「ショウナンパントル」の版間の差分
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{{混同|ショウナンパンドラ}} |
{{混同|ショウナンパンドラ}} |
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{{馬齢新}} |
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{{出典の明記|date=2015年7月}} |
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{{競走馬 |
{{競走馬 |
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| 名 = ショウナンパントル |
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| 画 = [[File:ショウナンパントル.JPG|240px]] |
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| 説 = 2005年エリザベス女王杯パドック |
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| 欧 = {{Lang|en|Shonan Peintre}}<ref name="JBIS" /> |
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| 性 = [[牝馬|牝]]<ref name="JBIS" /> |
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| 色 = [[鹿毛]]<ref name="JBIS" /> |
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| 種 = [[サラブレッド]] |
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| 種 = [[サラブレッド]]<ref name="JBIS" /> |
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| 生 = [[2002年]][[2月20日]] |
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| 生 = [[2002年]][[2月20日]]<ref name="JBIS" /> |
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| 抹 = 2007年9月15日<ref name="抹消" /> |
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| 父 = [[サンデーサイレンス]] |
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| 死 = [[2011年]][[3月22日]](9歳没)<ref name="JAIRS">{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=480295844 |title=ショウナンパントル(JPN) |accessdate=2022‐2-26 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220225174929/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=480295844 |archivedate=2022-2-25}}</ref> |
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| 母 = バブルウイングス |
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| 母 = バブルウイングス<ref name="JBIS" /> |
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| 主 = [[国本哲秀]] |
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| 調 = [[大久保洋吉]]([[美浦トレーニングセンター|美浦]]) |
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| 績 = 17戦2勝 |
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| 金 = 9288万8000円 |
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| 厩 = 江原昇<ref name="優駿-JRA賞詳細">『優駿』2005年2月号 29頁</ref> |
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| 績 = 17戦2勝<ref name="JBIS" /> |
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| 冠 = [[JRA賞最優秀2歳牝馬]](2004年)<ref name="優駿-JRA賞詳細" /> |
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| 金 = 9288万8000円<ref name="JBIS" /> |
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|medaltemplates={{medalGI|[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]|2004年}} |
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'''ショウナンパントル'''(欧字名:{{Lang|en|Shonan Peintre}}、[[2002年]][[2月20日]] - [[2011年]][[3月22日]])は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[繁殖牝馬]]<ref name="JBIS">{{Cite web |title=ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000742742/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-25}}</ref>。 |
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'''ショウナンパントル'''は[[日本]]の[[競走馬]]。[[主戦騎手]]は[[吉田豊 (競馬)|吉田豊]]である。 |
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2004年の[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]である。同年の[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]({{GI}})を優勝した。 |
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== 競走馬時代 == |
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[[2004年]][[7月24日]]、[[新潟競馬場|新潟]]の新馬戦でデビュー。3番人気から見事勝利を飾る。その後、[[新潟2歳ステークス]]で2着、[[デイリー杯2歳ステークス]]では5着と牡馬相手にそれなりの好走を見せると、12月の[[競馬の競走格付け|GI]][[阪神ジュベナイルフィリーズ]]では8番人気の低評価を覆して[[上がり (競馬)|上がり]]3[[ハロン (単位)|ハロン]]34秒4の末脚を繰り出し、アンブロワーズ、[[ラインクラフト]]らを直線で捕らえて勝利を収める。この結果、2004年度の[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]に選出された。 |
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== 生涯 == |
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明けて[[2005年]]は[[クイーンカップ]]から始動。2番人気に推されるが12着と大敗。その後牝馬[[クラシック (競馬)|クラシック]]路線を歩むが、[[桜花賞]]は13着、[[優駿牝馬|優駿牝馬(オークス)]]は7着と不本意な成績に終わった。 |
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=== デビューまで === |
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夏の休養を挟んで、秋初戦は[[秋華賞]][[トライアル競走|トライアル]]の[[紫苑ステークス]]に出走。1番人気で2着(1着コスモマーベラス)に入り、2着以内に与えられる秋華賞への優先出走権を獲得。しかし本番では後方からのレースで見せ場を作れず8着に終わっている。続いて古馬との対決、牝馬限定のGI[[エリザベス女王杯]]は一転して先行策をとったが直線に向いてからは伸び脚を欠き、15着に沈んだ。 |
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バブルウイングスは、1992年に[[フランス]]で生産された父[[インザウイングス]]の牝馬である<ref name="優駿-2005-2-134">『優駿』2005年2月号 134頁</ref>。[[イギリス]]で競走馬として19戦4勝を挙げて引退<ref name="優駿-2005-2-134" />。1998年に日本に輸入されて、[[白老ファーム]]にて繁殖牝馬となった<ref name="優駿-2005-2-134" />。初年度は、[[ブライアンズタイム]]と交配し、初仔の牝馬を生産。それから2年目は父[[サンデーサイレンス]]の牝馬、3年目は父[[スペシャルウィーク]]の牡馬を生産する<ref name="優駿-2005-2-134" />。4年目となる2001年は、再びサンデーサイレンスを交配<ref name="優駿-2005-2-134" />。2002年2月20日、[[北海道]][[白老町]]の白老ファームにて、4番仔(後のショウナンパントル)が誕生する<ref name="JBIS" />。4番仔は牧場の厩舎長によれば「ひときわ目立つようなサンデー(サイレンス)の仔ではありませんでした<ref name="ふるさと-阪神JF">{{Cite web |title=2004年12月05日 阪神ジュベナイルフィリーズ G1 {{!}} 重賞ウイナーレポート {{!}} 競走馬のふるさと案内所 |url=https://uma-furusato.com/winner_info/36601.html |website=uma-furusato.com |accessdate=2022-02-26}}</ref>」と回顧している。胃腸が弱く[[下痢]]を催すことが多々あり、冬毛もなかなか抜け替わらなかったという<ref name="ふるさと-阪神JF" />。 |
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4番仔は「ショウナン」の冠名を用いる馬主[[国本哲秀]]が購入する<ref name="優駿-2005-2-67">『優駿』2005年2月号 67頁</ref>。2002年の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]を[[ショウナンカンプ]]で勝利していた国本は、そのショウナンカンプの管理[[調教師]][[大久保洋吉]]に対して、優勝のお祝いに何かプレゼントしたいと申し出ていた<ref name="優駿-2005-2-67" />。すると大久保は馬と答えたため、二人で白老ファームを視察<ref name="優駿-2005-2-67" />。5頭いたサンデーサイレンス産駒から、大久保がこの4番仔を選り抜いていた<ref name="優駿-2005-2-67" />。国本は、この4番仔に冠名「'''ショウナン'''」とフランス語で画家を意味する「'''パントル'''」を組み合わせた「'''ショウナンパントル'''」という競走馬名を与えている<ref name="JAIRS" />。ショウナンパントルは、大久保厩舎に入厩する<ref name="JBIS" />。 |
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[[2006年]]は[[阪神牝馬ステークス]]、[[ヴィクトリアマイル]]に挑戦するもともに二桁着順であった。 |
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=== 競走馬時代 === |
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その後、約1年の休養の後、[[2007年]]の都大路ステークスに出走。しかし、最下位15着に敗れた。その後も重賞競走に出走をするものの、4戦中2戦が最下位に敗れるなど、GI馬としての面影を潜めていた。 |
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2004年7月24日、[[新潟競馬場]]の[[新馬|新馬戦]](芝1600メートル)に3番人気でデビュー、[[吉田豊 (競馬)|吉田豊]]が騎乗し半馬身差をつけ初勝利を挙げる。それから9月5日の[[新潟2歳ステークス]]({{GIII}})に3番人気で[[重賞]]初出走<ref name="優駿-2004-10-73">『優駿』2004年10月号 73頁</ref>。3番手から早めに抜け出すことに成功したが、大外から追い込んだ1番人気[[マイネルレコルト]]に差し切られて2着<ref name="優駿-2004-10-73" />。続いて大久保は、関西への輸送を経験させるために、敢えて牡馬相手の[[デイリー杯2歳ステークス]]({{GII}})を選択、2番人気に推された<ref name="優駿-2005-2-68">『優駿』2005年2月号 68頁</ref><ref name="優駿-2004-12-136">『優駿』2004年12月号 136頁</ref>。中団を追走して直線では内を突いたが、大外から追い込んだ[[ペールギュント (競走馬)|ペールギュント]]などの末脚には劣り5着となる<ref name="優駿-2004-12-136" /><ref>『優駿』2004年12月号 72頁</ref>。 |
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12月5日、[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]({{GI}})で{{GI}}初出走。[[ファンタジーステークス]]を勝利した2戦2勝[[ラインクラフト]]が1.5倍の1番人気、デイリー杯2歳ステークスでペールギュントに1馬身差の2着だったライラプスが8.5倍の2番人気、[[函館2歳ステークス]]を勝利した2戦2勝アンブロワーズが11.9倍の3番人気に推される一方、ショウナンパントルは22.3倍の8番人気だった<ref>{{Cite web |title=阪神ジュベナイルF|2004年12月5日 {{!}} 競馬データベース - netkeiba.com |url=https://db.netkeiba.com/race/200409050211/ |website=db.netkeiba.com |accessdate=2022-02-26}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=3gchJCncApY&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2004年 阪神ジュベナイルフィリーズ({{GI}})<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートから後方内を追走、直線では、進路を外に求めた<ref name="優駿-2005-2-5051">『優駿』2005年2月号 50-51頁</ref>。先に抜け出たアンブロワーズと、後方から追い上げるラインクラフトの間から進出した。その3頭が並び立って競り合いながら入線<ref name="優駿-2005-2-5051" />。アンブロワーズにアタマ差、ラインクラフトにアタマ+ハナ差先着した<ref name="優駿-2005-2-5051" />。{{GI}}ならびに重賞初勝利、1993年[[ヒシアマゾン]]以来2例目となる1勝馬の優勝<ref name="優駿-2005-2-135">『優駿』2005年2月号 135頁</ref>、1996年[[メジロドーベル]]以来2例目となる新潟デビュー馬による優勝であった<ref name="優駿-2005-2-135" />。また、大久保や吉田は1996年メジロドーベル以来の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝<ref name="優駿-2005-2-49">『優駿』2005年2月号 49頁</ref>。白老ファームは、前週のゴールデンジュビリーデーに行われた{{GI}}2つを独占しており、{{GI}}3連勝となった<ref name="優駿-2005-2-49" />。大久保は「[[桜花賞]]はメジロドーベルが取ることの出来なかったレースで、まずはそれを目指したいです<ref name="優駿-2005-2-135" />。」と述べている。この年の[[JRA賞]]では、285票中271票を集めて[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]を受賞している<ref>『優駿』2005年2月号 31頁</ref>。 |
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そして[[京成杯オータムハンデキャップ]]で16着となった後の、[[2007年]][[9月15日]]に、同日付で競走馬登録を抹消したと発表された。 |
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3歳となった2005年は、[[東京競馬場]]で行われる[[優駿牝馬]](オークス)に向けて、一度東京を使いたいと[[クイーンカップ]]({{GIII}})で始動したが12着敗退<ref name="優駿-2005-2-68" />。その後、[[クラシック (競馬)|牝馬クラシック]]の[[桜花賞]]、優駿牝馬(オークス)と連戦したが、13着、7着と敗退する<ref name="JBIS-競走成績" />。秋は、[[秋華賞]]の[[トライアル競走]]である[[紫苑ステークス]](OP)で始動し2着。[[優先出走権]]を得て[[秋華賞]]に臨み8着となった<ref name="JBIS-競走成績" />。その後、[[エリザベス女王杯]]、2006年2戦、2007年5戦はすべて二桁着順<ref name="JBIS-競走成績" />。連敗を13まで伸ばした[[京成杯オータムハンデキャップ]]({{GIII}})を最後に競走馬を引退した。2007年9月15日付でJRAの競走馬登録を抹消する<ref name="抹消">{{Cite web |title=ショウナンパントル引退、繁殖へ(15日) |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/42761 |website=競馬ブック |accessdate=2022-02-25}}</ref>。 |
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== 繁殖牝馬時代 == |
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[[2008年]]は[[北海道]][[平取町]]の[[スガタ牧場]]で供用、[[ブライアンズタイム]]と交配されたが、2008年の種付けシーズン終了後に生まれ故郷である白老ファームに戻ることとなった。2014年の[[ニュージーランドトロフィー]]をショウナンアチーヴが優勝し、産駒の重賞初制覇。 |
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=== 繁殖牝馬時代 === |
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{| class=wikitable border="1" |
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翌2008年から、北海道[[平取町]]のスガタ牧場で[[繁殖牝馬]]となっていたが<ref>{{Cite web |title=ショウナンパントルを訪ねて|url=https://uma-furusato.com/column/23383.html |website=uma-furusato.com |accessdate=2022-02-25}}</ref>、やがて生まれ故郷の白老町、[[社台コーポレーション白老ファーム]]で供用される<ref name="ふるさと-NZT">{{Cite web |title=2014年04月12日 NZトロフィー G2 |url=https://uma-furusato.com/winner_info/76589.html |website=uma-furusato.com |accessdate=2022-02-25}}</ref>。初年度は[[ファルブラヴ]]が留まらず、[[ブライアンズタイム]]を受胎<ref name="JAIRS" />。産まれた初仔の牝馬は、出生登録されたのみだった<ref name="ショウナンパントルの2009" />。2年目は、[[チチカステナンゴ (競走馬)|チチカステナンゴ]]と交配したが、[[流産]]<ref name="JAIRS" />。3年目には、国本がかつて所有した[[ショウナンカンプ]]と交配し、2番仔となる牡馬を生産した。両親と同じく国本が所有して、[[ショウナンアチーヴ]]という名で産駒として初めて競走馬デビュー<ref>{{Cite web |title=アチーヴ“夢の配合”開花だ/NZT |url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20140412-1284150.html |website=nikkansports.com |accessdate=2022-02-25 |language=ja}}</ref>。デビュー2戦目で産駒初勝利を挙げ、{{GI}}初挑戦となった2013年[[朝日杯フューチュリティステークス]]では、優勝した[[アジアエクスプレス]]に1馬身4分の1差及ばず2着となった<ref>{{Cite web |title=【朝日杯FS】ショウナンアチーヴ 豪脚に屈して2着 ― スポニチ競馬Web |url=https://keiba.sponichi.co.jp/news/K20131215007207660 |website=スポニチ競馬Web |accessdate=2022-02-25 |language=ja}}</ref>。翌2014年の[[ニュージーランドトロフィー]]({{GII}})では、同じく国本所有のショウナンワダチにハナ差先着して優勝、産駒初の重賞タイトルを挙げた<ref>{{Cite web |title=ショウナンアチーヴが優勝 競馬のニュージーランドトロフィー |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKG0311_S4A410C1000000/ |website=日本経済新聞 |date=2014-04-12 |accessdate=2022-02-25 |language=ja}}</ref>。ショウナンパントルは、ショウナンアチーヴを産み落とした後の2011年春に事故に遭遇<ref name="ふるさと-NZT" />、その年の3月22日に9歳で死亡する<ref name="JAIRS" />。 |
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!||馬名||誕生年||毛色||父||性||厩舎||馬主||戦績 |
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|第1子||(死亡)||2009年||鹿毛||[[ブライアンズタイム]]||牝||-||-||- |
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|_||(流産)||2010年||-||[[チチカステナンゴ (競走馬)|チチカステナンゴ]]||-||-||-||- |
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|- |
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|第2子||[[ショウナンアチーヴ]]||2011年||黒鹿毛||[[ショウナンカンプ]]||牡||美浦・[[国枝栄]]||国本哲秀||32戦3勝(引退・誘導馬) |
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|} |
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== 競走成績 == |
== 競走成績 == |
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以下の内容は、[[netkeiba.com]] |
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref name="netkeiba">{{Cite web|url=http://db.netkeiba.com/horse/2002100761/|title=ショウナンパントル|publisher=株式会社ネットドリーマーズ|website=netkeiba.com|accessdate=2021-01-17}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="JBIS-競走成績">{{Cite web |title=競走成績:全競走成績|ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000742742/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-25}}</ref>の情報に基づく。 |
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{| style="border-collapse: collapse; font-size: 90%; text-align: center; white-space: nowrap;" |
{| style="border-collapse: collapse; font-size: 90%; text-align: center; white-space: nowrap;" |
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! 競走日 !! nowrap| 競馬場 !! 競走名 !! 格 !! 距離(馬場) !! 頭<br />数 !! 枠<br />番 !! 馬<br />番 !! オッズ<br />(人気) !! 着順 !! タイム<br />(上り3F) !! 着差 !! 騎手 !! 斤量[kg] |
! 競走日 !! nowrap| 競馬場 !! 競走名 !! 格 !! 距離(馬場) !! 頭<br />数 !! 枠<br />番 !! 馬<br />番 !! オッズ<br />(人気) !! 着順 !! タイム<br />(上り3F) !! 着差 !! 騎手 !! 斤量<br/>[kg] |
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! 1着馬(2着馬)!! 馬体重<br/>[kg] |
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| [[2004年|2004.]][[7月24日|{{0}}7.24]] |
| [[2004年|2004.]][[7月24日|{{0}}7.24]] |
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177行目: | 177行目: | ||
| [[中山競馬場|中山]] |
| [[中山競馬場|中山]] |
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| [[紫苑ステークス|紫苑S]] |
| [[紫苑ステークス|紫苑S]] |
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| OP |
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| 芝1800m(良) |
| 芝1800m(良) |
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| 9 |
| 9 |
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303行目: | 303行目: | ||
| 234.1(16人) |
| 234.1(16人) |
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| 12着 |
| 12着 |
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| {{0|R}}0 |
| {{0|R}}{{0|R}}{{0|-}}55.9(32.9) |
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| {{0|-}}0.8 |
| {{0|-}}0.8 |
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| {{0}}[[田中勝春]] |
| {{0}}[[田中勝春]] |
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329行目: | 329行目: | ||
| {{0|0000.}}[[9月9日|{{0}}9.{{0}}9]] |
| {{0|0000.}}[[9月9日|{{0}}9.{{0}}9]] |
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| 新潟 |
| 新潟 |
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| [[京成杯オータムハンデキャップ|京成杯 |
| [[京成杯オータムハンデキャップ|京成杯オータムH]] |
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| {{GIII}} |
| {{GIII}} |
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| 芝1600m(良) |
| 芝1600m(良) |
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345行目: | 345行目: | ||
|} |
|} |
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== 繁殖成績 == |
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{| class="wikitable" border="1" |
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! ||生年||馬名||性||毛色||父||厩舎||馬主||戦績 |
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!勝ち鞍 |
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!供用 |
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!出典 |
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|初仔||2009年||(出生のみ)||[[牝馬|牝]]||[[鹿毛]]||[[ブライアンズタイム]]|| || || |
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|<ref name="ショウナンパントルの2009">{{Cite web |title=ショウナンパントルの2009 |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001108990/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-25}}</ref> |
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|- |
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| ||2010年||(流産)|| || ||[[チチカステナンゴ (競走馬)|チチカステナンゴ]]|| || || |
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|<ref name="JBIS-繁殖成績">{{Cite web |title=繁殖牝馬情報:牝系情報|ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000742742/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-25}}</ref> |
|||
|- |
|||
|2番仔||2011年||[[ショウナンアチーヴ]]||[[牡馬|牡]]||[[黒鹿毛]]||[[ショウナンカンプ]]||[[国枝栄]]([[美浦トレーニングセンター|美浦]])||国本哲秀||32戦3勝 |
|||
|2014年[[ニュージーランドトロフィー|NZT]]({{GII}}) |
|||
|[[誘導馬]] |
|||
|<ref>{{Cite web |title=ショウナンアチーヴ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001138980/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-25}}</ref> |
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|- |
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| |
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|2012年 |
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|(不明) |
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|[[ハービンジャー]] |
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|<ref name="JBIS-繁殖成績" /> |
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|} |
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== 血統表 == |
== 血統表 == |
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{{競走馬血統表 |
{{競走馬血統表 |
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388行目: | 423行目: | ||
|mmmm = Prodice [[ファミリーナンバー|F-No.]][[1号族|1-b]] |
|mmmm = Prodice [[ファミリーナンバー|F-No.]][[1号族|1-b]] |
||
|}} |
|}} |
||
*三代母バブルカンパニーの産駒に[[バブルガムフェロー]](父:サンデーサイレンス) |
|||
近親には以下の馬がいる。 |
|||
* |
*祖母バブルプロスペクターの産駒に[[ザッツザプレンティ]](父:[[ダンスインザダーク]])、マニックサンデー(父:サンデーサイレンス) |
||
*祖母バブルプロスペクターの産駒に[[ザッツザプレンティ]](父[[ダンスインザダーク]])、マニックサンデー(父サンデーサイレンス) |
|||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
||
== 参考文献 == |
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* 『[[優駿]]』([[日本中央競馬会]]) |
|||
**2004年10月号 |
|||
***「【Play-back the Grade-Races 2004】第24回新潟2歳ステークス({{GIII}}) マイネルレコルト」 |
|||
**2004年12月号 |
|||
***「【Play-back the Grade-Races 2004】第39回デイリー杯2歳ステークス({{GII}}) ペールギュント」 |
|||
***「【重賞データファイル】第39回デイリー杯2歳ステークス({{GII}}) ペールギュント」 |
|||
**2005年2月号 |
|||
***「【2004年度JRA賞決定!】年度代表馬にゼンノロブロイ」 |
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***「【重賞データファイル】第56回阪神ジュベナイルフィリーズ({{GI}}) ショウナンパントル」 |
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2022年2月26日 (土) 04:27時点における版
この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
ショウナンパントル | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
2005年エリザベス女王杯パドック | ||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2002年2月20日[1] | |||||
死没 | 2011年3月22日(9歳没)[2] | |||||
抹消日 | 2007年9月15日[3] | |||||
父 | サンデーサイレンス[1] | |||||
母 | バブルウイングス[1] | |||||
母の父 | In the Wings[1] | |||||
生国 | 日本(北海道白老町)[1] | |||||
生産者 | 白老ファーム[1] | |||||
生産牧場 | 白老ファーム[2] | |||||
馬主 | 国本哲秀[1] | |||||
調教師 | 大久保洋吉(美浦)[1] | |||||
調教助手 | 鈴木正雄[4] | |||||
厩務員 | 江原昇[4] | |||||
競走成績 | ||||||
タイトル | JRA賞最優秀2歳牝馬(2004年)[4] | |||||
生涯成績 | 17戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 | 9288万8000円[1] | |||||
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ショウナンパントル(欧字名:Shonan Peintre、2002年2月20日 - 2011年3月22日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。
2004年のJRA賞最優秀2歳牝馬である。同年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を優勝した。
生涯
デビューまで
バブルウイングスは、1992年にフランスで生産された父インザウイングスの牝馬である[5]。イギリスで競走馬として19戦4勝を挙げて引退[5]。1998年に日本に輸入されて、白老ファームにて繁殖牝馬となった[5]。初年度は、ブライアンズタイムと交配し、初仔の牝馬を生産。それから2年目は父サンデーサイレンスの牝馬、3年目は父スペシャルウィークの牡馬を生産する[5]。4年目となる2001年は、再びサンデーサイレンスを交配[5]。2002年2月20日、北海道白老町の白老ファームにて、4番仔(後のショウナンパントル)が誕生する[1]。4番仔は牧場の厩舎長によれば「ひときわ目立つようなサンデー(サイレンス)の仔ではありませんでした[6]」と回顧している。胃腸が弱く下痢を催すことが多々あり、冬毛もなかなか抜け替わらなかったという[6]。
4番仔は「ショウナン」の冠名を用いる馬主国本哲秀が購入する[7]。2002年の高松宮記念をショウナンカンプで勝利していた国本は、そのショウナンカンプの管理調教師大久保洋吉に対して、優勝のお祝いに何かプレゼントしたいと申し出ていた[7]。すると大久保は馬と答えたため、二人で白老ファームを視察[7]。5頭いたサンデーサイレンス産駒から、大久保がこの4番仔を選り抜いていた[7]。国本は、この4番仔に冠名「ショウナン」とフランス語で画家を意味する「パントル」を組み合わせた「ショウナンパントル」という競走馬名を与えている[2]。ショウナンパントルは、大久保厩舎に入厩する[1]。
競走馬時代
2004年7月24日、新潟競馬場の新馬戦(芝1600メートル)に3番人気でデビュー、吉田豊が騎乗し半馬身差をつけ初勝利を挙げる。それから9月5日の新潟2歳ステークス(GIII)に3番人気で重賞初出走[8]。3番手から早めに抜け出すことに成功したが、大外から追い込んだ1番人気マイネルレコルトに差し切られて2着[8]。続いて大久保は、関西への輸送を経験させるために、敢えて牡馬相手のデイリー杯2歳ステークス(GII)を選択、2番人気に推された[9][10]。中団を追走して直線では内を突いたが、大外から追い込んだペールギュントなどの末脚には劣り5着となる[10][11]。
12月5日、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でGI初出走。ファンタジーステークスを勝利した2戦2勝ラインクラフトが1.5倍の1番人気、デイリー杯2歳ステークスでペールギュントに1馬身差の2着だったライラプスが8.5倍の2番人気、函館2歳ステークスを勝利した2戦2勝アンブロワーズが11.9倍の3番人気に推される一方、ショウナンパントルは22.3倍の8番人気だった[12]。
映像外部リンク | |
---|---|
2004年 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI) レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画 |
スタートから後方内を追走、直線では、進路を外に求めた[13]。先に抜け出たアンブロワーズと、後方から追い上げるラインクラフトの間から進出した。その3頭が並び立って競り合いながら入線[13]。アンブロワーズにアタマ差、ラインクラフトにアタマ+ハナ差先着した[13]。GIならびに重賞初勝利、1993年ヒシアマゾン以来2例目となる1勝馬の優勝[14]、1996年メジロドーベル以来2例目となる新潟デビュー馬による優勝であった[14]。また、大久保や吉田は1996年メジロドーベル以来の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝[15]。白老ファームは、前週のゴールデンジュビリーデーに行われたGI2つを独占しており、GI3連勝となった[15]。大久保は「桜花賞はメジロドーベルが取ることの出来なかったレースで、まずはそれを目指したいです[14]。」と述べている。この年のJRA賞では、285票中271票を集めてJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞している[16]。
3歳となった2005年は、東京競馬場で行われる優駿牝馬(オークス)に向けて、一度東京を使いたいとクイーンカップ(GIII)で始動したが12着敗退[9]。その後、牝馬クラシックの桜花賞、優駿牝馬(オークス)と連戦したが、13着、7着と敗退する[17]。秋は、秋華賞のトライアル競走である紫苑ステークス(OP)で始動し2着。優先出走権を得て秋華賞に臨み8着となった[17]。その後、エリザベス女王杯、2006年2戦、2007年5戦はすべて二桁着順[17]。連敗を13まで伸ばした京成杯オータムハンデキャップ(GIII)を最後に競走馬を引退した。2007年9月15日付でJRAの競走馬登録を抹消する[3]。
繁殖牝馬時代
翌2008年から、北海道平取町のスガタ牧場で繁殖牝馬となっていたが[18]、やがて生まれ故郷の白老町、社台コーポレーション白老ファームで供用される[19]。初年度はファルブラヴが留まらず、ブライアンズタイムを受胎[2]。産まれた初仔の牝馬は、出生登録されたのみだった[20]。2年目は、チチカステナンゴと交配したが、流産[2]。3年目には、国本がかつて所有したショウナンカンプと交配し、2番仔となる牡馬を生産した。両親と同じく国本が所有して、ショウナンアチーヴという名で産駒として初めて競走馬デビュー[21]。デビュー2戦目で産駒初勝利を挙げ、GI初挑戦となった2013年朝日杯フューチュリティステークスでは、優勝したアジアエクスプレスに1馬身4分の1差及ばず2着となった[22]。翌2014年のニュージーランドトロフィー(GII)では、同じく国本所有のショウナンワダチにハナ差先着して優勝、産駒初の重賞タイトルを挙げた[23]。ショウナンパントルは、ショウナンアチーヴを産み落とした後の2011年春に事故に遭遇[19]、その年の3月22日に9歳で死亡する[2]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[24]およびJBISサーチ[17]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004. 7.24 | 新潟 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 11 | 4 | 4 | 9.2 (3人) | 1着 | 1:37.0(33.0) | -0.3 | 吉田豊 | 54 | (ミステリーゲスト) | 436 | |
9. 5 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600m(良) | 12 | 3 | 3 | 6.0 (3人) | 2着 | 1:35.0(33.5) | 0.2 | 吉田豊 | 54 | マイネルレコルト | 446 |
10.16 | 京都 | デイリー杯2歳S | GII | 芝1600m(良) | 13 | 3 | 4 | 5.7 (2人) | 5着 | 1:34.5(35.2) | 0.2 | 吉田豊 | 54 | ペールギュント | 440 |
12. 5 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 5 | 22.3 (8人) | 1着 | 1:35.2(34.4) | -0.0 | 吉田豊 | 54 | (アンブロワーズ) | 446 |
2005. 2.16 | 東京 | クイーンC | GII | 芝1600m(重) | 16 | 7 | 14 | 3.6 (2人) | 12着 | 1:39.5(37.8) | 1.4 | 吉田豊 | 56 | ライラプス | 458 |
4.10 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 16.4 (7人) | 13着 | 1:35.0(35.1) | 1.5 | 吉田豊 | 55 | ラインクラフト | 446 |
5.22 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 8 | 17 | 29.6 (9人) | 7着 | 2:29.4(34.1) | 0.6 | 吉田豊 | 55 | シーザリオ | 452 |
9.10 | 中山 | 紫苑S | OP | 芝1800m(良) | 9 | 6 | 6 | 2.9 (1人) | 2着 | 1:49.2(33.6) | 0.1 | 吉田豊 | 54 | コスモマーベラス | 450 |
10.16 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 6 | 12 | 24.0 (4人) | 8着 | 2:00.5(35.1) | 1.3 | 吉田豊 | 55 | エアメサイア | 452 |
11.13 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 18 | 2 | 4 | 89.5(14人) | 15着 | 2:13.9(35.1) | 1.4 | 吉田豊 | 54 | スイープトウショウ | 448 |
2006. 4. 8 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1400m(良) | 12 | 5 | 6 | 44.1 (9人) | 11着 | 1:23.0(36.3) | 1.8 | 吉田豊 | 55 | ラインクラフト | 456 |
5.14 | 東京 | ヴィクトリアM | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 6 | 12 | 234.1(18人) | 17着 | 1:35.7(34.5) | 1.7 | 吉田豊 | 55 | ダンスインザムード | 452 |
2007. 5. 6 | 京都 | 都大路S | OP | 芝1600m(重) | 15 | 4 | 7 | 91.7(14人) | 15着 | 1:39.7(39.8) | 3.3 | 小林徹弥 | 52 | スーパーホーネット | 474 |
6.17 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m(良) | 12 | 6 | 8 | 39.5(11人) | 12着 | 2:01.4(37.2) | 3.0 | 川田将雅 | 52 | ディアチャンス | 446 |
7.15 | 新潟 | アイビスサマーD | GIII | 芝1000m(重) | 18 | 8 | 17 | 234.1(16人) | 12着 | 55.9(32.9) | 0.8 | 田中勝春 | 54 | サンアディユ | 460 |
8.26 | 札幌 | キーンランドC | GIII | 芝1200m(良) | 15 | 6 | 12 | 117.1(16人) | 12着 | 1:09.4(34.5) | 0.8 | 川島信二 | 54 | クーヴェルチュール | 458 |
9. 9 | 新潟 | 京成杯オータムH | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 76.8(14人) | 16着 | 1:34.2(34.6) | 1.6 | 吉田豊 | 50 | キングストレイル | 458 |
繁殖成績
生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | 勝ち鞍 | 供用 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 2009年 | (出生のみ) | 牝 | 鹿毛 | ブライアンズタイム | [20] | |||||
2010年 | (流産) | チチカステナンゴ | [25] | ||||||||
2番仔 | 2011年 | ショウナンアチーヴ | 牡 | 黒鹿毛 | ショウナンカンプ | 国枝栄(美浦) | 国本哲秀 | 32戦3勝 | 2014年NZT(GII) | 誘導馬 | [26] |
2012年 | (不明) | ハービンジャー | [25] |
血統表
ショウナンパントルの血統(サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer4×5=9.38%) | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 * サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
父の父 Halo1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 * バブルウイングス Bubble Wings 1992 鹿毛 |
In the Wings 1986 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
High Hawk | Shirley Heights | |||
Sunbittern | ||||
母の母 * バブルプロスペクターBubble Prospector 1984 栗毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | ||
Hopespringseternal | ||||
* バブルカンパニー Bubble Company |
Lyphard | |||
Prodice F-No.1-b | ||||
母系(F-No.) | バブルウイングス(FR)系(FN:1-b) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Northern DancerM4×M5 | [§ 3] | ||
出典 |
|
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “ショウナンパントル(JPN)”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022‐2-26閲覧。
- ^ a b “ショウナンパントル引退、繁殖へ(15日)”. 競馬ブック. 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b c 『優駿』2005年2月号 29頁
- ^ a b c d e 『優駿』2005年2月号 134頁
- ^ a b “2004年12月05日 阪神ジュベナイルフィリーズ G1 | 重賞ウイナーレポート | 競走馬のふるさと案内所”. uma-furusato.com. 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b c d 『優駿』2005年2月号 67頁
- ^ a b 『優駿』2004年10月号 73頁
- ^ a b 『優駿』2005年2月号 68頁
- ^ a b 『優駿』2004年12月号 136頁
- ^ 『優駿』2004年12月号 72頁
- ^ “阪神ジュベナイルF|2004年12月5日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b c 『優駿』2005年2月号 50-51頁
- ^ a b c 『優駿』2005年2月号 135頁
- ^ a b 『優駿』2005年2月号 49頁
- ^ 『優駿』2005年2月号 31頁
- ^ a b c d “競走成績:全競走成績|ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “ショウナンパントルを訪ねて”. uma-furusato.com. 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b “2014年04月12日 NZトロフィー G2”. uma-furusato.com. 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b “ショウナンパントルの2009”. www.jbis.or.jp. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “アチーヴ“夢の配合”開花だ/NZT”. nikkansports.com. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “【朝日杯FS】ショウナンアチーヴ 豪脚に屈して2着 ― スポニチ競馬Web”. スポニチ競馬Web. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “ショウナンアチーヴが優勝 競馬のニュージーランドトロフィー”. 日本経済新聞 (2014年4月12日). 2022年2月25日閲覧。
- ^ “ショウナンパントル”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年1月17日閲覧。
- ^ a b “繁殖牝馬情報:牝系情報|ショウナンパントル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月25日閲覧。
- ^ “ショウナンアチーヴ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月25日閲覧。
参考文献
- 『優駿』(日本中央競馬会)
- 2004年10月号
- 「【Play-back the Grade-Races 2004】第24回新潟2歳ステークス(GIII) マイネルレコルト」
- 2004年12月号
- 「【Play-back the Grade-Races 2004】第39回デイリー杯2歳ステークス(GII) ペールギュント」
- 「【重賞データファイル】第39回デイリー杯2歳ステークス(GII) ペールギュント」
- 2005年2月号
- 「【2004年度JRA賞決定!】年度代表馬にゼンノロブロイ」
- 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2004】阪神ジュベナイルフィリーズ ショウナンパントル」
- 優駿編集部「【杉本清の競馬談義 237】ゲスト国本哲秀さん」
- 「【重賞データファイル】第56回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI) ショウナンパントル」
- 2004年10月号
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post エラー:
|racingpostname=
が未定義です。(参照1・参照2) - ショウナンパントル - 競走馬のふるさと案内所