「大野駅」の版間の差分
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|画像説明 = 大野駅西口(2012年3月、東北地方太平洋沖地震後) |
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|よみがな = おおの |
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2020年2月15日 (土) 03:08時点における版
大野駅 | |
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大野駅西口(2012年3月、東北地方太平洋沖地震後) | |
おおの Ōno | |
◄夜ノ森 (4.9 km) (5.8 km) 双葉► | |
福島県双葉郡大熊町大字下野上字大野248[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 257.9 km(日暮里起点) |
電報略号 | ノオ←ノヲ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
616人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)11月22日[1] |
備考 | 業務委託駅 |
大野駅(おおのえき)は、福島県双葉郡大熊町大字下野上(しものがみ)字大野にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[1]。
東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により営業休止中である[1]。
概要
当駅は大熊町(旧)大野村の中心駅である。 前述のように当駅は東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故の影響で営業休止中である。2020年(令和2年)3月14日に、当駅を含む富岡 - 浪江間の復旧をもって営業再開予定[2]。
当駅における運行形態(震災前)
- 上り(富岡・いわき・日立・水戸方面)
- 日中は概ね1 - 2時間に1本の割合で普通列車(いわき行、一部水戸行)が停車していた。
- 下り(浪江・原ノ町・相馬・仙台方面)
- 日中は上り同様、概ね1 - 2時間に1本の割合で普通列車(原ノ町行、一部仙台行)が停車していた。
- 当駅を通る特急「スーパーひたち」は、午前中の上り1本を除いて、全列車当駅に停車していた。
当駅における運行形態(復旧後)
- 上り(富岡・いわき・日立・水戸方面)
- 日中は概ね2 - 3時間に1本の割合で普通列車(いわき行、一部水戸行)が停車する〈予定〉[3]。
- 下り(浪江・原ノ町・相馬・仙台方面)
- 日中は上り同様、概ね2 - 3時間に1本の割合で普通列車(原ノ町行)が停車する〈予定〉[3]。
- 特急「ひたち」の全列車が当駅に停車する〈予定〉[3]。
歴史
1898年(明治31年)に富岡駅と長塚駅(現在の双葉駅)の両駅が設置されたが、大野村からはどちらの駅も遠い状況であった。このため、1903年(明治36年)に大野村会において停車場誘致を議決した。その際の契約は「駅設置に関する3600坪を村で買収、これを日本鉄道株式会社に大野村名義で無償譲渡する。ただし設置は村請負とする。」であった[4]。
年表
- 1904年(明治37年)
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[5]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
- 1928年(昭和3年)3月4日:当駅 - 夜ノ森駅間の熊川橋梁にて貨車が転落する事故が発生する[5]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1957年(昭和32年)5月17日:当駅 - 長塚駅(現・双葉駅)間を走行中の下り急行「北上」が脱線、乗員・乗客が死亡(常磐線急行「北上」脱線事故)[6]。
- 1976年(昭和51年)2月23日:当駅 - 双葉駅間が複線化。
- 1987年(昭和62年)
- 1995年(平成7年)10月1日:みどりの窓口を設置する。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により営業休止。
- 2019年(令和元年)12月18日:富岡駅 - 浪江駅間の運転再開に向けて、設備確認等を行うための試運転列車の運行を開始[7]。
- 2020年(令和2年)3月14日:富岡駅 - 浪江駅間の運転再開に伴い営業再開〈予定〉[2][8][3]。東京近郊区間に編入される〈予定〉[8]。ICカード「Suica」の利用が可能となる〈予定〉[8]。「Smart Station for EXPRESS」を導入に伴い無人化〈予定〉[3][9]。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅(橋上駅)。駅舎は1987年に改築されたもので、エレベーターが設置されている。震災前は当駅 - 双葉駅間は複線化されていたが、上り線の敷地に側道を設けて非常時の避難道としても活用するため、単線化される予定となっている[10][注釈 1]。
業務委託駅(JR東日本ステーションサービスが受託)で、みどりの窓口(営業時間 6時 - 20時)および自動券売機が設置されている。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■ 常磐線 | 下り | 原ノ町・仙台方面 |
2 | 上り | 富岡・いわき・水戸方面 |
利用状況
JR東日本によると、2010年度(平成22年度)の1日平均乗車人員は616人であった[利用客数 1]。
近年の推移は以下のとおりである。東日本大震災発生前から減少傾向が続いていた。
乗車人員推移 | |||
---|---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
備考 | 出典 |
2000年(平成12年) | 735 | [利用客数 2] | |
2001年(平成13年) | 741 | [利用客数 3] | |
2002年(平成14年) | 739 | [利用客数 4] | |
2003年(平成15年) | 753 | [利用客数 5] | |
2004年(平成16年) | 703 | [利用客数 6] | |
2005年(平成17年) | 702 | [利用客数 7] | |
2006年(平成18年) | 680 | [利用客数 8] | |
2007年(平成19年) | 647 | [利用客数 9] | |
2008年(平成20年) | 629 | [利用客数 10] | |
2009年(平成21年) | 610 | [利用客数 11] | |
2010年(平成22年) | 616 | [利用客数 1] | |
2011年(平成23年) | 営業休止 | 2011年3月11日以降 原発事故により 営業休止 |
|
2012年(平成24年) | |||
2013年(平成25年) | |||
2014年(平成26年) | |||
2015年(平成27年) | |||
2016年(平成28年) | |||
2017年(平成29年) | |||
2018年(平成30年) |
駅周辺
大熊町の中心部に位置している。当駅から国道を挟んで約3km東方に福島第一原子力発電所があり、最寄り駅となっていた。
駅周辺は福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域内であり、付近への立ち入り自体が禁止されているが、2020年3月5日に解除されるため同日から立ち入りができるようになる。
- ステーションプラザおおくま
- 総合スポーツセンター[11]
- 中央台生活環境保全林[11]
- 大熊町役場
- 大熊町文化センター
- 福島県立大野病院
- 双葉病院
- 熊川
- 双葉警察署大野駐在所
- 大熊郵便局
- 福島県道166号大野停車場大川原線
- 福島県道251号小良ヶ浜野上線
- 福島県道252号夫沢大野停車場線
- 国道6号(陸前浜街道)
東日本大震災による影響
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、当駅では駅舎の天井板の一部が剥がれ落ちた[12]。また、駅前ロータリーを整備中であったため、2012年7月のガジェット通信の取材では、重機がそのままとなっている[13]。
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、21頁。
- ^ a b “JR常磐線が3月14日全線復旧 震災で不通、最後の区間再開”. 共同通信. (2019年12月14日). オリジナルの2019年12月14日時点におけるアーカイブ。 2019年12月14日閲覧。
- ^ a b c d e "常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開及びおトクなきっぷの発売等について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道水戸支社. 17 January 2020. 2020年1月20日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ a b 大熊町史 第1巻 (通史)、大熊町史編纂委員会編、1985年3月、877ページ
- ^ a b 大熊町史 第1巻 (通史)、大熊町史編纂委員会編、1985年3月、878ページ
- ^ 「常磐線で急行「北上」転覆 4人死亡29人重軽傷」『読売新聞』1957年5月18日朝刊7面
- ^ "常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の試運転の実施について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道水戸支社. 4 December 2019. 2019年12月6日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月22日閲覧。
- ^ a b c "常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 17 January 2020. 2020年1月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月17日閲覧。
- ^ “常磐線3月14日全線再開”. 読売新聞. (2020年1月18日). オリジナルの2020年1月18日時点におけるアーカイブ。 2020年1月21日閲覧。
- ^ “JR常磐線の富岡-浪江間 全線再開へ試運転開始”. 河北新報. (2019年12月19日). オリジナルの2019年12月25日時点におけるアーカイブ。 2020年1月20日閲覧。
- ^ a b 海岸線沿いの散策を楽しむ (大熊町) 『福島の旅』うつくしま観光プロモーション推進機構
- ^ 鈴木健児(写真報道局)「【みちのく桜だより】いつか、また自由に~警戒区域の福島県大熊町」『MSN産経』2012年4月21日
- ^ 「【写真:原発20キロ圏内のリアル】ライトアップされた福島第一原発―JR大野駅(大熊町)」『ガジェット通信』2012年7月22日
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 駅の情報(大野駅):JR東日本