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「歌のない歌謡曲」の版間の差分

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2021年4月18日 (日) 11:18時点における版

歌のない歌謡曲
愛称 うたなし
ジャンル 音楽番組生活情報番組
放送方式 生放送、録音
#放送局により異なる)
放送期間 1952年1月 - [1]
放送時間 #放送時間を参照。
放送局 #放送局を参照。
ネットワーク JRN
パーソナリティ #出演者を参照。
提供 パナソニック
公式サイト 公式サイト
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歌のない歌謡曲』(うたのないかようきょく)は、JRN系列局などで平日のに放送されているパナソニック一社提供ラジオ番組

概要

題名の通り、歌が入っていない歌謡曲オフヴォーカルインストゥルメンタル版を、女性パーソナリティの簡単なおしゃべりとともに数曲流す番組。番組中にパナソニック製品のCMが盛り込まれ、原則として各局の担当パーソナリティがアナウンスしている。これとは別に番組の開始前と終了後にもCMが放送される。

担当するパーソナリティや放送時間など、細部の内容が局により異なる企画ネット番組である。番組形態は局により朝のワイド番組TBSラジオでは、『森本毅郎・スタンバイ!』内)に内包している場合があり、生放送か事前収録かも統一されていない(両方を併用する局もある)。リクエスト曲やメッセージを紹介したり、天気予報交通情報などを挿入する局もある。パーソナリティは原則として各局1名であるが、一部の放送局では編成の都合で複数選任されている(後述)。

歴史

1951年9月2日に新日本放送(現在の毎日放送)で放送されたのが始まり[1]。初代パーソナリティは当時同局のアナウンサーだった佐伯薫。放送開始当初から変わらず、パナソニック(旧名称:松下電器)の一社提供番組である。テレビ放送が開始される前、ラジオという当時の身近なメディアを通じて自社ブランドを宣伝することは電機メーカー初の試みであり、系列電器店の草分け「パナソニックショップ」(旧:ナショナルショップ、1957年発足)を築く礎となった。

現在は月曜日から金曜日までの朝に15分間放送しているが、過去には土曜日日曜日にも放送していた時期があった(心のともしび同様に、土曜日または日曜日の放送となっていた)[2]。ただし1989年1月7日から9日に(松下電器は9日までCM休止だった)かかる放送局は、放送を休止などの対応が取られた。

2001年12月2日、最初に放送を開始した毎日放送では、50周年を記念した全国初の別冊特番『ナショナルプレゼンツ〜歌のない歌謡曲50周年スペシャル』を19時から90分にわたり放送した(司会は森川みどり。初代パーソナリティの佐伯も出演)。

当番組参加局は全て「当該地域における民放第一号(当該都道府県で最初に開局した民放AM局)」で構成されており、JRN加盟局の大半と京都放送(KBS京都)・ラジオ関西(CRK)は昭和20年代後半に、山口放送(KRY)・和歌山放送(WBS)は昭和30年代前半に、栃木放送(CRT)・岐阜放送(GBS)は昭和30年代後半に各々開局している(但し昭和20年代後半に開局した局の場合は当番組が開局と同時に始まったとは限らず、当番組開始が開局からやや後れた局もある)。なお、茨城県茨城放送(IBS)と神奈川県アール・エフ・ラジオ日本(RF)は「当該地域における民放第一号」に該当するが開局当初から放送したことはない。

後述の通り全国37局で放送されているがそのうち33局は放送回数が15000回を超えている[3]

オープニング曲

番組のオープニングでは、開始当初よりコーポレートCMソング「明るいナショナル」(作詞・作曲:三木鶏郎)を一部変更を加えながら使用してきた。変更直前まで使用していたテーマ曲はTBSJNN)系『ナショナル劇場(旧:ナショナル ゴールデン・アワー、社名変更後:パナソニック ドラマシアター)』オープニングに使われている(1990年代、4代目。「はじめましょうか」で始まるもの)曲と同一だが、アレンジは異なっていた。それ以前にはテレビと同様に歌が含まれたものが使用されていた。

2008年10月1日より松下電器産業が社名を変更したのに伴い、パナソニックグループのコーポレートCMソングとして採用されたドリームズ・カム・トゥルー「SEED OF TOMORROW -MIDDUE OF NOWHERE(Panasonic Version)-」のインストゥルメンタル版に変更。2010年4月5日からはサラ・ブライトマンが歌うパナソニックグループ新テーマ曲「Shall be done」に変更。2019年4月1日からは岩代太郎が作曲したパナソニックグループのイメージ曲であるオリジナル交響組曲「ライフ」の第1楽章「世界の夜明け」に変更。

トピック

  • 年に一度10月下旬から11月上旬頃、当番組を放送している各局の担当アナウンサーが集い、地域特性を活かして各局が制作・放送したパナソニック製品のCMコンクールを実施、前夜祭でカラオケ大会も行われる。
  • 毎月1日と15日に配信のメールマガジンでは、各局のアナウンサーが地元の話題を展開している。

CMの差し替え

松下製FF式石油温風機事故に伴うリコールに伴い、2005年12月8日より番組内での松下製品CMの放送は公共広告機構(現:ACジャパン)のCMに差し替えられ、その後12日からはリコール告知CMへ、それぞれ差し替えられた(一部の放送局では交互に半分ずつ)。

2005年12月20日より通常の松下製品CMを再開したが、リコール対象製品が多数出回っている北海道東北地方などの一部地域では並行して温風機リコール告知CMを継続した(TBSラジオの場合、番組途中で1回、終了直後に1回放送)。

2006年4月以降、番組内における温風機リコール告知は北海道・東北・北陸地方の一部地域に限定されており、その他地域では通常の松下製品CMに戻していたが、5月以降は全国で並行して温風機リコール告知CMを再び放送している(内容は新しくされた)。

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)以降、番組内では同年3月31日までパナソニックのCMが自粛され、ACジャパンのCMに差し替えられていた。さらに番組の合間のパナソニックの生コマーシャルも3月28日まで休止されたほか、提供クレジット読みも中止されていた。なお津波被害が甚大で、かつ沿岸部にあるパナソニックショップの多くも津波で被災しているIBC岩手放送・東北放送(TBC)・ラジオ福島(RFC)では、しばらくの期間、本番組内でのパナソニックCMを全面休止していた。

各地の放送局と放送時間および出演者

JRN非加盟の4局(KBS京都・KBS滋賀、ラジオ関西、岐阜放送、栃木放送)を加えた全国37局で放送されている[4]。ラ・テ兼営局の一部ではラジオ部門が別記事となっているが、本項目ではラジオ部門を表す記事名を記載する。

カッコ内の表記は放送時間、通常時の放送形態(★:生放送、☆:録音放送)、内包しているワイド番組名(独立番組の場合は表記なし)、担当パーソナリティの順。なお、radikoによる配信とFM補完中継局(ワイドFM)は親局ベースで全局実施している(ワイドFMは一部の中継局でも実施している放送局もある)。

放送時間の早い順から記載。なお、太字は当該局においてアナウンサー職に就いている者(元職は除く)。

放送対象地域 放送局名 放送時間 放送形態 出演者 備考
京都府
滋賀県
KBS京都
KBS滋賀
6:15 - 6:30[5] 平野智美
関東広域圏 TBSラジオ 6:42 - 6:57[6] 遠藤泰子 年末年始は天気予報・交通情報を除き☆
森本毅郎・スタンバイ!』内
中京広域圏 CBCラジオ 6:45 - 7:00 桐生順子(月曜 - 水曜)
加藤愛(木曜・金曜)
年末年始は☆
多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』内[7]
兵庫県 ラジオ関西(CRK) 上原伊代(月曜 - 水曜)
津田明日香(木曜・金曜)
青森県 青森放送(RAB)[8] 6:45 - 7:00 筋野裕子
山形県 山形放送(YBC) 松下香織
石川県 北陸放送(MRO) 坐間妙子
長野県 信越放送(SBC) 生田明子 モーニングワイド ラジオJ』内
静岡県 静岡放送(SBS) 柳澤亜弓
岐阜県 岐阜放送(GBS) 東千晴 天気予報のみ★
岡山県 RSK山陽放送 中村恵美 最後の曲をBGMにして行う天気予報のみ
日替わりの女性アナウンサーの担当で★
広島県 中国放送(RCC) 伊藤文
福岡県 RKB毎日放送 田中みずき 櫻井浩二 インサイト(月曜 - 木曜)内
立川生志 金曜日のインサイト(金曜)内

4曲目をBGMにして行う天気予報は
日本気象協会九州支社の男性気象予報士が担当★
鹿児島県 南日本放送(MBC) 緒方桃子 モーニングスマイル』内
沖縄県 琉球放送(RBCiラジオ) 仲村美涼(月曜 - 水曜)
沖野綾亜(木曜・金曜)
天気予報は『アップ!!』のRBCアナウンサーが担当で★
北海道 北海道放送(HBC) 7:00 - 7:15 佐藤彩 朝刊さくらい』内
宮城県 東北放送(tbc) 増子華子 天気予報のみ★
Goodモーニング』内
山梨県 山梨放送(YBS) 依田智子 天気予報のみ★
愛媛県 南海放送(RNB) 甲斐彩加
栃木県 栃木放送(CRT) 7:15 - 7:30 福嶋真理子 天気予報のみ★
『ビタミンとちぎ』(月曜 - 木曜)
『ビタミンとちぎ週末版』(金曜)内
島根県鳥取県 山陰放送(BSS) 7:25 - 7:40 中島早也佳(月曜・火曜)
木野村尚子(水曜 - 金曜)
香川県 西日本放送(RNC) 仁多田まゆみ さわやかラジオ おはようハイタッチ!』内
関西広域圏 MBSラジオ 7:30 - 7:45 古川圭子(月曜・火曜)
大塚由美(水曜・木曜)
高井美紀(金曜)
子守康範 朝からてんコモリ!』内
新潟県 新潟放送(BSN) 行貝寧々 天気予報・交通情報のみ★
『石塚かおりのBrand New Day』内
和歌山県 和歌山放送(wbs) 中川智美 天気予報・交通情報のみ★
グッディ!』内
福島県 ラジオ福島(rfc) 山地美紗子 天気予報のみ★
レディ・オン』内
長崎県佐賀県 長崎放送(NBC)
NBCラジオ佐賀
7:35 - 7:50 染矢すみれ 長崎地区・佐賀地区共に放送時間・内容は同じ。
天気予報のみ★
早版!! あさかラ!』内
大分県 大分放送(OBS) 7:40 - 7:55 平山沙絵 天気予報のみ★
情熱ライブ!Voice』内
熊本県 熊本放送(RKK) 7:44 - 7:58 野溝美子 奥田圭のさんさんラジオ』内
福井県 福井放送(FBC) 7:45 - 8:00 亀島愛永 良ーいドン!!』内
岩手県 IBC岩手放送[9] 甲斐谷望 天気予報のみ★
朝からRADIO』内
秋田県 秋田放送(ABS) 酒井茉耶[10] あさ採りワイド秋田便』内
富山県 北日本放送(KNB) 陸田陽子 天気予報・交通情報のみ★
『KNBモーニングすくらんぶる』内
山口県 山口放送(KRY) 瀬川嘉 天気予報のみ★
『KRY Morning Up』内
高知県 高知放送(RKC) 高橋生
徳島県 四国放送(JRT) 中山千桂子
宮崎県 宮崎放送(mrt) 古屋敷沙耶 天気予報のみ★
おはよう!ニュースキャッチ』内

提供読み

  • 1976年 - 1984年この番組は、美しい明日の力、豊かな毎日をリードする 松下電器がお送りします(しました)」、もしくは「この番組は、社会とともに歩む技術のナショナル 松下電器がお送りします(しました)
  • 1984年 - 1987年この番組は、技術でひらく 世界の繁栄 松下電器がお送りします(しました)
  • 1987年 - 1992年この番組は、心を満たす先端技術 ヒューマン・エレクトロニクスの松下電器がお送りします(しました)
  • 1993年 - 1997年この番組は、National・Panasonicの松下電器がお送りします(しました)」
  • 1997年 - 2001年この番組は、あなたとともに 豊かな未来へ(21世紀を)松下電器がお送りします(しました)
  • 2002年 - 2004年この番組は、松下電器がお送りします(しました)
  • 2004年 - 2008年おはようございます、歌のない歌謡曲の時間です。この番組は、松下電器がお送りします」「歌のない歌謡曲、この番組は、松下電器がお送りしました
  • 2008年 - 現在 「おはようございます、歌のない歌謡曲の時間です。この番組は、パナソニックがお送りします」「歌のない歌謡曲、この番組は、パナソニックがお送りしました

なお、ラジオ局の編成や時間などの都合により、最初のあいさつの代わりに「続いては、」(ワイド番組に内包かつ生放送のTBSラジオなどで確認できる。)やそのままタイトルを読む場合がある。エンディングの提供読みも各局によって違っており、「今日も元気にいってらっしゃい!」(ラジオ福島)や「それでは、また明日」(SBSラジオ)など独自の台詞を付ける局が多い。

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ CMは基本的にPanasonic Beauty関係のみ。

出典

  1. ^ a b パナソニックおよび番組公式サイトでは1952年1月からとされる。
  2. ^ TBSラジオでは、1988年9月まで土日にも放送した。「ラジオ東京スピリッツ」より。
  3. ^ 歌のない歌謡曲《うたなしどっとこむ》”. www.utanashi.com. 2020年12月12日閲覧。
  4. ^ 当該地域で最初に開局した民放AMラジオ局」であることが共通している。但し、JRNへの加盟はかなり後になった局も一部ある。
  5. ^ 放送開始 - 1987年6月は6:30 - 6:45に放送していた。
  6. ^ 「うたなしどっとこむ」では開始時刻が6:42となっているが、実際は6:45 - 6:47の間で多少変動している。
  7. ^ 『朝PON』各曜日のアシスタントがそのままスライドする形で担当している。アシスタントに代役が立てられる場合もそのまま担当する。
  8. ^ 1953年10月7日の「ラジオ青森」サービス放送開始日から放送。但し、当初は7:45 - 8:00の放送。
  9. ^ IBCの本社ロビースタジオ&ホールはかつて「盛岡地区パナソニックフェア」会場として使われていた(現在は「盛岡地区きになる日立のきになるフェア」会場として使用)。
  10. ^ 酒井が出産育児休暇中時は八重樫葵が担当した。
  11. ^ 新製品発表は1994年12月発売のST-GT70が最後、これを以てAMステレオ対応受信機の新規生産は打ち切られた。ステレオ放送実施局は歌なしもフルステレオ放送である。但しRKKは2008年9月28日を以て、HBC・MBSは2010年2月28日を以て各々AMステレオ放送を終了。RKBも同年5月30日を以てAMステレオ放送を終了し従前のモノラルに戻される事が決定。ただし、MBSはインターネットサイマルラジオ「radiko」においてはステレオ放送である。

外部リンク