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全国都道府県中学生相撲選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全国都道府県中学生相撲選手権大会(ぜんこくとどうふけんちゅうがくせいすもうせんしゅけんたいかい)は、1990年(平成2年)より開催されている、相撲中学生対象の大会である。日本相撲連盟主催。

概要

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例年中学校夏季休業期間中に開催される。同時期に開催される全国中学校相撲選手権大会(全中)が全国中学校体育大会参加大会であり[1]日本中学校体育連盟各規定に服するのに対し、本大会は日本相撲連盟の独自事業である。また本大会は日本相撲協会からの強い協賛を得ている[2]ことから、会場は毎年両国国技館である[3]

また全中が2027年度より相撲が除外されることから、連盟は本大会を一本化する視野を図っている。

大会の競技方法

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日本相撲連盟競技規定及び審判規定による[4]。団体戦と個人戦の2種別があり、さらに個人戦は2010年(平成22年)度より無差別級と軽量級(75㎏未満)に分かれる。

1チーム3名の団体戦には、各都道府県代表47チームが参加する。予選リーグ戦で上位16チームを選出し、その16チームによるトーナメント戦で優勝チームを決定する。チームの編成は、全中の団体戦は原則として同一校に在籍する生徒でチームを編成する[5]のに対し、本大会の団体戦は各都道府県で在籍校にかかわらず選手を選抜して編成する。

個人戦には、各都道府県代表の無差別級3名・軽量級1名が参加する[6]。予選で無差別級は16名、軽量級は8名の優秀選手を選出し、その優秀選手によるトーナメント戦を行い優勝者を決定する。全国大会においては、軽量級の参加資格を持つ選手が軽量級と無差別級の両方に出場することはできない。なお全中の個人戦優勝者は中学生横綱の称号を得るが、本大会の個人戦優勝者に特別の称号はない。

歴代優勝者

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年度 団体戦 個人戦(無差別級) 個人戦(軽量級)
1 1990 青森 田中康弘(東京)
2 1991 東京 阿部和秀(山形)
3 1992 東京 岡部新(東京)
4 1993 青森 住吉明(青森)
5 1994 青森 三好正人(大阪)
6 1995 熊本 東井広行(福島)
7 1996 静岡 磯部洋之(静岡)
8 1997 青森 前田勝(山形)
9 1998 高知 梶原大樹(高知)
10 1999 山口 市原孝行(愛知)
11 2000 愛知 石田哲也(東京)
12 2001 高知 太田剛希(徳島)
13 2002 埼玉 西内真也(高知)
14 2003 兵庫 李大源(兵庫)
15 2004 東京 山口雅弘(鳥取)
16 2005 石川 南雲学人(東京)
17 2006 石川 川端翔吾(高知)
18 2007 青森 中村大輝(埼玉)
19 2008 東京 玉木一嗣磨(三重)
20 2009 石川 達綾哉(石川)
21 2010 青森 打越奎也(青森) 中井駿(高知)
22 2011 石川 打越奎也(青森) 山本大希(徳島)
23 2012 石川 菊池大史芽(青森) 番場偉史(青森)
24 2013 高知 川上竜虎(熊本) 山市大悟(青森)
25 2014 石川 手計富士紀(千葉) 川副圭太(熊本)
26 2015 埼玉 齋藤大輔(山形) 藤沢詩音(富山)
27 2016 石川 田中虎之介(新潟) 瀬戸太陽(石川)
28 2017 熊本 向中野真豪(鳥取) 川上竜昌(熊本)
29 2018 鳥取 西加陽斗(鹿児島) 井ノ上豪志(和歌山)
30 2019 石川 アルタンゲレル・ソソルフー(鳥取) 最上想生(富山)
31 2020 大会中止
32 2021 和歌山 篠宗磨(石川) 吉田泰造(香川)
33 2022 千葉 俵幸平(鹿児島) 川崎永遠(佐賀)
34 2023 埼玉 尾川蓮太(大分) 小林力喜(石川)

脚注

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  1. ^ 全国中学校体育大会
  2. ^ 第28回全国都道府県中学生相撲選手権大会写真レポート日本相撲協会
  3. ^ オリンピック関連行事で国技館が使用できなかった2019年は靖国神社相撲場、2021年は大阪・堺市大浜公園相撲場で開催された。
  4. ^ 日本相撲連盟とは
  5. ^ 2023年度より中体連各大会で民間のクラブチームの参加を試行している。
  6. ^ 相撲の県大会で優勝タウンニュース

関連項目

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外部リンク

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