コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

浜坂駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜坂駅
駅舎(2011年5月)
はまさか
Hamasaka
久谷 (6.1 km)
(1.9 km) 諸寄
地図
兵庫県美方郡新温泉町浜坂東岡2330-1[1]
北緯35度37分15.25秒 東経134度27分8.61秒 / 北緯35.6209028度 東経134.4523917度 / 35.6209028; 134.4523917座標: 北緯35度37分15.25秒 東経134度27分8.61秒 / 北緯35.6209028度 東経134.4523917度 / 35.6209028; 134.4523917
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陰本線
キロ程 197.9 km(京都起点)
電報略号 ハサ
駅構造 地上駅[1]
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
183人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1911年明治44年)11月10日[1][2]
備考 直営駅
みどりの窓口
テンプレートを表示

浜坂駅(はまさかえき)は、兵庫県美方郡新温泉町浜坂東岡にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線である[1]

概要

[編集]

新温泉町の代表駅であり[1]、近畿北部の温泉所湯村温泉への鉄道での玄関口[3]

特急はまかぜ」(当駅折返し有)の全列車が停車し、普通列車は2往復を除き当駅で折返しとなる。また余部橋梁での横風が強まった場合、香住駅 - 当駅間が運休となりバス代行(全但バス担当)となることもある。なお、カニのシーズン(11月から翌年3月)には臨時特急「かにカニはまかぜ」が当駅まで運転される。

歴史

[編集]

駅構造

[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅で、豊岡駅が管理している[1]。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式2・3番ホームへの通路は地下道で連絡している[1]みどりの窓口が設置されている。

改札口とホームには、現在では数少なくなった反転フラップ式案内表示機が設置されていたが、2013年3月に撤去された[5]。その後、香住駅と共に改札口に液晶ディスプレイの発車標が設置されたが、反転フラップ時代と同様に駅員の勤務時間のみ稼働している。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先
1・2・3 A 山陰本線 上り 城崎温泉豊岡方面
下り 鳥取米子方面
付記事項
  • 運転指令上では1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線になっているが、どのホームも両方向からの入線及び出発が可能である。夜間滞泊は豊岡方面のみ2本設定されており、鳥取方面から到着した最終列車は折返し鳥取行最終列車となる。
  • 運転系統上の境界駅であるため発着番線が一定せず、列車によって発着ホームは頻繁に変更されるため、利用時には駅掲示の時刻表で発着ホームを良く確認する必要がある。
  • 特急「はまかぜ」発着ホームもダイヤ改正毎に見直されており、2010年(平成22年)3月13日改正ダイヤでは当駅が終着の「はまかぜ」1号は1番のりばに到着し、「はまかぜ」4号として折返している(2009年(平成21年)3月13日までは3番のりばで折返していた)。ちなみに「はまかぜ」の乗車位置目標は全ホームに設けられている。

駅弁

[編集]
「余部鉄橋物語」

以前は駅弁販売駅で待合室とホームに売店があったが、1999年(平成11年)10月に撤退した[1]駅弁であった「かに寿司」は製造元の業者「米田茶店」が駅前の店舗で販売していた[1](ただし、土・日・月以外は前日までの要予約[6])が、売上減少により2019年(平成31年)1月6日に駅弁販売を終了した[7]。その後、神戸の駅弁業者淡路屋がレシピを引き継いで、同名の駅弁を自社の直営売店で販売している[8]。その後、「米田茶店」は道路拡張に伴い、2019年7月に閉店した[9]

他に「余部鉄橋物語」もあったが、2014年(平成26年)8月17日限りで販売を終了した[10]

利用状況

[編集]

「兵庫県統計書[11]」によると、2016年(平成28年)度の1日平均乗車人員263人である。

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2000年 614
2001年 577
2002年 539
2003年 525
2004年 509
2005年 494
2006年 527
2007年 441
2008年 405
2009年 370
2010年 354
2011年 312
2012年 313
2013年 299
2014年 290
2015年 280
2016年 263
2020年 183

駅周辺

[編集]

バス路線

[編集]
全但バス
  • 特急バス 大阪 行・神戸 行(大阪行は阪急観光バスと共同運行)
  • 新温泉町民バス「夢つばめ」(全但バスに運行を委託)
    • 久斗山線:久斗山 行
    • 久斗山線・赤崎循環線(一部便):B&G 行
    • 赤崎循環線:田井→三尾→浜坂病院方面 / 浜坂病院→三尾→田井方面
    • 浜坂温泉線:湯村温泉・温泉総合支所 行 / 浜坂高校・ジオパーク館 行
    • 居組線:居組港 行/浜坂病院 行
  • 夢但馬周遊バス「たじまわる」

その他

[編集]

鉄子の部屋

[編集]

2008年4月、新温泉町は浜坂駅舎内のスペース(約45平方メートル)を無償で借り受けて鉄道グッズ館「鉄子の部屋」を設置した[4]。施設内では旧余部鉄橋の鋼材や風速計、蒸気機関車の銘板など約320点を展示[4]。2021年12月末までの来館者は計10万4687人だった[4]。しかし、兵庫県道「浜坂駅港湾線」の改良事業でJR西日本の乗務員宿泊所が駅舎内に移転することになり、2022年3月末で閉鎖されることになった[4]。なお、一部の展示は浜坂駅前まち歩き案内所「松籟庵しょうらいあん」に移設される[4]

ギャラリー

[編集]

隣の駅

[編集]

※特急「はまかぜ」・観光列車「あめつち」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
A 山陰本線
久谷駅 - 浜坂駅 - 諸寄駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、145頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、304頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 大阪・京都方面からは八鹿駅からバスを利用した方が近い。一般的には鳥取方面からの利用が多い。
  4. ^ a b c d e f g “「鉄子の部屋」3月閉館 浜坂駅内の人気スポット”. 日本海新聞 (新日本海新聞社). (2022年2月1日). オリジナルの2022年2月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220204215614/https://www.nnn.co.jp/news/220201/20220201049.html 2022年2月4日閲覧。 
  5. ^ 反転式発車標を撤去 但馬地方JR4駅”. 日本海新聞 (2013年3月17日). 2013年5月15日閲覧。
  6. ^ 「米田茶店」”. 2018年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月17日閲覧。
  7. ^ “JR浜坂駅開業時から販売 駅弁 108年の歴史に幕 来月6日まで 「かに寿し」が人気”. 神戸新聞 (神戸新聞社): p. 21(但馬). (2018年12月21日) 
  8. ^ “新温泉・浜坂の名物、1月に生産終了 駅弁かに寿し 味と伝統継承 神戸の「淡路屋」が販売 きょうから但馬などの駅や直営店で”. 神戸新聞 (神戸新聞社): p. 28. (2019年4月10日) 
  9. ^ “新温泉 都市計画道路「浜坂駅港湾線」改良工事始まる 通学路の安全性向上へ 歩道整備、渋滞緩和も”. 神戸新聞 (神戸新聞社): p. 23(但馬). (2019年8月10日) 
  10. ^ 「余部鉄橋物語」お品書き”. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月17日閲覧。
  11. ^ 兵庫県統計書

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]