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トレバー・ケーヒル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トレバー・ケーヒル
Trevor Cahill
ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2019年5月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州オーシャンサイド
生年月日 (1988-03-01) 1988年3月1日(36歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト2巡目
初出場 2009年4月7日
年俸 $1,500,000(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
五輪 2008年
オリンピック
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2008 野球

トレバー・ジョン・ケーヒルTrevor John Cahill, 1988年3月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オーシャンサイド出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴

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プロ入りとアスレチックス時代

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オークランド・アスレチックス時代
(2011年6月7日)

2006年MLBドラフト2巡目(全体66位)でオークランド・アスレチックスから指名され、プロ入り。

2007年にA級ケーンカウンティ・クーガーズで11勝4敗、防御率2.73を記録し、球団傘下の最優秀投手に選出された[1]

2008年オールスターフューチャーズゲームに選出された。シーズン中の8月に開催された北京オリンピック野球アメリカ合衆国代表に選出され、銅メダルを獲得。マイナーでは同年、A+級ストックトン・ポーツとAA級ミッドランド・ロックハウンズの2球団合計で11勝5敗・防御率2.61を記録し、球団傘下の最優秀投手に選出された[1]

2009年先発ローテーション2番手としてメジャーで開幕を迎え[2]、4月7日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビュー。32試合に先発し、10勝13敗、防御率4.63でメジャー1年目を終えた。

2010年はチーム最多の18勝、防御率はリーグ5位の2.97と大ブレイク。オールスターにも初めて選ばれ、アスレチックスのエースに成長した。

2011年開幕投手を任され、4月11日に2015年まで5年総額3050万ドル(2016年2017年のオプションも含めると7年総額5700万ドル)で契約を延長した[3]

ダイヤモンドバックス時代

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2011年12月9日にライアン・クックコリン・カウギルジャロッド・パーカーとのトレードで、クレイグ・ブレスロウと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した。

ブレーブス時代

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2015年4月2日にジョシュ・エランダーとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[4]。しかし15試合の登板で防御率7.52を喫して6月11日にDFAとなり[5]、19日にFAとなった[6]

ドジャース傘下時代

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2015年6月30日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。8月14日に契約破棄条項を行使してFAとなった。

カブス時代

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シカゴ・カブス時代
(2015年10月17日)

2015年8月18日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。9月1日にメジャー契約となり、アクティブ・ロースター入りした。カブスでは、かつてのバッテリー相手であるミゲル・モンテロが在籍する事もあり、投球内容が飛躍的に向上[7]。11試合にリリーフ登板して、防御率2.12、1勝0敗、WHIP0.77、17.0イニングで22奪三振という、圧巻の成績を記録した。この移籍後の好投が効いて、通年では26試合の登板(うち3試合で先発登板)で防御率5.40、1勝3敗、WHIP1.39という成績にとどまった。11月2日にFAとなった[8]が、12月14日にカブスと1年の再契約を結んだ[9]

2016年11月3日にFAとなった[6]

パドレス時代

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2017年1月20日にサンディエゴ・パドレスと1年175万ドルで契約を結んだ[10]

ロイヤルズ時代

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2017年7月24日にトラビス・ウッドマット・ストラムエステウリー・ルイーズ、金銭とのトレードで、ライアン・バクターブランドン・マウラーと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[11]。オフの11月2日にFAとなった[12]

アスレチックス復帰

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2018年3月19日にアスレチックスと1年150万ドルで契約を結んだ[13]。同年は21試合登板(先発20試合)で7勝4敗、防御率3.76を記録した。

エンゼルス時代

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2018年12月20日にエンゼルスと1年900万ドル+出来高150万ドルで契約を結んだ[14]

2019年オフの10月31日にFAとなった[15]

ジャイアンツ時代

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2020年2月11日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[16]、26日に正式公示された[6]。8月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]。オフの10月28日にFAとなった[18]

パイレーツ時代

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2021年3月12日にピッツバーグ・パイレーツと150万ドルの単年契約を結んだ[19]。オプションとして最大100万ドルの出来高が含まれる。この年は6月11日を最後に登板がなく、7月2日に左ふくらはぎの肉離れにより60日間の負傷者リストに入ってそのままシーズンを終了した[6]

メッツ傘下時代

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2022年5月20日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだが、メジャーに昇格することなく8月5日に自由契約となった[6]

選手としての特徴

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平均球速91.9mph(約147.8km/h)のツーシームが投球の約半分を占め、ゴロを打たせる。ほかには平均球速83.6mph(約134.5km/h)のチェンジアップ、さらにスライダーナックルカーブ高速シンカーを投げる。また、カウントを整えるためにフォーシームも用いる。

ナックルカーブは2014年から投げ始め、それ以来、奪三振率8.00以上を記録するようなるなど、三振能力が大幅に向上した。しかし、それに合わせて与四球率は4.00以上と悪化している。なお、ナックルカーブ以前は、ほぼ同球速の普通のカーブを投げていた。

2017年からカットボールを新たに球種に加えた。既存のスライダーとほぼ同球速だが、変化量と変化するタイミングが異なる。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2009 OAK 32 32 0 0 0 10 13 0 0 .435 773 178.2 185 27 72 0 4 90 5 0 99 92 4.63 1.44
2010 30 30 1 1 0 18 8 0 0 .692 783 196.2 155 19 63 1 6 118 2 2 73 65 2.97 1.11
2011 34 34 0 0 0 12 14 0 0 .462 901 207.2 214 19 82 1 8 147 15 0 102 96 4.16 1.43
2012 ARI 32 32 2 1 0 13 12 0 0 .520 839 200.0 184 16 74 0 11 156 10 2 93 84 3.78 1.29
2013 26 25 0 0 0 8 10 0 0 .444 636 146.2 143 13 65 2 6 102 17 0 70 65 3.99 1.42
2014 32 17 0 0 0 3 12 1 0 .200 499 110.2 123 9 55 2 4 105 5 0 76 69 5.61 1.61
2015 ATL 15 3 0 0 0 0 3 0 0 .000 124 26.1 36 2 11 1 1 14 1 0 23 22 7.52 1.79
CHC 11 0 0 0 0 1 0 0 2 .455 63 17.0 8 2 5 0 1 22 1 0 4 4 2.12 0.77
'15計 26 3 0 0 0 1 3 0 2 .250 187 43.1 44 4 16 1 2 36 2 0 27 26 5.40 1.39
2016 50 1 0 0 0 4 4 0 4 .500 284 65.2 49 7 35 3 5 66 3 0 22 20 2.74 1.28
2017 SD 11 11 0 0 0 4 3 0 0 .571 263 61.0 58 6 24 1 3 72 14 0 29 35 3.69 1.34
KC 10 3 0 0 0 0 0 0 1 ---- 118 23.0 33 10 21 0 0 15 2 0 21 21 8.22 2.35
'17計 21 14 0 0 0 4 3 0 1 .571 381 84.0 91 16 45 1 3 87 16 0 50 46 4.93 1.62
2018 OAK 21 20 0 0 0 7 4 0 0 .636 450 110.0 90 8 41 0 5 100 8 0 52 46 3.76 1.19
2019 LAA 37 11 0 0 0 4 9 0 0 .308 455 102.1 111 25 39 0 6 81 14 0 71 68 5.98 1.47
2020 SF 11 6 0 0 0 1 2 0 1 .333 106 25.0 16 3 14 0 2 31 1 0 10 9 3.24 1.20
2021 PIT 9 8 0 0 0 1 5 0 0 .167 166 37.0 42 4 14 0 1 32 2 0 29 27 6.57 1.51
MLB:13年 361 233 3 2 0 86 99 1 8 .465 6460 1507.2 1447 170 615 12 63 1151 100 4 774 713 4.26 1.37
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2009 OAK 32 6 29 1 1 .972
2010 30 6 54 1 2 .984
2011 34 12 32 1 1 .978
2012 ARI 32 16 31 5 0 .904
2013 26 4 36 0 3 1.000
2014 32 5 12 1 1 .944
2015 ATL 15 4 6 0 0 1.000
CHC 11 1 4 0 0 1.000
'15計 26 5 10 0 0 1.000
2016 50 7 12 2 0 .905
2017 SD 11 2 13 0 3 1.000
KC 10 1 7 0 0 1.000
'17計 21 3 20 0 3 1.000
2018 OAK 21 5 16 1 1 .955
2019 LAA 37 9 9 1 0 .947
2020 SF 11 1 3 0 0 1.000
2021 PIT 9 2 5 2 0 .778
MLB 361 81 269 15 12 .959
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 53(2009年 - 2011年、2015年途中 - 2016年、2018年 - 2020年)
  • 35(2012年 - 2014年、2021年)
  • 34(2015年 - 同年途中、2017年7月25日 - 同年終了)
  • 38(2017年 - 同年7月23日)

代表歴

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脚注

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  1. ^ a b "Trevor Cahill and Chris Carter named organizational players of the year" (Press release) (英語). MLB.com (Oakland Athletics). 2 October 2008. 2015年12月15日閲覧
  2. ^ Chris Haft (2009年4月3日). “Cahill settles in after rough first” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  3. ^ Jane Lee (2011年4月11日). “Cahill, A's agree to contract extension” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  4. ^ Mark Bowman (2015年4月2日). “Braves 'buy low,' acquire Cahill for rotation” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  5. ^ Mark Bowman (2015年6月11日). “Braves designate Cahill, promote Eveland” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  6. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2023年8月1日閲覧。
  7. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、369頁。ISBN 978-4-331-52002-4 
  8. ^ Transactions | cubs.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (2015年12月14日). “Cubs announce one-year deal with Cahill” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  10. ^ Manny Randhawa (2017年1月20日). “Padres finalize one-year deal with Cahill” (英語). MLB.com. 2017年1月22日閲覧。
  11. ^ Jeffrey Flanagan (2017年7月24日). “Royals deal for SD's Cahill, Maurer, Buchter” (英語). MLB.com. 2017年7月25日閲覧。
  12. ^ David Adler (2017年11月5日). “Key free agents for all 30 MLB teams” (英語). MLB.com. 2018年3月20日閲覧。
  13. ^ Jane Lee (2018年3月20日). “Cahill returns to A's on 1-year contract” (英語). MLB.com. 2018年3月20日閲覧。
  14. ^ Rhett Bollinger (2018年12月20日). “Cahill lands 1-year deal with Angels” (英語). MLB.com. 2019年2月8日閲覧。
  15. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  16. ^ Steve Adams (2020年2月11日). “Giants To Sign Trevor Cahill” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月25日閲覧。
  17. ^ Jeff Todd (2020年8月12日). “Giants Designate Andrew Triggs” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月13日閲覧。
  18. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月20日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月23日閲覧。
  19. ^ Pirates Sign Trevor Cahill” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年3月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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