「名探偵コナンの登場人物」の版間の差分
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=== 雑誌 === |
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2020年4月30日 (木) 06:12時点における版
名探偵コナンの登場人物(めいたんていコナンのとうじょうじんぶつ)では、青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ・アニメーション映画・テレビドラマ『名探偵コナン』に登場する人物について扱う。
主要人物(毛利探偵事務所)
主人公の江戸川コナン(工藤新一)は、ヒロインである毛利蘭の父・毛利小五郎が経営する「毛利探偵事務所」で小五郎や蘭の同居人として暮らしながら活動しており、この探偵事務所を拠点として、様々な事件にコナンと周辺人物が関わっていく。
- 江戸川 コナン(えどがわ コナン) / 工藤 新一(くどう しんいち)
- 声 - 高山みなみ(コナン・幼少時代の新一) / 山口勝平(本編の新一・回想シーン等では中学生以降)、演 - 藤崎直(コナン:単発第2作、声は高山みなみ) / 小栗旬(新一:単発第1作・第2作)・溝端淳平(新一:単発第3作・第4作、連続ドラマ)
- 本作の主人公。本名は工藤新一。
- 高校生探偵として名を響かせていたが、黒の組織によって試作段階の毒薬 (APTX4869) を飲まされ、身体が縮んで幼児化してしまった。組織に新一の生存がバレて周囲に危害が及ぶことを防ぐため、事情を知った阿笠博士・服部平次・灰原哀などの力を借り、「江戸川コナン」と名乗り、表向きは普通の小学生として生活しながら事件を解決していく。
- 米国版での名前はConan Edogawa(コナン・エドガワ) / Jimmy Kudo(ジミー・クドウ)。
- 毛利 蘭(もうり らん)
- 声 - 山崎和佳奈、演 - 黒川智花(単発第1作・第2作)・忽那汐里(単発第3作・第4作、連続ドラマ)
- 本作のヒロイン。コナンのお姉さん的な存在で、コナンを弟のようにかわいがっている。また、幼なじみの新一の帰りを待ちながら、新一との恋愛関係も少しずつ進展を見せ、「紅の修学旅行」で一時的に元の体に戻った新一と晴れて恋人になる[1]。
- 米国版での名前はRachel Moore(レイチェル・ムーア)。
- 毛利 小五郎(もうり こごろう)
- 声 - 神谷明(第1話 - 第548話、劇場版第1作 - 第13作、OVA第1作 - 第11作)→小山力也(第553話 - 、劇場版第14作 - 、OVA第14作 - )、演 - 陣内孝則
- 蘭の父で江戸川コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事で「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。現在はコナンの活躍により「眠りの小五郎」として名を響かせている。
- 米国版での名前はRichard Moore(リチャード・ムーア)。
コナンの協力者
現在、下記の人物がコナンの正体が新一という事実を知り[注 1]、黒の組織を追うコナンに協力している。なお、下記の人物以外で、世良真純[注 2]、メアリー・世良(領域外の妹)[注 3]、怪盗キッド=黒羽快斗[注 4]、ベルモット=シャロン・ヴィンヤード[注 5]、本堂瑛祐、そして、クロスオーバー作品の『ルパン三世VS名探偵コナン』シリーズでルパン一味(ルパン三世・次元大介・石川五ェ門・峰不二子の4人)[注 6]にも、コナンの正体が知られているが、彼らはコナンの協力者にはなっていない。
- 灰原 哀(はいばら あい) / 宮野 志保(みやの しほ)
- 声 - 林原めぐみ、演 - 柴田杏花(灰原:声は林原めぐみ) / 香椎由宇(志保)
- 本名は宮野志保。
頭脳明晰 ()な科学者。元「黒の組織」のメンバーで、APTX4869の開発者でもある。組織でのコードネームはシェリー。 - 米国版での名前はAnita Hailey(アニータ・ヘイリー)。
- 服部 平次(はっとり へいじ)
- 声 - 堀川りょう / 比嘉久美子(幼少時代)[11]、演 - 松坂桃李
- 大阪を中心に活躍する高校生探偵。コナンのライバルでもあり、親友でもある。東の高校生探偵である新一に対し、西の高校生探偵としてその名を響かせている。
- 米国版での名前はHarley Hartwell(ハーレー・ハートウェル)。
- 阿笠 博士(あがさ ひろし)
- 声 - 緒方賢一 / 田中一成(少年時代)、演 - 田山涼成
- 工藤家の隣人で発明家。コナンが使用しているメカならびに探偵バッジを開発した。
- 米国版での名前はHershel Agasa (ハーシェル・アガサ)。
- 工藤 優作(くどう ゆうさく)
- 声 - 田中秀幸[注 7]
- コナン=新一の父。世界に名を響かせる推理小説家で、『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズなど世界的大ヒット作を多数生み出している。ゲームシナリオの執筆[13]や、剣術アクション物『プレイ イット アゲイン』の書き下ろし[14]など、活躍ジャンルは幅広い。『緋色の捜査官』[注 8]で初めて映画の脚本を手掛け、マカデミー最優秀脚本賞を受賞している[15][注 9]。原稿執筆を放棄して勝手に海外旅行に出かけることもある[16]。ややイタズラ好きな面もある。
- コナン=新一以上の推理力の持ち主[注 10]であり、関係者などから情報を集めた程度で被疑者を特定している。さらに、有希子を介してではあるが、黒羽盗一=初代怪盗キッドとの一文字会話で問いかけを見ることなく返事を用意していた[17]。同様の気質を持つコナンに「推理のことしか頭にない男」と言わしめるほどの推理オタクで、自宅には世界各国の推理小説が所狭しと並んでいる他、様々な事件の新聞記事を自宅にスクラップしており、朝に新聞を読む際にも事件の内容を独り言で推理している。若い頃から目暮警部の捜査に協力している[注 11]ほか、ニューヨーク市警警部のラディッシュ・レッドウッド(声 - 石田太郎)[10]、スコットランドヤード[19]、インターポール[16]などの関係者たちとも友人関係を築いており、様々な場所に顔が利く。初代怪盗キッドとは小説家として駆け出しの頃から何度も対決しており[注 12]、その正体にも気付いている。
- 飛行機やモーターボートなど多数の免許を取得しており、拳銃も扱える[注 13]。また、ポルトガル語を話せるなど語学も堪能であり、他分野においても高い実力を持っているが、ダジャレのセンスだけはコナンや有希子に「寒い」と呆れられるほど下手[21]。
- 妻の有希子との馴れ初めは、自身が執筆した小説のドラマ版のヒロインが彼女だったことである[22]。コナンから「夫婦ゲンカは日常茶飯事」と言われているが、有希子との夫婦仲は今でも良好である。
- 新一に対しては放任主義的な面もあるが、強い信頼関係で結ばれている。コナン=新一が蘭のそばを離れたくない気持ちを理解しており、新一の幼少期から彼と蘭がお互いに好意を抱いていることも見抜いていた。それを「離れたくない事情があるようだ」と評したうえで新一の探偵としての信念も尊重し、危険を伴うことは承知のうえで黒の組織壊滅のために活動することを認めている[16]。
- 作品の出版が日本国外にも広がったため、物語開始時の3年前から拠点をロサンゼルスに有希子とともに移し、日本の自宅は新一に管理を任せている。しかし、秀一が黒の組織の目を欺くために表向きは死んだように見せかけて姿を隠すこととなり、コナンの発案に応じて有希子の変装メイクで秀一を「昴」として自宅に住まわせている。
- 新一が修学旅行に参加した際に起きた事件で関係者が芸能界で有名人だったことで世界的なニュースとなり、幼児化以降は消息不明となっていた新一の存在が世間に知られて組織の情報圏内にも入ってしまったため[1]、有希子とともに帰国して策を用いて世間に漏れた新一の情報を何とかごまかすことに成功。さらに、秀一とともに推理して組織のボスの名前を見抜き、コナン=新一を守るために黒の組織との戦いに決着が着くまで有希子と日本に留まって手助けをすることにした[23]。
- モデルはコナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物であるマイクロフト・ホームズ[24]。名前の由来は、ドラマ『探偵物語』で主役の工藤俊作を演じた俳優の松田優作[25]。米国版での名前はBooker Kudo(ブッカー・クドウ)。
- 工藤 有希子(くどう ゆきこ)
- 声 - 島本須美
- コナン=新一の母で元女優。旧姓は
藤峰 ()。37歳。帝丹高校出身で、小五郎や英理とは同級生。幼少期を群馬県で過ごしたことがあるが、出生地かは不詳。 - ドラマで坂本龍馬の姉・坂本乙女を演じた際に「乙女役にしては可愛すぎる」と評判になり、人気に火がつく。その美貌と演技力をもって19歳で数々の賞を受賞する天才女優として伝説を残したが、優作との大恋愛の末に結婚して20歳であっさり芸能界を引退した。夫同様にややイタズラ好きであるうえ、情熱家かつ目立ちたがり屋[注 14]。優しい性格かつ気さくで物事に寛容な女性だが、唯一帝丹高校や女優業で「プリンセス」と評されたプライドから「おばさん」呼ばわりされることだけは嫌っており、新一が幼児化したことを「自分まで若返った気分」と喜んでいる節がある。
- 乙女をはじめとする様々な女優経験から、土佐弁を含む日本各地の方言もマスターしている[注 15]。乙女を演じて以来龍馬の大ファンであり、現在でも土佐弁を使うことがある。英語も堪能でピアノも弾ける。ニューヨークでの愛車は、ジャガー・Eタイプで、日本滞在時のレンタカーとしてアルファロメオ・アルファGTVに乗るほどの車好きであり[注 16]、オートバイの免許も持つ。運転技術にも優れているが、平気でスピード違反を犯すこともある。
- 女優時代に変装の得意なマジシャン(黒羽盗一)にシャロン・ヴィンヤード=ベルモットとともに弟子入りした経験があり、自身や他人を別の人物に変装させる技術を持つ[注 17]。
- 優作との結婚後は女優業の第一線からは退いたが、時折エッセイを書いたり[17]、アメリカで現地のテレビ番組に招かれて出演したりするなど[10]、マスコミに関係する活動を完全に辞めたわけではない。アメリカでは「闇の男爵(ナイトバロン)」の作者・優作の妻であることから「闇の男爵夫人(ナイト・バロニス)」とも呼ばれており、テレビ番組に出演した際に発表した推理で難事件を解決したことから、一躍有名になった[注 18]。
- コナンとの関係は、真実を知らない者(蘭、英理、警察、FBI関係者)には遠い親戚ということにしてコナンが新一であることを隠している[注 19][注 20]。
- 阿笠からコナンの正体が新一であると聞かされた当初は、生命の危機にさらされた彼を心配して(表面の態度は普段の軽いノリで)連れ帰ることを望んだが、最終的には優作とともに聞いた新一の覚悟や意志を尊重することに決め[注 21]、その後も度々帰国しては、新一の様子を確認していた。灰原とともに一度尾行を受けた[注 22]ことをきっかけに、以降はこっそり工藤邸に留まって様子をうかがっていた。そして、黒の組織に死んだはずの親友・シャロン=ベルモットが関わっているという推理をコナンから聞かされると、自らも組織との戦いに協力することを選択し、以後も時々帰国して工藤家を訪れては秀一=昴の変装具合などを確認しながら[29]、必要があれば自身も変装してコナンのサポートに回っていた。ベルツリー急行の事件ではベルモットとも
対峙 ()した[6]。その後、秀一の変装に関してはほぼ自力で完璧にメイクできるまでに上達したため、その確認で帰国する必要は少なくなった[15]が、優作同様に修学旅行の一件[1]で帰国してからは、事態の解決までコナン=新一の手助けをすることにして再び日本に留まっている[23]。 - 親友[注 23]の英理とは高校時代に学園祭でミスコン対決を繰り広げたライバルで[注 24]、現在でも張り合うことはあるものの仲は良好で蘭を幼少時からかわいがっており、蘭が息子の新一とお互いに好意を抱いていることにも気付いている[注 25]。さらに、修学旅行で新一が試作品の解毒薬を服用して一時的に元の姿に戻った際には、蘭から頬にキスされたことを聞いて2人の関係の進展を喜んでいる[23]。
- モデルは『ルパン三世』シリーズの登場人物である峰不二子で[注 26]、名前の由来はアニメ『ルパン三世(第1シリーズ)』で不二子の声優を務めた二階堂有希子で旧姓の藤峰も「峰不二」をひっくり返したもの[25]。米国版での名前はVivian Kudo(ヴィヴィアン・クドウ)。
- 赤井 秀一(あかい しゅういち) / 沖矢 昴(おきや すばる)
- 声 - 池田秀一(秀一) / 置鮎龍太郎(昴)[注 27]
- 「銀の弾丸(シルバー・ブレット)」の異名を持ち、黒の組織から最も警戒されている凄腕のFBI捜査官。コナン=新一や蘭、有希子と10年前に出会っていたことを覚えているかは不明。
- 組織には「諸星 大(もろぼし だい)」の偽名で潜入捜査も行っており、その際に組織からライのコードネームを与えられていた時期がある。とある理由から自らの死を偽装して姿をくらまし、現在は「沖矢昴」に変装して工藤邸に在住。
- 秀一の詳細とFBI捜査官としての活動実績については、「FBI (名探偵コナン)#赤井秀一」を参照。本項では仮の姿にして、コナンにも協力する「沖矢昴」としての活動詳細について述べる。
- 沖矢 昴
- 「東都大学大学院工学部博士課程の[注 28]大学院生で27歳」を表向きの素性としている。
- 顔は有希子の特殊メイク[注 29]によって細目であり、眼鏡をかけている。声は阿笠が開発したチョーカー型変声機で変声し、チョーカーの存在を隠すため、ハイネックやスカーフなど常に襟の詰まった服装をしている[注 30]。この時にホームズ好きであり、黒が好きと同時に嫌いな色という[注 31]ことも判明した。
- 当初は米花町のアパート「木馬荘」[注 32]に住んでいたが、別の住人による放火で全焼して住居を失ってしまったため[33]、コナンの提案に応じて「留守をしっかり守る」を条件に工藤邸に居候することとなり、蘭たちや少年探偵団とも親しくなる。
- 有希子からは料理も教わっており[15]、作りすぎたカレーやシチューなどを阿笠博士におすそ分けすることもある[34][注 33]。
- 正体を知るのは潜伏を手引きしたコナン=新一の他、事情を聞かされて潜伏を援助している工藤夫妻と阿笠、そして秀一本人から事前に聞いていたジェイムズ・ブラックの5人と、来葉峠で偽装工作に加担して引き続きキールのコードネームで組織に潜入しているCIAの水無怜奈(本堂瑛海)も、その後は連絡を取りあっていることから正体も知っているようであり、後にFBIのジョディ・スターリングとアンドレ・キャメルも知ることになる。バーボンこと安室透(降谷零)は組織を利用した独自の調査で感づいたものの、先手を打った秀一とコナンによる優作を替え玉とした作戦で
有耶無耶 ()にされた[15]。弟の秀吉とは兄弟専用のスマホを保有し[3][35]、偽装死をはじめとした情報をほぼ共有しており[35]、由美の警護を頼まれたこともある[36]。蘭は秀一と面識があるため、初対面時に「どこかで会ったことあるような」と感じているが[37]、秀一のことを想定するまでに至っていない。 - 劇場版第18作『異次元の狙撃手』ではジェイムズと連絡を取り、犯人を狙撃することでコナンの窮地を助けている[38][注 34]。使用したライフルはシャイタックM200。なお、同作のラストシーンでは、沖矢が変声機のスイッチを切って赤井の声で「了解」と発言し、原作・アニメに先駆けて赤井と沖矢が同一人物であることが明かされてもいる[31][32][35][注 35]。
- 2016年11月25日から同年12月16日まで、サイバードの『名探偵コナン公式アプリ』では、沖矢の登場するエピソードを特集した特別キャンペーンが実施された[39]。
コナンの周辺の主要な関係者
作中では、上記の面々以外にコナンの周辺人物として本編内にて主要な役割を担う人々が以下のように登場する。なお、後述の分類項に属する人物も多いが、本項ではその枠以外でも主要な活躍をする人々を挙げる。
- 安室 透(あむろ とおる) / 降谷 零(ふるや れい)
- 声 - 古谷徹 / 伊瀬茉莉也(少年時代・第953話 - )
- 本名は降谷零。警察庁警備局警備企画課(ゼロ)の公安警察官。キャリア組かノンキャリアかも含め、階級や部署内での役職は不明で、警視庁公安部の風見警部補を指揮下に置ける警部以上であることと、公安警察として赤井秀一を捜査した際に多数の部下を率いる立場であることは判明している[15]が、それ以上は本編で明示されていない[注 36]。29歳の独身。右利き。
- 表の顔は私立探偵の安室透で、喫茶店「ポアロ」にてアルバイトしながら小五郎に弟子入りする形でコナンたちと接点を持つようになる[41][注 37]。黒の組織に潜入捜査を行っており、その際に組織ではバーボンというコードネームを与えられ、探り屋として活動している。
- 警察学校を首席で卒業している可能性があり[42]、在籍時の成績は常にトップの優等生だった。元警視庁捜査一課刑事の伊達航とはその時の同期で、長らく音信不通でありながらも、互いを気にかける友人同士であった[注 38]。また、殉職した元警視庁捜査一課刑事にして爆発物処理班に所属していた経歴も持つ松田陣平とも警察学校時代の友人で、彼に爆弾解体の方法を教えられた[44]。
- 爽やかで理知的な雰囲気を放つ、金髪で褐色肌の美男子。安室自身の回想内での宮野エレーナには、ハーフであると認識され、本人も片親が外国人であるかをエレーナに聞かれ、否定せず「悪いか」と開き直っている[45]。自己を過信してしまう一面を持っており、警察学校時代の伊達からは「無茶をして死んでるかも」と心配されていた[43]。情報収集力・観察力・洞察力に
長 ()けた切れ者で、特に知識は科学的、医学的なものを含めてかなり豊富で、盗聴器の発見[46]やピッキング[29]、ナンバープレートによる車種の特定なども簡単にこなしている。話術も巧みで、何気ない会話から相手を心理的に誘導して情報を収集する姿が散見され、赤井には「敵に回したくない男の一人」と評されている[15]。趣味のボクシングは、犯人を殴っただけで気絶させるほどの腕前である[47]。料理も上手で、アニメでは「ポアロ」での勤務中に作ったハムサンドの美味 ()しさがパン屋の男性(声 - 坪井智浩)に着目され、その作り方を知りたいという熱意のあまり尾行までされた。そのことを打ち明けられた際には、安価な食材と一工夫で済むその作り方を本職さながらの手際の良さで男性に教えている[48][49]。 - 愛車は白のマツダ・RX-7 (FD3S)。ナンバーは「新宿330 と7310」で、担当声優である古谷徹の誕生日にちなむ。
- 赤井とは彼の潜入捜査中からのライバルで[注 39]、「あれ程の男なら(スコッチに)自決させない道をいくらでも選択出来ただろう」として赤井の実力を認めてもいたが[50]、同僚であったスコッチが死亡する一因となった赤井やFBIのことを憎んでいる[注 40]。
- 赤井の死が組織に確認された後も、その情報を信じようとはしなかった。そこで、「あの方」の許可を得たうえでベルモットの協力を取り付け、独自の調査で赤井が生存していることを確信すると、工藤邸に乗り込んで沖矢昴を追及するが、コナンたちの策略によって「赤井と沖矢が同一人物である」という自分の推理を覆されたうえ、赤井に自らの正体を見抜かれてしまった[15]。なお、この過程で小五郎や警察関係者を事件の真相へと誘導するコナンに興味を持ち始め、その後は「恐ろしい男」だと認識するまでに至った[51][注 41]ほか、コナンが腕時計型麻酔銃を小五郎に撃とうとしているところを目撃したことから、「眠りの小五郎」のトリックを見破り[29]、コナンとは対等に推理を話したり、ラムについて聞かれた際にラムを「せっかち」だと教えたりする[52]など、彼の能力や性格を把握したうえで信頼している。
- 世良真純からは安室としての初対面時に「どこかで会ったことある」と言われたり、以前に会った男性と「似てる気がする」と言われたりしたが、どちらも「今日が初めて」「人違い」と一蹴している[53]。
- 「あの方」とベルモットとの間に「重大な関係」がある事実を突き止めており、この「重大な関係」を組織内に知られるとベルモットにとってはかなり不都合な事態となってしまうらしいことから、それを挙げて彼女に個人的な取引を何度か行っている[15]。
- 生前の宮野厚司、エレーナ、明美とも面識があり、ベルツリー急行でシェリー(正確には怪盗キッドの変装)と対面した際には、「さすがヘル・エンジェル(エレーナ)の娘さんだ…よく似てらっしゃる…」と声をかけていた[6]。エレーナとは少年時代から親しかったようで、彼女からは「
零 ()くん」と呼ばれており[54]、安室もエレーナに何らかの好意を抱いていたのか、女医をしていた彼女と会うために故意に怪我をして彼女の病院を訪れていた[45]。 - スピンオフ作品『ゼロの日常』では主人公を担当。
- 『機動戦士ガンダム』の登場人物であるアムロ・レイとその担当声優である古谷徹にちなむ[55]。なお、大の『コナン』ファンでもある古谷は、劇場版第20作『純黒の悪夢』の公開を記念した池田秀一とのインタビュー形式の対談で、キャラクター名に自身の本名が入っていることを嬉しく思う旨を原作者の青山剛昌に直接伝えた旨を語っている[56]。
- アニメ流行語大賞2018においては、「安室透」が金賞(第1位)を受賞し、彼の現実の女性ファンの呼称「安室の女」が銀賞(第2位)を受賞した[57][58]。
- 世良 真純(せら ますみ)
- 声 - 日高のり子
- 蘭たちのクラスに転校してきた女子高生探偵。赤井秀一[59]と羽田秀吉[60]の妹で、彼らをそれぞれ「
秀兄 ()」[53]「吉兄 ()」[60]と呼んでいる。父に日本人の赤井務武、母にイギリス人のメアリーをもつハーフ。イギリス出身の兄達とは違い日本出身。3年前からイギリスに住んでいたが、当初はアメリカに住んでいたと偽っており、コナンには野球のバットを「細っこい」と言ったこと[61]、食事の際のマナー[61]、「サッカー」を「フットボール」と言ったこと[62]等により、見破られている[63]。メアリーと共に帰国して[42]以降、ホテルを転々とする生活を送っている。生死不明の父を除いた家族は母と2人の兄で[注 42]、長兄・秀一についてはその後に亡くなったと聞かされている。次兄・秀吉とは連絡を取り合っているが、彼の職業については知らない。 - 笑ったときに見せる八重歯と目の隈が特徴。基本的に人当たりが良く社交的で、性格・容姿とも明るくボーイッシュである。一人称は「ボク」。基本的にタメ口で男言葉を使うことが多く、女言葉や敬語を使うことは少ない。また、短気で
喧嘩 ()っ早い部分や好戦的な面も目立ち、怒ると口調も荒っぽくなって、二人称が「てめえ」になることもある。中森警部に頬をつねられ、その後にはキッドにスタンガンで気絶させられて成り代わられた際は、腹癒 ()せに蹴り返しており[64]、真と初対面した際にも激闘を繰り広げそうになって[65]おり、本人はこの性格を「昔、全然笑わなかった人をなんとか笑わせてやるために培われたもの」だと称している。その一方、自身がかけた電話を途中で切った蘭には後でかけ直したうえで「どーして急に切ったりするんだよ!? ボクのこと嫌いなのか!?」と怒鳴りながら涙を見せるなどの傷付きやすい一面もある[46]。また、平次たちがある事件の関係者たちに会いに行く際、同行を申し出て断られていた時にはショックを受け、蘭になだめられても複雑な表情を見せていた[注 43]。 - 私服は基本的には男物を着用し帽子をかぶっていることも多く、「死んだ兄が同じような帽子をかぶっていたのをまねした」と語っている。逆にスカートなど女物を一切着用せず、園子から「女の子っぽい格好をすれば良いのに」と提案された際にも下着だけを可愛らしいものに変えるなど[68]、女性のファッションには興味を示さない[注 44]が、大胆なデザインのビキニや可愛らしいデザインのビキニを着用したり、果てはマイクロビキニに惹かれて着てみたいと発言したりするなど、女性用水着だけは好んでいる[63]。中性的な顔立ちと細身の体格から何度も男性に間違えられており[注 45]、本人も男子トイレを平然と使う等、男性として見られることに対する抵抗感が少ないが、一応貧乳であることは気にしており、平次や少年探偵団からそのことを指摘されるたびに「(胸は)母さんも巨乳だったから、これから大きくなる予定」と言い張っている。
- 探偵としての推理力は、コナン(新一)や平次といった他の高校生探偵に引けを取らない高さの反面、冷静さを失いやすいのが災いしてか、トリックの要点に気付かなかったり、犯人のミスリードに引っかかったりするなど、彼らよりも今一歩劣る描写が見られる[69]。戦闘力に関しては、新一や平次を凌駕しており、長兄である秀一の影響でたしなんでいる截拳道の実力は空手の達人である蘭とも互角を誇り、初めて拳を交えた際には彼女に警戒されている[70]。一方で、探偵としての調査や事件の推理について、やや遊び感覚で捉えている危うい面があり、幽霊ホテルでの一件では事件が起きて「ワクワクする」とはしゃいでいたのを目暮警部に咎められた他[70]、浮気調査の際は「口が固いから」という理由で、探偵として厳守しなければならない守秘義務を放棄して、自らが依頼主に雇われていた事実を蘭とコナンに勝手に話してしまっている[69]。更に、親しい間柄の人間を危険にさらす相手や犯罪者には一切の容赦をせず、場合によっては殺害も辞さないという非情な面も持ち合わせており、毛利探偵事務所に籠城した犯人を警視庁特殊部隊 (SAT) に射殺させようと誘導したり[71]、コナンを誘拐して逃走した犯人の顔面をバイクの後輪で殴り飛ばしたり[46]、他人に罪をなすり付けようとしたうえに自分勝手で罪悪感のかけらもなかった犯人には蘭共々激昂したりする[69]等、時には過激な行動も見せる[注 46]。また、勘違いから殺人を犯した犯人を憐れむことなく「安室さんやコナン君が協力してくれたからこのぐらい楽勝さ!」と笑いながら言うなど、デリカシーに欠けた振る舞いをすることもある[53]。
- イギリスからの帰国後にバス内で園子から痴漢と間違えられ、蘭との一悶着の末にコナンの証言に助けられて彼らと接点を持つことになり[70]、その後に起きた事件を経て帝丹高校に編入する。当初は蘭や園子から「世良さん」と呼ばれており、園子の提案で「世良ちゃん」と呼ばれるようになった[72]後、修学旅行に行く頃にはクラスの女子からも「世良ちゃん」と呼ばれるようになった[1]。コナンや新一には関心を寄せており、特にコナンのホームズ好きについては「ず〜っと前から知っていた」と言うほどで[注 47]、10年前に新一と出会った際に彼のことを「魔法使い」と呼ぶようになり[60]、コナンのことも「魔法使い」と心の中で呼ぶなど[65]、経緯は不明ながらコナンが新一であることを確信している[注 48]。さらに、修学旅行で新一が姿を現したのを見て幼児化した体を元に戻す薬の存在に気付いてメアリーに報告し[1]、自身もコナンが新一であるという確証を得るために蘭に「新一が現れた時、必ずコナン君がそばにいなかったことはないか」と尋ねている[73][注 49]。コナンの落とした蝶ネクタイ型変声機を偶然見つけたメアリーを介して、眠りの小五郎の推理もコナンによるものだと気付いており[5]、園子が眠らされた際には小五郎の代役であると見抜き、隠れているコナンに呼びかけるように「推理クイーン君」と呼んでいた[73]。また、灰原に対しては彼女が写っている動画を削除したり[注 50]、その後も何度も会いたがっていたりするなど、初対面以前から高く関心を示している描写が見られ、ベルツリー急行で対面を果たしてからも、蘭と園子が「大人びてる子」として灰原の名を挙げた際には初対面時を思い出して反応しており[73]、後に自身の前で難解な熟語を使用する彼女を問い詰めている[74][注 51]。新一と蘭には10年前に会っており[60][注 52]、蘭にも実質10年ぶりの再会となった時には強い関心を寄せて「君は思っていた以上に手強い」と評した[71]。その後は蘭に関心を寄せる態度をことさらには見せなくなり、普段は園子と3人で行動するなど親友として接するようになるが、蘭に対しても意味深な発言をする描写はある[38]。平次にも初対面時には関心を寄せ[66]、修学旅行で共同の推理をした際には彼がコナンの正体を知って協力していることも、おおむね推測するまでに至った[1]。秀一の変装である昴に対しては、工藤邸を訪れた際の初対面時に警戒心を持って接していたが、その正体に気付いた描写はなく[2]、2度目に会った際には自分の性別を女性と見抜いた彼を問い詰め、ヒップラインを理由にかわされたが、その後の彼の言動から昴と秀一を重ねることとなった[74][注 53]。
- 秀一の死についての経緯は不明ながら知っており、彼に変装したバーボンやベルモットと遭遇した際には驚きを隠せず、ベルツリー急行での事件以降、その行方について情報を集めるようになる[64]。ベルモットたちにも障害として警戒されており、シェリー奪還作戦においても真純の排除を待って作戦が遂行されている[6]。シェリーの顔を見た際には思い当たるような表情を浮かべたが[75]、その関係は不明。なお、秀一の仲間であるジョディとキャメルは、真純の素性を知らない様子である[注 54]。
- 愛用のバイクはYAMAHA XT400E Artesiaで、ナンバーの「新宿・5-31」は担当声優の日高のり子の誕生日に由来する。
- 「探偵甲子園編」[76]にゲストキャラクターとして登場した越水七槻の反響が大きかったことから、「じゃあ究極のボクっこ出してやるよって」と考えた青山が新たに考案したキャラクターである[59]。七槻は同編のラストで出頭して刑に服することとなったため、すぐに再登場させて探偵活動を描くことは難しかったことから、代わりのレギュラーキャラクターとして真純が新たに設定されるに至った[59]。
- 名前の由来は、アニメ『機動戦士ガンダム』の登場人物であるセイラ・マス。
- 遠山 和葉(とおやま かずは)
- 声 - 宮村優子 / 佐久間レイ(劇場版第7作〈幼少時代〉)、演 - 岡本玲
- 服部平次の幼なじみで、お互い両想い。
- 米国版での名前はKirsten Thomas (キルステン・トーマス)。
- 大岡 紅葉(おおおか もみじ)
- 声 - ゆきのさつき
- 京都泉心高校2年生。百人一首の高校生チャンピオン。
- タレ目の美人で、茶髪と派手なネイルがトレードマークだが[注 55]、ネイルは単なるオシャレではなく、競技かるたのために普段から指を傷めない配慮で着けている。また、蘭同様にかなりの巨乳でもある。典型的な京女で、誰に対しても常に京都訛りのおっとりとした敬語で話し、立ち居振る舞いも礼儀正しいが、自身の信条に反することや考え無しに調子に乗って浮かれる者には、にこやかな表情で遠慮せず嫌味を交えて毒付く気の強さを持ち合わせている。一人称は「ウチ」だが、平次に必死で頼み事をした際には「私」を使っている[78]。
- 競技かるたに携わる者として耳が良く、伊織との電話越しに聞こえた小さな音を正確に認識し、それを根拠として推理を披露したこともあり[79]、洞察力も持ち合わせている。
- 幼い頃にかるた大会で平次に負けた際、そのときになだめられたことがきっかけで彼に一途な恋心を抱くようになり、「未来の旦那さん」と呼ぶ。劇場版第21作『から紅の恋歌』の一件で再会を果たしてからは、平次を巡って和葉と恋のライバル関係になっている。自身の名前が紅葉であることから和葉のことを「葉っぱちゃん」と呼ぶが、和葉の居ない所では彼女のことを気に掛けているほか、御守りにしているパスケースを落とした際に届けてくれた蘭には恩義と親しみを感じる[11]など、根は真面目で優しい性格である。
- 実家の大岡家は関西ではトップクラスの財力を有し、鈴木財閥ほどではないが政財界にも権力を持ち[80]、羽田秀吉が養子に行った東京の資産家である羽田家の主人とも深い縁がある[78]。紅葉はその大岡家の令嬢で、移動時は伊織や大岡家使用人が運転する白のロールス・ロイスを使う[注 56]。
- 競技かるたの高校生チャンピオンだけあって、集中力・精神力・記憶力・観察力・反射神経などどれも優れているが、武道の心得などは無く、木屋町通に天狗の面を付けた男たちが走り回っていた際には、新一・平次・蘭・真純・中道と京都府警が取り押さえる中、園子と一緒に涙ぐみながら怯えていた[1]。
- 「平安時代から首都は京都」と自負しており、蘭たちが修学旅行で来たことを伝えた際に「地方から、わざわざおいでやす」と微笑んで唖然とされており、新一や園子に心の中で「首都、東京からですが」とツッコミを入れられている[1]。また、信心深い面もあり、天狗に見立てた殺人を見た際には、「狐さんに化かされてんのとちゃうやろか」と不安な表情も見せている[1]。
- アニメでは、テレビシリーズに先駆けて『から紅の恋歌』から登場する。
- 名前の由来は、「大岡」は大岡越前、「紅葉」は山村紅葉から。
- 鈴木 園子(すずき そのこ)
- 声 - 松井菜桜子、演 - 岩佐真悠子(単発第1作・第2作)、秋元才加(単発第3作、連続ドラマ)
- 蘭の親友で、新一や蘭とは保育園時代からの仲。鈴木財閥の令嬢。
- 米国版での名前はSerena Sebastian(セレーナ・セバスチャン)。
- メアリー・世良[注 57](メアリー・せら) / 領域外の妹(りょういきがいのいもうと)[81]
- 声 - 田中敦子
- イギリス人[注 58]。イギリスの情報機関の1つである秘密情報部 (MI6) のエージェントで[82][注 59]、赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の3兄妹の母。実年齢はおよそ53歳[注 60]。
- 真純と行動をともにしており、本名はメアリー・世良だが、真純がコナンから姿を見た自分の素性を聞かれる場合を想定し、真純を通してコナンにだけ真純との関係で「領域外の妹」と告げている[35][42][注 61]。コナン=新一や蘭や有希子とは10年前に会っているが[60]、コナンがまだそのことに気づいていなかった頃は、真純が所持していたハンカチに "Mary" という名の
刺繡 ()が施されていたことから[83]、「メアリー」が「領域外の妹」の本名であると推測されている程度の認識であった[84]。真純が生まれるまでは夫と同じ姓で「赤井 メアリー(あかい メアリー)」としてイギリスに籍を置いていた[74]。 - 巻き毛とショートヘアが特徴で、コナンには当初その存在を知られてから真純に顔立ちが似ていると思われていたが、マスカラを目の下に付けた灰原を見てからのコナンには[84]、灰原に顔立ちが似ていると思われるようになった[85]。娘の真純が他人から貧乳であることを指摘される度に「(胸は)母さんも巨乳だったから、これから大きくなる予定」と言い張っているが、コナンの回想における10年前の新一や蘭と海で出会った時のメアリーは、真純の言及通りにビキニの水着姿でプロポーションの良さを露出していた[60]。現在の外見は中学生程度で小柄だが、高校生の真純に命令的な口調で話すなど[62]、言動は大人びている。また、頭脳明晰かつ冷静な分析力を持ち[62]、さらには身を隠すために命綱を付けながら自力でベランダの裏にしがみつくなどの身体能力や高度な格闘術も持ち合わせている[5][注 62]。コナンが落とした蝶ネクタイ型変声機を使いこなし[注 63]、コナンの代わりに小五郎の推理ショーを披露したこともある[5]。
- 真純からは「ママ」と呼ばれており[5][注 64]、現在の姿はコナンや灰原のように幼児化した姿である可能性が高く[86][注 65]、経緯は不明だが、真純のモノローグではロンドンで務武に1人で会いに行った際に幼児化して帰って来た様子が描かれており[73]、本人も解毒薬の存在を知った際にヴォクスホール・ブリッジで何者かに不覚をとったと回想している[87]。真純がコナンに送った写真ではベッドで横になっていたり[61]、時折咳をしたりするなど、病弱とうかがえる描写がある。
- 詳細は不明ながら(真純からの情報もあって)コナンの正体を新一と確信しているが、真純には「江戸川コナンに気を許すな…10年前に会ったボウヤとはまるで別人」と伝え、コナンを警戒している[5]。真純がホテルの部屋でコナンに会わせようとした時には、彼に1人で来させることを条件として了承したが、蘭と園子も同行していることを確認すると真純に対して「バカモンが」と言い放ち、コナンに会うことはなかった[72]。ただし、ホテルのプールで起きた事件の解決後、ホテルを出る時にたまたま領域外の妹=メアリーの姿を見かけた蘭に、「以前どこかで会ったことがある」と心の中でつぶやかれている[72][注 66]。
- 秀吉の棋士活動を応援しており、彼が将棋タイトル七冠を達成した際は笑顔を見せている[88]。
- 羽田 秀吉(はねだ しゅうきち)[注 67]
- 声 - 森川智之
- プロ棋士で宮本由美の彼氏。28歳。名前が羽柴秀吉に似ていることから、「太閤名人」[注 68]の愛称で親しまれている。
- 赤井秀一の弟にして世良真純のもう1人の兄であり[注 42]、メアリー・世良の次男[注 57][89]。真純からは
吉兄 ()と呼ばれている[60]。真純によれば、外見は父似であり、秀一や真純とは似ていない。美男子だが身なりに関心がなく、平時は寝癖に無精髭 ()、丸メガネにジャージというむさ苦しい風貌[注 69]をしている。由美には「顔はかなりのイケメンだが性格が子供すぎる」と評されており[90]、一見すると冴えない印象を受けるが、棋士だけあって優れた記憶力[注 70]と洞察力を持ち、コナンが普通の小学生ではないことも一目で見抜き、彼の推理をサポートした[91]。 - 高校時代にはクラスで起きた事件を次々に解決するなど探偵の真似事をしており[61][42]、高校卒業後に父親の赤井務武とも交流のあった東京の資産家である羽田家に[74]、自身の将棋好きもあって羽田浩司の夢を継ぐべく養子に入った[3]。養子になるまでは「赤井 秀吉(あかい しゅうきち)」が戸籍名だった[74]。コナンの顔や推理力については前述の通り知っており、真純は彼から送られたメールを見てその理由に納得している[65]。高層マンション[注 71]在住で高収入だが、食事はラーメン屋に通うなどジャンクフードが主[83]。
- 初登場時点では将棋タイトル四冠までの獲得だったものの[91]、その後は順調にタイトルを増やし、名人位に復位して史上2人目の七冠王となった[88]。しかし、勝又力との王将戦に敗れて六冠王となる[89]。
- 由美とは彼女の学生時代に、順位戦の帰りに電車で出会ったことをきっかけに、自分が棋士であることを明かさないまま交際を開始する[88]。交際中に最初のタイトルである名人位を獲得した直後のデートにて、由美が何気なく横綱の六場所制覇を賞賛したことをきっかけに対抗心を燃やして七冠制覇を決意し、由美が警察官になる以前の時期に「7つ揃うまで開けないで」と予告したうえで、婚姻届の入った封筒を由美に渡している。その後は封筒に関して何の進展もなかったことから愛想を尽かされたものの、隣室で起こった殺人事件を由美が担当したことで偶然再会し、それ以後も交際時と同様「由美タン」、「チュウ吉」[注 72]と呼び合う腐れ縁が続いている[91]。後に本編中で制覇を成し遂げたが[88]、王将戦では由美との約束に集中力を奪われて敗北してしまい、自身の座右の銘である「初志貫徹」を貫くため、彼女に封筒の処分を頼む。しかし、すべての事情を知った由美から「言いたいことがあれば7つ揃えて天下を取ってから直接言え」と激励されたことで再起し、再び七冠王を目指す[89]。
- 現在は「大事な仕事の真っ最中」と言葉を濁して真純にも居場所を教えていないが、たまに電話やメールで推理の相談に乗ることがある[62]。その一方、何も知らない真純とは違って兄弟専用のスマホを保有し[3][35][注 73]、秀一の偽装死をはじめ情報をほぼ共有しており[35]、女性警察官を狙った連続殺人が発生した際には、由美を守るよう秀一にメールを送っている[36]。それからしばらくして由美と同棲を始める[3]。
- 義兄である羽田浩司を尊敬しており、座右の銘の「初志貫徹」も元々は彼のものであった[89]。
- 名前の由来は先述の羽柴秀吉で、設定と容姿のモデルである羽生善治からも「羽」の字が取られている[92]。
- 伊織 無我(いおり むが)
- 声 - 小野大輔
- 大岡家の執事を務める男性。30歳。
- 紅葉に尽くすことを活動の基準としており、初登場時は
和田 進一 ()[注 74]という偽名で医療関係者に変装して平次の素行を調査するが、その際には気配をまったく感じさせずにコナン・平次・安室の3人の会話に介入するなどの鋭い行動を見せたため、彼らもその時に喫茶ポアロで起きた事件を推理しながら伊織の様子も観察していた[79][注 75]。木屋町通で天狗の面を付けた男たちが走り回って騒いでいた際には、紅葉を脅かそうとした男を膝蹴りの一撃で仕留めるなど、格闘能力も高い[1]。 - アニメでは、紅葉と同じくテレビシリーズに先駆けて『から紅の恋歌』から登場する。
- 名前の由来は、時代劇『大岡越前』の登場人物「榊原伊織」と、それを演じた俳優の竹脇無我から。
- 吉田 歩美(よしだ あゆみ)
- 声 - 岩居由希子
- 円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
- 声 - 大谷育江・折笠愛(第425話 - 第436話、劇場版第10作のみ代役)
- 小嶋 元太(こじま げんた)
- 声 - 高木渉
- 歩美・光彦・元太の3人はコナンや灰原とともに「少年探偵団」として活躍している。
- 歩美・光彦・元太の詳細については「少年探偵団 (名探偵コナン)#メンバー」を参照
- 妃 英理(きさき えり)
- 声 - 高島雅羅、演 - 大塚寧々
- 「法曹界のクイーン」と呼ばれるほどの敏腕美人弁護士。毛利蘭の母で、別居中である毛利小五郎の妻。
- 黒田 兵衛(くろだ ひょうえ)
- 声 - 岸野幸正
- 警察庁[93]→長野県警刑事部捜査一課課長[93]→警視庁刑事部捜査一課管理官[94]。階級は警視[95]。50歳。
- 初登場時は警察庁から長野県警に出向していたが[93]、その後は松本の後任として一課管理官に就任する[94]。
強面 ()なうえに大柄な体格が特徴で、長野県警の大和には「どこかの組織の大ボスみたいな面」と評されている。紅茶党[93]。 - 過去に何らかの大きな事故に遭い、10年近く意識不明で警察病院に入院していたため、本来はもっと若い頃に来るはずの地方警察への出向が遅れていた。顔の火傷痕と右目の義眼はその事故によるもので、当時の看護師によれば、黒かった髪が事故のストレスで白髪に変色しており、意識が回復した現在も細かい記憶が抜け落ちているようである[93]。左側が普通のレンズで、義眼のある右側が黒いレンズという眼鏡をかけている。
- 「大柄で義眼」という特徴が、黒の組織のメンバーであるラムの特徴と一致しており、コナンにその正体を疑われている。一方、黒田もコナンのことを意外な着眼点で小五郎の推理に対してバックアップやフォローを行い、事件を解決へ導く「眠りの小五郎の知恵袋」として、実際に面識を持つ以前からその顔と名前を知っており[93]、面識を持つようになってからもコナンの指示通りに部下を動かすなど、その推理力には信頼を置いている[94][36]。
- 若狭留美の載ったニュースを見て反応を示し[96]、独自に彼女のことを調べているかのような描写もある[97]。また、ある事件では彼女がコナンたちに付き添いで行ったキャンプ場を同時期に訪れて留美と対面しており、その際には
睨 ()み付けられるかのように凝視されている[97]。 - 清水寺の事件において工藤新一の目撃情報がネットで呟かれた際は、留美の時と同様の反応を示し[1]、後に見間違いだと呟かれた時には何かしらの笑みを浮かべていた[23]。また、安室のことを電話越しにバーボンと呼んでいるが[36]、直前の会話が事件解決への貢献についてという警察としてのものであるため、裏理事官として彼の潜入捜査を把握しているのか、ラムとして呼びかけているのかは不明。さらに、警視庁への異動後もスコッチ=景光の兄である長野県警の諸伏高明と連絡を取っている[52]。
- 名前の由来は、軍師の黒田官兵衛[98]。
- 若狭 留美(わかさ るみ)
- 声 - 平野文
- 帝丹小学校1年B組の副担任。37歳。
- 普段はおっちょこちょいでドジを踏む仕草が目立ち[注 76]、オカルト系の話題を怖がるなど頼りなさげに見えるが、3人がかりで襲ってきた強盗団を1人で蹴散らしたり[99]、逆上して襲ってきたプロゴルファーを偶然を装って取り押さえたり[96]、歩美を人質に取った犯人をメガネの右レンズを光らせながら険しい形相と言葉だけで威嚇したりする[97]など、裏の顔を持っている様子[注 77]。また、前述の強盗団やプロゴルファーの事件において事前に事件を察知し、コナンを意図的にその事件に関わらせるように仕向けたり、事件解決のヒントを与えたりするなど、謎の行動も多い。一方、小林の天然の言動に際して目が点になるなど、コミカルな表情も見せている[99]。
- 右目が盲目であるような行動やプロゴルファーの事件における言動から、黒の組織のラムではないかとコナンに疑われているが、灰原には好意を持たれている[97]。
- 黒田との初対面時には、彼を険しい形相で
睨 ()み付けるかのように凝視していた[97]。 - 清水寺での事件後、インターネットで新一の名が呟かれた際は黒の組織に関わる死亡者リストの中に「工藤新一 死亡」を発見し、微かに笑みを浮かべていた[1]。また、新一の隣人である阿笠の家に住んでいる灰原にも、新一と会ったことがあるかを尋ねていた[23]。
- 血の臭いを嗅いだ際に羽田浩司の遺体を思い浮かべているほか、彼を「馬鹿な奴」と心中で評するなど彼の殺害に何らかの形で関与していることが示唆されている[100]。
- 脇田 兼則(わきた かねのり)
- 声 - 千葉繁
- 毛利探偵事務所の隣にある「米花いろは寿司」で板前をしている流れ板[101]。56歳。
- 左目に眼帯を着けており、本人いわく「ひどいでき物ができた」とのこと[101][注 78]。流れ板をやっていることについても「一っ所に腰を据えるのが性に合わない」「流れ流れてここに来た」などと語っている[101]。また、ミステリー好きである程度の推理力はあり、小五郎からは「まあまあ」と評されている[101]。
- 目の前で自分の上を行く「眠りの小五郎」の推理を見て弟子入りを志願し、寿司代を安くすると言われた小五郎から快諾され、「米花いろは寿司」に腰を据えた[101]。
- 若狭留美の載った新聞記事を見て関心を示し、「こいつァトンチが利いてるねぇ」とつぶやいている[96]。また、工藤新一の目撃情報がネットで呟かれた際には、それを見て留美の時と同じような関心を示す[1]と同時に出前の傍ら新一の自宅の前を通りかかり、隣人である阿笠博士の家を訪ねて事情を聞こうとしていた[23]。
- 諸伏 高明(もろふし たかあき)
- 声 - 速水奨
- 長野県警刑事部捜査一課の警部。35歳。
- 両親と、東京の親戚に引き取られて後に警視庁公安部所属の警察官となった弟の
景光 ()はすでに他界している[102]。 - 小学校時代からのあだ名は、名前の「高明」を音読みにした「コウメイ」で、通称「所轄のコウメイ刑事」。
- 東都大学法学部を首席で卒業した後、キャリア試験を受けずにノンキャリアで長野県警に入る。その後、捜査中に行方不明となった大和を見つけようとして上司の命令を無視したうえ、強引に事件を解決したことから所轄の新野署[注 79]へ異動させられた[103] が、後に自力で県警本部へ復帰した[67]。奔放で変わり者だが、知識に富み有能であるため、大和と同様にコナンが高い推理力の持ち主であることを見抜いており、高明いわく「諸葛孔明のような軍師」とのことで、小五郎よりコナンの推理を真剣に聞き入れているほか、上原の疑問をよそにコナンを現場へ立ち入らせるなど[93]、大和と同様、彼を捜査に参加させることにも積極的である。その反面、コナン(新一)や平次のように推理に集中すると周りが見えなくなる傾向があるため、単独行動に出て犯人に殺されかけたことがある[103][注 80]。
- 穏やかな口調で話し、『三国志』で賢人たちが教訓として残した言葉や中国の故事にちなんだ言葉をよく使う[注 81]。立っている際、腕を後ろで組むのが癖。上述のように、大和とは小学生以来のライバルであるが、諸伏が勝利することの方が多いらしい。小学生時代の諸伏たちをモデルにした『2年A組の孔明君!』という本がある[103][注 82]。車のナンバープレートは「も 624」(諸伏)。
- 東都大学の在学中に1度弟と会っており、その際に警察に入る前の降谷とも会っているため、小五郎が連れて来た安室と名乗る男が降谷で、弟の携帯電話を警視庁に届けたのも彼であることを見抜いた[52]。
- 名前の由来は、政治家で軍師の諸葛孔明と、彼の異名「伏龍」から[要出典]。
- 大和 敢助(やまと かんすけ)
- 声 - 高田裕司
- 長野県警刑事部捜査一課の警部。35歳。
- ある事件の捜査中に雪崩に巻き込まれた際、目元を長く縦断する傷痕が残るほどの重傷で左目を失明したうえに足腰も痛めたため、現在は隻眼となり杖をついている[104][注 83]。口調が乱暴なことに加え、物騒な意味合いの言葉を好んで使うことから誤解を招くこともあるため、阿笠と灰原に警戒されて組織の一員だと勘違いされたことがある[105][注 84]。敏腕でかなり頭が切れ、県警の刑事の中では作中で「名探偵」と称されている人物とも遜色のない推理力の持ち主であり、諸伏と共に見習いの頃に関わっていた事件の捜査にて、現場の状況と報告書の記述内容の間に存在する細かい矛盾点に気付き、結果的に当時の警察関係者が犯した重大なミスの発覚に行き着いたこともある[61]。また、「眠りの小五郎」についてもすべてを牛耳っているのはコナンであることを看破しており[105]、事件現場に彼が居合わせていることを知ると、捜査に参加させるよう現場の上原へ伝えている[61]。難しい事件に直面した際にはコナンの力を借りるために迎えに行くなど[105]、彼の推理力や洞察力・観察力を深く信頼しており、小五郎のことはただの保護者と見なしている[注 85]。
- 諸伏とは小学生時代からの同級生でライバル関係だが、対抗心が空回りして冷静さを欠いてしまい、ほとんど勝てたことがないらしい[103]。
- 名前の由来は、軍師の山本勘助から。
- 上原 由衣(うえはら ゆい)
- 声 - 小清水亜美
- 長野県警刑事部捜査一課の刑事。階級は不明。29歳。
- 旧姓は虎田(とらだ)[注 86]。大和や諸伏とは幼なじみ[注 87]。敢助のことは幼少時から「敢ちゃん」と呼んでいたが、現在は上司でもあるため、仕事中に昔の癖で呼んでしまうと彼からたしなめられることが多い。結婚をきっかけに退職していた当時[104]、嫁ぎ先である虎田家で起こった連続殺人事件によって夫の義郎を亡くして未亡人となり、事件解決後には大和の勧めに応じて復職した[105]。大和同様に、現場や容疑者の人間関係や発言から細かいところを見逃さずに事件の真相に気付くなど
頭脳明晰 ()ではあるが、敢助や高明とは異なり資料の文面に頼った推理や捜査は苦手な様子で、彼ら2人が深く関わっていた事件の報告書に存在した記述ミスの示唆する重大な意味には気付けなかった。また、世良のホラージョークにおびえるという、蘭や和葉に似た一面を持つ[61][注 88]。 - 劇場版第13作『漆黒の追跡者』では、地元で広域連続殺人の容疑者の恋人をマークしていた[9]。
- 名前の由来は、上原城と諏訪御料人[注 89]から。
- 京極 真(きょうごく まこと)
- 声 - 檜山修之 / 瀧本富士子(幼少期)
- 杯戸高校空手部主将で、現在は渡米中。鈴木園子の彼氏。18歳。身長 184 cm、体重 79 kg。
- 通称「蹴撃の貴公子」、欧州空手道王者選手権の実況では「孤高の拳聖」[106]、次郎吉にとっては「世界最強の防犯システム」[107]。左眉横に絆創膏を常に貼って古傷跡を覆っているが、劇場版『紺青の拳』で絆創膏の別の秘密が明らかになる。
- 空手の試合会場で蘭をひたすら応援する園子の純粋な姿を目にして、彼女に一目惚れする。園子とは直接の面識はなかったが、実家の旅館に宿泊していたため、園子が凶悪犯に狙われた際には、ストーカー扱いを受けることを覚悟の上で影ながら彼女を守っていた[108][注 90]。犯人からナイフで殺害されそうになった園子を身を挺して救い、犯人を撃退した後には園子に対して女性として好意があることを告白している[108]。
- 園子と交流が始まった時点で、日本には自分以上に空手の強者がいないことに気付き、強者と戦うために園子を残して外国に行った。しかし、園子が危機にさらされていると察したときには、試合すら放棄して帰国するなど陰から彼女を見守り、危険の排除に努める。園子には、「生傷だらけの侍」というイメージを持たれている[109]。
- 空手の真価は、日本国内の高校生選手権大会を含む空手の全世界公式戦で400戦連勝無敗を誇り、腕にナイフが刺さったままの状態で犯人を倒す[108]、武器を持った50人以上のヤクザたちを素手で難なく全滅させる[106]など、蘭を上回る達人レベルの実力を持つ[注 91][注 92]。
- ほぼ唯一の弱点としての視力の低さから、空手をしない普段は眼鏡を着用しているが、動体視力については空手の
研鑽 ()から銃口の向きと引き金の動きを見て至近距離で発射されたライフルの弾を避けられるなど[111]、日々の鍛錬で常人離れするほど極端なまでに高めている。また、BB弾とはいえガスマスクを着けた状態で至近距離の周囲の発砲もすべて素手で受け止められるなど[107]、反射神経や瞬発力、集中力も常人離れする域に達している。犯人が車で壁に突っ込んで自殺しようとした際には腕力だけで走行中の車を持ち上げて止めるなど、人間離れした業を見せたこともある[73]。精神力も日々鍛えていて強靭だが、園子のことが絡むと多少冷静さを欠いて焦りを見せる部分がある。また、ミーハーな園子がキッドなど自分以外の男性を褒めると対抗心をむき出しにするなど、恋愛に関しては一途であり、園子を想っている。 - 園子との男女交際を明確に意識し始めたのはバレンタインに彼女からチョコレートを贈られて以降であり、その際も「好きな人のためにチョコを作っている」との園子からの連絡を自分以外の男に贈るものだと勘違いした結果、相手が園子に本当にふさわしいかを見定めるために帰国し、吹雪の中を雪山のロッジまでやってくる[111]。結果的にそれが功を奏して園子たちを危機から救い、彼女からチョコレートを受け取った[111]。
- 自身は強者を求めて世界を武者修行中だが、世界各地の試合でも特に苦戦を経て辛勝したような言及も無く、欧州空手道王者選手権の実況からも、試合内容はおおむね圧勝に近い勝利であったことが示唆されている[106]。上述の試合放棄により、401戦目にして記録上は初めて「不戦敗」となってしまい、改めて各国の大会に出場と勝利を重ねていく。
- 怪盗キッドとの対決では、格闘家ならではの磨き上げた洞察力や観察力でキッドが園子に変装していたことを見破り[注 93]、超人的な戦闘力でコナン(新一)とキッドを驚愕させている[107]。また、その功績から園子の家族の信頼を勝ち取り、交際には一族全員から公認かつ寛容な態度を取られるようになった[107]。
- 夏休みは静岡県で「瓦屋旅館」を経営する実家に戻って手伝う孝行息子[108]。妹がおり、彼女に録画を頼まれたドラマ『赤いハンカチ』にはまっている[106]。蘭によれば、女子のファンが多いとのこと。同じ高校の空手部の後輩である和田陽奈からも憧れられている[85]。実力に今一つ自信が持てていない部分もあり、空手の大会があっても「負けるところを見られるくらいなら切腹する」と言い、現時点では園子に大会の場所や日時を教えないでいる(実際には誰も京極に勝てていない)。
- 言葉遣いは丁寧。信条は武士道精神を尊ぶうえ、ある事件では犯人が格闘のプロなのではとの推測を聞いて平静でいられなくなり捜し出すほど、旺盛な闘争心を持つ[65]。また、かなり古風な価値観の持ち主でもあり、園子が肌を露出した衣服やミニスカートを身に着けていると、彼女に注意することが定番となっている。
- 空手以外のスポーツは未経験。一度、園子に誘われる形でボーリングに挑戦した際には彼女の声援で集中が乱れ、ボーリングの球を投げて壁にぶつけてしまう結果になり[注 94]、「自分には向いていない」と発言した[65]。
- 誤解から自分が怪我をさせてしまったスタントマンの代役を任された経験もあり、その際に監督や女優から見た目と強さを気に入られ、後にドラマの刑事役に抜擢されたものの、慣れていないことから台詞を噛んでしまい、何度もカットを入れられてしまった[73]。
- 名前の由来は、極真空手と京極夏彦から。
- 目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
- 声 - 茶風林、演 - 西村雅彦(単発第1作)、伊武雅刀(単発第2作・第3作、連続ドラマ)
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。小五郎の刑事時代の上司(当時は警部補)。
- 米国版での名前はJoseph Meguire(ジョゼフ・マグワイア)。
- 佐藤 美和子(さとう みわこ)
- 声 - 湯屋敦子、演 - 上野なつひ
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部補。捜査一課のアイドル的存在で、格闘・射撃の達人。
- 米国版での名前はMiwako Simone(ミワコ・シモネ)。
- 高木 渉(たかぎ わたる)
- 声 - 高木渉、演 - 土屋裕一
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。
- 佐藤刑事を慕っており、現在は恋人関係である。
- アニメ[注 95]から原作[注 96]にも登場するようになったキャラクターの1人。
- 米国版での名前はHarry Wilder(ハリー・ワイルダー)。
- 宮本 由美(みやもと ゆみ)
- 声 - 杉本ゆう
- 警視庁交通部交通執行課の婦警[注 97]。階級は警部補。刑事部の佐藤とは学生時代からの親友で、年齢は本編で明言されていないものの、佐藤や恋人の秀吉と同じ28歳前後と示唆されている。
- 強行犯係から組織犯罪対策部に至るまで交友関係が広く、彼らとの合コンセッティングや徹夜麻雀などに明け暮れる、たくましいオヤジ系女子。佐藤・高木両刑事の恋愛の発破をかける役割も担っていた。2匹の犬(スタとハチ)[注 98]を飼っている。最近まで自覚していなかったが、重度の猫アレルギー持ちである[90]。
- 佐藤の人気を利用し、ほぼ詐欺に等しい巧妙な手口でアクセサリーを入手することもある[注 99]。周囲の男女に次々とロマンスが訪れていることに焦りを抱いていた時期もあったが、大学時代に羽田秀吉と交際しており、一度は彼の子供っぽい性格と
煙 ()に巻く言動[注 100]に愛想を尽かして一方的にフッていた[91]。しかし、自身が人質となった誘拐事件を解決した彼を名人戦[注 101]に送り出す際に口づけを交わし、交際を再開しつつある[88]。後に王将戦のニュースを偶然見たことでようやく秀吉が棋士であることを知り、タイトルを落として意気消沈する彼を叱咤激励 ()したうえで七冠制覇を待つことになった[89]。六冠の状態にある秀吉を「叡王」を取れば七冠であると丸め込み[36]、彼との同棲生活を始める[3]。 - 佐藤ほどではないがコナンの推理力を高く買っており、彼の推理に完全に頼っている面がある[115]。
- 女性警察官を狙った連続殺人が発生した際に秀吉から警護を頼まれた赤井には「警護が必要な女性には見えない」と評され[36]、アニメでは佐藤直伝のジャーマン・スープレックスで犯人を倒す実力も見せている[116]。
- 千葉 和伸(ちば かずのぶ)[注 102]
- 声 - 千葉一伸 / 愛河里花子(少年時代)
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。24歳。
- 短髪・童顔・肥満体型で、目暮警部の部下の中で唯一スーツを着用せず職務に服している。高木の後輩であり、彼に対して敬語で会話している[注 103]。
- 帝丹小学校の出身で、小林先生の2学年下。学生時代は柔道を選択。兄はレンタルビデオ店で働いていた。花粉症の薬を服用している。
- 特撮マニアで、仮面ヤイバーの大ファン。美少女探偵マンガ『ラブリーミステリー』にもハマっている[注 104]。部屋が汚かったり、よく遅刻したりするなど少々ずぼらで、家の時計は遅刻しないように少し進めている[118]。佐藤と高木の仲に関しては当初から認めており、高木を積極的に応援していた。佐藤・高木両名以外での捜査一課のメンバーでは唯一、白鳥の言動に釘を刺せる存在であり[注 105]、白鳥と小林の仲を冷やかすこともある。初期の愛車は3代目フィアット・500だったが、途中で日産・GT-Rに買い換えている。
- 交通部婦警の三池苗子とは帝丹小学校時代の同級生であり、当時は自分の片想いであると思っていたが、後にコナンたちの協力により両想いであったことを知った[120]。しかし、事件現場などで何度か遭遇している婦警が苗子本人であることには長らく気づかず[115][注 106]、由美の同僚としか見ていなかったが、女性警察官を狙った連続殺人犯に苗子が監禁された際、彼女を救出して病院に連れて行く際にようやく気づいた[36]。そこから苗子との交際が始まり、彼女に食事も作ってもらうほど親密な関係となるが、時には意見の食い違いからケンカもしており、それも含めて仲の良い恋人同士として付き合っている[3]。
- メタボ気味の体型から庁内の婦警たちにまったくモテないが、苗子の影の策略でダイエットに成功してスリムな体型になったことがある。しかし、その結果としてモテることを懸念した苗子の対策にも乗せられてしまい、結局はすぐにリバウンドした[85]。
- 高木刑事と同様、アニメ[注 107]から原作[注 108]にも登場するようになった。
- 名前の由来と容姿のモデルは、声優を担当している千葉一伸から[注 109]。
- 三池 苗子(みいけ なえこ)
- 声 - 田中理恵
- 警視庁交通部交通執行課の婦警。階級は巡査部長。年齢は24歳[注 110]だが、小学生の頃からしているツインテールの髪形もあって中学生にも見えると千葉から指摘を受けている[36]。猫目が特徴。
- 刑事部の千葉刑事とは帝丹小学校時代の同級生で両想いだったが、お互いに気持ちを伝え合うことのないまま小学6年の夏に転校した。その際、千葉から送られたラブレターの返事を学校内に隠していたが[注 111]、彼がそれを確認したのは13年後の現在になってからだった[120]。その後、まもなく杯戸署から本庁へ転属となったが、千葉にはあえてそれを伝えておらず、捜査で顔を合わせても彼が気づかないため、想いは伝えられていなかったものの[115][注 112]、自身が女性警察官を狙った連続殺人犯に監禁された際に現場に駆け付けた刑事が千葉だったため、救出後に彼に自身が幼馴染みの苗子であることを明かした[36]。そこから千葉との交際が始まり、彼の夕食を作るほどの親密な関係となるが、時には苗子の料理のセンスが個性的過ぎて[注 113]ケンカになることもあり、それも含めて仲の良い恋人同士として付き合っている[3]。苗子以外の婦警たちが千葉の太り過ぎを理由に陰口を叩いているのを聞いた際には、悔しさと婦警たちを見返したいという気持ちから、健康を気遣う意味も込めてやせるためのグッズを
匿名 ()で送り、千葉のダイエットは成功する。しかし、格好良くなった千葉を婦警たちが狙いかけたため、逆に今度は太るためのグッズを送りつけ、結局はリバウンドさせてしまった[85]。 - 末っ子ゆえに甘やかされて育ち、両親から叱られたことがなかった。千葉に好意を持ったのも、信号無視をしようとした自分のことを初めて本気で叱ってくれたからであった[120]。警察官になった現在も実家住まい[36]。
- 初登場時の杯戸署から本庁へ転属した頃はコナンたちとの面識が無かったが[注 114]、米原桜子の関わった事件以降はコナンたちのことを信頼するようになっている。
- 自身が女性警察官を狙った連続殺人犯に監禁された際には、犯人からの要求である由美の呼び出しに頑として応じず[36]、アニメでは「警察をナメないでください!」と、警察官らしく鍛えている言動を見せて背負投で犯人を簡単に投げ倒す実力も披露する[116]。
- 名前の由来は「三毛猫ホームズシリーズ」から。
- 榎本 梓(えのもと あずさ)
- 声 - 榎本充希子
- 喫茶店「ポアロ」の店員。23歳。
- おでこが目立つ感じな髪型が特徴。年齢の割に童顔気味で、園子に「ロリ顔」と評される[53]。三毛猫の「大尉」の飼い主で、雑誌の取材時に「美人店員」と紹介されたが、その記事を見た光彦やコナンからは「大げさだ」と評されてもいる[124]。明るい性格で、多少うっかり屋な面もある。「ポアロ」の常連である小五郎に事件の依頼を度々持ちかけている[注 115]が、私立探偵を名乗る安室が店員となってからは頻度が減っている。
- 兄の杉人(すぎひと、声 - 柴本浩行)は神奈川県の証券会社に勤務している[128]。長部 満(おさべ みつる、声 - 鉄炮塚葉子)という5歳の少年と交流があり、彼の母に容姿が似ている[129]。
- ベルモットに変装されたことがある[50][注 116]。
- 元々はアニメオリジナルキャラクターで、後に原作にも登場するようになった。当初はアシスタントが描いていたモブキャラクター。
- 名前の由来は担当声優の榎本充希子から。
- 怪盗キッド(かいとうキッド)/ 黒羽 快斗(くろば かいと)[注 117]
- 声 - 山口勝平
- 正体・本名は黒羽快斗。神出鬼没の大怪盗で、コナンのライバルにして、その正体を知っている数少ない人物の1人。
- 容姿は新一と瓜二つであり、声も似ている。初代怪盗キッドだった父・盗一の死の真相究明と、その敵討ちを目的に2代目怪盗キッドとして活躍している。
- 元は作者の別作品『まじっく快斗』の主人公で、本作へスター・システムとしての登場となった。
- 沖田 総司(おきた そうし)
- 声 - 遊佐浩二
- 京都泉心高校剣道部の部員。大岡紅葉とはクラスメイト[131]。
- 顔は蘭が見惚れてしまうほど新一と瓜二つである[131][注 118]。また、髪を後ろで束ねているが、前髪は平次と同じヘアースタイルのため、コナンも影を見て一瞬平次と間違えたことがある[131][注 119]。
- 明るくさっぱりとした性格ではあるが、空気が読めずデリカシーに欠けた振る舞いも目立ち、殺人現場で平次と一戦交えようとした[131]。また、観察力には優れているが、的外れかつ突飛な推理をするので、コナン(新一)と平次をあきれさせたほか、悪気がなかったとはいえ蘭が空手で犯人を制裁するきっかけを作るなどした[注 120]。強敵・鉄刃[注 121]の妹である鉄諸羽[注 122]に惚れており、刃に勝利してから諸羽に「好きだ」と告白するつもりで、諸羽の写真が入ったお守りを大事にしている[1]。
- 平次とは剣道のライバル同士であり、ある大会では彼の右耳を裂いて勝っている[133][注 123]。
- 元は作者の別作品『YAIBA』の登場人物で、本作へスター・システムとしての登場となった[注 124][注 125]。
- 水無 怜奈(みずなし れな) / 本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
- 声 - 三石琴乃
- 本名は本堂瑛海。アメリカの情報機関である中央情報局 (CIA) のシークレット・エージェントで、「水無怜奈」と名乗って黒の組織への潜入諜報を行っており、その際に与えられたコードネームはキール。
- 表の顔は日売テレビに勤務する人気女性アナウンサーだったが、後述のバイク事故で意識を失って昏睡状態が続いていたため、コナンが変声機を使って日売テレビへ連絡を取ったことで休職扱いとなり、意識の回復後に本人から退職の意向を伝えている。
- 本堂瑛祐という実弟がいる。父親のイーサン本堂も同じCIA諜報員で、やはり黒の組織への潜入諜報を行っていた。母親は10年前に亡くなるまで奥平 角蔵(おくだいら かくぞう、声 - 藤本譲)という人物の家で住み込みの家政婦をしていた。
- 黒の組織に潜入諜報活動中に自らのミスによって正体が発覚しかけるが、父のイーサン本堂が水無怜奈によって殺害されたと偽装して自殺したことによって危機を免れる。さらに、「CIAのスパイ(イーサン)を始末した」という功績を認められ組織からコードネームを与えられ、組織上層部のジンらと共に暗殺や取引を行える地位にまで昇進する[134]。
- 優秀なエージェントだが、その一方で衣服に発信機が取り付けられていることに気づかず、結果的にイーサンが死亡する原因を作ってしまったり、ジンたちの前でCIAの
常套句 ()[注 126]を呟いてしまったりと、やや詰めの甘い面も目立つ。そのため、ベルモットには「NOC[注 127]ではないか」と疑われている[135]。また、組織の信用を得るために赤井秀一を射殺(組織を欺くための偽装)した後でも、ジンからは疑われている。 - 弟の瑛祐が自分への接触を図ったことから、毛利小五郎にその保護を要請しようと考え、他愛ないイタズラに巻き込まれたことを機に沖野ヨーコ経由でコナンたちと面識を持つ。黒の組織が企てた衆議院議員候補・土門康輝の暗殺計画を実行中にFBIに追い詰められて逃走を図るが、運転していたオートバイごと転倒した際に全身を強打して意識不明の重体に陥り、意識が戻らないままFBIの監視下にある病院に入院していた[135]。その後、意識を回復しても2、3日は瑛佑が病室を訪れるまで昏睡状態を装ったうえでコナンや赤井らと手を組み[注 128]、瑛佑にFBIの証人保護プログラムを適用させる見返りとして情報をFBIに渡すという取引を交わし、組織に再び潜入した。まもなく、スパイではないかとの疑惑を組織に持たれて[注 129]赤井の抹殺を命じられるが、これをあらかじめ予測していたコナンの計画によって彼を射殺したと見せかける偽装工作を行い[136]、偽の遺体ごと赤井の車を爆破したことにより、とりあえずは組織の信用を回復できた。
- 劇場版『純黒の悪夢』では、キュラソーが警察庁から盗んだNOCリストによって諜報員であることが露見しかけ、降谷零と共に捕えられてジンに殺されかけるが、コナンと赤井の機転によって一命を取り留める。その後、諜報員の嫌疑は誤認ということにされ、引き続き組織に残留することになった。
- 水無怜奈の名の由来はMiss.007(水=Miss.、無=0、怜=0、奈=7)。
- 白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
- 声 - 塩沢兼人(第146話 - 第157話、劇場版第1作 - 第4作)→井上和彦(第205話 - 、劇場版第5作 - ) / 本田貴子(少年時代)
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部補[137]→警部[137]。国家公務員I種試験合格を経て警察庁入庁のキャリア組[注 130]。
- 劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で容疑者の1人として初登場[138]。元々は劇場版オリジナルキャラクターだったが、後に原作・アニメにも登場するようになった。
- 米国版での名前はNinzaburo Santos(ニンザブロー・サントス)。
- 小林 澄子(こばやし すみこ)
- 声 - 加藤有生子
- 帝丹小学校1年B組担任。26歳。帝丹小学校の18期卒業生[120]でもある。
- 前任の
戸矢 ()先生[注 131]が結婚に伴って退職したため、代わって赴任した。その当初は以前の学校での失敗[注 132]から児童に厳しい面持ちで接し、児童たちからはあまり良い印象を抱かれていなかった[139]。しかし、本当は子供好きの優しい教師であり、コナンや少年探偵団のアドバイスを受けて素に戻ってからは子供たちに慕われている。 - 普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を外して化粧を施した時の姿は佐藤刑事によく似た美人。花粉症の気がある[140]。
- 正義感が強く、幼少期は女刑事に憧れていた。ミステリー作品にも興味を持っているうえ、江戸川乱歩の大ファンであるため、コナンら少年探偵団の活動を知ってからは勝手に「顧問」を自称しているが、現場経験の浅さもあって彼らにはあまり頼りにされていない。
- 白鳥が警察官になるきっかけとなった人物であり[注 133]、彼の初恋の相手でもある[注 134][141]。現在は彼に手作り弁当を渡したり[142]、ホワイトデーに車内が埋まってしまうほどの量のプレゼントを返されたり[143]するほど仲が進展している。
- 名前の由来は、作者の友人から。米国版での名前はLiz Faulkner(リズ・フォークナー)。
- 沖野 ヨーコ(おきの ヨーコ)
- 声 - 天野由梨(第3話 - 第122話)→長沢美樹(第249話 - )、演 - ベッキー
- 小五郎が大ファンのアイドル歌手で、女優。22歳[注 135]。気取らない優しく控えめな性格。
- 大阪府生まれ[注 136]。
港南 ()高校[注 137]の出身で、高校時代、泉新社発行の雑誌『週刊ヤングKOBA』の「女子高生制服コレクション」でグランプリを獲得したことをきっかけに芸能界デビューした[注 136]。以前は女優の草野 薫(くさの かおる、声 - 渡辺明乃)、マルチタレントの岳野 ユキ(たけの ユキ、声 - 坂本真綾)、女優の星野 輝美(ほしの てるみ、声 - 浅川悠)と共にアイドル歌手グループ「地球的淑女隊(アース・レディース)」として活動していた[144]が、薫と輝美の仲違いによってグループが解散したことをきっかけに、歌手としてソロデビューした。現在は歌手活動だけでなく、料理番組のコーナーや映画に出演するなど、幅広く活動している。代表曲は「ムーン・レディ」、「真夜中の蜃気楼」、「ダンディライオン」。女優としては『Kiss Note(キスノート)』の主役を演じている。 - 無名だった当時の小五郎にストーカー事件の調査を依頼したことからコナンたちとも知人になり[注 138]、小五郎が有名になった現在でも何度か自身や友人に関する依頼を持ってきている[注 139]。そういった理由もあり、ヨーコに無関係なエピソードや彼女が登場しないエピソードでも、小五郎がヨーコの名前を挙げることは珍しくない。
- サッカー選手の比護隆佑は高校時代の先輩で[145]、同校出身の有名人同士として交流があり、熱愛疑惑が報じられたこともある[146]。
- 名前の由来は、漫画家の沖野ヨーコから[注 140]。
- 大橋 彩代(おおはし さよ)
- 声 - 平松晶子
- 小倉功雅が経営する「マジで死ぬほどヤバイ」(最初は「死ぬほど美味い」)がキャッチフレーズのラーメン店・「ラーメン小倉」のアルバイト店員[147]。28歳。
- 一度店で殺人事件が起きた際に、「眠りの小五郎」の推理の横で行動するコナンを見て、小五郎を色々手伝って大活躍していたと認識し、以来コナンたちとは親しい間柄である。
- 子供の頃に「ラーメン小倉」でラーメンを食べたことをきっかけに将来はラーメン屋で働くと決め、数年後に小倉に「アルバイトでいいから雇ってくれ」とねだって働くことになった。弁護士であった父も同店の常連客だったが、店内での揉め事によって持病の高血圧が悪化し、他界している。
- 小倉 功雅(おぐら かつまさ)
- 声 - 魚建
- 「マジで死ぬほどヤバイ」(最初は「死ぬほど美味い」)をキャッチフレーズにしたラーメン店・「ラーメン小倉」を経営する店主。49歳。気さくでタメ口交じりの敬語で接客する。
- かつて杯戸町の商店街で経営していた頃の名物・「閻魔大王(えんまだいおう)ラーメン」(「閻魔」と「メンマ」を引っ掛けた名称でもあり、大量のメンマを「美味さの秘訣」ともしている)は、コナンたちに「ものすごく美味しい」と認められるほどで、ラーメンを作る腕は超一流だが、店は20年間で一度も改装しておらず、コナンたちが来店した時には1日に数人しか客が来ないほど寂れた状態であったため、店で殺人事件が起こったことを機に米花町に移転した。その際には、キャッチフレーズを元の「死ぬほど美味い」から、小倉自身が思う「今風」なものとして「死ぬほどヤバイ」に変更した[注 141][147]。その後、店は真純の行きつけにもなっていて、他のコナンの周囲の人々も常連客になっている[83]。
- 英語は得意でなく、真純が持っていた母・メアリーのハンカチにある名前刺繍「Mary」のつづりを、「メアリー」ではなく「マリ」と読んでいた[83]。
- なお、「ラーメン小倉」は、犯人に監禁された秀吉を助けるために秀一がコナンを車でピックアップする際の待ち合わせ場所に使用されるなど[3]、店とは無関係なエピソードでも登場することがある。
- ナマコ男(ナマコおとこ)
- 声 - なし[注 142]
- 蘭が非常に気に入っているキャラクターで、主に新一からプレゼントされたガラケーのストラップ[注 143]として登場。
- 劇中では蘭が携帯電話を使用する度にストラップとして共に描写されるので、登場する頻度は多い。本編では他のファングッズなどでも紹介されている。また、アニメのオープニングやエンディングなどでも蘭を象徴するイメージ的なシーンなどで描かれることがある。
- 元は作者の別作品『YAIBA』の登場人物で、本作へスター・システムとしての登場となった。『YAIBA』では鬼丸猛の部下「鬼丸八鬼衆」の中の一人であった海鼠。中盤からは主人公・鉄刃達の仲間としてサポートした。
FBI
黒の組織を殲滅する目的で、アメリカ合衆国の警察機関の一つである連邦捜査局 (FBI) から数名の捜査官が密かに来日している。目暮警部たち警視庁捜査一課の主要メンバーにはFBI捜査官としての身分は明かしているが、黒の組織の存在を話せる現状ではないために日本での捜査権を与えられていないことから、表向きは休暇中の旅行としており、真の来日理由は伝えられていない。また、来日メンバーチームのエース格である赤井秀一については目暮たちも存在を認識するまでに至っておらず、変装している大学院生・沖矢昴の姿でしか面識が無い。
- ジェイムズ・ブラック (James Black)
- 声 - 家弓家正(第258話 - 第783話[注 144]、劇場版第18作)→土師孝也(劇場版第20作 - )
- FBI捜査官で、ジョディ・赤井・キャメルの上司。
- 捜査官たちのまとめ役。冷静沈着かつ頭脳明晰で局内外に知られている。
- ジョディ・スターリング (Jodie Starling)
- 声 - 一城みゆ希 / 冬馬由美(少女時代)
- FBI捜査官。
- 両親をベルモットに殺されたため証人保護プログラムのもとで育ち、父の遺志を継いでFBI捜査官になった。
- 一時期は「ジョディ・サンテミリオン (Jodie Saintemillion)」という偽名で帝丹高校に英語教師として赴任し、潜入捜査を行っていたため、本職を明かした後もコナンたちからは「ジョディ先生」と呼ばれている。
- アンドレ・キャメル (Andre Camel)
- 声 - 梁田清之
- FBI捜査官。
- 巨体で人相は悪いが、心優しい性格。捜査官としては詰めの甘さもあるが、卓越したドライブテクニックを持っている。
警視庁
東京都を管轄する警察組織警視庁 (MPD)。本編で起きる事件やエピソードでも主要な役割を担っている。黒の組織の捜査をしているのは公安部のみで[150]、極秘任務のため、他の警視庁関係者は組織の存在を知らない。また、同様に公安部以外で安室透と面識のある目暮警部ら捜査一課の関係者は、安室が本名・降谷零という警察庁の公安警察官であることも知るまでに至っていない。上記の目暮警部たちの他にも以下の警察官が主要な人物として登場する。
- 風見 裕也(かざみ ゆうや)
- 声 - 飛田展男
- 警視庁公安部の警部補[40]。30歳。安室こと降谷の部下で、彼を本名の「降谷さん」と呼ぶ、作品内では数少ない人物の1人[44]。
- 劇場版第20作『純黒の悪夢』に初登場[44]。その後、原作にも登場するようになる[150]。
- 名前の由来は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するカミーユ・ビダン[56][注 145]。
- 諸伏 景光(もろふし ひろみつ)
- 声 - 緑川光[注 146]
- 元は警視庁公安部所属の公安警察官で、故人。長野県警の警部諸伏高明の実弟だが、少年時代に両親が死去して東京の親戚に引き取られたために疎遠(メールのやり取りはしていた)になっており、高明は後になって弟の公安への配属を知り、潜入中の落命も察した[102]。顎ひげを生やしていた。
- かつて降谷零(安室透)と共に黒の組織へ潜入捜査を行い[注 147]、その際に組織ではスコッチというコードネームを与えられていた。降谷とは幼馴染かつ警察学校時代の同期であり、同期の仲間には松田陣平、萩原研二、伊達航がいる。
- ベースが得意であり、偶然出会った世良に弾き方を教えていた[53]。降谷のことは「降谷」や「
零 ()」と呼んでいた[50]。 - 組織内では狙撃手として、降谷や同時期にFBIから潜入していた赤井も含めた3人で共に行動していた[53][注 148]。後に正体が露見したことで赤井に追い詰められたが、最後は仲間の情報を知られないよう、赤井から奪った拳銃で胸ポケットに入った自身の携帯電話[注 149]ごと心臓を撃ち抜き、自殺した[50]。降谷はこの一件に関する誤解が原因で、赤井を殺したいほど憎んでいる[15][50][注 150]。なお、赤井は降谷に電話口で「彼のことは、今でも悪かったと思っている」と謝罪している[15]ほか、自らの回想シーンでも景光を逃がせずに自殺をみすみす許してしまい、降谷に恨まれる原因になったことについて景光に深い負い目を感じている描写がある[50]。
- 中森 銀三(なかもり ぎんぞう)[注 117]
- 声 - 石塚運昇(第76話 - 第888話、劇場版第3作 - 第19作)→石井康嗣(劇場版第23作 - )
- 警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の警部。41歳。
- 怪盗キッドを18年前(初代の頃)から追い続けている敏腕刑事だが、キッドからはいつも適当にあしらわれてしまうため、逮捕は果たせていない。キッドの作った難解な暗号をコナンより早く解き明かすこともあり、目立ちはしないが優秀な頭脳や意思を持っている。一方、長年キッドを追っているために性格ややり方は大体把握しており、キッドにある種の信頼感を抱いてもいる。
- キッドの逮捕に執念を燃やすあまり、予告状が届いた場所なら管轄外でも構わず踏み込むなど、行き過ぎた行動に出ることも少なくない。短気でプライドが高く、普段の人当たりはあまり良くない。また口も悪く、初対面の相手や一般市民に対しても横暴な言動を取ることが多いため、世良真純からは良い印象を持たれていない[64]。毛利小五郎とは犬猿の仲で、小五郎がキッドの捜査に関わることを忌避している。風貌が小五郎に似ている部分もあるが、チョビヒゲは鼻の下でつながっている。目暮警部とは同期で、「目暮のタヌキ」と呼ぶこともある。
- 元は作者の別作品『まじっく快斗』の登場人物で、本作へスター・システムとしての登場となった。
- 弓長(ゆみなが)
- 声 - 徳弘夏生
- 警視庁刑事部捜査一課火災犯捜査係の警部。フルネームと年齢は不明。
- 小五郎が火災犯係に所属していた当時の上司。無精ひげを生やし、タバコがトレードマークのハードボイルドな刑事。「一課の火事オヤジ」と呼ばれている。
厳 ()つい外見とは裏腹に頭が切れるうえ、子供にも落ち着いて接したり、ふざけた理由で放火した犯人を厳しく一喝したり[33]するという、情に厚い人格者である。小五郎とは、彼が火事を放火と決めつけては現場に踏み込み、遺留品を踏み荒らしてしまうため、何度も消防署から文句を言われた仲である[152]。 - 一度だけアニメオリジナルストーリーでやや短絡的な面も描かれたことがあり、その際には事件現場にて口を挟んでくるコナンを叱ってつまみ出そうとしていた(コナンの意見を全否定していたわけではない)[153]。また、ナレフカ[注 151]の名を聞いただけでアルコール度数96%のスピリタスに果物を漬け込んだものであることを把握するなど、果実酒に詳しい面も描かれている[153]。
- 名前の由来は中国・三国時代の人物である張飛、もしくはチャーリー・チャン(張)[要出典]。
- 松田 陣平(まつだ じんぺい)
- 声 - 神奈延年
- 元は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の刑事で、故人。
- 物語開始の3年前に強行犯三係へ配属された孤高の刑事で、風貌は高木刑事に似ている。携帯電話でメールを素早く打てるほど手先は器用。
- 強行犯三係への配属前は警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属していたが、物語開始の7年前に発生した爆弾事件で親友の萩原研二を亡くしたため、爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やしたほうがいいと判断した上層部によって強行犯三係へ回された[154]。
- その荒っぽい言動と、周囲の言うことに耳を貸さない態度から、佐藤をはじめ一課の刑事たちからは反感を買われていたが、そんな中でも1人で必死に爆弾魔を追い続けていた。転属から1週間後、ようやく爆弾魔が仕掛けた爆発物の場所を突き止めるものの、人々を守るために萩原の無念を晴らすことなく爆発に巻き込まれて死亡した。その後は主に佐藤の回想に登場し、結果的に彼女を苦しめることとなっていたが、高木と佐藤の仲の進展に伴い、彼女が苦しむことはなくなった。
- 劇場版第20作『純黒の悪夢』では、降谷零(安室透)の警察学校時代の友人だったことが明かされた。零が松田から学んだ爆弾解体の知識と技術が、終盤で重要な役割を担うことになる。
- 名前の由来は俳優の松田優作と、彼がテレビドラマ『太陽にほえろ!』で演じた柴田純の通称・ジーパンから。
- 萩原 研二(はぎわら けんじ)
- 声 - 三木眞一郎
- 元は警視庁警備部機動隊隊員で、故人。
- 松田陣平の親友であり、同じ爆発物処理班に所属していた[154]。物語開始の7年前に発生した爆弾事件で、松田とともに別々の場所に仕掛けられた爆弾の処理を担当していたが、解体が間に合わず爆発に巻き込まれて死亡した[注 152]。
- 原作では当初、目暮警部の説明に名前が登場するのみであり、容姿・台詞はアニメで新たに描かれることになった。後に原作でも警察学校時代の容姿が描かれている[102]。
- スピンオフ作品『ゼロの日常』第7話で降谷零(安室透)と警察学校の同期だったことが明かされる。
- 名前の由来はバンドPYGのメンバーで俳優でもある萩原健一と沢田研二から。
- 伊達 航(だて わたる)
- 声 - 藤原啓治
- 元は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の刑事で、故人。
- 老けた顔立ちだが、年齢は佐藤刑事の1つ上[注 153]。由美から「殺しても死なない」と評されるほどのタフガイで、巨漢の被疑者を瞬時に確保するなど身体能力も高かった。いつも爪楊枝をくわえていた。
- 高木刑事の教育係を務めており、彼とは非常に仲が良く名前の読みも同じであることから、自分たちのことを「ワタル・ブラザーズ」と触れ回っていた。高木とは対照的に肉食系であり、恋人で英会話講師の
ナタリー・来間 ()の自宅にも頻繁に泊まりに行っていた。 - 物語開始の1年前にとある詐欺師を逮捕した直後、高木の目の前で居眠り運転の車にはねられ、死亡する。死の直前には婚約指輪をナタリーに渡すよう高木に託したが、伊達の死を知ったナタリーもまもなく後追い自殺してしまったため、その思いは果たされなかった。高木が普段使っている黒い手帳は、伊達の遺品である[43]。
- 降谷零(安室透)とは警察学校時代の同期で、長らく音信不通ながらも互いに気にかける友人同士だった。当時の零については、「自分の成績はいつも2番」、「頭も体もアイツには一度も敵わなかった」と評しながらも、同時に零が自分の力を過信し、無茶をしがちであることを心配しており、高木にも「刑事といえど命は一つ、そいつの張り所を間違えるな」と忠告していた[43]。
- 松本 清長(まつもと きよなが)
- 声 - 加藤精三
- 警視庁刑事部捜査一課の元管理官[注 154]。階級は警視[155]→警視正[94]。54歳。
- 目暮警部ら捜査一課メンバーの上司。終始厳しい面持ちの顔に20年前の事件で負った傷があるため、ヤクザのようにも見えるが、内面は警察官の
鑑 ()そのもので、正義感がとても強い。小五郎に事件を解決されるたびに肩身の狭い思いをしているらしく、彼からは「警視殿」と呼ばれている。また、目暮の帽子の秘密を知っていた人物でもある[156]。その後、人事異動により刑事部管理官を退き、警視正へ昇格した[94]が、異動先の部署や役職は作中では明示されていない[注 155]。 - ビートルズ世代で、「Let It Be」の曲に関して因縁のある事件[注 156]によって顔に傷を負ったり[158]、ビートルズに関係した暗号で助けを求めたりしている[9]。
- 妻には先立たれており、残る家族は帝丹中学校の音楽教師にして新一・蘭・園子の恩師である娘の小百合(さゆり、声 - 岡本麻弥)のみで、彼女が襲われた事件では、松本警視にとって犯人とのとある悲しい過去が明らかになっている[155]。初登場時のラストにコナンのナレーションで、3年後に松本の娘・小百合が、この時に結婚するはずが誤解から犯行を企てた高杉俊彦(たかすぎ としひこ、声 - 水島裕充)と改めて結婚したことが語られ、松本も写った3年後の結婚式の写真が描かれている[155]。
- 名前の由来は松本清張[159]。米国版での名前はKiyonaga McLaughlin(キヨナガ・マクローリン)。
- 茶木 神太郎(ちゃき しんたろう)[注 117]
- 声 - 田中信夫
- 警視庁刑事部捜査二課の警視。49歳。
- 怪盗キッドを追っており、彼からの予告状が届いた鈴木家に警備のため、警視庁から派遣された。二課に配属された部下の中森には手を焼いている。
- 捜査一課の刑事だった頃から小五郎とは顔見知りだが、彼の見当はずれな推理を真に受けて信じ込むなど、コミカルな役回りが多い。
- 『名探偵コナン』で初登場したキャラクターであるが、後に『まじっく快斗』本編にも登場。
- 名前の由来はブラウン神父から[要出典]。
- 百瀬(ももせ)
- 声 - 塩屋浩三
- 警視庁刑事部捜査三課の警部。フルネームと年齢は不明。
- もじゃもじゃ頭に糸目、あごがしゃくれているのが特徴。温厚な性格で、子供であるコナンの意見も素直に取り入れる。情に厚い面もあり、犯人が自身の事情から起こした狂言強盗を「これを事件にしていたら署長に雷を落とされてしまう」と言って不問にしたことがある[160]。
- 名前の由来は桃の節句から[要出典]。
- 小田切 敏郎(おだぎり としろう)
- 声 - 中田浩二
- 警視庁刑事部部長。階級は警視長[161][162][注 157]。56歳。左利き。小五郎の刑事時代の上司で、当時は捜査一課課長[注 158]であった。
- 劇場版オリジナルキャラクターで、原作とテレビシリーズには未登場。初登場となった劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』では息子の敏也(としや、声 - 江川央生)に事件への関与疑惑が懸けられるなど、容疑者の1人となる[161]。その後の劇場版シリーズにも登場している[8][162]。「真実を明らかにするのが警察官」という信念の持ち主で、犯罪者であれば息子でも容赦しない。
- 名前の由来は、武将の織田信長[要出典]。キャラクター原案は青山剛昌が担当した[163]。
- トメさん
- 声 - 中嶋聡彦[注 159]
- 警視庁刑事部鑑識課の鑑識官[注 160]
- 眼鏡をかけた中年の男性で、「(鑑識課の)トメさん」と愛称で呼ばれているが、本名(フルネーム)や年齢は不明。事件現場でよく会うコナンを厄介者扱いにせず、優しく接する。好きなものは江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズで、事件現場での台詞からもコナンを小林少年と重ねて見ていることが示唆されている。
- アニメオリジナルキャラクターで、一時期は原作に存在するエピソードでもモブの鑑識官の該当シーンはアニメで全てトメさんが担当していた。原作には未登場だが[注 161]作者公認で、のちに小説版にも登場するようになった。アニメ第654話「毒と幻のデザイン (Poison)」[67]以降は登場していないが、「コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」(第804-805話・アニメオリジナル)では、白鳥警部の発言から事件現場に来ていたことが示唆されている。
- 高木 長介(たかぎ ちょうすけ)
- 声 - 石森達幸
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事。目暮警部のふたつ上の先輩だが階級や年齢は不明。愛称「長さん」。鳥取県出身。
- 普段はのらりくらりとして掴みどころの無い飄々とした態度だが、内心では秘めたる熱い思いを抱いていて、いくつもの難事件を解決してきた腕利きの刑事。松本警視正からも管理官時代に「見かけによらず切れ者」と高い評価を受けている[118]。
- 小林(こばやし)
- 声 - 布目貞雄・細井治(第177話のみ代役)・横尾博之(第181話のみ代役)・西村朋紘(第321話のみ代役)
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事。フルネームと階級と年齢は不明。
- 小柄な体型で、無精ひげを生やしている。初登場は劇場版第3作『世紀末の魔術師』で、被害報告をしていた。「本庁の刑事恋物語」シリーズなどで起きた事件の捜査時にも登場しているほか、アニメ第181話「赤い殺意の夜想曲(後編)」では、コナンに頼まれたトリックの演技などをしている。
- アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。
- 名前の由来と容姿のモデルは、東京ムービーのスタッフから[167]。
- 横山(よこやま)
- 声 - 井上隆之
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事。フルネームと階級と年齢は不明。
- 原作には未登場。初登場は劇場版第3作『世紀末の魔術師』で、小林刑事と共に被害報告をしていた。「本庁の刑事恋物語」シリーズなどで起きた事件の捜査時にも登場している。
- アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。
- 名前の由来は、東京ムービーのスタッフから[167]。
- 佐藤 正義(さとう まさよし)
- 声 - 大川透
- 元は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警視正(殉職で2階級特進、生前は警部)[注 162]で、故人。佐藤刑事の父。
- 高校時代は野球部の主将を務めていた。物語開始の18年前、殺人犯を追跡中にトラックにはねられて死亡した。32歳没。その際に遺した謎の言葉から、この事件は「愁思郎」事件としてマスコミに報道され、迷宮入り寸前の様子は世間でも有名になっていた[122]。
- 森村(もりむら)
- 声 - 小西克幸
- 元は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警視(殉職で2階級特進、生前は警部捕)で、故人。フルネームは不明。
- 若い頃の目暮警部に「刑事のイロハ」を伝授した人物で、松本警視正と同期。物語開始の20年前に怪しい男を職質した際に、その男の車に跳ねられて死亡した。男は口笛でビートルズの「Let It Be」を吹いており、松本の顔に傷をつけた人物と同一犯だった[158]。
府県警
上記の警察庁の公安警察、警視庁、長野県警のメンバー以外で、作中における主要な役割を担って登場する各府県警の警察官は以下の通り。警視庁や長野県警同様に公安部以外は黒の組織の存在を知らず、本編で組織の捜査に関わっている府県警の公安警察官も登場していない。
- 服部 平蔵(はっとり へいぞう)
- 声 - 小山武宏(第77話 - 第712話、劇場版第10作 - 第17作)→山路和弘(第966話 - 、劇場版第21作 - )
- 大阪府警本部長。階級は警視監[注 163]。
- 服部平次の父。静華の夫。父親(平次の父方の祖父)も警察官であり、寅倉家執事の古賀 陸重(こが りくしげ、声 - 城山堅)が同期であった旨を語っている[168]。国家公務員I種(以前は甲種)をパスしたキャリア組。大阪府寝屋川市在住。
- 剣道の腕は一流で、平蔵の旧友で元警視庁捜査一課警視の鮫崎 島治(さめざき とうじ、声 - 柴田秀勝)は、「剣道の試合ではとても歯が立たなかった」と評している[169]。慎重で寡黙、かつ冷静沈着な性格で、幼なじみの遠山銀司郎とは違い、冗談がまったく通じない。ハードボイルド風の
強面 ()である反面、妻の静華には頭が上がらない。 - 推理力・観察力は息子をしのぎ、コナン(新一)と同様に平次も父にはまだ勝てない[注 164]。
- 普段は細目だが、激高して感情的になると片目を見開き[133]、重要な要件を告げる場合にも開く[170]。
- 本部長室には老子の言葉である「天網恢恢疎にして漏らさず」の元の漢文「天網恢恢疎而不失」の額が飾ってある[171]。
- 名前の由来は時代小説『鬼平犯科帳』の主人公である長谷川平蔵から[159]。
- 米国版での名前はMartin Hartwell(マーティン・ハートウェル)。
- 遠山 銀司郎(とおやま ぎんしろう)[8]
- 声 - 佐古正人(第118話)→小川真司(第263話、劇場版第10作 - 第17作)→てらそままさき(第966話 - 、劇場版第21作 - )
- 大阪府警刑事部長。階級は警視長。
- 遠山和葉の父。服部平蔵とは幼なじみかつ親友という間柄で、平蔵からは右腕として信頼を寄せられている。
- 無口でクールなイメージのある平蔵とは対照的に冗談好きで、大滝警部からは「遠山のおやっさん」と呼ばれ、慕われている。自分の部下が連続殺人事件の主犯であっても「今はまだ、私の部下です。手を出さんといてもらえますか」と庇うなど、義理堅い一面を持つ人情家でもある[172]。平次の母の静華と同じく、娘の和葉には甘い様子。
- 名前の由来はテレビ時代劇『遠山の金さん』の主人公である遠山金四郎から。
- 大滝 悟郎(おおたき ごろう)
- 声 - 若本規夫 / 小野坂昌也(高校時代)
- 大阪府警刑事部捜査一課強行犯捜査係の警部。
- 親しい間柄である服部平次を「平ちゃん」と呼び、彼からは「大滝ハン」と呼ばれる。上司の服部平蔵や遠山銀司郎のことを慕っている。
- 坊主頭で右の眉毛の所に古傷があり、強面だが、懐は広く気さくな人物。頼まれると断れない性格らしく、よく平次やコナンに情報を流している。平蔵からも、大滝の知人から事件解決に平次を送るように頼まれることがある。高校時代は野球部に所属していたこともあり、好きな物は野球とたこ焼き。出身校は長谷川商業高校で、野球部に所属して地区予選ベスト8まで勝ち進んだ[173]。
- 名前の由来は、時代小説『鬼平犯科帳』の登場人物である大滝の五郎蔵から。
- 綾小路 文麿(あやのこうじ ふみまろ)
- 声 - 置鮎龍太郎
- 京都府警刑事部捜査一課の警部。28歳。
- 公家出身で、それを匂わせる顔立ちに上品な京都弁を使うことから、あだ名は「おじゃる警部」。白鳥警部とは同期(キャリア組)のライバル関係にあるが、彼には嫌がられている。
- 劇場版オリジナルキャラクターとして登場し、容疑者の1人として初登場した劇場版第7作『迷宮の十字路』[174]など劇場版シリーズへの登場を経て[9][11][38]白鳥警部同様に原作本編にも登場するようになった[1]。また、テレビアニメには劇場版第17作『絶海の探偵』のプレストーリーとして放送された694話「消えた老舗の和菓子」で初登場している。
- 「一番の親友」としてシマリスを飼っており[注 165]、たまに散歩と称しては肩に乗せて連れ歩いているが、『迷宮の十字路』で自分が小五郎に犯人と疑われた際には、シマリスまで彼のいい加減な推理披露に付き合わされる羽目になった[174]。そのため、当初は小五郎のことを不快に思っていたが、後に再会した時には自分から声をかけ、小五郎(コナン)の推理を素直に賞賛して協力しているなど、険悪な関係ではない。また、劇場版第21作『から紅の恋歌』では事件現場へ駆けつけたコナンと平次による現場検証を快諾するなど、彼らには全幅の信頼を寄せるようになっている[11]。
頭脳明晰 ()で行動力もあるが、捜査中までシマリスを連れているので、普段常識にとらわれない世良真純も「殺人現場にペット持ち込む刑事ってどーなんだ?」と、初対面時に唖然としていた[1]。 - 横溝 参悟(よこみぞ さんご)[注 166]
- 声 - 大塚明夫
- 静岡県警刑事部捜査一課の警部。
- 登場してからしばらくの間、コナンたちからは「横溝刑事」と呼ばれることが多かった[注 167]。
- 初登場時[175]は埼玉県警察に所属していたが、後に異動[176]して静岡県警察所属となった[注 168]。小五郎を純粋に尊敬しており、毎回彼の名推理に期待を寄せている。キャリア組で推理力にも優れ、性格も温厚だが、やや早とちりな傾向があるほか[注 169]、「眠りの小五郎」を信奉しすぎるため、普段の小五郎の的外れな推理も真に受けてしまうことがある。コナンの意見にも素直に耳を傾ける刑事の1人で、推理ショーでもコナンの推理を理解して補佐に回ることが多い。
- 幽霊や妖怪の類が苦手なところがあり、それらが関わる事件になると途端に頼りなくなってしまい、トリックの可能性を想定せずに真に受けることもあって、妖怪に怯える様子しか見たことがない平次に「群馬県警のヘッポコ(山村)と変わらない」と呆れられている[130][注 170]。また、事件の際に最初から顔なじみのコナンや蘭を相手に面と向かって会話していたにもかかわらず、事件解決時の段階まで当人たちと気づかないこともあるなど[130]、登場初期に見せていた有能な部分より、次第に少々間の抜けた面が目立つようになっていく。
- 髪型が名前どおりサンゴの形をしているが[注 171]、まったく泳げないカナヅチ[180]であり、少年探偵団から指摘されたことがある[181][注 172]。口調は丁寧だが、やたらと抑揚を付けて大声で話す。また、取り調べなどで人に話しかける際、鼻先まで顔を近付ける癖がある。悪筆であり、小五郎から警察手帳に書いてあるメモの文字が汚いことを指摘されていた。腕力は強く、コナンたち少年探偵団4人(合計約 93 kg)を持ち上げたことがある。
- 双子の弟・重悟が神奈川県警に勤務している。
- 道府県警の刑事の中では最古参[注 173]キャラクターであり、アニメオリジナルでの出演回数も最多。
- 名前の由来は、横溝は推理作家の横溝正史から[159]。
- 横溝 重悟(よこみぞ じゅうご)
- 声 - 大塚明夫
- 神奈川県警刑事部捜査一課の警部。静岡県警の警部である横溝参悟の双子の弟で、階級も兄と同じ
- 髪型は坊主だが、参悟とは顔や声がうり二つ[注 174]。しかし性格は正反対で、温厚な参悟とは対照的に目付きは鋭く口調も性格も荒っぽい。ただし、兄との仲は良好[179][9]。感情面ではやや直情的な部分が目立ち、取り調べに関しても(現実では違法に近いとされるほど)非常に荒々しい。しかし、体調を崩して倒れた蘭を病院に運んだり[182]、子供を爆発から身をていして守ったり[183]、身勝手な動機で犯した殺人の罪を他人になすり付けようとした犯人に肘打ちで制裁を加えたり[69]と、根は弱い者を守り悪を憎む正義漢であり、地元のチンピラなどからは「横溝のダンナ」と呼ばれ、敬われている。
- 探偵嫌いで、兄とは逆に小五郎のことは
胡散 ()臭く思っており、「眠りの小五郎」を「煙の小五郎」と呼び間違えている。子供にも厳しく、少年探偵団のこともうるさい子供の集まり程度にしか見ていなかったが、何度かの事件を経て多少は見直すようになり、コナンに対しても無愛想ながら頭の良さは信頼している[注 175]。また、話が進むごとに探偵を軽視する傾向は薄まっている。 - 探偵団や園子との初対面は原作[185]とアニメ[186]で異なるため、前者のエピソードは原作とアニメでキャラクターの台詞に一部差異がある[185]。劇場版での登場は参悟よりも先である。
- 倹約家を自称しており、部下と飲みに行く時などはいつも割り勘らしい[179]。なお、幼少時代は参悟と同様に水が苦手だったが、親友である井田 巌(いだ いわお、声 - 菅原淳一)の父に泳ぎを教えてもらったため、現在は克服済み[180]。ブラックコーヒーを好んでいる。
- 名前の由来は、参悟の名前を数字に変えての掛け算の答え(3×5=15)から。その
駄洒落 ()のようなネーミングを高木刑事に笑われたこともある[9]。 - 山村 ミサオ(やまむら ミサオ)
- 声 - 古川登志夫[注 176]
- 群馬県警刑事部捜査一課の警部[注 177]。
- 「〜しちゃったりしちゃう」、「〜しちゃってくれる」というような口調が口癖。明るい性格だが、重度のドジであることに加え、洞察力や推理力は「どうして刑事になれたのか?」とコナンや平次に疑問を持たれるほど低く[注 178]、「ヘッポコ刑事」と呼ばれている。当初は刑事になって間もないため、死体が少しでも視界に入れば奇声を上げながら腰を抜かす程臆病だったが、途中からは現場に慣れた代わりに知ったかぶりな態度や口調が増え、時折他者を小馬鹿にして見下す発言も見られるようになるなど、不慣れで臆病な面が幸いして当初には多少見られた捜査時に必要な慎重さも薄れて行き、余計に
質 ()が悪くなる。捜査の基本はわきまえているが、品性を疑われる言動や軽率な行動が目立つほか、幽霊や妖怪の類いには青ざめてあわてる描写が散見される。長所としての明るさがあるため、あまり怒ることは無いのだが、光彦や元太から馬鹿にされた際は「あんまりうるさくすると現場からつまみ出す」とムキになって怒鳴りつけたほか、勝手に現場をうろつくコナンに対しても注意と拳骨を浴びせ、「小五郎のオッチャンと変わんねぇな」と評されるなど時折感情的になる一面も見せるようになっている[100][注 179]。見当違いな推理だけでなく、周囲の足を引っ張り事態を余計に悪化させてしまう行動も目立つ。具体例として、不用意に警察手帳を放り投げた結果、動揺した被疑者によって無関係な人間[注 180]が巻き添えにされてしまっただけでなく、被疑者の恋人にナイフで襲いかかられた上原をかばって目暮が刺されてしまったことがある[9]。また、担当した密室変死事件を詳しく捜査せずに自殺と決め付けた結果、殺人と確信して犯人を憎む被害者遺族が真相究明のため容疑者と小五郎たちを人質に毛利探偵事務所に立てこもる事件を起こしたこともある[71]。上記の幽霊や妖怪の類いの話には関係者に「あなたはお化けですか」という意味の職質を行うなど、日頃軽率な言動が多めな小五郎からも「アホかこいつ」などと呆れられている[注 181]。隣県である長野県警の大和や上原を頼りにしている蘭や和葉からも、山村が現れると迷惑がられている。 - コナン(新一)の母である女優・藤峰有希子の大ファンで、彼女が主演の刑事ドラマを見て刑事になった[27]。鳥取県在住の祖母・ミサエの話を頻繁に口に出す。
- コナンが推理ショーを行う際に適当な人物がいない場合、または無茶な理由で彼が事件の解明を妨害しようとした場合、仕方ないと判断したコナンに眠らされる役割となる。そのため、警察関係者で探偵役をさせられた唯一の存在となっている[注 182]。小五郎のことを慕っており、「名コンビ」を自称している。小五郎と組んで解決した事件の犯人検挙率が100パーセントであることを誇っているが、コナンには「それ以外はダメってことね」とも突っ込まれている[192]。自称のあだ名は「山さん」[注 183]。また、「妖怪ハンター」を自称する[193]。
- 名前の由来は、推理作家の山村美紗から[159]。
- 車折(くるまざき)
- 声 - 沢木郁也
- 京都府警刑事部捜査一課の刑事で、綾小路警部の部下。フルネームと階級と年齢は不明。
- 劇場版用のオリジナルキャラクターで、テレビアニメ694話「消えた老舗の和菓子」に初登場し、それをプレストーリーとする劇場版第17作『絶海の探偵』にも登場している。綾小路警部と違い原作本編には未登場。
法曹界
本作では、コナンが住んでいる毛利家の蘭の母にして小五郎と別居中である妻の妃英理が敏腕弁護士として登場し、他にも法律を扱う専門職として法曹界関係者が重要な役割で登場する。職業柄本作で起きた事件で警察関係者と連携を取ることも少なくない。ただし、黒の組織の存在は知らない[注 184]。
- 栗山 緑(くりやま みどり)
- 声 - 百々麻子
- 妃法律事務所で妃英理の秘書兼事務員を務める女性弁護士。
- 劇場版第2作『14番目の標的』にオリジナルキャラクターとして初登場し、この時は「秘書」と紹介されただけで名前は不明だったが、劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』で再登場した際に名前も判明し、その後は原作やアニメオリジナル編にも登場するようになった。名前を呼ばれる際には「栗山さん」と呼ばれている。
- 秘書としての業務に励む一方、普段はクールな英理が小五郎から連絡があるたびに感情的になる姿を観察しては、「また旦那からか」とひそかに楽しんでいる。英理からは洋服やアクセサリーのセンスを褒められている。また、事務所を訪れた蘭やコナンに優しく接してジュースを出すなど、面倒見の良さもある。
- 九条 玲子(くじょう れいこ)
- 声 - 松本梨香
- 東京地方検察庁きってのエリート女性検察官。33歳。
- 「法曹界のクイーン」と呼ばれる妃英理に対し、「検察のマドンナ」と呼ばれている[194]。過去には検察庁特捜部に勤めていた。優れた頭脳と抜群の法廷戦術を駆使して勝利を重ね続けるため、弁護士の中には玲子との対決を
敢 ()えて避ける者も出ている。また、公判での連勝記録を更新し続ける英理にとっては理解者ともライバルとも呼べる存在であり、ときには隠し玉さえ用意する[195][196]その強烈なライバル意識から英理が窮地に追い込まれるなど、2人の間には激戦が繰り広げられている。調査や公判の際には常に毅然とした態度で振る舞うが、アニメ「法廷の対決」シリーズ3作目では被告人に偽装殺人の目撃者として利用されたこともあり、それを知らないまま辞職しようと思い詰めた際に英理の前で弱々しい表情を見せたこともある[197]。 - アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。「法廷の対決」シリーズ3作目では、それまでセミロングだった髪型がロングヘアになり顔立ちがかなり若返って口紅も付けていないなど、容姿が大きく変更されていた[197]が、4作目では2作目までと同様の容姿へ戻された[198]。
- 白鳥 沙羅(しらとり さら)
- 声 - 大原さやか
- 白鳥警部の妹で、夫は画家の晴月光太郎。
- 妃英理とは知り合いで、「弁護士の卵」と言われている。
- 劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』にオリジナルキャラクターとして登場するが、原作やテレビアニメシリーズには未登場。
鈴木財閥
園子の実家で、日本国内でもトップクラスの財力を誇る。烏丸グループには劣るが、政財界にも強い影響力がある。
- 鈴木 次郎吉(すずき じろきち)
- 声 - 永井一郎(第356話 - 第725話、劇場版第14作)→富田耕生(第746話 - 、劇場版第19作 - )
- 鈴木財閥の相談役。鈴木史郎の従兄弟。72歳。原作では笑い方が独特で「アッアッアッ」と描かれている。
- 現在はほぼ隠居の身で、会社は史郎に任せて自身は
道楽三昧 ()をしている。ゴルフのヨーロッパオープン、ヨットのUSAカップ、世界ハンバーガー早食い選手権やサバンナラリーなどに出場してはそのすべてで優勝しており、それ以外にも最年長エベレスト登頂記録やフリーダイビング新記録保持者、人力飛行機世界一周などを行っている。また、コナンには劣るもののそれなりに発想力もあり、阿笠博士のクイズをいとも簡単に解いたり[8]、自身の所有する博物館の展示会の主催者が何かを企んでいることを察知したりしたこともある。視力が弱く、コンタクトレンズを使用している。 - いつも連れている愛犬・ルパン(声 - 高木渉)は人懐っこく、次郎吉の愛車・ハーレーダビッドソンのサイドカーに乗ることもある[199]ほか、三水吉右衛門の金庫「
鉄狸 ()」へ閉じ込められた窮地を怪盗キッドによって救われたことがある[200]。 - 「人力飛行機世界一周を成し遂げたのと同時期にキッドの事件が発生し、それを報じた記事に新聞の1・2面を取られ、自分の記事が3面の隅に追いやられた」という理由から、キッドにはただならぬ敵対心を抱いている[199]。そのため、キッド捕縛を自身の伝記のラストに飾るべく幾度も勝負を挑み続けているが、彼にはいつも逃げられてしまっている。しかし、所有する宝石はいつもコナンに守られており、痛み分けで終わっている。仕掛ける
罠 ()については奇想天外なものが多く、コナンはキッドの変装よりも先に、その罠 ()を看破してから彼の行方を追っていくようにしている。いつも宝石を取り戻してもらう関係のコナンに対しては、手柄を横取りされてしまうこともある[201]が、その実力は認めているようである。 - 劇場版第14作『天空の難破船』では、テロ組織「赤いシャムネコ」壊滅に協力したことがきっかけで、キッドとの対決のために用意した飛行船をハイジャックされる被害に遭った[8]。
- 名前の由来は、江戸時代後期に活動していた大泥棒・鼠小僧次郎吉から。
- 鈴木 史郎(すずき しろう)
- 声 - 松岡文雄
- 鈴木園子・綾子の父。鈴木財閥会長。51歳。綾子からは「お父さん」、園子からは「パパ」と呼ばれる。
- 小太りで人が良さそうだが、怪盗キッドの予告状が届いた際には激昂して破り捨ててしまった[20]。
- 趣味で日本画を描いているらしい(園子談)[202]。格闘技観戦も好きで、当初から園子と京極の交際には賛成していた[107]。
- 名前の由来はアナウンサーの鈴木史朗(園子の名前の由来となった作者の後輩の父)。
- 鈴木 朋子(すずき ともこ)
- 声 - 一柳みる
- 鈴木園子・綾子の母。史郎の妻。43歳。園子からは「ママ」と呼ばれる。
- 年齢をあまり感じさせない若々しい美女。左目の下のホクロが特徴。
- 「鈴木財閥会長の妻」の気位は非常に高く、やや保守的。一方、園子の友人である蘭や新一には気前良く接する。怪盗キッドを挑発するような余興を企画し、挑戦的な発言をする大胆不敵さも持っている。
- 綾子が他家財閥に嫁ぐため、優秀な男性を園子の夫として婿入りさせて鈴木財閥を継がせようと考えており、当初は京極との交際に断固反対の立場をとっていたが、キッドから宝石を守り通した京極の真剣さによって考えを改めた。しかしその際には「いじめ甲斐がある」とも発言していた[107]。
- 鈴木 綾子(すずき あやこ)
- 声 - 元井須美子(第34話 - 第35話)→鈴鹿千春(第72話 - )
- 鈴木園子の姉。大学院生。24歳。園子からは「姉貴」と呼ばれる。
- 妹の園子とは違い落ち着いた性格。大学時代は映研に所属してメイク・衣装を担当していた[203]。現在は富沢財閥会長の三男で画家の富沢 雄三(とみざわ ゆうぞう、声 - 松本保典)と婚約している[204]。
帝丹高校
本編では帝丹と名の付く学校は小・中・高・大とあり、高校には現在の本編の主要人物としては、新一・蘭・園子・世良が在籍している。また、小五郎・有希子・英理の出身高校でもある。他にも以下の人々が本編の主要な人物として登場している。
- 中道(なかみち)
- 声 - 山崎たくみ(第361話)→坪井智浩(第496話)→福島潤(OVA第9作)→松本健太(第927話 - )
- 帝丹高校2年B組の生徒で、新一や蘭の同級生。フルネームは不明。
- サッカー部に所属している。つい調子に乗ってはオーバーヘッドキックを放とうとして頭を打つことも多いため、それが原因でコナンがFBIと作戦を展開した際には杯戸中央病院に入院しており、その時は水無怜奈の行方を追って病院に潜入した本堂瑛祐を自分の病室に
匿 ()っていた[205](初登場時のみアシスタントによって描かれていたが[206]、このエピソード以降は作者によって描かれるようになった)。 - 修学旅行では新一・蘭・園子・真純と同じ班のメンバーであり、天狗の面を着けて騒ぎを起こした連中を新一たちと一緒に取り押さえたり、現場にも立ち会ったりするなど事件にも関わっていた[1]。また、この時は直接会話を交わす描写はなかったが、平次[注 185]・大岡紅葉・伊織無我・綾小路警部・沖田総司とも出会っている[注 186]。
- 担任
- 声 - 辻親八(第304話)→菅原淳一(第343話 - )
- 帝丹高校2年B組担任。本名は不明[注 187]。眼鏡をかけた小太りの男性で、右眉の根元にイボがある。
- 全国模試の試験監督中、私語をする蘭と園子を叱るが、自身もラジオを聴いていた。ただし、疲れた様子のジョディを気遣って相談を求めるなど、人当たりは良い。また、修学旅行の引率時には「訳あって事件に関わった事を伏せておきたい」という新一からの
言伝 ()を聞いて、生徒たちにSNSなどに投稿しないようにと指示して口止めをする配慮も見せていた[1]。 - 初登場時(単行本36巻File.11)はアシスタントによって描かれていたが[154]、再登場(単行本42巻File.2)以降は、元のデザイン通りに作者によって描かれるようになった[207]。
- 塚本 数美(つかもと かずみ)
- 声 - 桑島法子(第361話 - 第362話)→倉田雅世(第592話 - )
- 帝丹高校3年の女子高生。18歳。空手部の前主将。クールな目つきとショートヘアが特徴。蘭のことは「毛利」と呼んでいる。得意技は胴廻し回転蹴り。
- 来年には受験を控えているため、学校の図書館に通っている。
- 名前の由来は新極真会の塚本徳臣と数見道場館長の数見肇から[注 188]。
- 新出 智明(あらいで ともあき)
- 声 - 堀秀行
- 帝丹高校卒業生の校医。新出医院の医師。25歳。
- 高校時代はバスケットボール部に所属。実母・千晶(ちあき)は4年前に事故死しており、父・義輝(よしてる、声 - 小島敏彦)を義母・陽子(ようこ、声 - 弘中くみ子)に殺害されたため[注 189]、祖母・ミツ(声 - 真山亜子)と家政婦の保本 ひかる(やすもと ひかる、声 - 平松晶子)と暮らしていた。
- 律義かつ
面倒見 ()の良い性格で、生徒たちからの信頼も厚い。一方、父の殺害事件では自分の家族に疑惑の目を向ける目暮や小五郎に対し、「疑うことに憑かれて、人に対する気遣いを忘れた悪魔」と反発するなど、芯の強さも併せ持っている。また、お人好しな一面が見られ、自分に変装していた間の犯罪者らしからぬベルモットの行動から、彼女を悪人と思えないでいる[注 190]。事件現場に出くわした際に検死を担当することもあるが、本人は「医者の使命は遺体の検死ではなく、被害者を救命して殺人者を出さないこと」と考えているため、その際は複雑な表情を見せている。 - ベルモットには新出を殺害したうえでの変装を画策されていたため、FBIは彼を守るべく事故死を偽装し、証人保護プログラムの管理下に置いていた。学園祭の直後からベルモットに変装されていたが[注 191]、彼女が正体を現して姿を消したため帝丹高校の校医に戻った[注 192]。
- 会沢 栄介(あいざわ えいすけ)
- 声 - 関智一(第361話)→菅沼久義(OVA第9作)→外崎友亮(第927話 - )
- 帝丹高校2年B組の生徒で、新一や蘭の同級生。サッカー部に所属している。
- コナンがFBIと作戦を展開した時には直接登場しないものの、入院していた中道を見舞いに杯戸中央病院を訪れていたことが語られており[205]、このときの会話に漢字表記は違うが同じ「えいすけ」という名前で出てきたことから、コナンは瑛祐が杯戸中央病院に潜伏していることを見抜いた。
- 修学旅行では新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーだったが、中道と仲が良いため、新一と中道の部屋で同級生たちとトランプをして遊んでおり、そのまま自分たちの部屋に戻らず寝てしまう。中道のように新一たちと共に天狗絡みの事件に直接関わることはなかったが、新一と蘭の関係進展には強い関心を抱いていた[1]。
- 原作では、一貫してアシスタントによって描かれている。
- 田代(たしろ)
- 声 - ゆかな(第361話)→川上彩(第928話 - )
- 帝丹高校2年B組の女子高生で、新一や蘭の同級生。眼鏡をかけている。フルネームは不明。
- 新一のことは「推理バカ」と認識しており、蘭に連れられてきたコナンを見て彼の頭を撫でながら「推理バカになっちゃダメよ」とジト目で冗談交じりに言って、コナンから心中で「ほっとけ」と呟かれている[206][注 193]。コナンについては蘭や園子からある程度聞かされていることが会話の中で示唆されている[206]。
- その後の原作では未登場だが、アニメでは修学旅行編で姿が描かれており、新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーとして登場した[1]。新一と蘭の関係もにこやかに見ており、新一が途中で旅行から抜けたことを知って事件解決についての詳細を真純から聞こうとしていた[1][注 194]。
- 日高(ひだか)
- 声 - 愛河里花子(第361話)→田澤茉純(第928話 - )
- 帝丹高校2年B組の女子高生で、新一や蘭の同級生。フルネームは不明。
- 田代同様に新一のことを「推理バカ」と認識しており、蘭に連れられてきたコナンに「ホント、工藤君を小さくしたような生意気な顔をしているわね」と、冗談交じりに笑いながら言ってコナンを苦笑させている[206][注 193]。コナンについては蘭や園子からある程度聞かされていることが、会話の中で示唆されている[206]。
- その後の原作では未登場だが、アニメでは修学旅行編で姿が描かれており、新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーとして登場した[1]。新一と蘭の関係もにこやかに見ており、新一に事件解決についての詳細を聞こうと思っていたが、用事により途中で旅行から抜けたと知ってがっかりしていた[1][注 194]。
- 山岸(やまぎし)
- 声 - なし
- 帝丹高校体育教師。フルネームは不明。角刈りと
無精髭 ()が特徴の男性で、ジャージを着用している。 - 新一から「ゴリラ」というあだ名がつけられている。蘭のセリフによると、結婚しているとのこと[209]。
- OVA「10年後の異邦人」にも登場している。
帝丹小学校
創立以来40年近く経過している[注 195]。現在は、本編の主要人物としては、コナン・灰原・歩美・光彦・元太が在籍している。また、帝丹高校に通っている新一・蘭・園子は小・中の卒業生である。他にも以下の人々が本編の主要な人物として登場している。
- 東尾 マリア(ひがしお マリア)
- 声 - 白鳥由里
- 帝丹小学校1年B組で、コナンや灰原よりも後から転校。ツインテールと丸眼鏡が特徴。転校した直後は環境の変化に戸惑い、友達を作ることができずにいたが、小林先生の催した学級活動をきっかけにクラスに溶け込めた[210]。
- 関西弁で話すのが恥ずかしく、クラス内でほとんど話せずにいたが、灰原の助言を機に活動的になった。一人称は「ウチ」。後々に再登場した際には、登校してこなかったうえに連絡も無かったことから、少年探偵団が自宅の様子を見に訪れるほどの騒動に発展したものの、実際はある部屋で亡くなった祖父母の遺品を見ていた際にある事情で閉じ込められ、出られなくなったまま部屋で眠ってしまっただけであり、最終的には閉じられたドアを開けることに成功した灰原たちに発見されて救助された[23]。
- 植松 竜司郎(うえまつ りゅうじろう)
- 声 - 清川元夢
- 帝丹小学校の校長。59歳。
- 原作ではまだ2回しか登場[139][99]していないが、アニメオリジナルエピソード[198]や特別編にも姿を見せている。
- 坂本 琢馬(さかもと たくま)[注 196]
- 声 - 愛河里花子
- 帝丹小学校1年B組。
- 入学直後に重傷を負って10月まで学校を休んでいたため、クラスでは浮いた存在となっており、歩美や光彦にも下の名前は覚えてもらっていなかった[210]。
- 自分からクラスメイトに話しかけることができずにいたが、マリアと同じく学級活動を機にクラスに溶け込めた。
- 平山 文吾(ひらやま ぶんご)
- 声 - 森田順平
- 帝丹小学校4年A組担任。交通事故に遭った前任教師に代わって着任した[90]。
- どこか頼りなさそうな風貌をしている。普段はコンタクトレンズを着用しているが、コナンたちと出会った時は、階段から転落した際にコンタクトレンズを紛失し、度が合わない眼鏡をかけていた[注 197]。特別編にも一度だけ登場している。
サッカー選手
主役のコナンがサッカー好きで得意なスポーツであるため、本作にも以下の主要なサッカー選手が登場する。
- 比護 隆佑(ひご りゅうすけ)
- 声 - 櫻井孝宏
- プロサッカーチーム・ビッグ大阪の選手。港南高校出身[注 137]。ポジションはFW、背番号は9。
- 高校時代は主将として高校サッカー選手権で準優勝へ導く。異母兄・
遠藤 陸央 ()のことは世間に隠しており、知られていない。遠藤は比護がノワール東京に入った2年後に戦力外通告され、ビッグ大阪にトレーナーとして拾ってもらった。ノワール東京が遠藤をチームに入れた理由が比護を釣るためのエサだと知り、遠藤を拾ってくれたビッグ大阪に移籍した。移籍直後はブーイングを受けていたが、それは調子の出ない比護への叱咤激励 ()で、今はビッグ大阪のポイントゲッターとして活躍している。灰原によれば、無回転シュートが得意らしい。 - 携帯電話を頻繁に置き忘れるなど、天然ボケな傾向がある[146]。
- 遠藤と試合を見学中に中学時代の新一をスカウトしたことがある。また、沖野ヨーコは高校の後輩で[145]、同校出身の有名人同士として交流があり、熱愛疑惑が報じられたこともある[146]。ヨーコの新曲「ダンディライオン」がお気に入り[145]。
- 灰原は「兄弟のことを理由に、黒のチーム[注 198]を出て行った裏切り者」という点で境遇が似ている比護のファンとなった。
- 名前の由来は、サッカー選手のルイス・フィーゴから。
- 赤木 英雄(あかぎ ひでお)
- 声 - 辻谷耕史
- プロサッカーチーム・東京スピリッツの選手。19歳。ポジションはFW、背番号は11。愛称はヒデ[注 199]。
- 米花高校出身で、ライバルで親友の上村直樹(ナオキ)と共にサッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれた。2年前に両親を亡くし、現在は小学3年生の弟・守(まもる、声 - まるたまり)と2人で米花町の高層マンションに住んでいる。試合で家を空ける際には、友人で米花高校に通う女子高生の量子(りょうこ、声 - 平松晶子)[注 200]に守の世話を頼んでいる[212]。
- 高校時代から天才と評され、ナオキとともに東京スピリッツに入団した。ワールドカップの日本代表入りは確実と言われていたが、ケガのために代表入りはならなかった。しかし、天皇杯決勝では開始4分に先制ゴールを挙げるなど、活躍を見せた。その後は海外チームへの移籍話もあったが、断っている。
- 元太と光彦はヒデのファン。
- 上村 直樹(うえむら なおき)
- 声 - 矢尾一樹
- プロサッカーチーム・東京スピリッツの選手。ポジションはFW。愛称はナオキ。
- 米花高校出身で、ライバルで親友の赤木英雄と共にサッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれた。ヒデと共に東京スピリッツに入団した。高校時代の得点数などはヒデと大差がないが、人気や契約金に大差がある。ゲームが得意で守からも慕われている。歩美はヒデよりナオキのファン。
- 練習試合でのヒデとの接触による負傷を逆恨みして彼の弟の守を誘拐し、ヒデにサンデーカップの決勝戦での八百長を強いたが、失敗に終わる。しかし、その試合後にはテレビを通じてヒデからエールを受けて自身の行いを悔いて改心し、ヒデへの友情を取り戻した。その後は東京スピリッツにも復帰し、ヒデと共にプレーしている。
- 愛称の由来は、サッカー選手の松田直樹から。
- 真田 貴大(さなだ たかひろ)
- 声 - 吉野裕行
- プロサッカーチーム・ビッグ大阪の選手。18歳。ポジションはFW。関西弁で話す。
- 比護の控えとして期待され、ユースから昇格した。自身を比護のスーパーサブだと公言しているほか、ヒデにライバル宣言するなど軽い性格で自信家な面もあるが、サッカーの技術は一流。
- 初登場の劇場版第16作『11人目のストライカー』では、監督の松崎 幸司(まつざき こうじ、声 - 稲葉実)から爆弾の解除装置を狙ってサッカーボールを当てる大役を任された[213]。その後、比護が関係する原作のエピソード[145]や、『11人目のストライカー』の後日談となるテレビアニメ742話「Jリーガーとの約束」(アニメオリジナル)にも登場している。
- レイ・カーティス (Ray Curtis)
- 声 - チャールズ・グラバー
- 元・プロサッカーの選手。37歳。現役時のポジションはGK。
- 「鉄の砦(てつのとりで)」と呼ばれた名キーパーで、新一もあこがれていた。かつてはMFポジションとしてもワールドカップに出場して世界各国で優勝を経験していた。しかし、麻薬や殺人に手を染めてしまい、刑に服するために表舞台から去った[214]。
黒の組織
本作における最大の犯罪組織にして、コナンたちとの戦いが作中の大きなテーマの一つとなっている。ただし、組織の秘密を不用意に知った者は組織から抹殺対象となる可能性が高いため、コナンと彼の正体を知る協力者および一部の公的機関以外は、作中の主要人物もほとんどが組織の存在を知らされていない。
- あの方 / 烏丸 蓮耶(からすま れんや)
- 声 - なし
- 組織のボス。
- 名前は工藤優作と赤井秀一の推理によって鈴木財閥や大岡家を上回る大富豪の烏丸グループ会長・烏丸蓮耶であることが明らかになったが[23]、烏丸は世間的には半世紀以上も前に高齢で亡くなったと言われており、黒の組織関連でも名前以外の情報は2020年現在もほとんど不明のままである。
- ラム (Rum)
- 声 - 非公開[215][注 201]
- 組織のNo.2で、あの方の側近。
- 赤井曰く「ジン以上の大物」で、現在は暗躍していることが語られるが、片方の目が義眼ということ以外の詳細は不明。
- ジン (Gin)
- 声 - 堀之紀、演 - 佐々木蔵之介
- 組織の中枢を担う幹部。
- 新一にAPTX4869を飲ませ、幼児化させた張本人。残忍で冷酷な性格。冷静沈着で頭が切れ、銃器の扱いに長ける。
- ベルモット (Vermouth) / シャロン・ヴィンヤード (Sharon Vineyard)
- 声 - 小山茉美
- 組織の女性幹部で、正体と本名はハリウッドにてアカデミー賞を受賞した世界的大女優のシャロン・ヴィンヤード。
- 20年前から肉体の老化が見られないことを世間に知られないよう老けメイクを続けた後で死んだと偽り、素顔で活動時はハリウッドで活躍する人気二世女優(シャロンの娘として)・「クリス・ヴィンヤード (Chris Vineyard)」と称している。組織の中で、コナンと灰原の正体を知っている唯一の人物。「千の顔を持つ魔女」と称される変装の達人。蘭を「エンジェル」と称し、見守っている。
- ウォッカ (Vodka)
- 声 - 立木文彦、演 - 岡田太郎
- 極悪非道なジンの舎弟分で、組織の幹部。
- キャンティ (Chianti)
- 声 - 井上喜久子
- 気性の荒い腕利きの女性スナイパー。
- コルン (Korn)
- 声 - 木下浩之
- 無口で冷静な腕利きのスナイパー。
- ピスコ (Pisco) / 枡山 憲三(ますやま けんぞう)
- 声 - 村松康雄
- 烏丸蓮耶に長年仕えていた組織の幹部で、本名は枡山憲三。表の顔は自動車メーカーの会長。
- 失態が発覚したことで、情報漏洩を懸念した烏丸の命令を受けたジンに射殺された。
- カルバドス (Calvados)
- 声 - なし
- 腕利きのスナイパー。
- ベルモットにより、スナイパーとしての腕と自分に想いを寄せているという扱いやすさを買われて来日した[注 202]が、作戦遂行中にFBIの赤井秀一によって両足を折られ、ベルモットも1人で逃走したために逃げ道がなくなり自殺した。
- テキーラ (Tequila)
- 声 - 廣田行生
- コンピュータのプログラム関係の取引を行っていた幹部で、地位はウォッカと同格。
- ゲーム制作会社で取引しようとしていた最中に不測の事故に巻き込まれて爆死した。
- 楠田 陸道(くすだ りくみち)
- 声 - 岩田光央
- コードネームも与えられていない組織では下級の構成員。
- 組織から送り込まれたスパイで、FBIに捕まりかけ、捜査関係者の1人に赤井秀一が含まれていることを知り、その恐怖から自殺する。遺体は赤井の死を偽装するためのトリックに利用された。
- 沼淵 己一郎(ぬまぶち きいちろう)
- 声 - 龍田直樹
- 組織では最下級の構成員。
- 組織から殺し屋としての教育を受けたが、使い物にならなかった[注 203]ためにシェリー=宮野志保(灰原哀)が開発した新薬の被験者として回され、その恐怖から逃亡。その後一般人を組織の追手と勘違いして殺害して逮捕された。
- アイリッシュ (Irish)
- 声 - 幹本雄之
- ジンと同格の幹部。
- 組織のNOC[注 204]リストが入ったメモリーカードを入手するために当時管理官だった松本警視正に変装して警視庁に潜入した。最期はジンに裏切られ射殺された。
- 劇場版第13作『漆黒の追跡者』に登場するオリジナルキャラクターで、原作とテレビシリーズには未登場。
- キュラソー (Curaçao)
- 声 - 天海祐希
- 組織の女性幹部で、ラムの腹心。情報収集のスペシャリスト。
- 警察庁へ侵入してNOCリストを盗み出すが、その際に記憶喪失となり、その後少年探偵団と出会い親しくなった。やがて記憶を取り戻すと、優しく接してくれた少年探偵団を助けるために組織を裏切り、自らを犠牲にして死亡した。
- 劇場版第20作『純黒の悪夢』に登場するオリジナルキャラクターで、原作とテレビシリーズには未登場。
- 宮野 エレーナ(みやの エレーナ)
- 声 - 鈴木弘子(第341話 - 第771話)→ 林原めぐみ(第953話 - )
- 元は組織に所属していた科学者で、組織の関係者からは「ヘル・エンジェル(地獄に堕〈お〉ちた天使)」と呼ばれていた。イギリス人で宮野明美・志保(灰原哀)姉妹の母。故人。
- 数年前に事故死したとされている。
- 宮野 厚司(みやの あつし)
- 声 - 中村悠一
- 宮野明美・志保姉妹の父で、故人。
- マッドサイエンティストとも評されて学会を追放された後、妻のエレーナと共に事故死したとされている。
- 宮野 明美(みやの あけみ)
- 声 - 玉川紗己子
- 組織の科学者だった宮野エレーナの長女。宮野志保(灰原哀)の姉。妹のようにコードネームは与えられず、「広田 雅美(ひろた まさみ)」などの偽名を使って活動していた。
- 仕事を成功させれば妹と2人で組織から抜けさせるという約束を反故にされ、ジンに殺害された。
その他本編の重要人物
上記まで以外に本編にてコナンと周辺人物に大きな影響をもたらした人々。
- 赤井 務武(あかい つとむ)[注 57]
- 声 - なし
- 秀一、秀吉、真純の3兄妹の父でメアリーの夫[60]。
- 現時点で詳細は明かされていないが、羽田浩司の父親が友人で、頼まれて謎の死を遂げた浩司の事件の真相を探っていたが、「とんでもない相手」が絡んでいることが判明し[74][注 205]、危険性を察知して用心のために家族を日本に送り[74]、自身は生死不明となる[60]。その後も遺体が発見されていないことから、秀一は生存の可能性も考えている[60]。
- 羽田 浩司(はねだ こうじ[4])[注 206]
- 「七冠に最も近い」とされた日本の棋士で、同じく棋士である羽田秀吉の義兄。故人。
- 「初志貫徹」を座右の銘としており、その信念は秀吉にも受け継がれている。APTX4869の被害者一覧では、新一の2つ下に「羽田浩司 死亡」と記載されている[217][89]。
- 17年前、当時四冠王だった時に趣味のチェス大会に出場するために渡米したが、現地のホテルで何者か[注 207]に襲われて死亡する[注 208][注 209]。
- 事件直後の浩司の部屋は荒らされており、部屋中に散乱した食器類には「P T ON」と書かれた鏡が混ざっていた[注 210]。
- なお、浩司の名前は1998年2月15日発売の単行本18巻が初出だが[217]、作中の人物によって初めて言及されて容姿が描かれたのは、71巻分[注 211]も後となる2016年4月20日発売の単行本89巻となった[4][89]。
- 実家は資産家で[3]、浩司の父親は赤井務武と親友同士であり[74]、大岡紅葉の実家である大岡家とも資産家同士で深い縁がある[78]。
- ミネルバ・グラス (Minerva Glass)
- 声 - ルミコ・バーンス
- イギリス人。22歳。世界ランクNo.1にもなったプロテニス選手で、通称「芝の女王」。
- 同じくテニス選手だった父が事故死し、母のジュノ・グラス(Juno Glass、声 - クリステル・チアリ)は失明したため、現在はグラス家の大黒柱。アポロ・グラス(Apollo Glass、声 - くまいもとこ)という8歳の弟がおり、母が目の手術を受けるために共に日本で暮らしていたことがあるので、日本語も話せる。母が根っからのシャーロキアンで、ミネルバにも影響を与えている。自分のコーチだったアレス・アシュレイ(Ares Ashley、声 - 細井治)という30歳の元テニス選手と相思相愛の仲だが、アレスは彼のコーチでもあったミネルバの父が自分の試合を見に行く途中で事故死したことにより、テニス選手を辞めてミネルバのコーチになるも、己自身を責める気持ちが拭えずミネルバとも口論となって結局はコーチも辞めてしまい、距離を置くようになった時期がある[注 212]。母のジュノとも仲が良いため、忙しいミネルバの代わりにグラス家の世話を色々行っている。
- 不遇な境遇に陥ったことから世間の人々を狂信的に恨むようになった連続殺人犯の無差別復讐の大量爆殺ターゲットにされてしまうが、ロンドンへ旅行に来ていたコナンたちと出会い、彼らの活躍と彼女自身のテニスの決勝戦で見せた見事なプレイの連携により、犯人を逮捕して事件を未然に防いだほか、試合にも勝利して優勝記録を更新する。アレスと自身の関係から新一との恋に悩んでいた蘭に対し、「ラブは0(ゼロ)」とテニスに引っかけて一度はあきらめるように言うが、後で新一から蘭を通じて「ゼロはすべての始まり」と返され、ミネルバの試合を観て改心して再びテニス選手への復帰を志したアレスにも伝わり、2人の関係は修復されて恋人同士としての付き合いも再出発した。
- 「ラブは0」というキーワードは新一が蘭に想いを告白させる役割を果たし、後の展開にも大きな影響を与えることとなった。
- →「名探偵コナン ホームズの黙示録」も参照
- 服部 静華(はっとり しずか)[注 213]
- 声 - 勝生真沙子
- 服部平次の母で、服部平蔵の妻。42歳。平蔵からは「
静 ()」と呼ばれている。 - 和服を好む色白の京美人。平蔵・平次と同じく剣道が得意で有段者でもある[注 214]。てっちりが得意料理で、大阪の服部家を訪れたコナンたちも舌鼓を打っていた。夫が大阪府警察本部長であることもあり、法律に関しての知識はかなり豊富で、横溝警部から任意同行を求められた際には拒否し、その理由と法的根拠を示して横溝に舌を巻かせた。平次同様に肝が座っており、時には平蔵を圧倒する活躍を見せる。殺人事件の犯人が自殺しようとした時には日本刀を扇子で抑え、一喝して見せた[218][注 215]。
- 普段は冷静で観察力にも優れているが、やや天然な性格[注 216]。平次を溺愛しており、心配性でかなりの親バカ。平次が上京するたびに負傷して帰宅することから、小五郎を「血も涙もない不人情な人間」だと勘違いし、探偵としての実力を試すために依頼をでっちあげ、毛利探偵事務所を訪れた[218]。平次が子供の頃から記録ビデオを撮り続けており、中学の修学旅行にはこっそりついて行った[170][注 217]。なお、平次の中間テスト前には「黄昏の館」からの招待を断るなど、探偵業より学業を優先させてはいる様子[221]。小五郎と初対面した際には、上記の理由から東京式アクセントである標準語の敬語を使うなど、平次ほど大阪弁にはこだわっていない。
- 劇場版第21作『から紅の恋歌』で、競技かるたの元クイーンでもあることが判明した。
- 名前の由来は銭形平次の妻、お静、旧姓の
池波 ()は銭形平次の作者池波正太郎から[159]。 - 浅井 成実(あさい なるみ)
- 声 - 折笠愛
- 東京都の孤島・月影島の診療所に勤務する医師で、女性のような容姿をした男性[注 218]。26歳。本名は成実(せいじ)[注 219]。ピアニスト・麻生 圭二(あそう けいじ)の息子で、「ピアノソナタ『月光』殺人事件」[222]の犯人。
- 父を麻薬密輸に利用したあげく、情報漏洩を恐れて父の家に火を放ち家族もろとも殺害[注 220]した4人の麻薬密輸メンバーへの復讐をするため、自分の容姿と職業を利用した殺人計画を実行するがコナンに犯行を暴かれる。その後、自ら放火した公民館の音楽室に立て篭り自殺を決行しようとする。それを止めようと駆けつけたコナンを窓から外に放り投げ、父の汚名を返上してくれた彼への感謝の言葉を暗号化したメロディ[注 221]をピアノで弾き、焼身自殺した。
- 作中でコナンが自殺を止められなかった唯一の犯人である[223][注 222]ため、その死に様はコナン経由で間接的に平次の探偵としてのあり方にも影響をおよぼし、後に平次はこの件についてのコナン自身の想いを込めた彼の言葉を覚えており、その気持ちから自殺しようとする犯人を銃撃されながらも守るなどの行動を取っている[172]。コナンは、この時にもっと色々な可能性を考えて慎重に行動していたら成実の自殺を止められたかもしれないとの
忸怩 ()たる思いから、この事件以降は「推理で犯人を追い詰め自殺させるような探偵は殺人犯と変わらない」という強い信念を抱くようになった[注 223]。 - 和田 陽奈(わだ ひな)
- 声 - 小松未可子
- 杯戸高校の2年生で、空手部に所属する女子生徒。17歳。
- 同じ2年生で空手部員である蘭とは大会でよく会うことから友人関係にあり、空手大会の準決勝でよく対戦しているが、一度も勝ったことはなく、それでも本人は蘭に勝つために日々特訓に励んでいる[85][注 224]。また、杯戸高校のOBである京極真に憧れを抱いているため、彼が園子と付き合っていることはあまり良く思っていない節がある[85][注 225]。
- 原作での登場は第89巻File.5「千葉の難事件」 - File.7「ソーラーバルーン」の一度だけだが、そのテレビアニメの放送に先駆けてテレビスペシャル『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』で序盤に登場し、蘭が優勝した空手の都大会における決勝の対戦相手であったことが明かされた。つまり、空手の都大会の準優勝者であり、その実力も蘭を唸らせるほどに高い。
- 名前の由来は、青山剛昌ふるさと館で行われた「青山先生と話そうDAY!! 2015」でのフィーリングゲームで優勝した一般人女性から[225]。
- 米原 桜子(よねはら さくらこ)
- 声 - 丹下桜
- 三池苗子の幼なじみで、千葉刑事の小学校時代の後輩。家政婦として様々な家庭で働いている。23歳。千葉刑事のことは「千葉っち」と呼んでいる。
- 母子家庭であり、母はデザイン会社社長の
若松 耕平 ()の自宅で家政婦として勤めていた。学生時代、母が他界したために路頭に迷っていたところを若松社長に拾われ、家政婦になった[67]。 - 優しい性格で、家政婦として仕事先の家では礼儀正しく振る舞っているが、殺人の被害者の悪口を平気で言う一族の面々に毅然とした態度を取ったこともある。コナンの態度が平次に対してだけまったく違うことに気付くなど[注 226]、観察力もある。
- 勤務先ではたびたび殺人事件が発生するため、目暮警部に「くれぐれも毛利君のような死を呼ぶ人間にはならんようにな」と忠告されている[91]。そそっかしい一面があり、遺体を発見した際に警察へ通報するべきところを、間違えて苗子の携帯電話にかけてしまったことがある[91]。
- ゴロ
- 声 - 高山みなみ・青山カイト(劇場版第10作のみ)
- 妃英理が飼っている猫。
- 名前の由来は「ゴロゴロしている」からと英理は語っているが、「小五郎のゴロ」からと思われており、実際は不明である。最初に飼っていたスノーシューは老齢で亡くなったため、現在はロシアンブルーに同名を付けて飼っている。
- 現在飼っているロシアンブルーは、コナン役・高山みなみの飼い猫・カイトがモデルで、劇場版第10作『探偵たちの鎮魂歌』では声を当てている。テレビシリーズのゴロの鳴き声は、高山がコナンと兼務して担当。
- 目暮 みどり(めぐれ みどり)
- 声 - 折笠愛
- 目暮十三の妻。化粧映えのする美人。
- かつては不良女子高生で、多発していた「女子高生引き逃げ連続殺人事件」の犠牲になった友人の恨みを晴らそうと
囮役 ()を買って出た際、新人刑事当時の目暮が護衛についたことが馴れ初め(詳細は目暮十三#妻との馴れ初めを参照)となり、更生して結ばれた。現在では愛妻弁当を作ってあげるほどの熱愛ぶりを見せ、礼儀正しくなったが、キレた時だけは不良時代のヤンキー口調が出てしまう[143]。 - なお、先述の事件の際には結果的に自身も標的にされて重傷を負い、一命は取り留めたものの目暮と同じく額には傷が残ってしまったが、犯人は目暮が車のナンバーを把握したことから逮捕されている。
- フサエ・キャンベル・木之下(フサエ・キャンベル・きのした / Fusae Campbell Kinoshita)
- 声 - 増山江威子 / 本多知恵子(少女時代)
- ファッションブランド「フサエブランド」[注 227]の社長。2歳年上の阿笠博士とはお互いに初恋の相手。ビリー(声 - 小林清志)という運転手がいる[227]。
- 40年前は阿笠と同じ小学校で、秋の間だけ一緒に登下校していた。引っ越す際に「10年後に思い出の場所で会おう」という内容の手紙を阿笠に渡していたが、彼は「思い出の場所」が思い出せなかったため、再会できたのは40年後だった[227]。
- 当時は自分の金髪を気にして常に帽子を目深にかぶっていたが、偶然知り合った阿笠の「イチョウの葉っぱみたいで、綺麗じゃない」という一言でコンプレックスを解消することになる。小さい頃に飼い犬にかまれたトラウマから生じた動物嫌いについても、阿笠のおかげで克服できた[227]。
- 蘭が小学生だった頃に一度だけ会っており、「大きくなったら、おばさんがデザインしたアクセサリーかバッグを買う」という約束を交わしていた[227][注 228]。
- 現在のところ登場は一度だけだが、「フサエブランド」の品は事件に関わる人物の小物としても割合描写され、その都度灰原などがファンとして言及するため、阿笠との関係もあって時折名前だけはコナンたちの会話の中にも出てくることがある。
- 本堂 瑛祐(ほんどう えいすけ)
- 声 - 野田順子
- 水無怜奈(本堂瑛海)の実弟[注 229]で、イーサン・本堂の長男。母が10年前に亡くなるまで住み込みの家政婦をしていた奥平家で育ち、その後大阪で働いていた父に引き取られた。父と姉がCIA諜報員という事実は知らされておらず、失踪した姉を探し回り容姿が酷似していたアナウンサー・水無怜奈を追っていた[注 230]。17歳。一時期、帝丹高校で蘭たちのクラスに在籍していた。
- 中性的な容姿で、丸眼鏡を着用している。瑛海はFBIとの協力関係を結ぶ条件として、瑛祐に証人保護プログラムを適用し、組織から守るように赤井に頼んでいた[注 231]が、瑛祐本人はこれを拒否している。
- ドジな性格で、歩いていると不注意で人や物にぶつかることが多く、園子からは「ドジっ子」と呼ばれる。さらには自分でも「神様に嫌われているとしか思えない」と称するほどの不幸体質で、恒久的に不運に見舞われている。蘭や園子ら同級生の前では軽い敬語を使って話すが、怜奈の前では興奮していたため、口調も荒っぽくなっていた。
- 幼少期に白血病を患い、骨髄移植でHLAを移植した際に血液型がO型からAB型に変わった[注 232]。その後、交通事故でAB型の瑛海からの輸血が可能となったが、本人はこの事実を知らなかった[注 233]。そのため、瑛海がCIA諜報員だということを知らなかったこともあり、彼女に対して疑惑を持つようになった。
- 一見すると愚鈍な印象を受けるが、実際は頭が切れるため、小五郎を見張って怜奈に執着し、事件の真相を自分と同じように解明している素振りなどが原因で、コナンから警戒されていた。組織と直接の関連がないことが判明してからは、「ドジではあるが頭の切れる少年」と認識されるようになった。
- コナンの正体には独力で得た調査情報から薄々感付いていたらしく、初対面の際には新一と看破したうえで挨拶していた。また、蘭には初対面時から一目惚れしていたらしく、コナンと2人きりになった際に告白するつもりと話したところ、彼から新一であることを逆に告白され、推理の確信を得た。その後は父や姉と同じくCIAに入るため[注 234]アメリカに留学すると告げて帝丹高を去った。
- 名前の由来は『007』シリーズの登場人物であるジェームズ・ボンドと、江戸川乱歩賞作家の海渡英祐から。
- ポアロのマスター
- 声 - 金丸淳一
- 毛利探偵事務所が入っているビルの1階にある喫茶店「ポアロ」のマスター。本名は不明。
- 自分の店をエルキュール・ポアロにちなんで「ポアロ」と名付けるほどの推理好き。
- 小五郎や梓が頻繁にその名を口にするが、原作には直接登場したことがなく、その容姿はアニメ350話[注 235]でオリジナルに設定されている[注 236]。
- 大尉(たいい)
- 声 - 藤田彩
- 喫茶店「ポアロ」によくやって来るオスの三毛猫[注 237]。名前は「ポアロ」のマスターが付けたもので、ポアロの友人であるアーサー・ヘイスティングズ大尉が由来となっている。歩美には「
大ちゃん ()」と呼ばれている。 - 元々は
漱石 ()という名前で、IT企業社長の益子 貞司(ますこ ていし、声 - 星野充昭)に飼われていたが、猫アレルギー持ちの彼が手放すことにしたため、結局は梓が飼うことになった。 - 三水 吉右衛門(さみず きちえもん)
- 声 - なし
- 故人。140年前[注 238]の江戸時代末期に名を響かせた絡繰人形師。原作者によると性格は「気はいいがイタズラ好き」とのこと(単行本68巻カバーより)。あだ名は「カラクリ吉右衛門」。
- 佐幕派の浪人たちに資金援助をしていた。作り出す絡繰人形が大名や商人に「まるで生きているようだ」と気に入られたことにより、一代で財を成す。幕末には財を巨大なダイヤモンドに替え、自分の屋敷の前にある池に沈めた。
- 日本各地に絡繰屋敷を作ったことでも知られているが、そのからくりを利用した泥棒に隠れ家として住み着かれていた屋敷もある[211]。また、鈴木財閥所有の「
鉄狸 ()」は吉右衛門の作品で、様々な泥棒退治の仕掛けが施されているが、キッドによって開けられた[200]。仕掛けの中には命中すれば殺傷におよぶ過激なものもあり、作中で開けようとしたキッドと傍にいたコナンはもちろん、所有者の次郎吉ですら危険な目に遭っている[200]。 - 鞍知 景子(くらち けいこ)
- 声 - 久川綾
- 本名は
鞍知 京子 ()。日本マカデミー賞を受賞したばかりの女優で独身。37歳。映画『紅の修羅天狗』のヒロインを務める。大学時代は演劇学科専攻。 - 新一の母・有希子は女優時代からの友人で、共演も多かった。有希子からは本名の「京子ちゃん」と呼ばれ、彼女が女優を引退した後も交流は続いている。
- 修学旅行で京都に来ていた新一と清水寺で偶然会った際に、知り合いの工藤夫妻の息子にして「東の高校生探偵」である新一に自身が抱えていた謎の暗号の解読を頼んでいる。そのことが新一や蘭たちを大きな殺人事件に関わらせるきっかけとなった。蘭が新一の彼女であることも察している。
- 景子自身はほぼ無自覚だが、彼女の存在と行動も新一と蘭の恋愛関係の進展に一役買っており、関与していた事件が後日にコナンたちと黒の組織の関わりにまで大きな影響をおよぼす結果ともなる[23]。
- →「名探偵コナン 紅の修学旅行」も参照
- 勝又 力(かつまた ちから)
- 声 - 稲葉実
- 壮年のプロ棋士。
- 元名人位保持者だが、羽田秀吉にその座を奪われる[88]。その後、対局中に由美のことで悩んでいた秀吉に勝利し、王将位を勝ち取る[89]。
- 対戦相手が対局中に遠出してしまおうと、投了するまでは待ち続ける豪放な面と、帰ってきた相手の持ち時間を心配する優しい性格を持ち合わせている[88]。
- 実娘の水菜も女流棋士で、力は秀吉に頼んで水菜が棋士仲間と定期的に行っている勉強会に参加してもらっている[3]。
- 勝又 水菜(かつまた みな)
- 勝又力の娘で、女流棋士。23歳。
- 名人を目指して日々精進を重ねており、棋士仲間と将棋の勉強会を行っている[3]。行きつけのパン屋の焼きたてパンにハマっていて、その店の一番人気のカレーパンが特に大好物である[3]。
- 越水 七槻(こしみず なつき)
- 声 - 早水リサ
- 自称女子高生探偵だが、実際は女子高生探偵としての活動を経て高校を2年前に卒業済みの成人である。20歳。福岡県出身で、パニックになった時の口調に博多弁の訛りが出ている。
- 探偵としての能力は本物で、「探偵甲子園」[76]では、コナン(新一)や平次や白馬探といった他の高校生探偵に引けを取らない推理力を披露した。しかし、自分を誇示するために誤った推理で親友・水口 香奈(みなぐち かな、声 - 岡本奈美)[注 239]を自殺に追い詰めた北の高校生探偵の時津 潤哉(ときつ じゅんや、声 - 三木眞一郎)への復讐の殺人をしたため、警察に出頭して刑に服することとなった。平次の行動には好感も抱いている。雷が苦手。
- 七槻の反響が大きかったことから、「じゃあ究極のボクっこ出してやるよって」と考えた青山が新たに考案したキャラクターが世良真純である[59]。なお、作者による真純のコンセプトには、七槻が主演のゲームの企画まで来たことが添えられている[59]。
- 澁谷 夏子(しぶや なつこ)
- 声 - 笠原留美
- 杯戸小学校の女性教師。28歳。
- ジョディ・スターリングの親友で、アメリカ留学中に事件に巻き込まれたところを助けてもらった縁で知り合った。ジョディに日本語を教えたほか、英語教師として潜入する際にもいろいろとサポートした[228]。
- テストの採点をめぐる
些細 ()な誤解から保護者とのトラブルに巻き込まれて重体となるものの、無事に意識を取り戻した[228]。 - 組織のメンバーで探偵の降谷零(バーボン)にストーカー被害の相談をしていたが、逆に赤井秀一の消息を追う零に上述のトラブルを利用された[15]。
- 剣崎 修(けんざき おさむ)
- 声 - 江川央生
- 俳優。人気小説「探偵左文字」シリーズのドラマ版で主人公の松田左文字役を担当。
- 沖野ヨーコの紹介で小五郎やコナン達と知り合う。ヨーコの親友で女優の草野薫と偽装婚約して薫に気があるマネージャーの間熊 篤(まくま あつし、声 - 中原茂)の恋心に火をつけようとしたことがある[144]。
- 俳優業だけでなくバラエティ番組の司会も担当している。
- 内田 麻美(うちだ あさみ)
- 声 - 秦由香里
- 東都大学文学部1年生。19歳。帝丹中学時代の新一や蘭たちの先輩。東都大では推理研究会に所属している。文武両道に秀でており、得意料理はレモンパイ。才色兼備な美女で、ミス東都の栄冠にも輝いている。
- 新一たちが帝丹中学1年生の時には生徒会長も努め、新一が在籍していたサッカー部のマネージャーでもあった。
- 中学時代は新一に恋心を抱き告白したが、新一は小さい頃から蘭が好きだったため、名前は出さずに「小さい頃から気になってんのがいるんスよ」と詫びながら断られ、結果的に新一に振られてしまった[229]。現在は新一と蘭の関係も察している。
- 後藤 善悟(ごとう ぜんご)
- 声 - 楠大典
- 鈴木次郎吉のボディガードを務める男性。38歳。非常に無口で、雇われた当初から、次郎吉には信頼されている[200]。
- 原作およびテレビアニメでの登場は一度のみだが、劇場版第19作『業火の向日葵』に登場し、日本における「ひまわり」の警備隊のリーダーを務めた[注 240]。
- 高山 みなみ(たかやま みなみ)
- 声 - 高山みなみ
- 人気のダンスミュージック系アーティスト
TWO-MIX ()のメンバーで、ヴォーカリストの女性声優。 - 相棒の永野 椎菜(ながの しいな、声 - 永野椎菜)共々「人気アーティスト誘拐事件」の被害者となる。年末にインスピレーションを得て作った新曲「LIVING DAYLIGHTS」のデモテープをめぐり、日本武道館でのライブ当日に誘拐事件の被害者となるが、コナンたち少年探偵団の活躍によって救出された後は無事にライブを敢行して彼らをステージ上へ招き、原作では「WHITE REFLECTION」、アニメでは「BREAK」を披露している[230]。
- アニメにおけるコナンの声優である高山みなみ本人がモデルである。コナンと声が似ていることを光彦に指摘されるが、音痴なコナンと違って歌は上手である。事件解決後も人気ミュージシャンとして、「大阪"3つのK"事件」で倉木麻衣、小松未歩(両者ともTWO-MIX同様に『コナン』のアニメ主題歌を幾度も担当していた)らと共にカメオ出演している[214]。
- 米国版での名前は
Korma Delorica ()。Karman ()[注 241]と共に、兄妹バンドユニットTWO-TIMES ()として登場。日本版同様、コナン役のアリソン・ヴィクトリンが一人二役を演じている。 - 七川 絢(ななかわ あや)
- 声 - 矢島晶子(第343話 - 第344話)→倉田雅世(第491話 - )
- 新一・蘭・園子の帝丹中学時代の同級生で友人。17歳。コンビニでアルバイトをしている。
- 几帳面な性格で、段ボール箱の積荷の整理も進んで行っている。甘い物が好きで、ゲームにハマッている。
- コンビニの閉店後に店の商品が盗まれてしまう事件が起き、店の商品を盗んでいるのではないかと店長から疑われたことがあるが、その場に居合わせた蘭に頼まれたコナン(新一)の活躍により、助けられた[207]。
- イーサン・本堂(イーサン・ほんどう)
- 声 - 小山力也
- 元はCIA諜報捜査員で、故人。日系2世のアメリカ人で、本堂瑛海(水無怜奈)・瑛祐の父。
- 30年前にCIAへ入局して3年後に日本へ入国し、結婚した。同じくCIAの娘・瑛海や仲間のバーニィと共に組織への潜入諜報を行っていたが、4年前に瑛海の正体が組織に知られることを防ぐため、彼女に拳銃を握らせて「諦めるなよ…瑛海、待ち続ければ必ず、味方が現れる」「俺の代わりに任務を全うしろ!!」という言葉を遺し、彼女によって殺害されたと偽装して自殺した[134]。
- もしもの場合に備えた準備、とっさの機転など諜報員としての能力は高い。潜入中には、ボスへ直接メールを送ることもあった[205]。
- 名前の由来は映画『ミッション:インポッシブルシリーズ』の主人公であるイーサン・ハントから。
- 円谷 朝美(つぶらや あさみ)
- 声 - 大谷育江
- 円谷光彦の姉。中学生。
- 普段は光彦とは正反対の砕けた口調だが、教師をしている両親の前では丁寧な言葉遣いになる。好奇心旺盛で詮索好き。光彦が行方不明になったときに「ドラマみたい」とはしゃぐなど、かなり能天気な一面がある。ロックグループ「
三途のIII ()」のボーカル・サタン鬼塚(サタンおにづか、声 - 桜塚やっくん)のファン[231]。 - 名前の由来は内田康夫の推理小説「浅見光彦シリーズ」に登場するルポライターの浅見光彦で、光彦と合わせると浅見=朝美+光彦になる。
- 山村 ミサエ(やまむら ミサエ)
- 声 - 堀絢子
- 山村ミサオの祖母で、鳥取県八頭町在住。
- 孫のミサオと違ってしっかりした性格で、本人が登場していない時も、ミサオが頻繁に名前を出して話題にしている。
- 小嶋 元次(こじま げんじ)
- 声 - 野島昭生
- 小嶋元太の父。酒屋を経営。32歳。左利き。
- 生粋の江戸っ子で、べらんめえ口調で話す[注 242]。性格も江戸っ子らしく、息子と同じく言葉遣いが荒いうえに
喧嘩 ()っ早いが、正義感は強い。 - 体型は瘦せ型で、元太とは似つかない容姿(元太いわく「(自分は)母親似」)[注 243]。
- バーニィ
- 声 - 木村雅史
- 元はCIA諜報員で、故人。
- 4年前にイーサン・本堂や瑛海と共に、黒の組織への潜入諜報を行っていた。
- イーサンの新しいつなぎ役となる予定だったが、瑛海のミスが原因でイーサンが死亡してしまう。その直後に現場へ駆け付けたが、そこでジンとウォッカの存在に気付いて自決した[134]。
- 名前の由来はドラマ『スパイ大作戦』の登場人物であるバーニー・コリアーから。
- 西郡 宗兵(にしぐん そうへい)
- 声 - 小野坂昌也
- プラモデル販売店の店長。
- 祖父が営むお好み焼き店に来店していたイーサン・本堂が偶然写りこんだ写真を所持しており[232][注 244]、彼の正体を明らかにするための重要な事実をコナンに証言する[232]。
- 阿笠 栗介(あがさ くりすけ)
- 声 - なし
- 阿笠博士の伯父で故人。名の通った大富豪として知られていたが、人間嫌いであり、妹の定子にだけ心を開いていたという[233]。50年前に38歳で他界している[233]。
- 幼いころから病弱だったようで、亡くなるまでの20年間は別荘で静養をしていた[233]。「死後50年間この別荘を残してほしい」と遺言しており、50年が経過した現在は別荘が取り壊されることとなったが、その前に阿笠は少年探偵団を招いて宝探しの計画を立てている[233]。
- 阿笠 定子(あがさ ていこ)
- 声 - なし
- 阿笠博士の伯母で阿笠栗介の妹。故人で、定年までは栗介の別荘近くにある小学校の教師だった[233]。生涯独身のまま、1年前に76歳で他界している[233][74]。
- 栗介が唯一心を開いていた人物でもあり、別荘に住み込みで面倒を見ていたことから、彼の肖像画には定子も一緒に描かれている[233]。
- 10年ほど前にひらがなの文章と月と星と太陽の記号が書かれた奇妙な手紙を受け取っており、阿笠にそのことを相談している[233]。なお、さらに阿笠から相談を受けた優作がその暗号を解読している。
劇中劇に登場するキャラクター
作中におけるフィクションの登場キャラクターで、本編にも様々な影響を与えた存在。
- 仮面ヤイバー(かめんヤイバー)
- 声 - 高木渉
- 人気の子供向け特撮番組のヒーロー。名前の由来は『仮面ライダー』と『YAIBA』から。
- 人形、カードダス、ガシャポン、Tシャツ、ガソリンスタンドとの提携キャンペーンなど商品展開も数多い。かなり昔からバージョンを変えながら放送されている週1回の番組(月曜日19時30分から30分間の放送[注 245]で、2008年までの『名探偵コナン』のアニメ放送時間と同じ)のほか、映画も2本製作されている。主題歌をTWO-MIXが歌ったこともあると設定されている。
- 少年探偵団が買ってくる菓子は、大抵は仮面ヤイバーの食玩目当てのものである。
- 光彦によれば「初代の仮面ヤイバーは仮面がグロテスクで、そこがまたいいんです」とのこと[236]。必殺技はヤイバー雷神拳。
- アニメ『名探偵コナン』内のオリジナルの設定では、本名が
白金 雷刃 ()とされている青年で、普段は幼なじみの夏目 玲 ()と共にホットドッグ屋を営んでいる[236]。事件が起きると変身してオートバイに乗り込み、悪事を働く怪人や異星人を倒すという、勧善懲悪もののストーリーが展開される。 - ゴメラ
- 声 - なし[注 246]
- 映画が何作も作られている人気怪獣。名前などの由来はゴジラとガメラから[注 247]。
- コナンたちが撮影現場を見に行った際、主演俳優(スーツアクター)の松井 秀豪(まつい しゅうご、声 - 北川勝博)が番組プロデューサーの亀井 修(かめい おさむ、声 - 小山武宏)を殺害したことで逮捕され、さらにその時のトリックが原因で1着しかない着ぐるみが焼失してしまう[238]。打ち切りになるかと思われたが、ファンからのたっての願いにより昔のフィルムをつなぎ合わせての製作により続行された。その後も毎回最終回らしきタイトルを付けつつも撮影が続けられ、現在もシリーズは継続中。
- 単独の作品である『大怪獣ゴメラ』『ゴメラの逆襲』『ゴメラVSメカゴメラ』『ゴメラ最期の決戦』『ゴメラよ永遠に』『さらばゴメラ』『大怪獣ゴメラ ファイナル』などのほか、上記の仮面ヤイバーとのクロスオーバー作品『大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー』がある。
- 闇の男爵(ナイトバロン)
- 声 - 田中秀幸
- 推理小説家・工藤優作の小説に登場する怪人。神出鬼没の怪人で、怪盗でもあり殺人鬼でもある。正体は不明。シルクハット・仮面・マント・黒いスーツを身に着けている。髪型はショートボブ。
- その神出鬼没という設定から、発見や制止の不可能なコンピュータウイルスに、その名前が冠されている[176]。黒の組織もその「闇の男爵ウイルス」を所持しており、組織内で用いられているプログラムなどが入った記憶媒体(フロッピーディスクなど)を外部のコンピュータで立ち上げると、自動的にウイルスが作動してデータを削除するように仕掛けている[176]。
- 松田 左文字(まつだ さもんじ)
- 声 - 鈴木英一郎(第116話)→江川央生(第662話 - )
- ミステリー作家・新名 任太朗(しんめい にんたろう、声 - 藤本譲)の書いた小説の主人公。作中のドラマでは俳優の剣崎修が演じる。
- 居合い抜き探偵で、犯人を暴いた後には抜刀して犯人に一句詠ずる。世良真純からは「笑える探偵」と評されている。
- 代表作に『二分の一の頂点』(由来は『1/2の頂点』)、『死仮面(デスマスク)の嘲笑』、『悪魔が仕組んだ遺言状』、『真夜中の首実検』などがある。任太朗が
癌 ()で亡くなってからは娘・香保里(かおり、声 - 大坂史子)が執筆を引き継ぎ、現在も雑誌『文芸時代』で連載中。香保里が執筆する小説では左文字の助手としてヘッポコ探偵とオテンバ娘、生意気な眼鏡の少年の3人が登場する(モデルはそれぞれ小五郎、蘭、コナン)。 - 名前の由来は、松田優作と西村京太郎の左文字進。モデルは丹下左膳。
『まじっく快斗』より本編に登場する人物
元は同作者の別作品『まじっく快斗』のキャラクターで、本作にはスター・システムでの参加となっている。キャラクターの設定やエピソードの共有は成されているが、本来『まじっく快斗』は魔法なども存在が認識されている世界観であるため、作者も『まじっく怪斗』単行本の巻末コメントなどで「『名探偵コナン』に登場する『まじっく快斗』のキャラクターたちは、基本的には『コナン』世界でのキャラクターとして見てください」と何度か発言している。その中で主役の怪盗キッドと警視庁の中森警部が、本作でも頻繁に登場している。
- 黒羽 盗一(くろば とういち)[注 117]
- 声 - 池田秀一
- 快斗の父で、初代怪盗キッド。
- 世界的なマジシャンであり、新一の母・有希子とシャロン・ヴィンヤード(ベルモット)に変装術を教えたことがある。新一の父・優作とは密かなライバル的関係ともなっている。『まじく快斗』本編で謎の組織が狙っていた宝石に手を出したことから本編より8年前に生死不明となった。
- 寺井 黄之助(ジイ こうのすけ)[注 117][注 248]
- 声 - 肝付兼太(第219話)→秋元羊介(第356話[注 249] - ) / 陶山章央(青年時代)
- 怪盗キッドの助手を務める老人。61歳。
- 元は盗一の付き人であり、盗一の死後にその仇を討つため、一時的に怪盗キッドの名を騙っていた。
- 『名探偵コナン』では、「キッドの手下(助手)」として存在が明言されているのみだが、本人であることが明白な老人が登場するシーンが随所に存在する(台詞はなし)。
- 劇場版第19作『業火の向日葵』では、作中で描かれる若い頃のエピソードが『ひまわり』を盗もうとしたキッドの理由に深く関与している。
- 白馬 探(はくば さぐる)[注 117]
- 声 - 石田彰
- 快斗のライバルである高校生探偵。キッドの正体が快斗であることを知る数少ない人物の1人。17歳。ロンドンでの留学経験が長い。
- 日本国内で解決した事件の総数はおよそ500件と語っており、その際に海外で有名と評されている。常にキザで芝居がかった言い回しをする人物。
- 「探偵甲子園編」では東の高校生探偵として工藤新一の代役という名目で招かれた。警視総監である父から、警視監を父に持つ服部平次について色々聞かされたらしい。
- 服部が証拠を消しかねない行動を起こした際は「野蛮」とたしなめるなど冷静な一面を持つ。彼に対抗心を抱いているような描写が見られるが「探偵甲子園編」終了後は彼の実力を認めたようである。
- 『名探偵コナン』では、『アルセーヌ・ルパン』シリーズの探偵であるイジドール・ボートルレ(『奇巌城』での主人公)のような役割となっている[注 250]。
- 中森 青子(なかもり あおこ)[注 117]
- 声 - 岩居由希子(第76話)→高山みなみ(第219話 - )
- 『まじっく快斗』のヒロインで、快斗の幼なじみ。中森警部の娘でもある。容姿は蘭と似ているが、快斗がキッドの時に蘭を見て青子と容姿の似ている点を仄めかす言動をしたのみで、快斗と青子を偶然目撃したことのあるコナン・蘭・園子は、快斗と新一の容姿が似ている点は感じたものの、傍らにいた青子については言及しておらず、蘭と面識がある中森警部も自分の娘と蘭の容姿が似ていることを特に意識している様子は無い。
- 黒羽 千影(くろば ちかげ) / 怪盗淑女(ファントム・レディ)[注 117]
- 声 - なし[注 251]
- 快斗の母。盗一が怪盗キッドとなるきっかけを作った人物である。
- 20年前までは、「昭和の女二十面相」とも謳われた女怪盗・怪盗淑女として活動し、お宝を悪用して荒稼ぎをする者たちの妨害を行っていた。自分が現役時代に処理しきれなかった仕事の後始末を、快斗に押し付けたこともある[239]。
- 『名探偵コナン』には、怪盗淑女としてのイメージで登場するのみである。
- 小泉 紅子(こいずみ あかこ)[注 117]
- 声 - 林原めぐみ
- 快斗の同級生で、キッドの正体を知っている数少ない人物の1人。
- 魔法を使う正真正銘の魔女だが、非現実的な世界のキャラクターであるため、作者は『まじっく怪斗』5巻の巻末コメントで「『名探偵コナン』の世界では紅子はいないという事でお願いします」と発言しており『名探偵コナン』の原作には未登場。アニメにしか登場しておらず、そのアニメにおいてもキッドの正体を知っていることと、執事の老人(声 - 菅原淳一)と2人暮らしらしいことが示唆されるのみで、正体が魔女であることも台詞にて間接的な暗示はされているものの、演出的には魔術に興味があって研究しているだけの普通の女子高生のような描写となっている。
- 桃井 恵子(ももい けいこ)[注 117]
- 声 - 岩居由希子
- 快斗や青子たちのクラスメイト。眼鏡を着用しており、茶髪のツインテールが特徴。『名探偵コナン』ではアニメのみの登場で、原作には未登場。
- 紺野(こんの)[注 117]
- 声 - 松本保典
- 警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の刑事で、中森警部の部下。フルネームと階級と年齢は不明。『名探偵コナン』では劇場版第9作『銀翼の奇術師』のみの登場で、原作には未登場。
『YAIBA』より本編に登場する人物
元は同作者の別作品『YAIBA』のキャラクターで、本作にはスピンオフ参加となっている。その中で沖田総司とナマコ男が、本作でも主要なキャラクターとして登場している。
- 鬼丸 猛(おにまる たけし)
- 声 - 堀川りょう(OVA第1作)→津田健次郎(第917話 - )
- 東京都内の高校の剣道部員[131]。スキンヘッドと額のほくろが特徴。
- 東都体育館で行われた全国高等学校春季剣道大会で順当に勝ち進み、大岡紅葉の執事・伊織無我をして「服部平次様の優勝の障害となるかもしれないほど鬼のように強い高校生です」と評され、空手の達人である蘭も「名前からしてメチャメチャ強そう」と感じている[131]。登場した時点で既に全日本二連覇中であり、事実上日本で一番剣道が強い事も証明していた[131]。
- 『YAIBA』の主人公・鉄刃のライバルでもあり、『YAIBA』の時は荒々しさが目立ったが、本作では表情が柔らかく、言葉遣いも丁寧になっている。
- 鉄 諸羽(くろがね もろは)
- 声 - なし
- 沖田が惚れている少女。
- 沖田の剣道における好敵手・鉄刃の妹であることから、兄に勝った時に彼女へ告白しようと沖田は考えている[1]。沖田のお守りに入っている写真では竹刀を抱えているので、剣道の使い手であることが本作でも示唆されている[1]。
- この写真に写っていた諸羽と沖田の関係が気になって取った蘭の行動が、間接的ながら新一と蘭の恋愛関係の進展へ影響を及ぼす結果となった[1]。
- 『名探偵コナン』本編では名前の明言はされていないが、『名探偵コナン LOVE PLUS SDB』のp.97で公式に明記された[注 252]。
- 鉄 刃(くろがね やいば)
- 声 - 高山みなみ
- 『YAIBA』の主人公。
- 沖田が惚れている鉄諸羽の兄で、剣道における沖田の好敵手。
- 『紅の修学旅行』では名前の明言はされていないが、『名探偵コナン LOVE PLUS SDB』で作者のコメント (p.40) 内にて青山剛昌が公式に明言した。
『ルパン三世』より本編に登場する人物
クロスオーバー作品『ルパン三世VS名探偵コナン』シリーズに、『名探偵コナン』の主要キャラクターと、モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』の主要キャラクターであるルパン一味(ルパン三世・次元大介・石川五ェ門 ・峰不二子)と銭形警部が、共に登場している[240][241]。テレビスペシャルと劇場版でのコラボ・スピンオフとしての共演であり、ルパンファミリーは『名探偵コナン』の原作には未登場[注 253][注 254]。全員がコナンや蘭と面識があり、銭形以外はコナンと灰原の素性や黒の組織の存在を知っている[注 255][注 256]。
- ルパン三世(ルパンさんせい)
- 声 - 栗田貫一
- 『ルパン三世』の主人公。
- 怪盗ルパンことアルセーヌ・ルパンの孫で、世界的な大怪盗かつ変装の達人。
- コナンの推理力を知り、銭形と同じく好敵手と認める。また、その経緯は不明ながらコナンの正体が工藤新一であることを知っている[注 257]。
- なお、佐藤刑事はルパンが初恋の人である。
- 次元 大介(じげん だいすけ)
- 声 - 小林清志
- ルパンの相棒で、コンバットマグナムを愛用する銃撃の名手。
- ヴェスパニア王国でコナンと「日本人の父子」を装いながら共に行動し、コナンに「パパ」と呼ばれるなど、妙に息の合った名コンビ振りを見せる。
- 峰 不二子(みね ふじこ)
- 声 - 増山江威子(テレビスペシャル)→沢城みゆき(劇場版 - )
- ルパンとは付かず離れずな関係を保つ謎の美女。
- コナンが追っている黒の組織のメンバー(シェリー=灰原哀)と過去に面識があることが判明する。
- 石川 五ェ門(いしかわ ごえもん)
- 声 - 井上真樹夫(テレビスペシャル)→浪川大輔(劇場版 - )
- 十三代目石川五ェ門で、ルパンの仲間の剣客である最強の刀・斬鉄剣の使い手。
- 銭形 幸一(ぜにがた こういち)
- 声 - 納谷悟朗(テレビスペシャル)→山寺宏一(劇場版 - )
- 警視庁刑事部所属で、国際刑事警察機構(通称ICPOまたはインターポール)総務局国際協力部に出向中のルパン三世専任捜査官。ルパンの逮捕目的ならあらゆる国での捜査権が認められる立場にある。
- 目暮警部の友人ということが判明する。目暮の依頼を受けてルパン捜査の応援に駆け付ける。コナン曰く「ゾウでも30分は眠る」効果を持つ腕時計型麻酔銃を誤射されてもわずか30秒で目を覚ます[注 258]など、『ルパン』の本編同様[注 259]のタフさを見せ、これにはコナンも「バケモンかよ」と驚く。
脚注
注釈
- ^ 秀一はコナンの挙動を見て気付き[2]、直接コナンには話していないが、「俺はどこかの高校生探偵と同じく世間的には死んでいる身」と言って暗に示してはいる[3]。コナンも自身の正体が秀一にバレていることには薄々気づいている[4]。
- ^ 真純は組織関係以外の日常の事件では、コナンと共同で推理をすることが多い。
- ^ 協力とは違うが、コナンが落とした蝶ネクタイ型変声機を使って、コナンの代わりに小五郎の推理ショーを披露して事件を解決したことがある[5]。
- ^ 快斗=キッドについては、黒の組織と応戦していたコナンの作戦に協力させられたことがあるが、組織についての詳細までは聞かされていない[6]。劇場版でも、コナンの正体が蘭に知られないように新一に変装したり[7]、同じ現場に居合わせたコナンと一時的に共同戦線を張ったりしている[8]。
- ^ シャロン=ベルモットは劇場版でコナンに事件解決のヒントを提供したことがある[9]。また、協力とは違うが、新一=コナンと蘭のおかげで過去に救われた経緯から[10]、コナンと蘭には組織の手が伸びないよう配慮をしている。
- ^ ルパン一味の4人とは、組織関係以外の事件で一時的に共同戦線を張っている。
- ^ 『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』の企画で行われたモンキー・パンチとの対談で、青山は優作役に当初は山田康雄を希望していたと発言している[12]。山田は『コナン』のアニメ放送開始の前年に亡くなったので、小五郎役の神谷と関係の近いキャラクターで配役されることが多い田中が起用された。
- ^ 登場人物のモデルとなったのは秀一である。
- ^ ベルモットはシャロンとしてアカデミー賞を受賞しているため、作中世界にはアカデミー賞とは別にマカデミー賞が存在することが示唆されている。
- ^ コナンが完全には解けなかった謎を解き明かしたことがある。
- ^ 親子2代に渡って行われた事件を、新一との親子2代に渡って解決したこともある[18]。
- ^ 阿笠[20]や有希子[17]によると、当時各国の警察を子供のように手玉にとる怪盗1412号に興味を持って「1412」を「KID.」(14がKとI、12がD.)と読み間違えたことが「怪盗キッド」と呼ばれるきっかけとなり、事実上キッドの命名者となっている。
- ^ 劇場版でコナン=新一が、優作と一緒に射撃練習していたことを回想している。
- ^ 灰原は、「コナン=新一の演技力と目立ちたがりで危なっかしい性格は有希子譲りである」と推測している。実際作中でコナン=新一同様、高を括って無謀な行動に出た結果、犯人に殺されかける[21]、目的のために手段を選ばない[10]、わざわざライトアップで自己紹介する[26]などの言動を取っている。
- ^ 土佐弁に関しては、担当声優である島本須美が高知県出身であり、別のアニメ作品『海がきこえる』・『お〜い!竜馬』で土佐弁指導をした経験にあやかっている。
- ^ なお、アニメでは有希子の声を演じている島本の誕生日である12月8日にあやかり、車のプレートナンバーは「12-08」となっている。
- ^ コナンを灰原に、平次を新一に、秀一や優作を昴[15]に変装させたことがある。平次には「アルセーヌ・ルパン顔負け」と評された。
- ^ 新一は、その推理が優作の独り言の受け売りだと考えている。
- ^ 蘭にコナンの正体がバレそうになった時に「祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫」と説明し、その時点でコナンは既に阿笠の遠い親戚ということになっていたため、有希子と新一も阿笠とは「遠い親戚」と話している。
- ^ 蘭にコナンとは遠い親戚と説明した翌日、幼なじみである藪内 広美(やぶうち ひろみ、声 - 榎本智恵子)に「2人目の子」と話したため[27]、その際に起きた事件で担当した山村ミサオと後にコナンが再会した時、危うくそのことを言われそうになったこともある[28]。
- ^ そこで、改めて「江戸川コナン」の母・「江戸川 文代(えどがわ ふみよ、声 - 高畑淳子)」として変装し、毛利家にコナン=新一を預ける形を取った。
- ^ これは、灰原を通じてベルモットの動向を見張っていた秀一である。
- ^ 『名探偵コナンダイジェストブック』に「親友」と記されている[要文献特定詳細情報]。
- ^ 結果は両者同票で、20年以上経過した現在でも伝説のミスコンとして校内に語り継がれている[26]。
- ^ 他人に蘭との関係を聞かれると「彼女は娘じゃないわ…。“未来の”がつくかもしれないけどね…」と答えている。
- ^ 原作者の青山は「工藤有希子がいいほうの峰不二子、ベルモットが悪い時の峰不二子」と表現している[30]。
- ^ テレビアニメで昴の初登場時、置鮎は「ゲストキャラクターの1人」と考えていたが、コナン役の高山みなみは昴の正体が秀一と予想して置鮎にもそれを伝えており、置鮎は真相や秀一役の池田を意識すべきかディレクターに尋ねたものの、どちらも「気にしなくていい」と指示された[31][32]。
- ^ 大学に通っていることを証明するシーンもなく、家にいる場合が大半。
- ^ 当初は有希子が工藤邸で一緒に住みながら施していたが、後に技術を伝授してもらい自力でメイクを行うようになった。
- ^ 蘭、園子、世良から一度だけ首元を見られたことがあるが、その時は変声機を着けていなかったため、ジェスチャーで対応していた[2]。
- ^ 理由はともに、他人に知られたくない自分の内面を覆い隠してくれるからとしている[33]。
- ^ 名前の由来は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する戦艦「ホワイトベース」のコードネーム「木馬」である。
- ^ ジョディとキャメルは秀一が料理をする姿を見たことがなかったため、昴の正体を知った際にはその姿にも驚いている[15]。
- ^ 作中にて、狙撃の名手である元・Navy SEALsの狙撃手が、「自分の技術でも命中させられない」と発言した距離からの狙撃を沖矢は成功させた。また、その狙撃手は消息不明となっているFBI捜査官(直接名前は出ないが、シルバーブレットと呼ばれていた人物と発言)が自分以上の腕前で、その捜査官だけが命中させられる距離である旨も発言している。
- ^ エンドロールのクレジットでは、沖矢は置鮎龍太郎の単独表記だが、公式パンフレットに記載されているコメントで青山剛昌や置鮎・池田秀一がそのことについて触れているほか、小説版では「赤井の声」と記載され、コミカライズ版では赤井の姿が沖矢の背景に描かれている。
- ^ 立場上、表立って捜査に参加できないため、偽造した証拠で小五郎を犯人に仕立て上げ、家宅捜索中の公務執行妨害を理由に風見に彼を逮捕させ、コナンを捜査に駆り立たせたことがある[40]。
- ^ この事件を解決する際、自殺を殺人と決めつけようとしたが、直後に小五郎(の声を借りたコナン)の推理を聞き、クラインフェルター症候群に起因する異性一卵性双生児についても語ったことから、自殺を殺人と決めつけようとした行為が後述の過信によるものなのか、小五郎(コナン)の推理力を試すためのものなのかは不明。
- ^ 零は伊達から送信された「お前どこで何やってんだ? たまには連絡ぐらいしろよな!」とのメールを、伊達の墓参り後に心の中で「静かに…
瞑 ()れ…友よ…」とつぶやきながら削除している[43]。 - ^ 赤井と零は、お互いがスパイであることに薄々気付いていた[15]。
- ^ 赤井がスパイだと発覚したスコッチを殺したように見えたが、実際には彼の死が自殺であることをすでに見抜いており、それでも真相を知らなかったことや赤井のとっさの演技によって「赤井がスコッチに拳銃を渡して自殺に追い込んだ」と誤解しているため[50]。
- ^ 現時点ではコナンの正体が工藤新一であることや、新一の父である工藤優作とコナンとの関係には気付いていないが、沖矢昴がコナンの許可を得て優作の家に住んでいるということまでは調べが付いている[15]。なお、赤井を工藤邸で追い詰めた際に優作が登場した時には「あ、あなたは!?」と驚いていた[45]。
- ^ a b 兄妹3人でそれぞれ名字が異なり、秀一が父の姓である「赤井」を、末妹の真純は母の旧姓である「世良」を名乗っている。また、次兄の秀吉も高校を卒業するまでは「世良」姓を名乗っていた[61]。
- ^ これは、真純が新一のことを探っているとコナンから相談を受けていた平次の判断によるもので、「先方には何人で行くって人数も伝えた約束だから」と理由を付けて真純に同行を断り、「スマンなァ」と平次も態度の上では真純に詫びる形も見せて配慮はしている[66][67]。
- ^ 原作ではサイハイブーツといった女性ものの靴を履いている一面を見せていたが、アニメ版では普通の靴に変更されている[要出典]。
- ^ 怪盗キッドに下着姿にされた際にも、男子トイレを使用していたことから「(男にしては)パンツがやけにローライズだった」と思われただけであった[64]。
- ^ 射殺の件は蘭に「新一ならそんなことは絶対にしない」と責められ[71]、誘拐犯の件はコナンに眉をひそめられ、「100%やりすぎ」とまで言われている[43]。
- ^ あまりにもコナンのことに興味を持っているため、園子にはショタコンだと思われている。
- ^ 10年前に真純に出会ったことを思い出しているコナンを見ながら、心の中で「どうやらボクの事を思い出してくれた」とつぶやいている[60]。
- ^ ただし、この時には蘭から単行本26巻File.4「命懸けの復活」(アニメ191話「命がけの復活 黒衣の騎士」)にて帝丹高校の学園祭で起きた事件の際の新一とコナン(灰原の変装)を引き合いに「あるよ」と返されている[73]。
- ^ 動画を削除しながら、「データだと… すぐに消せるんだけどな…」とつぶやいている。
- ^ なお、この際は灰原の事情を知っている沖矢=秀一による理詰めの反論に遭い、制止されている[74]。
- ^ 当初は忘れていたコナンも、やがて以前に会ったことがあることに思い至った。また、蘭も世良の後ろ姿や「魔法使い」という発言、デパートで試着した水着などから、昔どこかで会っていたことを感じている。世良はモノローグで、「そのときが来るまでは教えられない」と語っている[68]。
- ^ 昴=秀一は当然妹のことを知っているが、妹を巻き込みたくないと言う理由でそれを本人には隠している[74]。
- ^ キャメルは真純にどこかで会った覚えがある様子を示し、ジョディは誰かに似ていると考える描写があるが、2人とも真純が何者であるかについては思い至っていない[66]。
- ^ 作者の言では、『ちはやふる』の若宮詩暢と外見を真逆の美人としてイメージし、コナン・蘭・平次・和葉のデザイン同様に「キャラの特徴」として意識しているとのこと[77]。
- ^ なお、アニメでは紅葉役の声優であるゆきのさつきの誕生日(5月25日)にあやかり、車のプレートナンバーは「5-25」となっている。
- ^ a b c 秀吉の婚姻届に書かれている父の下の名前は2文字であり、2文字目が「武」であることは確認できるが、1文字目は肉眼では判断できない。ただし、この描写は単行本のみのものであり、アニメでは父の欄に「赤井務武」、母の欄に「メアリー世良」と書かれており、二男という秀吉の続柄まで確認できる[89]。また、メアリーは夫を思い浮かべて心の中で彼を「務武さん」と呼んでいる[60]。
- ^ 真純が「『世良』はママの旧姓」と言っているが、日系人かどうか詳細は不明。
- ^ 真純から「体を元に戻す薬があるかもしれない」と伝えられた際に「体を元に戻したら逃げ回るのはもう止めだ」「反撃に転じる」と発言しており、黒の組織とも何かしらの因縁があることが示唆されている[1]。
- ^ 秀一による17年前の回想で36歳と記されてはいるが[74]、物語の現時点での年齢は明記されておらず、回想時や現時点で誕生日を迎えているか否かによって±1歳の誤差がある。
- ^ コナンはこの「領域外の妹」を、「妹」の英訳 "sister" から「領域」の英訳 "territory" の略称 "ter" を外して "SIS" と解釈することで、彼女が MI6 であることに辿り着いた[74]。
- ^ この能力の高さから、昴=赤井に浅香の正体ではないかと推測されてもいる[50]。
- ^ 事件解決後には蝶ネクタイ型変声機の性能を知ったことで「心が躍るな」と真純に発言していた[5]。
- ^ 本人も小五郎の推理ショーの際に真純を名前で呼んでいたが、それを聞いていたコナンから最初に疑問を抱かれる[5]。
- ^ 10年前の出来事を思い出したコナンには、彼女と真純の母が同一人物で自分たちと同じようにAPTX4869で幼児化したのではないかと推測されていた[60]。後に真純から「体を元に戻す薬があるかもしれない」と伝えられた際には、薬の開発者の特定と薬の入手を真純に指示しており[1]、真純から「コナンが薬を持っている」と伝えられた際には「可能ならば
掠 ()め取れ」と指示している[87]。 - ^ 心中でのモノローグであるため、メアリーや居合わせていた真純とコナンは、当然これには気付いておらず、蘭も10年前に出会っていた事実[60]は思い出せていないままである。
- ^ 「吉」の正確な表記は「」(「土」の下に「口」、つちよし)である(Unicodeでは U+20BB7、「𠮷」)。
- ^ 名人位の失冠中も「名人」付きで呼ばれていた。
- ^ 対局時はマナーとして正装はするが、寝癖が直っていないなど詰めが甘い。
- ^ かつて桜子の落としたメモの内容をふと見た際には、1秒程度で完璧に記憶している[91]。
- ^ シャトー米花マンションの18階(1802号室の隣)[91]。
- ^ 漫画では「秀吉」の表記に「チュウキチ」のルビが振られることもある[89]。
- ^ この兄弟専用のスマホが、犯人に監禁された秀吉を助ける道具になったことがある[3]。
- ^ シャーロック・ホームズシリーズが和訳された当初、ジョン・H・ワトスンの日本人名として設定された名前でもある。詳細はシャーロック・ホームズシリーズ#前史を参照。
- ^ 事件解決後にも、コナンたちに気づかれずに現場から立ち去るという行動を見せている。
- ^ コナンには油断させるための策略と思われているうえ、キャンプ場では自分の右側から呼びかけてくる歩美の存在を当初は認識できず辺りを見回し、左目でようやく認識できたことから、右目が盲目である可能性がコナンと灰原から示唆されている[97]。
- ^ これらの該当シーンでは眼鏡の下の右眼が描かれていない。また、強盗団を仕留めた際には「この世を離れる覚悟はできたか?」[99]、人質を取った犯人を威嚇する際には「刺せよ? なんなら私が手伝ってやろうか?」[97]と不気味な笑みを浮かべている。また、自身が与えたヒントでコナンが真相に気付いた際にも、同様に笑みを見せていた。
- ^ コナンは一瞬、片方が義眼と言われる黒の組織の「ラム」を想起し、眼帯を着けている理由を尋ねたが、脇田ができ物を隠さずに見せようとしたので、蘭や小五郎と一緒に遠慮して疑惑も引っ込めた[101]。
- ^ 「新野」は中国の新野県に由来する[要出典]。
- ^ そのため、コナンは大和から、諸伏が県警に復帰するための手柄を挙げられるように事件解決の手助けをするように頼まれたことがある[103]。
- ^ その言い回しから、作者から「出しづらい」と明言されている[要出典]。
- ^ 諸伏の同級生だった作家の
小橋 葵 ()の著書で、蘭も読んだことがある。「主人公の少年名探偵」のモデルが高明で、「隣のクラスにいる口の悪いライバル」のモデルが敢助である[103]。 - ^ 身体能力自体にそれほど低下は見られず、杖をつきながら歩行捜査を行っているほか、大柄な身体を活かして力仕事を行ったり、機動隊用のライオットシールドを用いたりする姿も描かれている[93]。
- ^ 前述の隻眼という特徴から、コナンも1回だけ組織のラムではないかと疑ったが、黒田兵衛の登場以降そのように考えている描写は見られない[93]。
- ^ そのため、小五郎に弟子が2人付いたことを知ると驚いていた[52]。
- ^ 正確には嫁ぎ先の姓で、旧姓が「上原」だった。
- ^ 敢助とはお互いに特別な感情を抱いており、それにまつわることを指摘されると赤面して否定する姿も散見される。なお、高明とは敢助繋がりで顔なじみといった程度である。
- ^ それを見たコナンからは、「刑事だろアンタ」と心の中でツッコミを入れられた[61]。
- ^ 正確には井上靖の小説『風林火山』での作中名で、山本勘助が愛したと言われる「由布姫」および新田次郎の小説『武田信玄』での作中名「湖衣姫」。
- ^ 肝心の園子からの印象は「暗い」「無愛想」と最悪のものであった[108]。
- ^ 作者曰く「作中の全登場人物が、おそらく素手の勝負では京極に誰も敵わないだろう」とのこと。
- ^ この時は、蘭と2人で50人以上のヤクザたちを全滅させたが、1人で多人数に苦戦していた当初の蘭と異なり、京極は終始余裕で撃退していた。作者も「蘭と京極さんはどっちが強い?」という質問に対して「そりゃ〜京極だろう」と述べている[110]。
- ^ コナンいわく、「ホルモンの関係で男女では手の人差し指と薬指の長さが異なる(男性は薬指が人差し指より長く、女性は人差し指が薬指より長い)。また、まれに薬指が長い女性(例として蘭)もいる。」とのこと[107]。
- ^ それを見ていたコナンからは「いつか器物破損で捕まるな」と言われた[65]。
- ^ アニメでは、まず42話で声のみ登場し[112]、66話から本格的に登場した[113]。
- ^ 原作での初登場は単行本18巻File.1「同じはずなのに…」である[114]。
- ^ 「客室乗務員」などと共に「女性警官」と言い換えられるようになった今日でも、読売テレビの公式サイト内のキャラクター紹介など公式資料や本編での肩書きや呼称は「婦警」のままである。
- ^ 名前の由来は、海外刑事ドラマ『スタスキー&ハッチ』から。
- ^ 自分が欲しいアクセサリーを佐藤が欲しがっていたと偽り、標的の男性刑事が買ったアクセサリーを佐藤へプレゼントさせ、それを彼女から貸してもらう形で自分の所持品にする、というもの。
- ^ おかげで秀吉の職業を知らされておらず、後から正体を知った三池苗子から「名人」と聞いた際は、「どーせゲームか何かの名人」と本気にしなかった。
- ^ ただし、職業についてはまともに聞いたことがなかったため、秀吉が棋士だと知るまでは「素人落語の名人戦」だと思っていた[88]。
- ^ 下の名前は2015年12月9日に発売された『週刊少年サンデー』掲載のFile.942「千葉の難事件」にて初めて明かされた[85]。なお、アニメで初めて名前が登場した回では名前が「和信」と誤表記されていた[117]。
- ^ 元々、原作では高木と同期という設定であり、タメ口で会話していたが、その後は原作でも単行本76巻File.9から高木の後輩として描かれるようになった[43]。
- ^ そういったおたく趣味に熱中する様は、目暮にもあきれられている[85]。
- ^ 佐藤と高木の結婚式場の宣伝写真を不満げに見ていた白鳥に対し、「はがすと、器物破損罪っスよ」といさめている[119]。
- ^ 婦警として2度目の再会時に、苗子の髪型が幼い頃同様にツインテールであるのを見て、一瞬その当人を想定しかけるが、「まさかね…」と考えを没にしている[115]。
- ^ アニメでの初登場は138話で、原作における高木の台詞が千葉に置き換えられている[121]。
- ^ 原作での初登場は単行本27巻File.6「時効成立」である[122]。
- ^ 作者は千葉の下の名前について、「声優さんは一伸さんだったからそれかもね」と答えていた[123]。なお、担当声優の千葉一伸の容姿が放送期間中に変わってしまった(詳細は当人の記事を参照)ため、現在は千葉刑事と容姿が異なる。
- ^ 同級生の千葉が26歳の小林先生の2つ年下で、幼なじみの友人である23歳の米原桜子より1つ年上であることから。
- ^ 千葉が少年時代に負傷した際の傷が手に刻み込まれていることから、メッセージが手に刻み込まれるようにビデオの蓋に油性ペンで逆向きに「私も好き」と書いた。
- ^ 千葉の返事探しに協力した少年探偵団と、彼らから事情を聞いた阿笠博士と由美は2人の関係を知っているが、直接には干渉せず静観している。また、千葉は自分のことは覚えていないのに桜子のことは覚えていたため、そのときはかなり落胆していた(ただし、千葉はこの時に本人が目の前にいることも知らず、桜子に苗子のことを聞こうとしたが、そこに他者の呼び鈴が鳴って果たせなかった)[91]ほか、転属当初は佐藤にも名前を覚えてもらっていなかった。
- ^ クリームシチューをご飯にかけて出したら「カレーじゃないんだから」と千葉に突っ込まれている[3]。
- ^ 初対面のコナンや少年探偵団たちが、最初から自分のことを知っていたことを不思議に思っているシーンはない[91]。また、蘭や園子とも初対面時のシーンなどはなく、本編で初めて会話を交わしたラーメン屋でもすでに面識があったことになっている[83]。
- ^ アニメでの初登場は152話で、この時は名前なし[125]。名前が登場したのは207話[126]。原作では単行本43巻File.3から登場[127]。
- ^ この時のベルモットは、苗字などの簡単な下調べもしないまま変装していたため、コナンには普通に看破されたうえ、蘭を「エンジェル」と呼んだことから彼女にも梓ではないことを看破されている[50]。ベルモットの変装と知って共に行動していた安室は後日、本人の前でとぼけていた[130]。
- ^ a b c d e f g h i j k 名前に「色」を表す漢字が入っているのは、『まじっく快斗』のキャラクターに共通する設定である。
- ^ つまり、黒羽快斗=怪盗キッドとも顔が似ている事になるが、そちらについては本編では言及されていない。
- ^ 作者も「沖田は、髪型は平次で顔は新一です」と述べている[132]。
- ^ 犯人は、息子が以前剣道の試合をした際にうっかり取ってしまった行為が元で学校が敗退になった負い目で自殺しており、それを判定した被害者への誤解から殺人を犯してしまったが、誤解した内容の真相を沖田から聞かされても感情的に認めようとはせず、逆ギレして沖田に襲い掛かろうとして沖田と平次に返り討ちされそうにもなりかけたところへ、蘭に割り込まれ制裁された[131]。
- ^ 顔は明確に描かれていないが、後に『名探偵コナン LOVE PLUS SDB』p.40で作者のコメント内にて青山剛昌が公式に「『YAIBA』の主人公・鉄刃」と明言した。
- ^ 本編では名前の明言はされていないが、後に『名探偵コナン LOVE PLUS SDB』p.97で公式に「鉄刃の妹・鉄諸羽」と明記された
- ^ 再び相対した近畿大会では両校の団体とも決勝に進んだが、大会会場で殺人事件に遭遇し、解決を優先した平次は決勝に間に合わなかった。
- ^ サンデー公式ガイドブック40+「青山剛昌への88の質問」(p.155) でも、作者は同じ人物だと答えている。なお、テレビアニメの『YAIBA』では、沖田が登場する原作の展開まで描かれなかったため、本作がアニメ版初登場ともなった。
- ^ 『YAIBA』の設定によれば、実在の人物で幕末に活躍した新撰組の天才剣士・沖田総司の6代目の子孫との事。
- ^ 「私たちの功績は日の目を見ることはないけど、失敗はすぐに知れ渡ってしまうんだから」。
- ^ 「Non Official Cover」の頭文字を取った隠語。作中ではドアなどを叩く際の「ノック」に引っかけて用いられており、民間人を装って他国に潜入捜査をしている非公式な秘密諜報員を指す。
- ^ コナンのことは、CIAが使う噓発見法で彼の噓を見抜いており、彼が自分を追跡していたことは知っていた。
- ^ 正体が諜報員であることを示唆する伏線がいくつか張られており、その中には「組織がキールの正体にうすうす感づいている」とも推測されるものもある。
- ^ 現実世界では、国家I種採用者は採用後7年で警視に昇任する。また、捜査一課に管理官以外のキャリアは存在しない。
- ^ アニメでは
戸谷 ()先生。 - ^ 初の参観日で失敗したことを児童の1人に茶化され、その児童が別の児童とケンカをして2人とも大ケガを負った。なお、片方の児童は元太にそっくりだったという。
- ^ 小学生時代に白鳥に助けられ、その時にお礼として贈った紙製の桜の花輪と「桜は警察を表す正義の花」という言葉で白鳥は警察官を志すようになった。
- ^ 小林と佐藤は顔立ちがよく似ており、なおかつ小林は幼少期は眼鏡をしていなかったため、白鳥は佐藤と思い込んでいたが、小林と再会した際に気がついた。
- ^ 単行本32巻File.6「アイドル達の秘密」(アニメ249話)より。アニメ21話「TVドラマロケ殺人事件」(アニメオリジナル)時点では21歳だった。
- ^ a b 劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』に登場した雑誌片隅の星占いコラムによる。
- ^ a b 同作者の漫画『4番サード』に登場する高校と同名。作中では「(比護やヨーコの)母校は今は野球の方が有名」との説明があり、『4番サード』のキャラクターも『名探偵コナン』にゲスト出演している。
- ^ マネージャーの山岸 栄一(やまぎし えいいち、声 - 一条和矢)によれば、当時の小五郎に調査を依頼したのは「有名な探偵に依頼するとスキャンダルが公になる可能性がある」ためであった。
- ^ その中には、水無怜奈の自宅で起きていたピンポンダッシュの調査を小五郎に持ちかけたことも含まれているため、彼女とコナンが出会うきっかけを作った人物でもある。
- ^ 漫画家の沖野ヨーコは作者の漫研の先輩である[92]。
- ^ コナンは美味さに関係ないともとれる表現に呆れていた。
- ^ 『YAIBA』のテレビアニメでは、柏倉つとむが声を担当していた。
- ^ 買ってもらったばかりの携帯を新一のせいで水没させて壊してしまったため、代わりの携帯を買ってやるという新一に、米花水族館で販売されているナマコ男ストラップも付けるよう、蘭が指定したもの[148]。
- ^ 生前の出演は第651話まで。第783話はライブラリ出演[149]。
- ^ なお、カミーユの担当声優は風見と同じ飛田展男である。
- ^ 担当声優がエンドロールにて緑川であることが明かされた際には、Twitterでトレンドランキングに入るほどの話題となった[151]。
- ^ 高明の回想で弟に「ゼロ」と言うあだ名の幼馴染みがいるという本編内の描写として判明し[102]、後に降谷と一緒に高明と会っていることも判明した[52]。
- ^ ただし、世良の回想であるため、常に3人で行動していたかは不明。
- ^ この携帯電話も、90巻の「裏切りのステージ」ではごく初期の液晶付きだったが、96巻の「唇を狙う男」で諸伏高明警部に渡された際にはスマートフォンになっている。
- ^ 景光は赤井から拳銃を奪い、公安の情報が組織に漏れるのを阻止するべくそのまま自殺しようとしたが、自身の正体がFBIの捜査官であることを明かした赤井に制止されると同時に逃亡を勧められ、一度は思い留まろうとした。しかし、景光からの連絡を受けて駆け付けた零の足音を聞き、これを組織からの追っ手と誤認したことで、景光は自殺を強行してしまった。そして、直後に現れた零に対して赤井は「裏切りには…制裁をもって答える…だったよな?」と確認し、「裏切り者のスコッチを自身の手で始末した」ようにとっさに偽り、その報告は組織からも信用された。零も現場の状況から景光が自殺であることは自力で見抜いているが、前述の経緯を知らないために「赤井は高い能力を持ちながら救えたはずのスコッチを見捨てた」と誤認することになった[50]。
- ^ 作中では「ナフレカ」と発音しているが、本来のスペルのカナ書きは「ナレフカ」であることから、本記事では正式な表記に改めている。
- ^ アニメでは、一足先に解体を終えた松田と携帯電話で通話していたところ、一度は停止した爆弾のタイマーが再起動してカウントダウンが始まり、逃げ遅れて死亡する様子が描かれた。また、この時の萩原は「暑苦しい」という理由で防護服を着用しておらず、松田に注意されていた。
- ^ 佐藤刑事が伊達を「さん」付けで呼んでいることから。
- ^ 捜査一課課長も兼任している(作者談)。ただし、本来は警視庁捜査一課課長の階級は警視正で管理官との兼任もできない。
- ^ 「左遷されたのか?」という読者の質問に対して青山は「もっと上に行ったんではないか」と回答している[157]。
- ^ アニメ版においては、ビートルズの権利関係により曲名は伏せられ、ある口笛とだけ設定されている。
- ^ 現実においては、警視庁刑事部部長は警視監が着任する。
- ^ 現実では、ノンキャリアポストである捜査一課長がキャリアポストである警視庁刑事部長に昇進することはない。
- ^ アニメ16話「骨董品コレクター殺人事件」、同18話「6月の花嫁殺人事件」、同98話 - 99話「名陶芸家殺人事件」、同170話 - 171話「暗闇の中の死角」、同385話 - 387話「ストラディバリウスの不協和音」で、よく似た鑑識官が登場しているが、声は巻島直樹(18話、98話)・長嶝高士(170話)・大西健晴(386話)など、異なる声優が担当していた。
- ^ アニメスタッフ間では、娘も警視庁の鑑識員として働いているという裏設定がある[164]。実際、アニメの作中には若い女性鑑識員(声 - 半場友恵)が数回登場している[165][166]。
- ^ 2016年に劇場版第5作『天国へのカウントダウン』が漫画化されたことで、漫画版にも登場した。
- ^ 作中の描写からノンキャリアであることが示唆されている
- ^ 原作では触れられていない。
- ^ 平次の負けず嫌いな性格を利用し、わざと怒らせて単独捜査をさせることで犯人に対する目くらましに使ったほか、現場周辺にいた野次馬から被害者の状態を聞いただけで被疑者を特定している[133]。なお、コナン=新一は、探偵としての能力で平次の先を行くこともあるが、推理勝負をした際は引き分けであり、平蔵と比較した場合も、明確に上回っていた描写などもないため、推理力と観察力でどちらが優れているのかは不明である。
- ^ そのため、歩美に「人間のお友達がいないの?」と質問され、少しショックを受けていた。
- ^ アニメでは、第9話での初登場時に開いた警察手帳に「横溝正文」と書かれていた。
- ^ 「刑事」の呼称も間違いではないが、参悟以外で警部以上の階級の刑事は、作中では「名前+階級」で呼ばれることがほとんどである。
- ^ 作者は「本当はね、刑事の転勤ってないんだよね」とコメントしている[177]。
- ^ 小五郎の妻と会いたがっていたため、彼の横に美女が立っていると妻だと勝手に思い込んでしまう癖があった。その後、ようやく小五郎の本当の妻である妃英理に会えたが、彼女に今までの勘違いを話してしまい、毛利夫妻を気まずくさせてしまった[178]。
- ^ なお、この際には自分の手では負えないとして自衛隊に連絡しており、コナンによって事件が解決した後は自衛隊に無駄な出動をさせてしまった挙句、和葉に告白しようとした平次の邪魔をする結果になった[130]。
- ^ 父のかつらと参悟の髪型はよく似ている[179]。
- ^ 海に浮かぶボートを部下に取りに行かせる際、阿笠から「命令ばかりしてないでボートを取りに言ったらどうじゃ?」と指摘され、少年探偵団からも「まさか泳げねぇんじゃねえのか?(元太)」「刑事って泳げなくてもなれるんですか?(光彦)」「サンゴのような頭をしてるのに?(歩美)」と馬鹿にされている[181]。
- ^ 作中の主要な刑事の中では目暮警部に次ぐ古参である。
- ^ 初登場時には小五郎に参悟と間違われたほどで、コナンたちは当時まで参悟に弟がいることは知らなかった。また、トリックを解くカギになったこともある[179]。
- ^ ただし、「ガキが偉そうに刑事ぶってんじゃねぇ!」と、意見だけは聞き入れたもののコナンを蹴飛ばして現場から追い出したことがある[184]。
- ^ 原作者によると、最初はチョイ役程度のつもりで登場させたが、担当声優の古川の声が好きだったため、「もっと聞きたい」と考えているうちに原作でも登場回数が増え、結果的に準レギュラー的な役どころになったという[要出典]。
- ^ 登場当初の階級は不明だが、劇場版第13作『漆黒の追跡者』の時点で警部に昇進している。後にアニメ[187]と原作[188]でも描写されている。
- ^ 一度は犯人を取り逃がしてしまったことを平然と先輩の刑事(声 - 菅原淳一)に漏らし、殴られてしまったことがある[189]。また、別の事件で園子を犯人呼ばわりした結果、コナンによって事件が解決した後は園子に殴られてしまった[190]。
- ^ 作中に登場する警察関係者(元刑事の小五郎を除く)は、現場を捜査するコナンに対して優しく注意したり(高木刑事、千葉刑事など)、コナンを持ち上げたり(佐藤美和子、宮本由美、横溝参悟、トメさんなど)することがあり、稀にコナンを厳しく注意する場合でも目暮警部のように現場の危険度を説得するために叱る場合はあっても、コナンに暴力で注意した警察関係者は山村と横溝重悟だけである(ただし、原作及びアニメオリジナルも含む1回限りのゲストキャラとして登場した性格の悪い警察関係者からの暴力的な行為は除く)。
- ^ 正体は変装したベルモットであり、偶然を装って事件に介入していた。
- ^ ゾンビ映画の撮影で起きた事件の時は、ゾンビを犯人と思い込んでコナンと平次に「予想通りの反応」と呆れられる一方、「事件が起きた館に集まったゾンビメイクのエキストラの中に犯人のゾンビは紛れて逃げた。そのためにゾンビを大勢呼んだ。」と言い、コナンに辻褄が合っている点を感心されてもいる[191]。
- ^ 山村がほかの刑事に「途中で意識を失い、いつの間にか事件が解決することがある」と話して全員に否定された際、コナンから「麻酔針が使える刑事はあんただけだ」と心の中でツッコミを入れられている。同様に眠らされる小五郎のように「本当に自分が解決したのか?」と疑問を感じたり、同じく園子のように記憶が無いことに違和感を覚えたりする様子も、山村には見られず、単に「解決できた」と認識しているのみである[9]。
- ^ テレビドラマ『太陽にほえろ!』の山村精一刑事に由来する[要出典]。
- ^ 法曹界にも劇場版第22作『ゼロの執行人』に登場した東京地検公安部のように、公安警察と関わりのある関係者はいるが、本編で黒の組織が関与していた事案を扱っている人物はいない。
- ^ 平次は単行本26巻File.4「命懸けの復活」(アニメ191話「命がけの復活 黒衣の騎士」)の帝丹高校の学園祭で起きた事件にて、新一とともに解決し(この時は和葉も居合わせていた)、新一の秘密を守るために「学校の恥だから」という理由を付けて事件を口外しないようマイクで呼びかけたことがあるため、帝丹高校の生徒たちは直接平次を見ているが、中道個人と出会ったのは京都の修学旅行が初めてである。
- ^ 和葉からも電話がかかってきて、平次と紅葉がそれぞれ会話する様子も見ていた。
- ^ 単発ドラマ版第1作では担任は名前のみ登場し、「巽(たつみ)先生」と呼ばれていたが、原作に設定が反映されているかは不明。
- ^ 作中で蘭が繰り出した胴廻し回転蹴り・飛び膝蹴りは塚本の得意技であり、下段回し蹴りは数見の得意技である。
- ^ この事件では、ある事情から真相の一部を事実と異なる形で世間に公表しており、後にベルモットが新出に変装していたことが露見する要因になる。
- ^ 両親をベルモットに殺害されたジョディにこの意見を告げた際には、一喝されている。
- ^ ジョディの「敵は姿を変えて学校に通っている」という発言や[208]、新出の眼鏡のブリッジの本数から、学園祭の直後に入れ替わっていたことが示唆されている。原作では眼鏡のブリッジが本物は1本、ベルモットの変装では2本だった。ベルモットが組織の任務下に戻った後には、本物の新出も2本になっている。
- ^ なお、作者は「新出先生、いろいろこれからヤバイ目に遭うかも……」、「元ベルモットが住んでいた場所ですからね。いろんなものが残されているかもしれない。そこに残っているものを見つけちゃったらヤバイ。」と語っている[177]。
- ^ a b 原作の該当シーンはアシスタントによって描かれ、その時点でどちらが田代でどちらが日高なのかは明言されておらず、台詞や仕草もアニメでは逆になっていた。
- ^ a b 原作の該当シーンは、アシスタントによって描かれた別のモブ女子生徒の台詞になっている。
- ^ 18期生の小林が26歳であることから約37年前に創立されたことが示唆されているが、52歳の阿笠が卒業した年度とは整合性に齟齬が生じている。
- ^ 初登場時、下の名前は一貫してひらがな表記だった[210]が、再登場してからは漢字で表記されている[211]。
- ^ それゆえ、にらみつけているような目つきから、灰原は平山が組織の人間ではないかと疑っていた。
- ^ 「ノワール」はフランス語で「黒」を意味する。
- ^ 愛称がサッカー選手の中田英寿と同じだが、作者によれば「コナンの方が先」であり、名前の由来ではない[要出典]。
- ^ 作中では「赤木 量子(あかぎ りょうこ)」と名乗っているが偽名に過ぎず、名字は不明である。新一いわく、「二人がどういう関係なのか分からない」が、名前で呼び合ったり、量子が英雄に手料理を振舞ったりする程の仲良し同士であり、『名探偵コナン LOVE PLUS SDB』(p.98)でも「2人の仲は親密である」と解説されている。
- ^ 劇場版第20作『純黒の悪夢』とテレビアニメ942話「マリアちゃんをさがせ!(後編)」に登場しているが、いずれも加工した声で話し[215]、クレジット表記も劇場版第20作時はラムの声の箇所だけ空欄表記で、テレビアニメ942話では「???」になっていた。
- ^ カルバドスがリンゴの蒸留酒であることから、赤井には「"腐った林檎"(=ベルモット)の相棒にはお似合いだ」と皮肉られた。
- ^ コナンたちと初めて遭遇した際も、手錠を掛けられていたとはいえ、刃物を持って暴れるところを和葉の合気道で取り押さえられている[216]。
- ^ 「Non Official Cover」の頭文字を取った隠語で、民間人を装い他国に潜入捜査をしている非公式な秘密諜報員を指す。
- ^ 「いいか、この先、私はいないものと思え…どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまったようだ…」とのメールを残している[60]。
- ^ アニメ版のAPTX4869の被害者一覧では、姓の読みは「ハダ」となっている[217]が、ここでは原作での表記に従う。
- ^ 後にダイイングメッセージに気付いたコナンと昴=赤井により、黒の組織のNo.2であるラムが犯人であったと推理される[4][5]。
- ^ 直接的な死因は不明。なお、同日には同ホテルの別室に宿泊していたアメリカの資産家にして浩司の大ファンであるアマンダ・ヒューズ (Amanda Hughes) も死亡している。アマンダが
浅香 ()と呼んでいた身元不明のボディーガードが事件以来姿を消しているため、誰に追われているのかは言及されていないが、最重要容疑者として行方を追われている。 - ^ FBI捜査官の赤井秀一は、この事件を「俺をFBIに駆り立てたあの事件」と語っている[4]ほか、若狭留美もこの事件に関与している模様で、若狭の回想中で羽田は「遠見の角に好手あり」という将棋の格言を呟いている[100]。
- ^ 灰原はその鏡が母である宮野エレーナの遺品として姉の明美が持っていた、「PUT ON MASCARA」と書かれた手鏡と同一であろうと考えている[4]。
- ^ 現実での年月で言えば18年2か月。
- ^ ミネルバはコーチを辞めて自分と結婚して欲しいとアレスに告げたが、アレスはテニス自体を辞めて普通の夫になれと言う意味に誤解し、テニス選手に復帰して欲しくて結婚と同時にコーチを辞めてと言ったミネルバの真意をジュノから聞かされるまでは理解していなかった。
- ^ 「100もの扉」使用時のアニメのOP映像では「静香」と誤表記されている。
- ^ 準優勝した中学2年のときの剣道大会で、決勝戦で中学1年の相手に負けて悔し涙を流している写真を撮られている[218]。その決勝戦の相手の椿美智子は、のちの鉄刃の母である[219]。
- ^ なお、この際に犯人に諭した「命に自分も他人もない」という趣旨の発言は、後に自殺しようとした犯人を制止した蘭に引用されている[73]。
- ^ たこ焼きプレートを足に落として骨折する[220]、平次が犯人に誤射されて病院に搬送されたにもかかわらず、そのことに気づかずに息子の帰りを待ち続ける[218]、など。
- ^ その際、新一や優作とそれぞれ本人とはまだ知らないまま、初対面している。
- ^ 言及されてはいないが、正体が判明するまで誰も女性であることを疑わなかったことと、アニメで女性の折笠が最後まで代わらず声を担当していたことから、容姿だけでなく声質も女性に似ていることが示されている。
- ^ アニメではスタッフの日記やメディア情報・エンディングクレジットに至るまでほとんどが「成美」と表記されているが、誤表記である。
- ^ 成実自身は、その時大病を患って東京の病院に入院していたため難を逃れている。
- ^ 暗号の内容は「ARIGATONA、CHIISANA TANTEISAN(アリガトナ、チイサナタンテイサン=ありがとな、小さな探偵さん)」。
- ^ アニメでは、当時の映像を流用した回想シーンが描かれている。
- ^ コナン役でアニメに出演している高山みなみは、「成実の一件はずっと心の中にあり、これからも心に留めて演じていきます」と語っている[224]。
- ^ その時に「打倒蘭丸」と叫んでおり、それも毛利蘭という名前が「森蘭丸」に少し似ていることから蘭のことを勝手にそう呼んでいることを、後に本人に明かしている[85]。
- ^ しかし、園子のことは「どっかの金持ちのお嬢様」ということしか知らないうえ、真が園子と正式に付き合っているのを「園子に付きまとわれている」と勘違いし、さらには蘭が園子の親友であることも知らないようである[85]。
- ^ そのことをコナンに指摘した際には、傍にいた平次から自分に憧れて探偵の真似をしていると誤魔化された[67]。
- ^ 灰原はフサエブランドのファンで、コナンから仮病で腹痛の演技を頼まれた際、その見返りにフサエブランドの財布を要求している[226]。
- ^ 蘭はフサエとの約束を果たすためにフサエブランドの限定販売品の列に並んでいた[227]が、その後に何を買ったのかについては作中に記述されておらず、作者はインタビューで「何買ったんだろうなぁ、じゃ、お財布ということにしときましょう」と述べている[177]。
- ^ 瑛祐は瑛海の使っていた噓発見法を身に付けており、それが姉弟関係を推定する証拠になる。
- ^ 姉の瑛海とは思えなかったらしく、姉の消息を知りたいと思うあまり、事故で入院していた意識不明の怜奈を激痛で目覚めさせるため、ハサミで刺そうとしている。
- ^ イーサンは組織に潜入していた頃、ボス(あの方)と直接メールで連絡を取り合っており、幼少時の瑛祐はボスのメールアドレスを「『七つの子』のメロディにそっくりな音」として覚えてしまっていた。そのため、赤井は瑛海に頼まれる以前から、CIA諜報員の息子にしてボスのメールアドレスを知る瑛祐が組織に狙われることを懸念していた。
- ^ このため、母子手帳などではO型とされているが、現在の血液型はAB型である。なお、この原理は瑛祐が登場する前に発売された単行本『名探偵コナン特別編』第17巻で、トリックとして用いられている[要ページ番号]。
- ^ 怜奈を姉と考えなかった根拠は、本当にAB型の血液を持つ彼女が姉ならその輸血はAB型からO型へのものとなってしまい、生理的に不可能なことから。
- ^ ただし、瑛祐本人はCIAがアメリカの国益のためだけに活動する組織であるという事実を理解しておらず、「悪人たちを倒す正義の組織」と勘違いしている。
- ^ 原作にも存在するエピソードだが、ポアロのマスターの登場はアニメのオリジナルシーン。
- ^ 2020年現在、声を出して話す場面があるのはこの350話のみである。なお、351話にも声のみだが登場。
- ^ 現実では、オスの三毛猫が誕生する確率はきわめて低く(詳細は三毛猫#遺伝的特質と性別を参照)、このことが発端で事件が起きたこともある[124]。
- ^ 原作初掲載当時から数えての年数。
- ^ 原作では名前は出ておらず、アニメ版で設定された。
- ^ ただし、本人が直接登場したのではなく、寺井黄之助が変装した姿であり、寺井はウメノの姿を見て大粒の涙をこぼしていた。
- ^ 永野に相当。
- ^ そのため、「ひ」を「し」と発音してしまい、周囲に誤解を与えることもある。
- ^ 初登場時は、同じ名字で元太と性格や体格がよく似た別の2人と共に容疑者に含まれていたため、コナンは最初、3人の中で誰が元太の父なのかわからなかった。
- ^ イーサンはほとんど写真に撮られない人物であったため、この写真は彼の正体を明らかにするための大きな手がかりとなった。
- ^ テレビアニメ第478話「リアル30ミニッツ」では別の番組が放送されていた[234][235]。
- ^ 音声流用による怪獣としての鳴き声のみ。
- ^ 二足歩行や火炎を吐く姿から外見のモデルはゴジラであることがうかがえるが、顔は鋭い目つきや下あごの付け根付近に存在する上向きの巨大な牙[237]からもガメラに近い。しかし、アニメでは牙の生え方こそ同様であるものの、顔は目元周りを中心にゴジラに近い外見へ変更されている。
- ^ 読みは『名探偵コナン 業火の向日葵』(小説版)での表記に基づく。
- ^ クレジット表記は「ヘリパイロットA」。
- ^ 原作者によれば、「『まじっく快斗』での白馬の役割はシャーロック・ホームズであったのだが、『名探偵コナン』ではホームズはコナン(新一)であるため」とのこと[要出典]。
- ^ 『まじっく快斗』では、富沢美智恵が担当している。
- ^ テレビアニメの『YAIBA』では、諸羽が登場する原作の展開まで描かれなかったため、姿の描写のみながら本作がアニメ版初登場ともなった。
- ^ コナンファミリーも『ルパン三世』の原作には未登場である。
- ^ ルパンファミリーとコナンファミリーがわずかながら「共演」するシーンは双方のアニメ作品でも何度か描かれており、『ルパン』TVスペシャル『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』のオープニングでコナン・蘭・小五郎の3人が姿のみ登場し、同様にOVA『ルパン三世 GREEN vs RED』にも、コナンと蘭が姿のみ1シーンだけ登場している。一方で、『コナン』劇場版『名探偵コナン 紺碧の棺』の冒頭では、強盗犯がルパンと不二子の覆面を被って登場している。
- ^ ただし、灰原の素性を言及しているのは不二子だけで、ルパン・次元・五ェ門の3人は、灰原と接触するも会話を交わすシーンなどが無く、ルパンが「シェリー」のコードネームを不二子と灰原の会話から聞いていることで、一味の共通認識が示唆されている。
- ^ 銭形も佐藤や白鳥の発言からコナンが普通の小学生ではないことを見抜いているかのような素振りを見せている。なお、銭形と灰原は面識がない。
- ^ ルパンも当初はコナンが何者なのかを疑い、そのしばらく後に「中身は高校生なんだと!」という口調で次元と五ェ門に説明しており、持ち前の情報収集力を駆使して知ったことが示唆されている。ルパン一味は、『ルパン三世』本編での数々の活躍でも描かれたように、様々な情報収集の手段や能力を有している。
- ^ 眠ってから起きるまでのシーンの尺も30秒となっていた。
- ^ 1988年のOVA(一部劇場公開)『風魔一族の陰謀』でもルパンに睡眠ガスをパトカーに放り込まれたが、運転している警察官は寝たものの銭形警部のみ全く眠くならなかった。
出典
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参考文献
書籍
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- 水稀 しま、櫻井 武晴、青山 剛昌『名探偵コナン 純黒の悪夢』小学館〈小学館ジュニア文庫〉、2016年4月14日。ASIN 4092308663。ISBN 978-4-09-230866-4。OCLC 947279686。全国書誌番号:22720081。
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- 青山剛昌『名探偵コナン BLACK PLUS SDB』小学館〈少年サンデーコミックス〉、2018年12月18日。ASIN 4091295290。ISBN 978-4091287472。OCLC 1137738323。全国書誌番号:23319841 。
雑誌
- 「青山剛昌先生が語る! 真実へと迫る SECRET REPORT」『週刊少年サンデー』2013年33号、小学館、2013年7月31日、ASIN B00G2GOHDM。
- 『エンタミクス』2014年5月号、KADOKAWA、2014年3月20日、ASIN B00ITYI66O。
- 『ダ・ヴィンチ』2014年5月号、KADOKAWA、2014年4月5日、ASIN B00J496WIM。