岩美駅
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岩美駅 | |
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駅舎(2019年11月) | |
いわみ Iwami | |
◄東浜 (4.4 km) (2.9 km) 大岩► | |
鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字国次809[1] | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本)* |
所属路線 | ■山陰本線* |
キロ程 | 211.9 km(京都起点) |
電報略号 | イミ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
624人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)6月10日[1] |
備考 | 無人駅(駅係員が巡回) |
岩美駅(いわみえき)は、鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字国次にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である[1]。
歴史
[編集]明治末期に山陰本線が西から延伸して来て、1908年(明治41年)に鳥取駅まで開通した[2]。その後、海岸線を通って東を目指すルートが計画されたが、岩井村では山陰道に沿って岩井温泉を通り、山中を抜けて但馬へ出るルートを陳情した[3][2][4]。岩井村の勧める山側ルートと、浦富村、浜坂や豊岡が推す海側ルートとの間で誘致合戦になったが、岩井付近の農民の反対や海側の方が建築費用が安いこともあり、両案の間を取ることとなった[3][4]。この結果、浦富村と岩井村の中間地点、温泉地からは直線距離にして4 km程の辺りに駅が出来ることとなった[3]。駅名をめぐっても、岩井村と浦富村との間で争いになり、桂太郎首相によって岩美郡から岩美駅と言う名称に定められた[3]。
年表
[編集]- 1910年(明治43年)6月10日:国有鉄道山陰本線が鳥取駅から延伸し、その終着駅として開業[5]。客貨取扱を開始[5]。
- 1911年(明治44年)11月10日:山陰本線が浜坂駅まで延伸し、途中駅となる。
- 1926年(大正15年)1月20日:岩井町営軌道開通。
- 1944年(昭和19年)1月11日:岩井町営軌道休止(1964年3月27日正式廃止)。
- 1945年(昭和20年)7月30日:米軍艦上戦闘機飛来により爆撃を受ける。駅関係者3名死亡・1名重傷。
- 1975年(昭和50年)4月5日:貨物取扱廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:特急「あさしお」・「はまかぜ」の停車駅となる。同時に荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる[5]。
- 1989年(平成元年)3月11日:「エーデル鳥取」運転開始に伴い、この列車の停車駅となる。
- 2016年(平成28年)8月1日:キヨスク閉店。
- 2021年(令和3年)3月12日:きっぷうりばが営業終了[6]。
駅構造
[編集]単式・島式ホーム混合2面3線を有する、列車交換や待避可能な地上駅[1]。駅舎は単式1番のりば側にあり、島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。木造駅舎を有する。
駅舎は開設当時のものであるが、竣工は開業7ヶ月前の1909年(明治42年)11月まで遡る。1945年(昭和20年)7月30日に米軍による爆撃を受けたが、駅舎から100m以上鳥取寄りで被災したことによりに焼失を逃れた。1994年(平成6年)の天皇訪問に先立ってリニューアル工事が施された。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 山陰本線 | 上り | 浜坂・豊岡方面 |
2・3 | 下り | 鳥取・米子方面 |
- 1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線、3番のりばが上下副本線である。
- 3番のりばは一部鳥取方面普通列車が線路保守のために使用する。なお、3番のりばは浜坂方面への発車も可能であるが、現在は営業列車での設定は無い。
利用状況
[編集]1日乗降人員推移 [7][8] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2011年 | 981 |
2012年 | 965 |
2013年 | 893 |
2014年 | 842 |
2015年 | 798 |
2016年 | 818 |
2017年 | 806 |
2018年 | 772 |
2019年 | 764 |
2020年 | 712 |
2021年 | 624 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]かつては浦富海岸・鳥取砂丘観光周遊ボンネットバスが春 - 秋の土日祝に発着していた。
隣の駅
[編集]※特急「はまかぜ」・観光列車「あめつち」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
かつて存在した路線
[編集]- 岩井町
- 岩井町営軌道
- 岩美駅 - 恩志駅
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f 『山陰駅旅』今井出版、2015年10月1日、24頁。ISBN 978-4-906794-90-4。
- ^ a b 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p114 - 115「岩井温泉」
- ^ a b c d 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p114「岩井村」「岩井町」
- ^ a b 『岩美町誌』p623-632「国鉄山陰線の開設」
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、305頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “岩美駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月14日閲覧。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) 、2019年7月4日閲覧
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月3日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 岩美駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道