コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ』
チック・コリア&ジョン・マクラフリンライブ・アルバム
リリース
録音 2008年10月 - 11月 ヨーロッパ[3]
ジャンル ジャズフュージョン
時間
レーベル コンコード・レコード
プロデュース チック・コリア、ジョン・マクラフリン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 118位(日本[1]
  • 168位(フランス[4]
  • チック・コリア アルバム 年表
    ニュー・クリスタル・サイレンス(with ゲイリー・バートン
    (2008年)
    ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ
    (2009年)
    フォーエヴァー(with スタンリー・クラークレニー・ホワイト
    (2010年)
    ジョン・マクラフリン 年表
    フローティング・ポイント
    (2008年)
    ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ
    (2009年)
    トゥ・ザ・ワン
    (2010年)
    テンプレートを表示

    ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ』(Five Peace Band Live)は、チック・コリアジョン・マクラフリンを中心としたジャズ/フュージョン・バンド、ファイヴ・ピース・バンドが2008年に録音し、2009年に発表したライブ・アルバム。日本で先行発売された[5]

    背景

    [編集]
    ファイヴ・ピース・バンド(2008年のウィーン公演)

    コリアとマクラフリンは、1969年にマイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチェズ・ブリュー』といったアルバムの録音で共演しており、本作でもデイヴィスの曲「イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム」を演奏している[2][6]。なお、本作に収録された「イッツ・アバウト・ザット・タイム」には、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の録音で両名と共演したハービー・ハンコックがゲスト参加している[7]

    バンド名は、マクラフリンが2008年に発表したアルバム『フローティング・ポイント』の収録曲から取られた[6][7]

    反響

    [編集]

    日本では、2009年2月16日付のオリコンチャートで最高118位を記録した[1]。フランスでは2009年5月9日付のアルバム・チャートで168位を記録するが、翌週にはチャート圏外に落ちた[4]。アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200には入らなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは15位に達した[8]

    評価

    [編集]

    第52回グラミー賞では最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した[9]

    Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「確かに、机上のスーパーグループというのは胡散臭い代物である。しかし、本作はそれに当たらない」「プレイヤー全員が絶好調で、極めて冒険的かつ美しい内容となったギグを再現している」と評している[2]。また、ジョン・ケルマンはAll About Jazzのレビューで5点満点中4.5点を付け「ストレート・アヘッド路線から、気合いに満ちたフュージョンまで網羅している」と評している[10]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はジョン・マクラフリン作曲。

    ディスク1

    [編集]
    1. ラジュ - "Raju" - 12:31
    2. ザ・ディスガイズ - "The Disguise" (Chick Corea) - 13:34
    3. ニュー・ブルース、オールド・ブルーズ - "New Blues, Old Bruise" - 14:08
    4. アンドロメダへの賛歌 - "Hymn to Andromeda" (C. Corea) - 27:45

    ディスク2

    [編集]
    1. ドクター・ジャックル - "Dr. Jackle" (Jackie McLean) - 22:55
    2. セニョールC.S. - "Senor C.S." - 20:17
    3. イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム - "In a Silent Way / It's About That Time" (Miles Davis, Joe Zawinul) - 20:08
    4. いつか王子様が - "Someday My Prince Will Come" (Frank Churchill, Larry Morey) - 7:42

    参加ミュージシャン

    [編集]

    ゲスト・ミュージシャン

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b c ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ - チック・コリア&ジョン・マクラフリン”. オリコン. 2020年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月2日閲覧。
    2. ^ a b c Jurek, Thom. “Five Peace Band Live - Chick Corea, John McLaughlin, Five Peace Band”. AllMusic. 2020年6月19日閲覧。
    3. ^ CDブックレット内クレジット
    4. ^ a b lescharts.com - Chick Corea & John McLaughlin - Five Peace Band - Live
    5. ^ 日本初回盤CD (UCCJ-3021/2)帯
    6. ^ a b Varga, George (2009年8月1日). “John McLaughlin/Chick Corea: Five Peace Band Live”. JazzTimes. 2020年6月19日閲覧。
    7. ^ a b 日本盤CD (UCCJ-3021/2)ライナーノーツ(工藤由美)
    8. ^ Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
    9. ^ John McLaughlin Five Peace Band - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2020年6月19日閲覧。
    10. ^ Kelman, John (2009年4月22日). “Chick Corea / John McLaughlin: Five Peace Band Live”. All About Jazz. 2020年6月19日閲覧。