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=== プロ入りとカブス時代 ===
=== プロ入りとカブス時代 ===
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2021年9月11日 (土) 23:53時点における版

リッチ・ヒル
Rich Hill
ニューヨーク・メッツ #21
タンパベイ・レイズ時代
(2021年7月11日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州ボストン
生年月日 (1980-03-11) 1980年3月11日(44歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト4巡目
初出場 2005年6月15日
年俸 $2,500,000 (2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

リチャード・ジョゼフ・ヒルRichard Joseph “Rich” Hill, 1980年3月11日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBニューヨーク・メッツ所属。

経歴

プロ入り前

1999年MLBドラフトで36巡目(全体1088位)シンシナティ・レッズから指名されたが入団せず。

2001年MLBドラフト7巡目(全体209位)でアナハイム・エンゼルスから指名されたがこの時も入団せず。

プロ入りとカブス時代

シカゴ・カブス時代
(2006年5月9日)

2002年MLBドラフト4巡目(全体112位)でシカゴ・カブスから指名され、7月10日に入団。3年間マイナーリーグで過ごした後、2005年6月15日のフロリダ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たす。4試合に先発し、0勝2敗でシーズンを終えた。

2006年の開幕はマイナーで迎えるものの、5月4日にメジャー昇格。しかし、4連敗を記録し、再びマイナーに降格を命じられた。7月22日に再び昇格し、8月にはデビュー以来10回目の先発でようやく初勝利をあげる。その後は安定した成績を残し、シーズン末まで先発ローテーションの一角としての役割を果たした。

2007年は開幕時から先発ローテーション入り。シーズン通して先発ローテーションを守り抜き、32試合に先発した。11勝8敗・防御率3.92と好投を見せた。

2008年はシーズン開幕早々、制球難で大荒れのピッチングが続き、5月2日にAAA級アイオワ・カブスに降格された。しかし、その後も乱調が続き、6月20日にはルーキー級アリゾナリーグ・カブス英語版にまで降格となったが、7月18日にはA+級デイトナ・カブスに昇格。9月1日にはセプテンバー・コールアップにより、メジャーに呼び戻された。

オリオールズ時代

ボルチモア・オリオールズ時代
(2009年5月27日)

2009年2月2日に金銭トレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍。オフの11月3日にFAとなった。

レッドソックス時代 

ボストン・レッドソックス時代
(2012年5月21日)

2010年1月26日にセントルイス・カージナルスと契約したが6月30日にFAとなり、そのままボストン・レッドソックスと契約した。11月6日にFAとなったが、12月16日にレッドソックスと再契約。

2011年はシーズン途中にトミー・ジョン手術を受けた[1]12月12日にFAとなったが、翌13日に再契約。

2012年11月30日にFAとなった。

インディアンス時代

2013年2月7日にクリーブランド・インディアンスと契約した。オフの10月31日にFAとなった。

エンゼルス時代

2014年1月31日に古巣のレッドソックスとマイナー契約を結んだ[2]。傘下のAAA級ポータケット・レッドソックスで25試合に登板して3勝3敗2セーブ、防御率3.23だった。7月1日に金銭トレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[3]。同日に行われたシカゴ・ホワイトソックスとのダブルヘッダー1戦目で、5点リードの9回裏から登板。しかし1安打1失点2四球で1死も取れず降板[4]。2戦目には6回裏2死から登板したが、一人目の打者のアダム・イートンワイルドピッチと四球を与え、1死も取れず降板した[4]。その後登板はなく、7月5日にDFAとなり、9日に自由契約となった。

ヤンキース時代

2014年7月16日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで4試合に登板し、防御率0.00と好投。8月5日にヤンキースとメジャー契約を結んだ[5]

ヤンキース退団後

2015年2月27日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ。6月24日に自由契約となり、7月28日に独立リーグであるアトランティックリーグロングアイランド・ダックスと契約した。

レッドソックス復帰

2015年8月14日にレッドソックスとマイナー契約を結んだ。9月8日にメジャー契約となり、40人枠入りした。レッドソックスでは、4試合に先発登板する機会を与えられ、通算200試合登板を達成した。投球は、防御率1.55・29.0イニングで36個の三振を奪う圧倒的なピッチングを披露した。11月2日にFAとなった[6]

アスレチックス時代

オークランド・アスレチックス時代
(2016年5月7日)

2015年11月17日にオークランド・アスレチックスと1年契約を結んだ[7]

2016年4月4日に行われたホワイトソックスとのシーズン開幕戦では、本来先発予定だったソニー・グレイ食中毒により登板を回避したため、代役として開幕投手を務めた (結果は2.2回を4失点で負け投手) [8]。この年はシーズン途中の時点で14試合に先発登板して9勝3敗、防御率2.25、WHIP1.09という好成績を残していた。また、76.0イニングで90奪三振、奪三振率10.7と、高い三振奪取能力も発揮していた。

ドジャース時代

ロサンゼルス・ドジャース時代
(2018年7月24日)

2016年8月1日にジャレル・コットングラント・ホームズ英語版フランキー・モンタスとのトレードで、ジョシュ・レディックと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[9]。ドジャース加入後は6試合に先発登板。ピッチングは凄みを増し、防御率1.83・3勝2敗・WHIP0.79・与四球率1.3・奪三振率10.2という好成績を残した。移籍前との合算では、20試合の先発登板で12勝5敗、防御率2.12、110.1イニングで33四球、129奪三振(奪三振率10.5)、WHIP1.00という素晴らしい内容だった。11月3日にFAとなったが、12月5日に3年4800万ドルで再契約した[10]

2017年8月23日のピッツバーグ・パイレーツ戦で8回までパーフェクトピッチングであったが、9回に味方の失策で出塁を許し、それでも9回まで無安打で抑えたもののドジャースも得点を奪えず延長戦に突入し10回裏ジョシュ・ハリソンにサヨナラ本塁打を浴びノーヒットノーランを逃した上に敗戦投手となった[11]。シーズン通算では25先発・135.2イニングながら12勝8敗、防御率3.32、WHIP1.09と37歳にして自身初となる2年連続二桁勝利を記録した。

2019年は、腕と膝の負傷で3回故障離脱しながらもシーズンを全うし、ナショナルズと戦ったナ・リーグ地区シリーズの第4戦にも先発した。オフにFAとなった。12月21日にマサチューセッツ州フォックスボロで行われたNFLニューイングランド・ペイトリオッツバッファロー・ビルズの一戦を観戦に訪れた際、妻の手荷物が発端となり、入場トラブルを起こし逮捕された。2人で計1000ドルの罰金が科された[12][13]が、同日に難病や逆境を克服して活躍した選手に贈られるトニー・コニグリアロ賞を受賞した[14]

ツインズ時代

2019年12月31日にミネソタ・ツインズと300万ドルの単年契約を結んだ[15]

2020年オフの10月28日にFAとなった[16]

レイズ時代

2021年2月17日にタンパベイ・レイズと250万ドルの単年契約を結んだ[17]

メッツ時代

2021年7月23日にトミー・ハンターマット・ダイアーとのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[18]

投球スタイル

球速110km/h台後半の落差の大きな緩いカーブを主体とする軟投派投手。メジャー昇格した頃は、実に投球全体の約75%をカーブで占めており、平均球速145km/hのツーシームとの2球種だけでプレーしていた。2012年からチェンジアップ、2013年からはスライダーを投げるようになり、フォーシームは2015年からで比較的、最近に持ち球とするようになった。2016年は約50%をカーブ、約45%をフォーシームとしており、それ以外の球種は稀にしか投げず、実質2球種に近い。三振能力が高く、軟投派でありながら速球には球速以上の球威があり、カーブの精度も高い。そのため、被打率・被安打率は悪くない数字を残している。一方で、最大の課題はコントロールだが、2015年からは大幅に改善が見られている[19]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2005 CHC 10 4 0 0 0 0 2 0 0 .000 115 23.2 25 3 17 1 1 21 0 0 24 24 9.13 1.77
2006 17 16 2 1 0 6 7 0 0 .462 417 99.1 83 16 39 1 2 90 3 0 51 46 4.17 1.23
2007 32 32 0 0 0 11 8 0 0 .579 812 195.0 170 27 63 3 12 183 1 1 89 85 3.92 1.19
2008 5 5 0 0 0 1 0 0 0 1.000 89 19.2 13 2 18 0 1 15 1 0 9 9 4.12 1.58
2009 BAL 14 13 0 0 0 3 3 0 0 .500 275 57.2 68 7 40 2 1 46 1 1 53 50 7.80 1.87
2010 BOS 6 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 18 4.0 5 0 1 0 0 3 0 0 0 0 0.00 1.50
2011 9 0 0 0 0 0 0 0 3 ---- 30 8.0 3 0 3 0 1 12 1 0 0 0 0.00 0.75
2012 25 0 0 0 0 1 0 0 6 1.000 83 19.2 17 0 11 1 0 21 0 0 4 4 1.83 1.42
2013 CLE 63 0 0 0 0 1 2 0 13 .333 182 38.2 38 3 29 6 2 51 6 1 30 27 6.28 1.73
2014 LAA 2 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 4 0.0 1 0 3 0 0 0 1 0 1 1 ---- ----
NYY 14 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 25 5.1 6 0 3 1 1 9 0 0 1 1 1.69 1.69
'14計 16 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 29 5.1 7 0 6 1 1 9 1 0 2 2 3.38 2.44
2015 BOS 4 4 1 1 0 2 1 0 0 .667 106 29.0 14 2 5 0 2 36 0 0 5 5 1.55 0.66
2016 OAK 14 14 0 0 0 9 3 0 0 .750 311 76.0 55 2 28 0 8 90 0 0 22 19 2.25 1.09
LAD 6 6 0 0 0 3 2 0 0 .600 128 34.1 22 2 5 0 0 39 0 0 7 7 1.83 0.79
'16計 20 20 0 0 0 12 5 0 0 .706 439 110.1 77 4 33 0 8 129 0 0 29 26 1.83 1.00
2017 25 25 1 0 1 12 8 0 0 .600 782 135.2 99 18 49 1 9 166 2 1 51 50 3.32 1.09
2018 25 24 0 0 0 11 5 0 0 .688 547 132.2 108 20 41 3 8 150 2 1 57 54 3.66 1.12
2019 13 13 0 0 0 4 1 0 0 .800 242 58.2 48 10 18 2 4 72 0 0 20 16 2.45 1.13
2020 MIN 8 8 0 0 0 2 2 0 0 .500 156 38.2 28 3 17 0 1 31 1 0 13 13 3.03 1.16
MLB:16年 292 164 4 2 1 67 44 0 24 .604 4092 976.0 803 115 390 21 53 1035 19 5 437 411 3.79 1.16
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2005 CHC 10 1 1 0 0 1.000
2006 17 2 7 1 0 .900
2007 32 4 22 4 0 .867
2008 5 0 2 0 0 1.000
2009 BAL 14 1 9 1 0 .909
2010 BOS 6 0 0 0 0 ----
2011 9 1 0 0 1 1.000
2012 25 4 4 0 1 1.000
2013 CLE 63 3 4 1 0 .875
2014 LAA 2 0 0 0 0 ----
NYY 14 0 0 0 0 ----
'14計 16 0 0 0 0 ----
2015 BOS 4 1 2 1 0 .750
2016 OAK 14 4 7 2 1 .846
LAD 6 0 10 0 0 1.000
'16計 20 4 17 2 1 .913
2017 25 2 10 1 0 .923
2018 25 1 12 0 0 1.000
2019 13 2 8 1 0 .909
2020 MIN 8 0 4 1 0 .800
MLB 292 26 102 13 3 .908
  • 2020年度シーズン終了時

表彰

背番号

  • 53(2005年 - 2008年、2010年 - 2013年)
  • 51(2009年、2014年 - 同年途中)
  • 57(2014年途中 - 同年終了)
  • 62(2015年)
  • 18(2016年 - 同年途中)
  • 44(2016年途中 - 2020年)
  • 14(2021年 - 同年途中)
  • 21(2021年途中 - )

脚注

  1. ^ TOMMY JOHN SURGERIES FOR HILL, DAISUKE SET” (英語). WEEI (2011年6月9日). 2016年2月18日閲覧。
  2. ^ Steve Adams (2014年1月31日). “Red Sox, Rich Hill Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年2月18日閲覧。
  3. ^ Aaron Gleeman (2014年7月1日). “Angels acquire Rich Hill from Red Sox” (英語). NBC Sports. NBC Universal. 2016年2月18日閲覧。
  4. ^ a b Scores for Jul 1, 2014” (英語). ESPN (2014年7月1日). 2016年2月18日閲覧。
  5. ^ Jake Kring-Schreifels (2014年8月5日). “After losing Thornton, Yanks add Hill to 'pen”. MLB.com. 2016年2月18日閲覧。
  6. ^ Jane Lee (2015年11月2日). “Transactions | redsox.com” (英語). MLB.com. 2015年11月3日閲覧。
  7. ^ “A's add lefty Hill to rotation on 1-year deal” (英語). (2015年11月17日). http://m.mlb.com/news/article/157562512/as-sign-pitcher-rich-hill-to-2016-contract 2015年11月18日閲覧。 
  8. ^ Susan Slusser (2016年4月4日). “With Sonny Gray out and defense iffy, Rich Hill drops A’s debut”. SFGate. 2016年4月18日閲覧。
  9. ^ “ドジャース、アスレチックスからR.ヒルとJ.レディック獲得”. ISM. Yahoo! JAPAN. (2016年8月2日). オリジナルの2016年8月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20160806162806/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000211-ism-base 2017年5月10日閲覧。 
  10. ^ Hill emotional over LA return, 1st big contract” (英語). MLB.com (2016年12月5日). 2016年12月12日閲覧。
  11. ^ ドジャース・ヒル、九回までノーノーも延長十回にサヨナラ被弾”. デイリースポーツ (2017年8月24日). 2017年8月24日閲覧。
  12. ^ ヒル投手逮捕 NFL観戦で入場トラブル”. 日刊スポーツ (2019年12月24日). 2019年12月24日閲覧。
  13. ^ NFL観戦で逮捕のヒル夫妻、発端は妻の手荷物”. 日刊スポーツ (2019年12月24日). 2019年12月24日閲覧。
  14. ^ 故障乗り越えたドジャース・ヒルにコニグリアロ賞 - MLB : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2020年1月15日閲覧。
  15. ^ Daniel Kramer (2019年12月31日). “Twins sign pitchers Bailey, Hill to 1-year deals” (英語). MLB.com. 2020年1月1日閲覧。
  16. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
  17. ^ Rays Agree To Deal With Rich Hill” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月18日閲覧。
  18. ^ Rays Trade Rich Hill To Mets” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月23日閲覧。
  19. ^ Rich Hill Pitch Data”. The Baseball Cube. 2016年8月7日閲覧。

関連項目

外部リンク