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2021年6月14日 (月) 13:58時点における版
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第30回東京国際映画祭にて(2017年10月) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1946年9月15日(77歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国テキサス州 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 俳優、映画監督、映画プロデューサー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1968年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動内容 | 1993年:アカデミー助演男優賞受賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 |
ケイト・ラドナー(1971年 - 1978年) キンバリー・クロフリー(1981年 - 1996年) ドーン・ローレル(2001年 - 現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
『JFK』 『沈黙の戦艦』 『逃亡者』 『依頼人』 『バットマン フォーエヴァー』 『メン・イン・ブラック』シリーズ 『ノーカントリー』 『リンカーン』 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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トミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones, 1946年9月15日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。1993年の『逃亡者』でアカデミー助演男優賞を受賞した。
経歴
高校卒業後、家計を助けるために父親の働く油田会社に就職。傍ら寝る間も惜しんで独学で勉強し、1年後、奨学金でハーバード大学英米文学部に進学。この時点の夢は文学と演劇の教師になることで、大学では演劇部に所属していた。寮のルームメイトに後の副大統領となるアル・ゴアがおり、その後も親交が続いている[1]。
文学と演劇を教える教師を目指していたが、次第に舞台に立つ事を夢見るようになる。大学卒業後、ブロードウェイに憧れてマンハッタンへと出る。そこでは小さな食堂で皿洗いの仕事をしながら、稽古に励んだ。そんなときに友人と受けた映画のオーディションに合格し、1970年『ある愛の詩』で映画デビューした。しかし、同映画の製作元パラマウント映画の上層部から「顔つきがキツい」とクレームがつき、映画自体は大ヒットしたものの苦い映画デビューとなった[2]。
その後はしばらく役に恵まれず、下積みが長く続き、『ある愛の詩』の次の出演作は『ライフ・スタディ』という低予算作品だった。同作まで3年間、映画の仕事がなく、その間は最初の妻であるジャーナリスト、ケイト・ラードナー(リング・ラードナーの孫)に養ってもらっていた[2]。
1980年代はテレビ出演が主で、映画は出演しても脇役だった。しかし『JFK』や『沈黙の戦艦』出演の頃から注目されるようになる。1993年の『逃亡者』ではハリソン・フォード演じるキンブル医師を追い詰める捜査官役でアカデミー助演男優賞を受賞した。以降、主演作品に恵まれるようになる。
1997年、『メン・イン・ブラック』のK役に抜擢される。監督によると「彼は大真面目に演じていてもどこかコミカルだ」ったのが決め手とのこと。このことについて本人は不本意だったというが、映画は続編が作られるほどのヒットを記録し、Kははまり役の一つとなった。また同役は映画の公開から数年を経て、缶コーヒーBOSSのCMにおいて本人出演でパロディ化された。その経緯は後述の通り。
1999年、京都の老舗で日本屈指の宿である俵屋旅館が火事になったとき、偶然宿泊していた。鎮火後、「火事が消えたのならあの部屋に戻りたい」と言い、周囲を困惑させたとする逸話がある[3]。
2005年には自身が監督・プロデュース・出演した『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。
2006年4月からは日本国内においてサントリー缶コーヒーBOSSレインボーマウンテンのCM「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」に出演。毎回日本の様々な職業に潜入するというストーリーで、2019年3月現在、13年目を迎える長寿CMシリーズとして定着している。
2011年4月からはサントリーグループによる東北地方太平洋沖地震復興支援として、坂本九のヒット曲である「上を向いて歩こう」・「見上げてごらん夜の星を」の両曲を同社グループのCM出演者総勢71名がリレー方式で歌う企業イメージCMにも出演。歌声も披露している。
2012年8月からは、「BOSSコーヒー20周年」とソフトバンクモバイルの「プラチナバンド開始」の共同キャンペーンの一環として、「宇宙人ジョーンズ」と「白戸家」両シリーズのコラボレーションCMにも出演している。
人物
2012年、『メン・イン・ブラック3』のプロモーションワールドツアーで、唯一、日本だけに参加し、「私は本当に日本が大好きで、日本に来るのはいつも幸せ。本当に美しい国ですし、私にとっては第二の故郷。ファンがいるということはあまり意識していませんが、こうやってみなさんにお会いでき、本当に嬉しく思います」と、自らの日本好きを語っている[4]。また2013年にも『終戦のエンペラー』のプロモーションで来日。歌舞伎座を訪問し、「10年来の歌舞伎のファンだ」と語った。娘の為に集めているという浮世絵も趣味としており、月岡芳年の月百姿を34作まで収集しているという[5]。好物の日本料理は「鮎の塩焼き」[6]。
主な出演作品
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 日本語吹き替え |
---|---|---|---|---|
1970 | ある愛の詩 Love Story |
ハンク | TBA | |
1975 | トミー・リー・ジョーンズのホロスコープ Eliza's Horoscope |
トミー・リー | ||
1976 | チャーリーズ・エンジェル/ぶどう園乗っ取り殺人事件 Charlie's Angels |
テレビ映画 | ||
激突39台!史上最大の自動車事故/ハイウェイ・パニック Smash-Up On Interstate 5 |
||||
ジャクソン・ジェイル Jackson Country Jail |
||||
1977 | ハワード・ヒューズ物語 The Amazing Howard Hughes |
ハワード・ヒューズ | テレビ映画 | |
ローリング・サンダー Rolling Thunder |
ジョニー・ヴォーデン | 小杉十郎太(テレビ東京版) | ||
1978 | ベッツィー The Betsy |
アンジェロ | ||
アイズ Eyes of Laura Mars |
ジョン・ネヴィル | 神谷明 | ||
1980 | 歌え!ロレッタ愛のために Coal Miner's Daughter |
ドゥーリトル・リン | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート | 大塚明夫 |
1981 | 死刑執行人 The Executioner's Song |
ゲイリー | テレビ映画 プライムタイム・エミー賞 主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞 |
|
1983 | キャプテン・ブーリーの大冒険 NATE AND HAYES |
ブーリー・ヘイズ | 日本未公開 | |
1985 | ニューヨーク・コマンドー/セントラルパーク市街戦 The Park is Mine |
ミッチ | ||
1986 | ブラックライダー Black Moon Rising |
クイント | 田中信夫(テレビ朝日版) | |
1987 | ビッグタウン The Big Town |
ジョージ・コール | ||
1988 | ストーミー・マンディ Stormy Monday |
コズモ | ||
1989 | 背徳の罠/死者のメッセージ Broken Vows |
ペーター | 日本劇場未公開 | |
ロンサム・ダブ Lonesome Dove |
ウッドロウ | テレビ映画 | ||
ザ・パッケージ/暴かれた陰謀 The Package |
トーマス | 笹岡繁蔵(TBS版) | ||
1990 | アパッチ Fire Birds |
ブラッド・リトル | 小川真司(フジテレビ版) 小林清志(テレビ朝日版) | |
1991 | JFK JFK |
クレイ・ショー | アカデミー助演男優賞ノミネート 英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート |
小川真司(ソフト版) 小林清志(テレビ朝日版) |
1992 | 沈黙の戦艦 Under Siege |
ウィリアム・ストラニクス | 菅生隆之(ソフト版) 池田勝(テレビ朝日版) | |
1993 | 心の扉 House of Cards |
ジェイク・ビアランダー | 菅生隆之 | |
逃亡者 The Fugitive |
サミュエル・ジェラード | アカデミー助演男優賞受賞 ゴールデングローブ賞 助演男優賞受賞 |
菅生隆之(ソフト版) 小林清志(テレビ朝日版) 田中信夫(機内上映版) | |
天と地 Heaven & Earth |
スティーブ・バトラー | 菅生隆之 | ||
1994 | ワイルド・メン The Good Old Boys |
ヒューイ・キャロウェイ | テレビ映画 製作・脚本兼任 |
|
ブローン・アウェイ/復讐の序曲 Blown Away |
ギャリティ | 小林清志(ソフト版) 菅生隆之(テレビ朝日版) | ||
依頼人 The Client |
ロイ・フォルトリッグ | 有川博(ソフト版) 菅生隆之(テレビ朝日版) | ||
ナチュラル・ボーン・キラーズ Natural Born Killers |
ドワイト・マクラスキー | 樋浦勉 | ||
ブルースカイ Blue Sky |
ハンク・マーシャル | 菅生隆之 | ||
1995 | バットマン フォーエヴァー Batman Forever |
ハーヴェイ・デント / トゥーフェイス | 菅生隆之(ソフト版) 小林清志(テレビ朝日版) | |
タイ・カップ Cobb |
タイ・カッブ | |||
1997 | ボルケーノ Volcano |
マイク・ローク | 菅生隆之(ソフト版) 小林清志(テレビ朝日版) | |
メン・イン・ブラック Men in Black |
エージェントK | 坂口芳貞(ソフト版) 菅生隆之(日本テレビ版) | ||
1998 | 追跡者 U.S. Marshals |
サミュエル・ジェラード | 『逃亡者』のスピンオフ作品 | 菅生隆之(ソフト版、テレビ朝日版) 小林清志(テレビ東京版) |
スモール・ソルジャーズ Small Soldiers |
声の出演 | 玄田哲章(VHS版、日本テレビ版) 銀河万丈(DVD版) | ||
1999 | ダブル・ジョパディー Double Jeopardy |
トラヴィス | 池田勝(ソフト版) 菅生隆之(テレビ朝日版) | |
2000 | 英雄の条件 Rules of Engagement |
ヘイズ・ホッジス | 堀勝之祐(ソフト版) 池田勝(フジテレビ版) | |
スペース カウボーイ Space Cowboys |
ホーク・ホーキンズ | 坂口芳貞(ソフト版) 菅生隆之(日本テレビ版) | ||
2002 | メン・イン・ブラック2 Men in Black II |
エージェントK | 坂口芳貞(劇場公開版) 菅生隆之(テレビ朝日版) | |
2003 | ハンテッド The Hunted |
L.T. | 池田勝(ソフト版) 小林清志(テレビ東京版) | |
ミッシング The Missing |
サミュエル・ジョーンズ | 有川博 | ||
2005 | チアガール VS テキサスコップ Man of the House |
ローランド・シャープ | 日本劇場未公開 製作総指揮兼任 |
坂口芳貞 |
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 The Three Burials of Melquiades Estrada |
ピート・パーキンズ | カンヌ国際映画祭 男優賞受賞 監督・製作 |
菅生隆之(ソフト版) | |
2006-現在 | 宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ | 宇宙人ジョーンズ | テレビCM | 谷口節(『ネット』篇まで) 菅生隆之(『大相撲』篇から) |
2006 | 今宵、フィッツジェラルド劇場で A Prairie Home Companion |
アックスマン | 小林清志 | |
2007 | ノーカントリー No Country for Old Men |
エド・トム・ベル | 英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート | 菅生隆之 |
告発のとき In the Valley of Elah |
ハンク・ディアフィールド | アカデミー主演男優賞ノミネート | 谷口節 | |
2009 | エレクトリック・ミスト 霧の捜査線 In the Electric Mist |
デイヴ・ロビショー | 日本劇場未公開 | |
2010 | カンパニー・メン The Company Men |
ジーン・マクラリー | ||
2011 | The Sunset Limited |
White | 監督 | |
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー Captain America: The First Avenger |
チェスター・フィリップス大佐 | 谷口節 | ||
2012 | メン・イン・ブラック3 Men in Black III |
エージェントK | ||
31年目の夫婦げんか Hope Springs |
アーノルド・ソームズ | 菅生隆之 | ||
終戦のエンペラー Emperor |
ダグラス・マッカーサー | (吹き替えなし) | ||
リンカーン Lincoln |
タデウス・スティーブンス | アカデミー助演男優賞ノミネート 全米映画俳優組合賞助演男優賞受賞 |
菅生隆之 | |
2013 | マラヴィータ The Family / Malavita |
ロバート・スタンスフィールドFBI捜査官 | 小林清志 | |
2014 | ミッション・ワイルド The Homesman |
ジョージ・ブリッグス | 監督・脚本・製作総指揮兼任 | 小村哲生 |
2016 | メカニック:ワールドミッション Mechanic: Resurrection |
マックス・アダムス | 菅生隆之(ソフト版) | |
ジェイソン・ボーン Jason Bourne |
ロバート・デューイ | 土師孝也 | ||
クリミナル 2人の記憶を持つ男 Criminal |
フランクス医師 | 菅生隆之 | ||
2017 | ベスト・バディ Just Getting Started |
レオ | ||
記者たち 衝撃と畏怖の真実 Shock and Awe |
ジョー・ギャロウェイ | |||
2019 | アド・アストラ Ad Astra |
クリフォード・マクブライド | ||
2020 | カムバック・トゥ・ハリウッド!! The Comeback Trail |
デューク・モンタナ |
主な受賞
- アカデミー賞
- 1993年度 助演男優賞 『逃亡者』
- カンヌ国際映画祭
- 2005年度 男優賞 『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』
- ゴールデングローブ賞
- 1993年度 助演男優賞 『逃亡者』
- ロサンゼルス映画批評家協会賞
- 1993年度 助演男優賞 『逃亡者』
- シカゴ映画批評家協会賞
- 1993年度 助演男優賞 『逃亡者』
- MTVムービー・アワード
- 1994年度 コンビ賞 『逃亡者』(ハリソン・フォードと共に)
脚注
- ^ “ゴア元副大統領、大学時代のルームメイトのトミー・リー・ジョーンズと再会!”. シネマズ PLUS. 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b 2008年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)
- ^ 『俵屋の不思議』 著:村松友視
- ^ 『MIB3』の続編あるかも! ウィル・スミスらが来日しジャパンプレミア 2012年5月9日 ムービーコレクション
- ^ 『女性セブン』、2013年8月22・29日号。
- ^ いきすぎた親日家!? ティム・バートン監督とトミー・リー・ジョーンズ 2012年6月30日 エキサイトニュース
外部リンク
- トミー・リー・ジョーンズ - allcinema
- トミー・リー・ジョーンズ - KINENOTE
- Tommy Lee Jones - IMDb(英語)