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バド・パウエルへの追想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バド・パウエルへの追想』
チック・コリア・アンド・フレンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[3]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ストレッチ・レコード
プロデュース チック・コリア、ロン・モス、バーニー・カーシュ
専門評論家によるレビュー
チック・コリア アルバム 年表
プレイ・アマデウス(with ボビー・マクファーリン
(1996年)
バド・パウエルへの追想
(1997年)
ネイティヴ・センス(with ゲイリー・バートン
(1997年)
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バド・パウエルへの追想』(バド・パウエルへのついそう、原題:Remembering Bud Powell)は、チック・コリアが「チック・コリア・アンド・フレンズ」名義で1997年に発表したスタジオ・アルバム

背景

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コリアに多大な影響を与えたピアニスト、バド・パウエル(1966年没)に捧げられた作品で、参加メンバーのうちロイ・ヘインズは、生前のパウエルと共演経験がある[4]。コリアのオリジナル曲「バド・パウエル」は、ゲイリー・バートンと連名のライヴ・アルバム『チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート』(1979年録音)が初出で[5]、ロイ・ヘインズも1986年録音のライヴ・アルバム『True or False』において、この曲を取り上げている[6]

反響・評価

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アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで4位に達した[7]第40回グラミー賞では、本作が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[8]

スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ビバップの焼き直しではなく、コリアと仲間達は各々のスタイルで、現代的かつポスト・バップ的な、ビバップの枠を超えた即興演奏を繰り広げている」と評している[2]

収録曲

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特記なき楽曲はバド・パウエル作曲。6.は日本盤ボーナス・トラック

  1. バウンシング・ウィズ・バド - "Bouncin' with Bud" (Bud Powell, Walter Fuller) - 8:02
  2. メディオクル - "Mediocre" - 8:52
  3. ウィロー・グローヴ - "Willow Grove" - 9:59
  4. ダスク・イン・サンディ - "Dusk in Sandi" - 8:07
  5. オブリヴィオン - "Oblivion" - 7:17
  6. クレオパトラの夢 - "Cleopatra's Dream" - 6:11
  7. バド・パウエル - "Bud Powell" (Chick Corea) - 5:14
  8. アイル・キープ・ラヴィング・ユー - "I'll Keep Loving You" - 9:11
  9. グラス・エンクロージャー - "Glass Enclosure" - 3:20
  10. テンパス・フュジット - "Tempus Fugit" - 9:32
  11. セリア - "Celia" - 3:01

参加ミュージシャン

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下記トラック・ナンバーは日本盤CDに準拠。

脚注

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  1. ^ チック・コリア&フレンズ/バド・パウエルへの追想 (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ a b c Yanow, Scott. “Chick Corea - Remembering Bud Powell Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年7月13日閲覧。
  3. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  4. ^ 日本盤CD (MVCR-247)ライナーノーツ(岩浪洋三、1996年11月21日)
  5. ^ Kelman, John (2009年9月2日). “Gary Burton & Chick Corea: Crystal Silence: The ECM Recordings 1972-79”. All About Jazz. 2023年7月13日閲覧。
  6. ^ Yanow, Scott. “Roy Haynes - True or False Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年7月13日閲覧。
  7. ^ Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
  8. ^ Chick Corea - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2023年7月13日閲覧。

外部リンク

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