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秀岳館高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八代第一高等学校から転送)
秀岳館高等学校
地図北緯32度31分0.0秒 東経130度36分15.9秒 / 北緯32.516667度 東経130.604417度 / 32.516667; 130.604417座標: 北緯32度31分0.0秒 東経130度36分15.9秒 / 北緯32.516667度 東経130.604417度 / 32.516667; 130.604417
過去の名称 八代町立代陽実業補習学校
八代商業専修学校
八代商業学校
私立八代商業高等学校
八代第一高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人八商学園
設立年月日 1923年4月1日
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
商業科
建設工業科
学科内専門コース 普通科 特進コース
普通科 進学コース
普通科 総合コース
普通科 保健福祉コース
商業科 情報ビジネスコース
商業科 生活ビジネスコース
建設工業科 テクニカルコース
建設工業科 クラフトコース
学期 3学期制
学校コード D143310000165 ウィキデータを編集
高校コード 43513K
所在地 866-0881
熊本県八代市興国町1番5号
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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秀岳館高等学校(しゅうがくかんこうとうがっこう)は、熊本県八代市興国町にある私立高等学校

学科・コース

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  • 普通科
    • 特進コース
    • 進学コース
    • 総合コース
    • 保健福祉コース
  • 商業科
    • 情報ビジネスコース
    • 生活ビジネスコース
    • トータルデザインコース
  • 建設工業科
    • テクニカルコース
    • クラフトコース

沿革

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  • 1923年(大正12年)4月 - 八代町立代陽実業補習学校開校
  • 1951年(昭和26年)4月 - 八代商業専修学校として八代市若宮町に創設
  • 1952年(昭和27年)
    • 5月 - 八代商業学校へと校名変更
    • 12月 - 学校法人八代高等商業学校寄付行為認可
  • 1954年(昭和29年)9月 - 学校法人八商学園と組織変更
  • 1956年(昭和31年)4月 - 私立八代商業高等学校設置
  • 1959年(昭和34年)4月 - 八代市興国町1-5へ学校移転
  • 1963年(昭和38年)4月 - 八代第一高等学校へと校名を変更し、商業科・工業科(工業化学科・工業経営科)・女子経済科の3学科を設置
  • 1964年(昭和39年)4月 - 普通科を新設
  • 1966年(昭和41年)4月 - 工業科(工業化学科・工業経営科)を工業化学科へ変更し、建設工業科を新設・工業経営科募集停止
  • 1968年(昭和43年)3月 - 工業経営科廃止
  • 1971年(昭和46年)11月 - 20周年記念式典挙行
  • 1977年(昭和52年)4月 - 高校工業化学科生徒募集停止
  • 1992年(平成4年)
    • 4月 - 普通科・商業科・建設工業科コース制導入(3学科7コース)
    • 5月 - 高校開校40周年記念式典挙行
  • 1995年(平成7年)4月 - 普通科歯科医療養成コース新設(3学科8コース)
  • 1999年(平成11年)4月 - 普通科歯科医療養成コースを普通科保健福祉コースへと名称変更(3学科8コース)
  • 2001年(平成13年)
  • 2002年(平成14年)4月 - 普通科準特進コース新設(3学科9コース)
  • 2003年(平成15年)4月 - 第75回選抜高等学校野球大会初戦敗退
  • 2014年(平成26年)4月 - 野球部の監督に松下電器(現・パナソニック)野球部の選手・監督として活躍し、元NHK高校野球解説者で、パナソニック専務役員だった鍛治舎巧が就任[1]
  • 2016年(平成28年)
  • 2017年(平成29年)

著名な関係者

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出身者

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文化・芸能

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  • 村上隆二 - 南日本放送アナウンサー、元ラジオDJ

スポーツ

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野球
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サッカー
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その他
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不祥事

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サッカー部内における体罰

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2022年4月21日、サッカー部寮内で30代男性のコーチが学生に対して暴力をふるう動画がSNSを通じて拡散[2]。学校側は「事実関係を確認次第、対応したい」とした[3]。4月26日までに、このコーチが暴行の疑いで、熊本県警八代署から熊本地検八代区検察庁に書類送検された[4]

その後、サッカー部の公式Twitterに、部員11人が顔や名前を明かして今回の騒動について謝罪する動画を投稿した。この動画内では暴力動画を拡散させたとされる部員2人を加害者扱いするサッカー部監督・段原一詞と思われる音声が混入しており、再生回数100万回を超えたが、被害者である部員を問題の矢面に立たせる対応はさらなる批判を呼び、謝罪動画はその後削除された。この事態を受けて段原は、4月25日に日本テレビ系『スッキリ』に生出演し、騒動を謝罪したうえで謝罪動画については自身の指示を否定した[5]

5月5日に学校側が開いた経緯説明の記者会見では、この事態を受けての全校生徒対象の調査の結果、過去2年間で当該コーチによる部員への暴力行為を他に24件、別の職員による暴力行為を1件、同部員同士の暴力行為を13件確認し、生徒5人が打撲などのけがをしたことを明らかにした。さらに部員による謝罪動画については、段原の指示により行っていたことが発覚した。段原も謝罪動画について「(マスクを外して)顔を出して、名乗るように」と部員に撮り直しの指示を出した事で自身の関与を認めた一方で、隠蔽の事実は否定した。また、会見では段原自身の進退については明言しなかった[6][7][8][9]。しかし、段原についても同校の卒業生から「何人も監督に暴行を受けていた」との証言が一部メディアの取材で伝えられている[10]

段原と当該コーチは事態を受けて自宅謹慎となっていたが、その後、秀岳館高校は段原と当該コーチをチーム登録から外し、別のコーチが監督に就く事実上の更迭となる変更届を熊本県サッカー協会に提出し、5月13日付で日本サッカー協会に受理された[11]

熊本県は5月11日、私立学校法に基づき文書で報告書の提出を要請し、同月13日に秀岳館側が提出したが、謝罪動画の経緯や段原の不適切行為などの言及がなかったため、同月17日に同県私学振興課は報告書は受理したものの、「不十分」として秀岳館側に追加報告を求めたことを明らかにした[12]

その後、秀岳館高校は5月17日付で段原の退職願を受理したこととともに、当該コーチについては「生徒への暴行を複数回繰り返し、信頼を著しく損ねたため」懲戒免職処分としたことを公表した[13]。2023年1月6日付で八代区検察庁が元コーチを暴行罪で略式起訴した[14]

部内で体罰が蔓延っていたことや段原の対応などに対して、世論からは厳しい批判が出ている。

  • 京都産業大学現代社会学部教授の西川信広は、今回の背景について、「スポーツエリート校の勝利至上主義が根底にあると思います。結果を残すことが監督やコーチの評価につながり、部活動が学校教育の一環という理念を超えてしまっている。寮生活も含めた部活が閉鎖された社会になってしまうことで、指導者から部員への暴力が日常的で黙認される体質があったのではないでしょうか。部活の本来の姿ではなくなっている」と指摘した[15]
  • 4月25日に段原が出演した日本テレビ『スッキリ』のMCである加藤浩次は同校の記者会見後となった5月6日の放送で、段原の同番組の生出演について、同校を取材したレポーターの阿部祐二とともに「段原監督の方から生放送で謝罪させてくれといわれたのは間違いない」と明らかにし、段原の生放送での発言が結果的に虚偽となったことについて「生放送で嘘を何個もついている。その時点で教育者としてダメ。会見うんぬんじゃない、話にならない」と厳しく糾弾した[16]
  • 5月8日のフジテレビ系『ワイドナショー』にコメンテーターとして出演したタレントの眞鍋かをりは「令和のこの時代に、いろんなことがアップデートされてなさすぎて。感覚が昔のまま、よく生き残っていたなっていう感じですね」とコメントした[17]
  • スポーツ総合サイト「THE DIGEST」では国外からの反応を掲載。6月26日配信の記事ではイタリア人サッカー指導者のパオロ・タロッツィ・ヴェルビーニが、暴行したコーチについて「どんなチームのロッカールームからも遠ざけるべき人物であり、ましてや絶対に子どもに近づけてはならない。当該する指導者は己の行動を恥ずべきであり、スポーツ界からは即刻追放すべきだ」「もしも、これがイタリアだったなら、そのコーチはただちに警察に通報される」と厳しく述べ[18]、7月4日配信の記事ではアルゼンチンで取材活動を行うチヅル・デ・ガルシアが、暴力沙汰が尽きないアルゼンチンのサッカー界でも「指導者が選手に暴力を振るうことはない」旨を伝えている[19]

脚注

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  1. ^ 秀岳館高野球部 鍛治舎監督就任会見…「3年後日本一を」 - 毎日新聞 2014年4月7日
  2. ^ サッカー強豪校で暴行の動画 コーチか 生徒を殴る蹴る 寮内で? 「暴力は日常」の声も(フジテレビ系(FNN))”. Yahoo!ニュース. 2022年4月21日閲覧。
  3. ^ サッカー強豪校で暴行の動画 コーチか 生徒を殴る蹴る 寮内で? 「暴力は日常」の声も(フジテレビ系(FNN))”. Yahoo!ニュース. 2022年4月23日閲覧。
  4. ^ “熊本・秀岳館高サッカー部コーチを書類送検 暴行容疑”. 産経新聞. (2022年4月26日). https://www.sankei.com/article/20220426-J3TQ5TYRJVJUVAB4CI3PDXVESU/ 2022年4月26日閲覧。 
  5. ^ 秀岳館高サッカー部・段原一詞監督 「スッキリ」生出演で謝罪「暴力は根絶されなければならないもの」 - Sponichi Annex 2022年4月25日
  6. ^ 秀岳館の段原一詞監督、生徒謝罪動画に関与を認める「生徒たちに言われ…賛同した」 - 日刊スポーツ 2022年5月5日
  7. ^ 秀岳館サッカー部、コーチの暴力24件確認 監督は部員の謝罪動画作成に関与 - 西日本新聞me 2022年5月5日
  8. ^ 「完全な被害者は俺」監督が顔出し名乗るよう謝罪動画撮り直し指示 コーチ暴行で秀岳館高校が会見【熊本】 - FNNプライムオンライン 2022年5月5日
  9. ^ 秀岳館サッカー部の謝罪動画、投稿された経緯は?監督が関与・指示していた(記者会見) - ハフポスト NEWS 2022年5月5日
  10. ^ 「何人も監督に暴行受けていた」秀岳館高暴行問題で新証言 監督も暴行か【Nスタ】 - TBS NEWS DIG 2022年5月12日
  11. ^ 秀岳館高、段原氏がサッカー部監督外れる 事実上の更迭か - 熊本日日新聞社 2022年5月16日
  12. ^ 秀岳館高の報告書「不十分」 熊本県、追加報告求める 謝罪動画や監督の不適切発言、詳細な記述なし - 熊本日日新聞社 2022年5月17日
  13. ^ 秀岳館高サッカー部、段原監督が退職 コーチは免職 暴行など一連事件巡り - 熊本日日新聞社 2022年5月17日
  14. ^ “元コーチを略式起訴 熊本・秀岳館高サッカー部暴行事件で”. 朝日新聞. (2023年1月25日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1S7W4BR1STLVB00B.html 2023年1月25日閲覧。 
  15. ^ 秀岳館サッカー部暴力問題 スポーツエリート校の勝利至上主義が根底にある/識者に聞く - 日刊スポーツ 2022年4月28日
  16. ^ 加藤浩次「うそをつきに来た」「話にならない」秀岳館サッカー部監督生出演で激怒 - デイリースポーツ online 2022年
  17. ^ 眞鍋かをり、暴行問題の秀岳館・段原監督は「感覚が昔のまま、よく生き残っていたなって」”. 日刊スポーツ (2022年5月8日). 2022年5月8日閲覧。
  18. ^ 【ブカツへ世界からの提言】心を開かせる「対話」を。ザッケローニたち名将もそうだった――日本の“悪しき伝統”をイタリア人指導者はどう見る?”. THE DIGEST. サッカーダイジェスト (2022年6月26日). 2022年7月14日閲覧。
  19. ^ 【ブカツへ世界からの提言】ビエルサら名将を輩出する国ではなぜ暴力的指導がないのか?――日本の“悪しき伝統”をアルゼンチンはどう見るか?”. THE DIGEST. サッカーダイジェスト (2022年7月4日). 2022年7月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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