星影のステラ〜チック・コリア・ソロ・ピアノ
『星影のステラ〜チック・コリア・ソロ・ピアノ』 | ||||
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チック・コリア の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[2] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | GRPレコード | |||
プロデュース |
チック・コリア エグゼクティブ・アルバム・プロデューサー:ロン・モス[2] エグゼクティブ・プロデューサー:デイヴ・グルーシン、ラリー・ローゼン[2] | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チック・コリア アルバム 年表 | ||||
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『星影のステラ〜チック・コリア・ソロ・ピアノ [注釈 1]』(原題:Expressions)は、チック・コリアが1994年に発表したスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[4]。
背景
[編集]過去にコリアが発表してきたソロ・ピアノ作品はオリジナル曲による内容だったが、本作はスタンダード集となった[1]。唯一の書き下ろしの新曲である「ブルース・フォー・アート」を含む全編がアート・テイタムに捧げられている[5]。また、コリアのオリジナル曲「アーマンドズ・ルンバ」は過去に発表した曲の再演で[5]、1976年のアルバム『マイ・スパニッシュ・ハート』に収録されたオリジナル・ヴァージョンでは、ジャン=リュック・ポンティらを迎えた編成で録音された[6]。
本作の録音では、ヤマハ製のコンサート・グランドピアノ「CF III」が使用された[2]。
反響・評価
[編集]『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは最高10位を記録した[7]。第37回グラミー賞では、収録曲「ラッシュ・ライフ」が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞にノミネートされた[8]。
Dave Connollyはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「どの曲も同じような状況で録音されたため、全体において突出した曲がない」「コリアのソロ・ピアノ作品は比較的少数で、当たり外れが多い」「軽薄なアルバムではないが、彼の評価は、より強力な作品によって培われてきた」と評している[5]。一方、Zan Stewartは1994年7月10日付の『ロサンゼルス・タイムズ』紙で4点満点中3.5点を付け「コリアは明らかにモダニストではあるが、ジャズ・ピアノの歴史に関して造詣が深いことを示している」と評している[3]。
収録曲
[編集]下記リストは日本盤およびヨーロッパ盤に準拠。アメリカ盤CDは「アンナ」を除く14曲入りで発売された。
- ラッシュ・ライフ - "Lush Life" (Billy Strayhorn) - 6:32
- ジス・ニアリー・ウォズ・マイン - "This Nearly Was Mine" (Oscar Hammerstein II, Richard Rodgers) - 3:36
- イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー - "It Could Happen To You" (Johnny Burke, James Van Heusen) - 3:40
- マイ・シップ - "My Ship" (Ira Gershwin, Kurt Weill) - 3:22
- 時さえ忘れて - "I Didn't Know What Time It Was" (Lorenz Hart, R. Rodgers) - 4:10
- モンクス・ムード - "Monk's Mood" (Thelonious Monk) - 5:38
- オブリヴィオン - "Oblivion" (Bud Powell) - 3:51
- パノニカ - "Pannonica" (T. Monk) - 6:10
- サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー - "Someone to Watch Over Me" (George Gershwin, I. Gershwin) - 6:03
- アーマンドズ・ルンバ - "Armando's Rhumba" (Chick Corea) - 4:23
- ブルース・フォー・アート - "Blues for Art" (C. Corea) - 4:53
- 星影のステラ - "Stella by Starlight" (Ned Washington, Victor Young) - 4:37
- アンナ - "Anna" (A. J. Corea) - 3:41
- アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー - "I Want to Be Happy" (Irving Caesar, Vincent Youmans) - 4:52
- スマイル - "Smile" (Charlie Chaplin, Geoff Parsons, John Turner) - 2:35
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2014年再発CD (UCCV-9561)の帯に準拠。日本初回盤CD (MVCR-181)の帯における表記は『チック・コリア・ソロ・ピアノ/星影のステラ』だった。
出典
[編集]- ^ a b “チック・コリア/星影のステラ〜チック・コリア・ソロ・ピアノ (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年12月7日閲覧。
- ^ a b c d CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b Stewart, Zan (1994年7月10日). “JAZZ SPOTLIGHT : *** 1/2; CHICK COREA, “Expressions” (GRP)”. Los Angeles Times. 2022年12月7日閲覧。
- ^ 日本初回盤CD (MVCR-181)帯
- ^ a b c Connolly, Dave. “Chick Corea - Expressions Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年12月7日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “Chick Corea - My Spanish Heart Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月7日閲覧。
- ^ “Chick Corea - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年12月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- 星影のステラ〜チック・コリア・ソロ・ピアノ - Discogs (発売一覧)