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ナリタキングオー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナリタキングオー
欧字表記 Narita King O[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1992年3月18日[1]
死没 不明
登録日 1994年4月14日
抹消日 1998年5月27日(JRA
1999年2月5日(NAR[2]
Wild Again[1]
ドーンズヘイロー[1]
母の父 Halo[1]
生国 日本の旗 日本千葉県[1]
生産者 下河辺牧場[1]
馬主 山路秀則[1]
調教師 中尾謙太郎栗東
川島正行船橋
[1]
競走成績
生涯成績 30戦5勝
中央競馬:26戦5勝
地方競馬:4戦0勝[1]
獲得賞金 2億4517万7000円[1]
勝ち鞍
GII スプリングS 1995年
GII 京都新聞杯 1995年
GIII 共同通信杯4歳S 1995年
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ナリタキングオー(欧字名:Narita King O1992年3月18日 - 不明)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に1995年スプリングステークス京都新聞杯共同通信杯4歳ステークス

戦績

[編集]

1994年札幌競馬場横山典弘が騎乗してデビューし、2戦目に初勝利を挙げる。その後は、デイリー杯3歳ステークスではマキシムシャレードの、京都3歳ステークスではスキーキャプテンの、武豊に乗り替わったラジオたんぱ杯3歳ステークスではタヤスツヨシのいずれも2着と勝ちきれないレースが続いた。

4歳初戦となった1995年共同通信杯4歳ステークスでは、騎上を南井克巳に変更し、シャドーロールを装着して積極的に逃げると、後の東京優駿(日本ダービー)優勝馬タヤスツヨシに3馬身差の勝利。続くスプリングステークスも3コーナー手前から先頭に立つ積極策で、不良馬場を苦にせず連勝。朝日杯3歳ステークス勝ち馬で弥生賞にも勝利したフジキセキの故障・引退やタヤスツヨシの若葉ステークスでの敗北など、有力サンデーサイレンス産駒の相次ぐ頓挫により一躍皐月賞の本命候補となったが、前日に出走取消。日本ダービーには出走するがタヤスツヨシの11着に敗れ、春のクラシックは厳しい結果となった。

秋は、阪神淡路大震災の影響で、この年は京都競馬場2000メートルの条件で施行された神戸新聞杯から始動するが14頭立ての10着に敗れる。続く京都新聞杯では南井が前日のレースで負傷したため、急遽藤田伸二が騎乗した。先行して第4コーナー2番手から抜け出すと、マヤノトップガンの追撃をクビ差抑えて重賞3勝目をあげた。混戦が予想された菊花賞では引き続き藤田が騎乗。ダンスパートナーに次ぐ2番人気に支持されたが7着に敗れる。

古馬になってからは不振を続け、5歳・6歳では故障も続き、たまに入着するのがやっとであった。7歳となった1998年2月の大阪城ステークスを逃げ切って2年半ぶりの勝利を挙げたのが最後の勝利となった。その後は2走して15着、12着に終わり、秋に船橋競馬場に転厩するが、4競走に出走して、うち2走は最下位に負け、残りの2走もブービーと、わずか2頭にしか先着できず、1999年の報知グランプリを最後に引退した。

種牡馬になることは出来ず、引退後は地方競馬教養センターで2002年頃まで騎乗実習馬として供用されていた。重賞レースを勝っているにもかかわらず功労馬繋養展示事業の対象馬になっておらず、その後の消息は分かっていない。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[3]、JBISサーチ[4]地方競馬全国協会[2]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1994 8. 14 札幌 3歳新馬 11 4 4 1.8 (1人) 2着 横山典弘 53 芝1200m(重) 1:13.8 (37.7) 0.1 マイネルノルデン
8. 27 札幌 3歳新馬 13 2 2 1.2 (1人) 1着 横山典弘 53 芝1200m(稍) 1:12.5 (37.1) -0.6 (スルーリバースルー)
10. 22 阪神 デイリー杯3歳S GII 12 6 7 7.1 (5人) 2着 横山典弘 53 芝1400m(良) 1:22.4 (36.2) 0.1 マキシムシャレード
11. 13 京都 京都3歳S OP 7 3 3 1.6 (1人) 2着 横山典弘 55 芝1800m(良) 1:48.3 (34.8) 0.1 スキーキャプテン
12. 24 阪神 ラジオたんぱ杯3歳S GIII 11 7 8 1.5 (1人) 2着 武豊 54 芝2000m(良) 2:03.4 (35.6) 0.0 タヤスツヨシ
1995 2. 12 東京 共同通信杯4歳S GIII 11 7 9 2.4 (2人) 1着 南井克巳 55 芝1800m(良) 1:48.8 (34.8) -0.5 (タヤスツヨシ)
3. 26 中山 スプリングS GII 15 2 2 1.9 (1人) 1着 南井克巳 56 芝1800m(不) 1:54.5 (40.3) -0.1 (フライトスズカ)
4. 16 中山 皐月賞 GI 16 6 11 取消 南井克巳 57 芝2000m(稍) ジェニュイン
5. 28 東京 東京優駿 GI 18 5 9 10.0 (4人) 11着 南井克巳 57 芝2400m(良) 2:28.6 (36.1) 1.3 タヤスツヨシ
9. 17 京都 神戸新聞杯 GII 14 7 11 11.7 (4人) 10着 南井克巳 56 芝2000m(良) 2:00.9 (37.3) 1.1 タニノクリエイト
10. 15 京都 京都新聞杯 GII 15 3 5 13.0 (4人) 1着 藤田伸二 57 芝2200m(良) 2:11.4 (34.8) -0.1 マヤノトップガン
11. 5 京都 菊花賞 GI 18 6 12 6.0 (2人) 7着 藤田伸二 57 芝3000m(良) 3:05.7 (37.1) 1.3 マヤノトップガン
1996 2. 11 京都 京都記念 GII 8 1 1 5.7 (4人) 4着 藤田伸二 57 芝2200m(良) 2:15.0 (35.6) 1.0 テイエムジャンボ
3. 10 中山 中山記念 GII 15 5 8 4.4 (2人) 5着 藤田伸二 57 芝1800m(良) 1:47.7 (36.1) 0.5 サクラローレル
6. 9 中京 金鯱賞 GII 13 6 9 8.3 (3人) 8着 塩村克己 58 芝2000m(良) 2:03.8 (38.3) 2.4 フジヤマケンザン
10. 27 東京 天皇賞(秋) GI 17 3 5 81.3 (13人) 15着 中舘英二 58 芝2000m(良) 2:00.0 (35.8) 1.3 バブルガムフェロー
11. 17 京都 マイルCS GI 18 6 11 33.2 (11人) 11着 田原成貴 57 芝1600m(良) 1:34.7 (35.8) 0.9 ジェニュイン
1997 5. 24 中京 金鯱賞 GII 9 2 2 11.3 (4人) 4着 藤田伸二 58 芝2000m(良) 2:02.6 (36.8) 0.3 ゼネラリスト
6. 15 阪神 鳴尾記念 GII 15 3 4 7.1 (3人) 6着 武豊 58 芝2000m(良) 2:02.4 (36.6) 1.0 バブルガムフェロー
7. 6 阪神 宝塚記念 GI 12 8 12 42.9 (8人) 12着 福永祐一 58 芝2200m(良) 2:18.9 (42.3) 7.0 マーベラスサンデー
8. 17 札幌 札幌記念 GII 13 3 3 30.5 (5人) 12着 藤田伸二 56 芝2000m(良) 2:02.4 (37.8) 2.2 エアグルーヴ
1998 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 7 13 44.3 (9人) 16着 松永幹夫 55 芝2000m(良) 2:02.5 (37.1) 1.9 ミッドナイトベット
2. 7 京都 すばるS OP 16 1 2 18.1 (9人) 14着 松永幹夫 55 ダ1400m(良) 1:25.6 (38.3) 2.3 ビーマイナカヤマ
2. 28 阪神 大阪城S OP 12 8 11 18.1 (6人) 1着 松永幹夫 54 芝2000m(良) 2:01.8 (34.9) -0.4 (テイエムトップダン)
3. 21 中京 中京記念 GIII 16 6 12 11.4 (4人) 15着 松永幹夫 56 芝2000m(良) 2:01.3 (38.3) 1.8 トーヨーレインボー
5. 17 新潟 新潟大賞典 GIII 14 4 5 20.7 (8人) 12着 大西直宏 56 芝2000m(良) 2:01.3 (38.3) 1.5 サイレントハンター
10. 28 大井 グランドチャンピオン2000 G1 13 2 2 (4人) 12着 秋田実 56 ダ2000m(良) 2:08.8 3.7 アブクマポーロ
11. 25 船橋 京成盃グランドマイラーズ G3 13 3 3 (6人) 12着 佐藤裕太 58 ダ1600m(良) 1:41.5 1.6 サプライズパワー
12. 30 浦和 埼玉新聞杯 G3 9 2 2 (8人) 8着 佐藤裕太 58 ダ1900m(良) 2:02.6 2.6 キタサンシーズン
1999 1. 27 船橋 報知グランプリC G3 13 8 12 (5人) 13着 武豊 57 ダ1800m(重) 1:54.4 5.4 アローセプテンバー

血統表

[編集]
ナリタキングオー血統ニアークティック系 - ) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ニアークティック系
[§ 2]

Wild Again
1980 黒鹿毛
父の父
Icecapade
1969 芦毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Shenanigans Native Dancer
Bold Irish
父の母
Bushel-n-Peck
1958 黒鹿毛
Khaled Hyperion
Eclair
Dama Dante
Clovelly

*ドーンズヘイロー
Dawn's Halo
1986 鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
母の母
Eastern Dawn
1981 鹿毛
Damascus Sword Dancer
Kerala
Euryanthe Nijinsky
Quill F-No.5-g
母系(F-No.) 5号族(FN:5-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco4×5=9.38%、Hyperion5×4=9.38%、Mahmoud5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [6]
  3. ^ [5]
  4. ^ [5][6]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ナリタキングオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月22日閲覧。
  2. ^ a b ナリタキングオー 出走履歴”. keiba.go.jp. 地方競馬全国協会. 2019年9月22日閲覧。
  3. ^ ナリタキングオーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月22日閲覧。
  4. ^ ナリタキングオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月22日閲覧。
  5. ^ a b c ナリタキングオー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月22日閲覧。
  6. ^ a b c ナリタキングオーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月22日閲覧。

外部リンク

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