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広島電鉄横川線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広島電鉄 横川線
横川駅に止まる900形電車
横川駅に止まる900形電車
基本情報
日本の旗 日本
所在地 広島市
起点 十日市町停留場
終点 横川駅停留場
停留所数 5
開業 1917年11月1日
運営者 広島電鉄
路線諸元
路線距離 1.4 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化方式 直流600V 架空電車線方式
最高速度 40 km/h
テンプレートを表示
電停・施設・接続路線
0.0 M12・Y1 十日市町停留場(江波方面)
0.0 M12・Y1 十日市町停留場(広島駅方面) 本線
0.0 Y1 十日市町停留場(横川方面)
uBHF
0.4 Y2 寺町停留場
uBHF
0.8 Y3 別院前停留場
uhKRZWae
横川新橋 天満川
uBHF
1.2 Y4 横川一丁目停留場
uÜST
渡り線
1.4 Y5 横川駅停留場
STRq
STRq
JR西山陽新幹線
STRq
ABZq+r
JR西:←山陽本線→/可部線

横川線(よこがわせん)は、広島電鉄が保有する軌道路線である。本線横川地区を結ぶ路線で、JR横川駅に接続する。

概要

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大正期に開通した、広電の中では比較的歴史のある路線だが、江波線開通以後は江波方面とのフィーダー輸送が主となり、1971年に旧7号線(横川 - 広島駅前)が廃止になると、永らく江波線直通系統のみが運行される路線となった。2003年に横川駅前に乗り入れが行われたのを期にJRから紙屋町方面への第3のアクセスルートとして宇品線直通の(新)7号線が運行を開始している。

運行形態

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宇品線・本線から直通する7号線(広電本社前 - 横川駅)、江波線直通の8号線(江波 - 横川駅)が運行されており、2019年4月1日からはそれぞれの系統が単独で往復運行されている。2019年3月31日までは1つの車両が江波⇒(8号線)⇒横川駅⇒(7号線)⇒広電本社前⇒(7号線)⇒横川駅⇒(8号線)⇒江波の経路で運行される三角運用だった[1]。例外として、早朝と夜間や平日朝ラッシュの時間帯は8号線江波 - 横川駅間の折り返し運行も行われていた。7号線についてもイベント時を中心に横川駅-日赤病院前間(公式上および方向幕では「0号線」表記)の折り返し運行のほか、海岸通(方向幕では「0号線」表記)や広島港(7号線仕様の方向幕が準備済み)への臨時便も運行される。広島港行きは2023年7月24日のダイヤ改正で定期運行化される。

運行車両については基本的に単行型車両であるが、連接型の超低床車両1000形も導入され、2013年2月15日より運行されている。新7号線開業以前では、550形600形900形1900形といった旧型車のみで運行されていたが、旧型車の淘汰が進み乗車機会が少なくなるなか、日中帯でもよく旧型車が運行されている数少ない路線となっている。

2000年代半ばから2018年までの毎週土曜・日曜・祝日に8号線において、「レトロ電車」と称して車両限定運用が1日2往復組まれていた[2]。4月・5月・10月は100形101号[3]、11月から3月までは200形238号が充当された。1980年代後半から2000年半ばまでは白島線で同様のことが行われていた。

歴史

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  • 1917年大正6年)11月1日 左官町(現在の本川町) - 十日市町 - 三篠(現在の横川駅)間が開業。当初は単線で、途中4か所の行き違い設備があった。また、三篠電停の十日市町寄りに横川駅前電停が存在した。
  • 1926年(大正15年)頃 三篠電停が横川電停に改称。
  • 1938年昭和13年)全線複線化。
  • 1941年(昭和16年)7月28日 横川駅前電停廃止。
  • 1942年(昭和17年)5月 廣瀬神社電停を廃止。
  • 1944年(昭和19年)12月26日 本線の左官町 - 土橋間のルート変更に伴い、左官町 - 十日市町間を本線に編入。
  • 1945年(昭和20年)
  • 1948年(昭和20年)12月18日 全線復旧。
  • 1971年(昭和46年)5月6日 横川 - 十日市町 - 広島駅間(旧7号線)の運行を廃止。最後までツーマン(車掌乗務)運行だった。
  • 2001年平成13年)11月1日 横川電停を横川駅電停に改称。
  • 2002年(平成14年)8月10日 太田川花火大会にあわせた臨時電車において、7号線の試験運行(横川駅 - 日赤病院前)および、横川駅発商工センター入口行き臨時電車の運行が実施される[4]
  • 2003年(平成15年)
    • 3月27日 横川駅電停が移転し、JR横川駅前広場に乗り入れ[5]
    • 4月20日 1971年に廃止された7号線が32年ぶりに横川駅 - 本通 - 広電本社前間の運行として復活。日中10分間隔で運行し平日のラッシュ時には連接車が投入される。
    • 5月20日 横川駅交差点に電車優先信号設置、7号線開業以来課題となっていた横川駅終点への入線待ち解消。同時にダイヤ改正を実施し、日中10分間隔から12分間隔へ改め、連接車は平日朝の1往復を残し単車運行となる。
  • 2006年(平成18年)6月26日 ダイヤ改正実施により平日夕ラッシュ時間帯に7,8号線にて連接車の運行が1往復新設。
  • 2013年(平成25年)2月15日 超低床車両(1000形)運行開始[6]
  • 2014年(平成26年)4月7日 この日のダイヤ改正より平日夕ラッシュに7,8号線にて1往復運行されていた連接車(3000形)の運用が廃止。
  • 2019年(平成31年)4月1日 この日のダイヤ改正により8号線→7号線→8号線と車両を運用する三角運用をやめ、7号線は広電本社前 - 横川駅、8号線は江波 - 横川駅のそれぞれの往復運行となった[1]

電停一覧

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全電停[7]とも広島県広島市内に所在。

番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
系統 接続路線 所在地
直通運転区間 7号線 本線・宇品線 紙屋町西経由 広島港まで
8号線 本線・江波線 土橋経由 江波まで
Y1 十日市町停留場 - 0.0 7 8 広島電鉄:2号線 3号線 6号線本線 (M12) 中区
Y2 寺町停留場 0.4 0.4  
Y3 別院前停留場 0.4 0.8  
Y4 横川一丁目停留場 0.3 1.2   西区
Y5 横川駅停留場 0.2 1.4 西日本旅客鉄道:R 山陽本線B 可部線(横川駅:JR-R03・JR-B03)

脚注

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  1. ^ a b 4/1(月) 市内線および宮島線のダイヤ改正について”. 広島電鉄株式会社 (2019年3月12日). 2020年1月26日閲覧。
  2. ^ レトロ電車の運行について - 広島電鉄公式サイト内
  3. ^ 2015年までは4月から10月までの運行であったが、2016年から6月から9月の間は運休となった。
  4. ^ 8/10 太田川花火大会臨時電車情報 - 広島電鉄、2002年8月5日(Internet Archive 2003年8月5日のアーカイブ)
  5. ^ 「鉄道記録帳2003年3月」『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、20頁。 
  6. ^ 新型超低床車両1000形の営業運行開始について”. 広島電鉄 (2013年2月6日). 2013年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月17日閲覧。
  7. ^ 広島電鉄では路面電車は「電停」と呼称し、鉄道線である宮島線は「駅」と呼称。

関連項目

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外部リンク

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