「ユー・キャント・ドゥ・ザット」の版間の差分
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2021年9月6日 (月) 08:32時点における版
「ユー・キャント・ドゥ・ザット」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
収録アルバム | 『ハード・デイズ・ナイト』 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英語名 | You Can't Do That | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | 2分33秒 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「ユー・キャント・ドゥ・ザット」(You Can't Do That)は、ビートルズの楽曲である。1964年にイギリスで発売された6作目のシングル盤『キャント・バイ・ミー・ラヴ』のB面曲として発売された[3]。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的にはジョン・レノンによって書かれた楽曲[4][5][6]。B面曲として発売された後、3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』にも収録された。
曲の構成
「ユー・キャント・ドゥ・ザット」は、所有欲の強さと嫉妬心を題材とした楽曲で[7]、フィリップ・マーゴティンとジーン・ミシェル・ゲドンは「『ジェラス・ガイ』の前身」としている[8]。1980年のPLAYBOY誌のインタビューで、レノンは本作について「ウィルソン・ピケットをやってみた。1小節にカウベルを4回鳴らして、コードは"Chatoong"ってところ」と語っている[9]。本作においてレノンは、ギターソロも演奏しており[4]、1964年に「僕はリズムを刻むときにいつも何か面白いことをしてやろうと試みて、だいたい良い感じにできていた。『ユー・キャント・ドゥ・ザット』は良い例だ。リードギターというよりはリズムギターっぽく弾いた。録音したときに音が薄くならないようにするためにね。ジョージみたいなリードギタリストではないけど、たまにはリードを取りたいと思うときもある」と語っている[10][11]。
ジョージ・ハリスンは、スタジオで本作のイントロとアウトロのギターリフを書いていて、ローリング・ストーン誌のトム・ペティとのインタビューで「スタジオにいて、『何かしなくちゃ』と思って書いた」と振り返っている[12]。
1964年に公開されたビートルズ主演の映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の撮影の一環で、本作を演奏するシーンも撮影されたが、最終的にカットされることとなった[13]。
レコーディング、リリース
「ユー・キャント・ドゥ・ザット」は、1964年2月25日にEMIスタジオでレコーディングされ[14]、同日には「アンド・アイ・ラヴ・ハー」や「恋する二人」のレコーディングも行われた[15]。1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には、ガイド・ボーカルが含まれた初期のテイクが収録された[16]。
『エド・サリヴァン・ショー』への出演のためにニューヨーク滞在していたときに、ハリスンに対してリッケンバッカー・360/12(1964年製)が贈られ[5][17]、本作のレコーディングではこの1964年製のギターが使用された[5]。
本作は、1964年3月16日にアメリカで、同月20日にイギリスで、4月5日に日本で発売されたシングル盤『キャント・バイ・ミー・ラヴ』のB面に収録された。その後イギリスで発売されたオリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』、アメリカで発売された『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』に収録され[3]、解散後に発売されたコンピレーション・アルバム『ロックン・ロール・ミュージック』にも収録された。
1964年にBBCラジオで演奏されており[18]、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』には1964年7月16日に放送された『Top Gear』での音源が収録された。また、2016年に発売された『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』には、ボーナス・トラックとして1965年8月23日のハリウッド・ボウル公演でのライブ音源[19]が収録された。
1964年5月22日にジョージ・マーティンがテイク9にピアノをオーバー・ダビングし、アルバムバージョンとして発表することが予定されていたが、最終的に未発表となった[20]。
演奏
※出典[4]
- ジョン・レノン - リード・ボーカル、リードギター
- ポール・マッカートニー - バッキング・ボーカル、ベース、カウベル
- ジョージ・ハリスン - バッキング・ボーカル、12弦リードギター
- リンゴ・スター - ドラムス、ボンゴ
カバー・バージョン
- スプリームス - 1964年に発売されたアルバム『A Bit of Liverpool』に収録[21]。
- ハリー・ニルソン - 1967年に発売されたアルバム『パンディモニアム・シャドウ・ショウ』に収録[22]。ニルソンのカバー・バージョンでは、10曲程度のビートルズの楽曲の要素と融合されている[23]。後にシングル・カットされた。
- ヴァニラ・ファッジ - 1968年に発売されたアルバム『Beat Goes On』に収録[24]。
- NOBODY - 1988年に発売されたトリビュート・アルバム『抱きしめたい』に収録。
- スミザリーンズ - 2008年に発売されたカバー・アルバム『B-Sides the Beatles』に収録[25]。
脚注
出典
- ^ Pollack, Alan W. (1992年). “Notes on "You Can't Do That"”. "Notes on" Series. 2018年12月11日閲覧。
- ^ Unterberger, Richie (2009年). “Review of "You Can't Do That"”. 2018年12月11日閲覧。
- ^ a b Lewisohn 1988, p. 200.
- ^ a b c MacDonald 2005, p. 106-107.
- ^ a b c Harry 1992, p. 715.
- ^ Miles 1997, p. 164.
- ^ Courrier 2008, p. 79.
- ^ Margotin & Guesdon 2014, p. 184.
- ^ Sheff 2020, p. 213.
- ^ Everett, p. 224.
- ^ Margotin & Guesdon 2014, p. 185.
- ^ “11.George Harrison - 100 Greatest Guitarists”. Rolling Stone (2015年12月18日). 2021年2月7日閲覧。
- ^ Rolston & Murray 2001, p. 63.
- ^ Lewisohn 1988, p. 39.
- ^ Winn 2008, p. 155.
- ^ Lewisohn 1995, p. 34.
- ^ The Beatles 2000, p. 81.
- ^ Winn 2008, p. 217.
- ^ “ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル [SHM-CD][CD] - ザ・ビートルズ”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年12月5日閲覧。
- ^ Lewisohn 1988, p. 44.
- ^ A Bit of Liverpool - The Supremes | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年2月7日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Pandemonium Shadow Show - Harry Nilsson | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Group. 2021年2月7日閲覧。
- ^ Greenwald, Matthew. You Can't Do That | Song Info - オールミュージック. 2021年2月7日閲覧。
- ^ Viglione, Joe. The Beat Goes On - Vanilla Fudge | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年2月7日閲覧。
- ^ Deming, Mark. B-Sides the Beatles - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年2月7日閲覧。
参考文献
- The Beatles (2000). The Beatles Anthology. San Francisco: Chronicle Books. ISBN 0-8118-2684-8
- Harry, Bill (1992). The Ultimate Beatles Encyclopedia. Virgin Books. ISBN 0-86369-681-3
- Courrier, Kevin (2008). Artificial Paradise: The Dark Side of the Beatles' Utopian Dream: The Dark Side of the Beatles' Utopian Dream. ABC-CLIO. ISBN 0-3133-4586-4
- Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men Through Rubber Soul. Oxford University Press. ISBN 0-1951-4105-9
- Harry, Bill (1992). The Ultimate Beatles Encyclopedia. Virgin Books. ISBN 0-86369-681-3
- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-517-57066-1
- Lewisohn, Mark (1995). Anthology 1 (booklet) (Media notes). London: Apple Records. 34445。
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) (説明); 引数|ref=harv
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- Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt & Company. ISBN 0-8050-5249-6
- Margotin, Philippe; Guesdon, Jean-Michel (2014). All The Songs: The Story Behind Every Beatles Release. New York: Henry Holt & Company. ISBN 1-5791-2952-8
- Moltmaker, Azing. Across the Universe, Beatles Sleeves from Around the World
- Sheff, David (2020) [2000]. All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. Pan Books. ISBN 1-5290-4841-9
- Winn, John C. (2008). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 978-0307451576
外部リンク
- You Can't Do That - The Beatles