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「プサマテー」の版間の差分

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* [[アントーニーヌス・リーベラーリス]]『メタモルフォーシス ギリシア変身物語集』[[安村典子]]訳、[[講談社文芸文庫]](2006年)
* [[アントーニーヌス・リーベラーリス]]『メタモルフォーシス ギリシア変身物語集』[[安村典子]]訳、[[講談社文芸文庫]](2006年)
* [[オウィディウス]]『[[変身物語]](下)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1984年)
* [[オウィディウス]]『[[変身物語]](下)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1984年)
* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* [[ヘシオドス]]『神統記』[[廣川洋一]]訳、岩波文庫(1984年)
* [[ヘシオドス]]『神統記』[[廣川洋一]]訳、岩波文庫(1984年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)

2021年11月15日 (月) 10:40時点における版

プサマテー古希: Ψαμάθη, Psamathē)は、ギリシア神話の女神、あるいは女性である。長母音を省略してプサマテとも表記される。

の2人がいる。以下に説明する。

ネレイデスの1人

このプサマテーは、ネーレウスドーリスの娘たち(ネーレーイデス)の1人で[1][2]アイアコスとの間にポーコスを生んだ[3][4][5]。しかしアイアコスとの交わりを嫌い、アザラシに変じて海に身を投じた[6]。その後エジプトプローテウスとの間にテオクリュメノステオノエー(エイドオー)を生んだ[7]

プサマテーは息子のポーコスがペーレウステラモーンに殺されたため、後にペーレウスがトラーキアケーユクスのところに亡命していたとき、プサマテーは巨大なを送ってペーレウスの家畜を襲わせた。知らせを聞いたペーレウスはプサマテーが息子の死を忘れていないのだと考え、プサマテーに許しを乞ったが、プサマテーは許さず、テティスがペーレウスのために許しを乞ってようやく許した。しかし狼は家畜の殺戮をやめなかったため、プサマテーは狼を大理石に変えたという[8]

別の話では狼が現れたのはペーレウスがイーロスの息子エウリュティオーンを殺した後のことで、プサマテーとの関連は語られていない[5]

クロトーポスの娘

このプサマテーは、アルゴス王、クロトーポスの娘で、アポローンの子リノスの母。プサマテーはリノスが生まれると、父を恐れて赤子を捨て、リノスはクロトーポスの家畜の番犬によって喰い殺された。アポローンは怒って怪物ポイネー英語版をアルゴスに送った。ポイネーはアルゴスの子供たちをさらったが、コロイボス英語版によって退治された[9]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス『神統記』260行。
  2. ^ アポロドーロス、1巻2・7。
  3. ^ ヘーシオドス『神統記』1005行。
  4. ^ アポロドーロス、3巻12・6。
  5. ^ a b アントーニーヌス・リーベラーリス、38話。
  6. ^ アポロドーロス、3巻12・6。
  7. ^ エウリピデースヘレネー』。
  8. ^ オウィディウス『変身物語』11巻。
  9. ^ パウサニアス、1巻43・7。

参考文献

関連項目