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2020年2月15日 (土) 05:00時点における版

生田原駅
駅舎(2009年10月)
いくたはら
Ikutahara
A52 生野 (5.0 km)
(18.5 km) 西留辺蘂 A55
地図
所在地 北海道紋別郡遠軽町生田原
北緯43度55分24.74秒 東経143度32分4.89秒 / 北緯43.9235389度 東経143.5346917度 / 43.9235389; 143.5346917
駅番号 A53
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 137.7 km(新旭川起点)
電報略号 イハ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1914年大正3年)10月5日
備考 無人駅
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生田原駅(いくたはらえき)は、北海道紋別郡遠軽町生田原にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線

2002年(平成14年)12月1日から特急「オホーツク・大雪」を含む全ての定期列車が停車するようになった[1]。なお、金曜日曜夜に運転される臨時快速列車(8585D)は当駅を通過する。

駅番号A53電報略号イハ事務管コードは▲122522[2]

歴史

1977年の生田原駅と周囲約500m範囲。下が網走方面。少しずれた単式ホーム2面2線と駅裏に短めの4本の留置線と、駅舎横遠軽側に貨物ホームと2本の引込み線を有している。駅裏の留辺蘂側には、留辺蘂との間で運用されていた常紋峠越え補機用蒸気機関車用の転車台の丸く白い跡と、留置用に転用されているかつての待機線が見える。
駅裏には営林署管轄の広大なストックヤード(土場)があり、かつて南西方向(左下)の生田原川上流やその支流の浦島内川上流から上生田原森林鉄道が、本線の下を潜って北上し、ヤードの南へ乗り入れていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

1914年(大正3年)10月5日に、上生田原駅(かみいくたはらえき)として開業した[3]。当時、石北本線はまだ開通しておらず、池田駅から後に池北線を経て北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線となる路線が網走本線という名前で野付牛駅(北見駅)を経て網走駅まで先に開通していた[3]。その野付牛駅から、オホーツク海沿いの湧別駅に向けて湧別軽便線の建設が行われ[3]留辺蘂 - 下生田原(後の安国駅)間の開通に合わせて当駅が設置された[4][5]。この時点では、762ミリメートル軌間軽便鉄道であったが、まもなく1916年(大正5年)11月7日に1,067ミリメートル軌間に改軌され、石北本線の開通に伴い1932年(昭和7年)10月1日に石北本線の駅となった[4]

生田原町の中心駅であったことから、1946年(昭和21年)3月1日に生田原駅に改称された[3]。この当時は林業・鉱業に関わる輸送の中継地として駅は賑わい、南の常紋峠を越える列車に補助機関車を連結するため、転車台や給水設備が設置されて鉄道の運行拠点ともなっていた[3]

しかしこうした運行設備は撤廃され、1984年(昭和59年)11月10日には無人化されることになった[3]。地元の「駅周辺再開発事業」に伴い、木造平屋建ての駅舎を建て替えることになり、1993年(平成5年)3月25日に鉄筋コンクリート造りの2階建て駅舎が使用開始され、併設のオホーツク文学館は7月10日にオープンした[3]

年表

駅名の由来

所在地名より。アイヌ語の「イタラ[注釈 1]」(笹)に由来し、この地域の川筋に笹が多く生えていることから名づけられたとされる[10]

駅構造

単式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム間の線路は両面と接するが、2番のりばでの乗降は行わない。両ホームは構内踏切で連絡している。

遠軽駅管理の無人駅。駅舎には遠軽町立オホーツク文学館(図書館と博物館の複合施設[11])が併設されている。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 石北本線 上り 遠軽旭川方面 当駅始発は2番線
2 下り 北見網走方面

利用状況

  • 2012年(平成24年)- 2016年(平成28年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は34.6人[12]
  • 2013年(平成25年)- 2017年(平成29年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は29.4人[13]
  • 2014年(平成26年)- 2018年(平成30年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は24.0人[14]

駅周辺

旧・生田原町2005年10月1日遠軽町と合併)の中心駅。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
特別快速「きたみ
安国駅 (A51) - 生田原駅 (A53) - 留辺蘂駅 (A56)
普通
安国駅 (A51) - *生野駅 (A52) - 生田原駅 (A53) - **常紋信号場 - (金華信号場) - 西留辺蘂駅 (A55)
*:一部列車のみ生野駅に停車する。
**:打消線は廃止信号場

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c “JR生田原駅 1日から全特急停車 「交流人口増え活性化」 町、長年の悲願達成喜ぶ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2002年11月29日)
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c d e f g h 伊藤丈志「驛 町のランドマーク 駅舎見聞録 16 石北本線編 生田原駅」『鉄道ジャーナル』第577号、鉄道ジャーナル社、2014年11月、138-139頁。 
  4. ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』1 p.252
  5. ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』2 p.919
  6. ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733
  7. ^ 「告示 / 運輸省 / 第50号 / 房總西線安房北條停車場等改稱/」『官報』1946年2月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 北海道630駅 小学館 1993年発行。
  9. ^ "平成14年12月ダイヤ改正について" (Press release). 北海道旅客鉄道. 20 September 2002. 2014年6月19日閲覧
  10. ^ アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  11. ^ 【わがまち遺産】オホーツク文学館(遠軽町)2016年10月2日 朝日新聞北海道版
  12. ^ "石北線(新旭川・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  13. ^ "石北線(新旭川・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 4. 2018年8月19日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月19日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  14. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  15. ^ a b “「ちゃちゃワールド」28日開館 木製がん具1万点 生田原に まるで世界旅行”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1998年4月3日)
  16. ^ 路線図 清里線(キララン清里行)”. 北海道北見バス. 2019年6月21日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク