    • F3マカオGP リタイア(Toda Racing #10)
  • 2010年:全日本選手権フォーミュラ・ニッポン ランキング10位(Team Le Mans #7/スウィフト017.n RV8K)
  • 2012年:世界ツーリングカー選手権<第12戦ギア・レース・オブ・マカオ スポット参戦>(BMW 320 TC)
  • 2015年:ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパシリーズ(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカン LP620-2 スーパートロフェオ[5]
  • 2016年
    • SUPER GT・GT300クラス<Rd.1,2>(DIRECTION RACING / ランボルギーニ・ウラカンGT3)
    • アジアン・ル・マン・シリーズ GTクラス ランキング8位(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカンGT3)
    • ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパシリーズ(ヴィンチェンゾ・ソスピリ・レーシング / ランボルギーニ・ウラカン LP620-2 スーパートロフェオ)
  • 2017年:ブランパンGTシリーズ・アジア ランキング20位 (CARGUY Racing #777/ランボルギーニ・ウラカンGT3)(Rd4富士 優勝)
  • 2018年:SUPER GT・GT300クラス<Rd.2 スポット参戦>(CARGUY Racing #777/CARGUY ADA NSX GT3/ホンダ・NSX GT3
  • 2019年
    • アジアン・ル・マン・シリーズ GTクラス チャンピオン(CARGUY Racing #11/フェラーリ・488 GT3)(4戦全勝)
    • ル・マン24時間レース 総合35位 LM-GTEアマクラス 5位(CARGUY Racing #57/Ferrari 488 GTE)
  • 2020年
  • 2022年
    • GTワールドチャレンジ・アジア GT3クラス総合チャンピオン(CARGUY Racing #777/フェラーリ・488 GT3)
  • 2023年
    • Michelin Le Mans Cup / GT3クラス 2位(AF Corse #51 / フェラーリ296GT3)
  • 2024年
    • ROLEX 24 Hours of DAYTONA / GTD クラス 2位(AF Corse #21 / フェラーリ296GT3)
    • SUPER GT / GT300 参戦中(PONOS レーシング/フェラーリ296GT3)

全日本フォーミュラ3選手権

[編集]
チーム シャシ エンジン クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2008年 NOW MOTORSPORTS ダラーラF308 トヨタ・AZ-FE C FSW1
3
FSW2
5
AUT1
2
AUT2
4
SUZ1
6
SUZ2
3
TRM1
8
TRM2
4
OKA1
7
OKA2
7
SUZ1
5
SUZ2
Ret
TRM1
6
TRM2
6
FSW1
3
FSW2
4
SUG1
6
SUG2
Ret
6位 133
2009年 TODA FIGHTEX 無限・MF204C C FSW1
4
FSW2
4
OKA1
4
OKA2
4
SUZ1
5
SUZ2
5
FSW1
5
FSW2
Ret
SUZ1
2
SUZ2
5
TRM1
2
TRM2
1
AUT1
4
AUT2
3
SUG1
4
SUG2
4
4位 66

フォーミュラ・ニッポン

[編集]
チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 順位 ポイント
2010年 Team LeMans スウィフト・017.n トヨタ SUZ
Ret
TRM
10
FSW
8
TRM
13
SUG
7
AUT
4
SUZ1
13
SUZ2
14
10位 8

(key)

SUPER GT

[編集]
チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 順位 ポイント
2016年 LAMBORGHINI Team DIRECTION Shift ランボルギーニ・ウラカン GT3 GT300 OKA
16
FSW
17
SUG FSW SUZ
19
CHA TRM TRM NC 0
2018年 CARGUY Racing ホンダ・NSX GT3 GT300 OKA FSW
26
SUZ CHA FSW SUG AUT TRM NC 0
2020年 PACIFIC - D'station Racing アストンマーティン・ヴァンテージ GT3 GT300 FSW
10
FSW
19
SUZ
10
TRM
18
FSW SUZ
24
TRM FSW 21位 2
2021年 PACIFIC CARGUY Racing フェラーリ・488 GT3 Evo GT300 OKA
23
FSW
25
SUZ
4
TRM
7
SUG
15
AUT
9
TRM
19
FSW
13
17位 14
2022年 GT300 OKA
4
FSW
23
SUZ
17
FSW
12
SUZ
11
SUG
Ret
AUT
13
MOT
15
24位 8
2024年 PONOS RACING フェラーリ・296 GT3 GT300 OKA
11
FUJ
9
SUZ
6
FUJ
11
SUZ
SUG
2
AUT
MOT
10位* 22*

(key)

アジアン・ル・マン・シリーズ

[編集]
チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 順位 ポイント
2016–17年 VSレーシング ランボルギーニ・ウラカン GT3 GT ZHU
3
FSW
4
CHA
Ret
SEP 9位 27
2018–19年 CARGUY Racing フェラーリ・488 GT3 GT SHA
1
FSW
1
CHA
1
SEP
1
1位 101
2019–20年 GT SHA
5
BEN
1
SEP
5
CHA 7位 46

FIA 世界耐久選手権

[編集]
チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 順位 ポイント
2019–20年 MRレーシング フェラーリ・488 GTE Evo LMGTE Am SIL
3
FSW
4
SHA
7
BHR
7
COA
10
SPA LMS
Ret
14位 45
レッド・リバー・スポーツ BHR
10
2023年 ケッセル・レーシング LMGTE Am SEB POR SPA LMS MNZ
Ret
28位 0
AFコルセ FUJ
12
BHR
11

(key)

IMSA・スポーツカー選手権

[編集]
チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ランク ポイント
2024年 AFコルセ フェラーリ・296 GT3 GTD DAY
2
SEB LBH LGA WGL MOS ELK VIR IMS PET 47位* 340*

ル・マン24時間レース

[編集]
ル・マン24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2019年 日本の旗 カーガイ・レーシング 日本の旗 木村武史
フランスの旗 コム・レドガー英語版
フェラーリ・488 GTE GTE
Am
332周 35位 5位
2020年 日本の旗 MRレーシング モナコの旗 ヴィンセント・アブリル英語版
日本の旗 木村武史
フェラーリ・488 GTE Evo GTE
Am
172周 DNF DNF
2023年 スイスの旗 ケッセル・レーシング 日本の旗 辻子依且
日本の旗 横溝直輝
GTE
Am
303周 38位 9位

デイトナ24時間レース

[編集]
デイトナ24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2024年 イタリアの旗 AFコルセ フランスの旗 フランソワ・エリオ
イギリスの旗 サイモン・マン英語版
スペインの旗 ミゲル・モリーナ
フェラーリ・296 GT3 GTD 731周 20位 2位

脚注

[編集]
  1. ^ 笠原一輝 (2010年5月20日). “ケイ・コッツォリーノ選手に聞く、フォーミュラ・ニッポンにかける思い”. Car Watch. 2017年4月7日閲覧。
  2. ^ コッツォリーノ「また日本で走ることができたら」”. AUTOSPORT web (2016年3月7日). 2016年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月7日閲覧。
  3. ^ レーサー小林可夢偉、人気のトヨタ C-HRの走りを語る”. グーネットマガジン (2017年7月28日). 2021年9月22日閲覧。
  4. ^ ケイ・コッツォリーノ、“エース兼コーチ”としてチームに貢献「意外と楽しい」”. motorsport.com (2019年10月7日). 2019年10月19日閲覧。
  5. ^ コッツォリーノと道見、今季Sトロフェオに参戦”. AUTOSPORT Web (2015年3月30日). 2015年4月29日閲覧。

外部リンク

[編集]