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'''ピースオブワールド'''(欧字名:{{Lang|en|Peace of World}}、[[2000年]][[2月18日]] - )は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[繁殖牝馬]]<ref name="JBIS">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/ |title=ピースオブワールド |website=JBISサーチ|accessdate=2022-09-28}}</ref>。
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[[2002年]]の[[阪神ジュベナイルフィリーズ]](GI)[[ファンタジーステークス]](GIII)を含む4戦4の成績を挙げ、[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]に選出された。
2002年の[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]である。同年の[[阪神ジュベナイルフィリーズ]](GI)[[ファンタジーステークス]](GIII)をた。


== 経歴 ==
== 経歴 ==
=== デビュー ===
=== デビューまで ===
[[2000年]][[2月18日]]、[[千代田牧場]]にて生まれる。英語で「世界の平和」を意味する「ピースオブワールド」と名付けられたが、これは馬主の飯田正がセリで渡米していた時に、[[2001年]][[9月11日]]の[[アメリカ同時多発テロ事件]]を経験したことによる命名で、管理した[[坂口正大]]調教師の人柄にも掛け合わされているという<ref name="netkeiba181209c">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=148121 |title= 【阪神JF】断然人気に応え続けたピースオブワールド/2歳女王列伝 |website= netkeiba.com |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2018-12-10}}</ref>。


ビバムールは、1992年に[[アイルランド]]で生産された父[[カーリアン]]の牝馬である。1994年に日本にもたらされ、[[中央競馬]]でデビュー<ref name="優駿-2003-2-130">『優駿』2003年2月号 130頁</ref>。1996年までの3年間で12戦2勝という成績を残して引退し、[[北海道]][[静内町]]の[[千代田牧場]]で、繁殖牝馬となっていた<ref name="優駿-2003-2-130" />。そして1997年から1998年には、ビバムールの全姉である[[ウェルシュマフィン]]の仔[[タイキシャトル]]が日本とフランスのGI級競走5勝の活躍を見せていた<ref name="優駿-2003-2-130" />。すなわちビバムールは、タイキシャトルの近親として繁殖生活を送ることとなった<ref name="優駿-2003-2-130" />。
=== 2歳時 ===
デビュー戦は[[2002年]][[10月5日]]、[[タイキシャトル]]の近親という血統背景もあり[[京都競馬場|京都]]ダートの新馬戦で圧倒的1番人気に推され、人気どおりに逃げ切り圧勝した<ref name="netkeiba181209c"/>。中1週で出走したかえで賞は[[エースインザレース]]と人気を分け合ったものの1番人気は譲らず、レースも2馬身差で快勝し連勝<ref name="netkeiba181209c"/>。重賞初挑戦となった[[ファンタジーステークス]]もまた前走と同じく中1週での出走となったが3戦連続で圧倒的1番人気に推され[[シーイズトウショウ]]以下に完勝<ref name="netkeiba181209c"/>。無敗で迎えた[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]。ここでも単勝1.5倍という圧倒的1番人気に推された<ref name="netkeiba181209c"/>。これまでと違い中団からの競馬という<!--騎乗ミス(レース後、デビューから跨っている[[福永祐一]]はミスを認める旨の発言をした)と先行有利な-->展開になったものの、外々を回りながらも先行勢をまとめて差し切った上に突き放して4連勝でGIを制覇<ref name="netkeiba181209c"/>。文句無しの満票で[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]に選ばれた。


初年度は、[[フジキセキ]]、[[ティンバーカントリー]]と交配して、いずれも不受胎となったが、2年目は[[バブルガムフェロー]]と交配して初仔を生産した<ref name="優駿-2003-2-130" />。そして1999年、3年目は、[[サンデーサイレンス]]が交配相手となる<ref name="優駿-2003-1-68">『優駿』2003年1月号 68頁</ref>。近親にタイキシャトルがいるビバムールは、千代田牧場内での序列では上位となり、牧場代表の飯田正剛が狙いすまして、サンデーサイレンスをあてがっていた<ref name="優駿-2003-1-68" />。飯田には明確に狙いがあり、以後3年間連続でサンデーサイレンスがあてがわれることとなる<ref name="優駿-2003-1-68" />。2000年2月18日、北海道静内町の千代田牧場にて、2番仔となる鹿毛の牝馬(後のピースオブワールド)が誕生する<ref name="優駿-2003-2-130" />。
=== 3歳時 ===
明け3歳。桜花賞の大本命といわれていたが2月の調教中に骨折。[[桜花賞]]には間に合わず、骨折明けで出走した[[優駿牝馬]]では2歳時の強さを信じたファンの後押しもあり良血[[アドマイヤグルーヴ]]、桜花賞馬[[スティルインラブ]]に続く3番人気に推されたものの、13着に終わる。


2番仔は、激しい気性を持つ傾向が多いサンデーサイレンス産駒にもかかわらず、落ち着いた性格の持ち主だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。また人間が簡単に扱える素直さも兼ね備えていた<ref name="千代田-2002">{{Cite web |title=牧場こぼれ話・2002 |url=http://www.chiyoda-farm.com/page/kobore/2000_2008/2002.htm |website=www.chiyoda-farm.com |access-date=2022-12-26}}</ref>。牝馬は基本的に自己所有する牧場の方針に従い、牧場の所有馬となる<ref name="優駿-2002-8-49">『優駿』2002年8月号 49頁</ref>。牧場が自ら所有する際には、先代の飯田正、正の妻の政子、代表の正剛、正剛の妻の良枝の名義を使用していた<ref name="優駿-2002-8-49" />。名義は、馬の期待度の高さで区別しており、正、政子、正剛、良枝の順で期待度が高かった<ref name="優駿-2002-8-49" />。そのため、上位の正や政子には流行の種牡馬であるサンデーサイレンスや[[ブライアンズタイム]]の競走馬である割合が高かった<ref name="優駿-2002-8-49" />。そんな中、サンデーサイレンス産駒の2番仔は、飯田正の所有で競走馬となった<ref name="JBIS" />。
休養を挟んで迎えた秋、[[ローズステークス]]では再びアドマイヤグルーヴ、スティルインラブと直接対決し、スティルインラブにこそ先着したが4着に終わる。本番[[秋華賞]]でもローズステークス同様アドマイヤグルーヴ、スティルインラブに続く3番人気。小差の4着には敗れはしたものの能力の高さは示すことができた。その後は距離的な問題から[[エリザベス女王杯]]を回避し、[[阪神牝馬ステークス]]に出走したが[[ファインモーション]]と[[ハッピーパス]]を捕らえきれず3着に終わった。


2番仔は、[[栗東トレーニングセンター]]の[[坂口正大]][[調教師]]に託される<ref name="JBIS" />。千代田と坂口の関係は、構築されたばかりだった<ref name="優駿-2003-1-66">『優駿』2003年1月号 66頁</ref>。2人が結びついたのは、千代田の飯田正剛が、坂口厩舎の活躍馬[[マヤノトップガン]]が好きだったために生産したマヤノトップガン産駒の牝馬「マヤノグレイシー」が、坂口厩舎に入厩したことがきっかけだった<ref name="優駿-2003-1-66" />。マヤノグレイシーの1歳年下である2番仔は、坂口厩舎入厩2号となった<ref name="優駿-2003-1-66" />。
=== 4歳時 ===
[[京都牝馬ステークス]]、[[中山牝馬ステークス]]に出走するも両レースとも1番人気で惨敗。母ビバムールが急逝したこともあり、中山牝馬ステークス翌日に引退した。


千代田牧場は、自らのホームページで馬名案を募集しており、応募のあった「'''ピースオブドリーム'''」が採用された<ref name="千代田-2002" />。しかし登録申請が通らず、使用できなかった。そこで正剛が改め、「'''ピースオブワールド'''」という名で競走馬となる<ref name="千代田-2002" />。ピースオブワールドは「世界の平和」を指しており、正剛がアメリカに渡り、キーンランドの競りに臨んだ2001年9月11日に[[アメリカ同時多発テロ事件]]が発生したこと、温和な性格で知られる坂口にふさわしいと考えたことが由来だった<ref>『優駿』2003年1月号 69頁</ref>。
=== 引退後 ===
引退後は、故郷の千代田牧場で繁殖入り、初年度は流産だったが、[[2006年]]に[[キングカメハメハ]]の牝馬を出産した。8番仔はカタールレーシングに購買されてプロミスオブピース(Promise of Peace)と命名され[[ドイツ]]で走り、2017年の[[ドイチェスダービー]]では12番人気ながら5着に入線している<ref name="UK Promise of Peace">{{Cite web|url= https://www.racinguk.com/runners/2469381-promise-of-peace?order_by=date&order_dir=asc&show_all=true |title= Horse Form - Promise of Peace(JPN) |work= Racing UK |publisher= Racing UK |language=|accessdate=2018-09-29}}</ref><ref name="サンスポ20170704">{{Cite news|和書|url= https://race.sanspo.com/keiba/news/20170704/ove17070405000002-n1.html |title= 【独GI】ウインド、ドイツダービーVでGI初制覇 |newspaper=サンケイスポーツ |publisher= 産経新聞社 |date=2017-7-4|accessdate=2018-09-29}}</ref>。9番仔も2015年の[[セレクトセール]]でゲイ・ウォーターハウス・レーシングに3300万円で落札され<ref name="netkeiba150714">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=100102 |title= ピースオブワールドの仔が3300万円で落札/セレクトセール速報 |website= netkeiba.com |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2018-09-29}}</ref>、ウルフィー(Wolfe)と命名されて[[オーストラリア]]で競走生活を送っている<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=161276 |title= 【豪州競馬】メルボルンC前哨戦はサプライジングベイビーが制覇「出走馬を送る事は一生の宝に」|website=netkeiba.com|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|date=2019-10-05|accessdate=2019-10-05}}</ref>。


坂口は、ピースオブワールドの騎手に、[[福永祐一]]を起用する。坂口と福永は[[キングヘイロー]]でタッグを組んだ過去があり、[[東京スポーツ杯3歳ステークス]]を勝利して期待されたものの、1998年クラシックでは[[皐月賞]]2着、[[東京優駿]]14着、[[菊花賞]]5着で敗退していた<ref name="デイリー-阪神JF">{{Cite web |url=http://www.www.daily.co.jp/horse/schedule2002/021201g1.shtml |title=君臨 無傷の2歳女王 |access-date=2022-12-26 |publisher=[[デイリースポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20031213134721/http://www.www.daily.co.jp/horse/schedule2002/021201g1.shtml |archive-date=2003-12-13}}</ref>。2000年の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]を優勝してGIタイトルにありついたものの、導いたのは福永ではなく、[[柴田善臣]]だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。2000年高松宮記念以降、約2年間重賞タイトルから遠ざかっていた坂口は、再び福永を起用していた<ref name="優駿-2002-12-143" />。
[[2021年]][[1月1日]]付で[[用途変更#ウマ|用途変更]]となり繁殖を引退<ref>[https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=579508532 ピースオブワールド(JPN)] - 血統書サービス、2022年9月28日閲覧。</ref>。これ以降も千代田牧場で繋養されている<ref>[https://uma-furusato.com/search_horse/0000702494.html ピースオブワールド | 馬・牧場・施設検索] - 競走馬のふるさと案内所、2022年9月28日閲覧。</ref>。


=== 競走馬時代 ===
2002年10月5日、[[京都競馬場]]の[[新馬戦]](ダート1400メートル)でデビューする。1番人気の支持を背負っていた。逃げに出て福永が追わずとも伸び、2着以下に1秒差をつける逃げ切りで、初勝利を挙げた<ref name="優駿-2003-2-53">『優駿』2003年2月号 53頁</ref><ref name="優駿-2003-2-13">『優駿』2003年2月号 13頁</ref><ref name="優駿-2003-2-32">『優駿』2003年2月号 32頁</ref>。続いて10月20日、芝に替えて臨んだかえで賞(500万円以下)では、馬群から抜け出し、2馬身差をつけて連勝、2勝目を挙げた<ref name="優駿-2003-2-13" />。

そして11月3日、[[ファンタジーステークス]](GIII)で[[重賞]]初挑戦となる。[[新潟2歳ステークス]]優勝の[[ワナ (競走馬)|ワナ]]、[[中央競馬のオープン特別競走#すずらん賞|すずらん賞]]優勝のソルティビッド、[[函館2歳ステークス]]2着のトーホウアスカ、[[野路菊ステークス]]2着の[[シーイズトウショウ]]らと対したが、それらを上回る1番人気、単勝オッズ1.4倍に推されていた<ref name="優駿-2002-12-143">『優駿』2002年12月号 143頁</ref><ref name="優駿-2002-12-128">『優駿』2002年12月号 128頁</ref>。

好スタートから逃げに出る選択肢もあったが控えて、ソルティビッドにハナを譲った<ref name="優駿-2003-2-53" />。ソルティビッドが大逃げを展開する中、離れた2番手、馬群の外側を追走<ref name="優駿-2002-12-128" />。直線で末脚を発揮して、垂れたソルティビッドをかわし、後れて追い上げるシーイズトウショウやトーホウアスカを振り切った<ref name="優駿-2002-12-128" />。後方に1馬身4分の1差をつけて決勝線を通過し、重賞初勝利を挙げた<ref name="優駿-2002-12-143" />。1997年[[ロンドンブリッジ (競走馬)|ロンドンブリッジ]]、1998年[[プリモディーネ]]、2001年[[キタサンヒボタン]]に続いて史上4頭目となる無敗でのファンタジーステークス優勝を成し遂げた<ref name="優駿-2002-12-143" />。坂口は、キングヘイローで制した高松宮記念以来となるJRA重賞優勝だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。

続いて12月1日、2歳牝馬のGIである[[阪神ジュベナイルフィリーズ]](GI)に参戦する。ワナやソルティビッド、トーホウアスカ、シーイズトウショウらとの再戦に加え、新たに2勝の[[オースミハルカ]]、コスモス賞を制したブランピュールなどが立ちはだかった<ref name="優駿-2003-2-131">『優駿』2003年2月号 131頁</ref>。他に新馬戦を制したばかりの[[アドマイヤグルーヴ]]という有望株がいたが、抽選に漏れて参戦叶わず、対決を免れた<ref name="優駿-2003-2-13" />。おかげで人気は、ピースオブワールドに集中し、単勝オッズ1.5倍の1番人気に推されていた<ref name="優駿-2003-2-131" />。

{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=4Ci14LPcNWk&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2002年 阪神ジュベナイルフィリーズ<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}参戦にあたり、陣営はこれまでのように先行から抜け出しを考えていたが<ref name="優駿-2003-2-53" />、ゲート内で長い時間待たされ、スタートで後れを取った<ref name="優駿-2003-2-131" />。無理に先行せず中団の6、7番手に控え、馬群の外に位置<ref name="優駿-2003-2-32" />。トーホウアスカが逃げる平均ペースを追走した。第3コーナー過ぎからまくりながら進出し、最終コーナーを大きく外側を回って通過<ref name="優駿-2003-2-13" /><ref name="優駿-2003-2-32" />。直線では、内側を回った[[ヤマカツリリー]]などが先頭に立っており、コーナーワークで分が悪いピースオブワールドは、それらの4馬身後方だった<ref name="優駿-2003-2-32" />。しかし末脚を発揮、加速して追い上げると、たちまちそのビハインドは埋まり、並ぶまもなく差し切っていた<ref name="優駿-2003-2-32" />。後は独走、差を広げる一方となる<ref name="優駿-2003-2-32" />。置き去りにしたヤマカツリリーに1馬身半差をつけ、先頭で決勝線を通過した<ref name="優駿-2003-2-131" />。

4連勝でGI戴冠を果たす。牝馬限定2歳GIが誕生した1991年以降、1991年[[ニシノフラワー]]、1994年[[ヤマニンパラダイス]]、1995年[[ビワハイジ]]、1998年[[スティンガー (競走馬)|スティンガー]]以来4年ぶり史上5頭目となる、無敗の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げた<ref name="優駿-2003-2-146">『優駿』2003年2月号 146頁</ref>。また10月初めから2か月かからずの戴冠は、11月初めにデビューした1998年スティンガーに次いで2番目に速かった<ref name="優駿-2003-2-146" />。そして史上初めて京都デビューからの戴冠を果たしている<ref name="優駿-2003-2-146" />。また福永は、騎手だった[[福永洋一]]の息子であるが、洋一も1971年に前々身の[[阪神3歳ステークス]]を[[ヒデハヤテ]]で制しており、1973年[[キタノカチドキ]]で優勝した[[武邦彦]]・1994年[[ヤマニンパラダイス]]で優勝した[[武豊]]父子以来史上2組目となる父子阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げていた<ref name="優駿-2003-2-146" />。また福永にとっては、キングヘイローでの失敗を乗り越え、坂口厩舎へGIタイトルをもたらしている<ref name="デイリー-阪神JF" />。福永は「少しは恩返しできたかな<ref name="デイリー-阪神JF" />」と回顧していた。この年のJRA賞では、全261票中261票を集め、満票選出で[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]を受賞している<ref>『優駿』2003年2月号 44頁</ref>。

4戦4勝、それにGI戴冠を果たして2歳シーズンを終え、世代首位で翌2003年の牝馬クラシックに臨むことになる<ref name="優駿-2003-2-33">『優駿』2003年2月号 33頁</ref>。阪神ジュベナイルフィリーズ優勝後は、厩舎に留まって調整され、第一弾の[[桜花賞]]へは、[[トライアル競走]]を前哨戦にして臨む予定だった<ref name="優駿-2003-2-33" />。しかし2月、調教中に故障<ref name="優駿-2003-4-68">『優駿』2003年4月号 68頁</ref>。全治3か月以上の休養を必要とする右橈側[[手根骨]]骨折が判明して、桜花賞に参戦できなかった<ref name="優駿-2003-4-68" />。その後、第二弾[[優駿牝馬]](オークス)(GI)で復帰を果たすも、13着敗退<ref name="JBIS-競走成績" />。千代田牧場での夏休みを経て<ref>『優駿』2003年9月号 21頁</ref>、秋は、[[ローズステークス]](GII)から[[秋華賞]](GI)に臨むが、いずれも4着敗退。[[スティルインラブ]]に[[牝馬三冠]]を許した<ref name="JBIS-競走成績" />。

その後、12月の[[阪神牝馬ステークス]](GII)で[[古馬]]相手に3着となり、年をまたいで古馬となった2004年2月、3月の[[京都牝馬ステークス]](GIII)、[[中山牝馬ステークス]](GIII)で共に1番人気に推されたが、いずれも着外に敗れた<ref name="JBIS-競走成績" />。中山牝馬ステークス翌日に、同牧場の1歳年上の優駿牝馬優勝馬[[スマイルトゥモロー]]と同時に競走馬を引退した<ref>{{Cite web |title=スマイルトゥモロー、ピースオブワールド引退 |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=5440 |website=netkeiba.com |access-date=2022-12-26 |language=ja}}</ref>。3月19日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消する<ref name="抹消" />。

=== 繁殖牝馬時代 ===
競走馬引退後は、生まれ故郷の千代田牧場で[[繁殖牝馬]]となった。初年度こそ[[流産]]したが、2年目から6年連続出産を果たした<ref name="JAIRS" />。その後、2019年までに12頭の仔を産み落とし、10頭は競走馬となり、8頭は日本でデビューしている<ref>{{Cite web |title=繁殖牝馬情報:牝系情報|ピースオブワールド |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-26}}</ref>。8頭のうち5頭が勝利を挙げており、最も出世したのは、3勝を挙げて1000万円以下に到達した5番仔モーニングコール(父:[[ブライアンズタイム]])だった<ref name="モーニングコール" />。

残る2頭は、輸出されて外国で競走馬となった。8番仔のプロミスオブピース(父:[[キングカメハメハ]])は、ドイツで走り、2017年の[[ドイツダービー]]に出走し5着となるなど<ref>{{Cite web |title=【独GI】ウインド、ドイツダービーVでGI初制覇 |url=http://race.sanspo.com/keiba/news/20170704/ove17070405000002-n1.html |website=サンスポZBAT!競馬 |date=2017-07-04 |access-date=2022-12-25 |language=ja-JP}}</ref>、2勝を挙げた。そして9番仔のウルフィー(父:[[ノヴェリスト]])は、オーストラリアで走り、2019年の{{仮リンク|クーンジーカップ|en|Coongy Cup}}(G3)を優勝するなど6勝を挙げている<ref>{{Cite web |title=日本産馬ウォルフが豪G3勝利、中2日でG1コーフィールドCへ |url=https://world.jra-van.jp/news/N0005966/ |website=JRA-VAN ver.World |access-date=2022-12-25 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=Wolfe(JPN) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001201649/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-25}}</ref>。

12番仔を産み落とした翌年の2020年からは、[[ビーチパトロール]]と2年連続で交配したがいずれも不受胎となり、2021年1月1日付で[[用途変更]]となり、繁殖牝馬から引退した<ref name="JAIRS">{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=637596756 |title=ピースオブワールド(JPN) |access-date=2022-12-26 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archive-url=https://web.archive.org/web/20221225222156/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=637596756 |archive-date=2022-12-25}}</ref>。以後も、千代田牧場で繋養されている<ref>{{Cite web |title=ピースオブワールド {{!}} 馬・牧場・施設検索 {{!}} 競走馬のふるさと案内所 |url=https://uma-furusato.com/search_horse/0000702494.html |website=uma-furusato.com |access-date=2022-12-25}}</ref>。
== 競走成績 ==
== 競走成績 ==
以下の内容は[[netkeiba.com]]<ref name="netkeiba"/>、JBISサーチ<ref name="JBIS-競走成績">{{Cite web |title=競走成績:全競走成績|ピースオブワールド |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-25}}</ref>の情報に基づく。
以下の内容はnetkeiba.comの情報<ref name="netkeiba"/>に基づく。
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{| style="border-collapse: collapse; font-size: 75%; text-align: center; white-space: nowrap;"
!競走日
!競走日!!競馬場!!競走名!!格!!距離(馬場)!!頭<br />数!!枠<br />番!!馬<br />番!!オッズ<br />(人気)!!着順!!タイム<br />(上がり3F)!!着差!!騎手!!斤量<br />[kg]!!1着馬(2着馬)!!馬体重<br />[kg]
! nowrap="" |競馬場
!競走名
!格
!距離<br/>(馬場)
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!枠<br/>番
!馬<br/>番
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!タイム<br/>(上り3F)
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!馬体重<br/>[kg]
|-
|-
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|[[2002年|2002.]][[10月5日|10.{{0}}5]]
| [[京都競馬場|京都]]
|[[京都競馬場|京都]]
| [[新馬|2歳新馬]]
|[[新馬|2歳新馬]]
|
|
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|[[ファンタジーステークス|ファンタジーS]]
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|芝1400m(良)
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| [[阪神競馬場|阪神]]
|[[阪神競馬場|阪神]]
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|[[阪神ジュベナイルフィリーズ|阪神JF]]
| {{GI}}
|{{GI}}
| 芝1600m(良)
|芝1600m(良)
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|[[2003年|2003.]][[5月25日|{{0}}5.25]]
| [[東京競馬場|東京]]
|[[東京競馬場|東京]]
| [[優駿牝馬]]
|[[優駿牝馬]]
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| 芝2400m(良)
|芝2400m(良)
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| [[スティルインラブ]]
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| [[阪神牝馬ステークス|阪神牝馬S]]
|[[阪神牝馬ステークス|阪神牝馬S]]
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|[[2004年|2004.]][[2月1日|{{0}}2.{{0}}1]]
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|[[京都牝馬ステークス|京都牝馬S]]
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|[[中山牝馬ステークス|中山牝馬S]]
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| 490
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== 繁殖成績 ==
== 繁殖成績 ==
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!
!生年
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!管理調教師
!戦績
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!出典
|-
|-
|
!||生年||馬名||性||毛色||父||馬主||管理調教師||戦績||主な勝利競走||供用||出典
|2005年
|不受胎
|
|
|[[ブライアンズタイム]]
|
|
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|-
|-
|初仔
|初仔||[[2006年]]||ラブアンドピース||牝||黒鹿毛||[[キングカメハメハ]]||飯田正剛||栗東・[[坂口正大]]||1戦0勝||||繁殖牝馬||<ref name="ラブアンドピース">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000995663/ |title=ラブアンドピース |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2006年
|ラブアンドピース
|牝
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|[[キングカメハメハ]]
|飯田正剛
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|1戦0勝
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|<ref name="ラブアンドピース">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000995663/ |title=ラブアンドピース |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|2番仔
|2番仔||[[2007年]]||オッドアイビーナス||牝||芦毛||[[クロフネ]]||||||不出走||||繁殖牝馬||<ref name="オッドアイビーナス">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001047945/ |title=オッドアイビーナス |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2007年
|オッドアイビーナス
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|[[クロフネ]]
|
|
|不出走
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|<ref name="オッドアイビーナス">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001047945/ |title=オッドアイビーナス |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|3番仔
|3番仔||[[2008年]]||サトノピースピース||牡||青鹿毛||rowspan="3"|[[ブライアンズタイム]]||[[里見治]]<br>→和田博美||美浦・[[国枝栄]]<br>→[[名古屋競馬場|名古屋]]・荒巻透||14戦2勝|| ||乗馬||<ref name="サトノピースピース">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001093638/ |title=サトノピースピース |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2008年
|サトノピースピース
|牡
|青鹿毛
| rowspan="3" |ブライアンズタイム
|[[里見治]]<br>→{{Efn|和田博美}}
|美浦・[[国枝栄]]<br>→{{Efn|名古屋・荒巻透}}
|14戦2勝
|抹消
|<ref name="サトノピースピース">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001093638/ |title=サトノピースピース |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|4番仔
|4番仔||[[2009年]]||サトノフロンティア||牡||栗毛||里見治<br>→飯田正剛||美浦・国枝栄<br>→[[大井競馬場|大井]]・井上弘之||3戦0勝|| ||乗馬||<ref name="サトノフロンティア">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001106782/ |title=サトノフロンティア |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2009年
|サトノフロンティア
|牡
|栗毛
|里見治<br>→{{Efn|飯田正剛}}
|美浦・国枝栄<br>→{{Efn|大井・井上弘之}}
|3戦0勝
|抹消
|<ref name="サトノフロンティア">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001106782/ |title=サトノフロンティア |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|5番仔
|5番仔||[[2010年]]||モーニングコール||牝||鹿毛||飯田正剛||栗東・[[角田晃一]]||29戦3勝||||繁殖牝馬||<ref name="モーニングコール">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001122139/ |title=モーニングコール |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2010年
|モーニングコール
|牝
|鹿毛
|飯田正剛
|栗東・[[角田晃一]]
|29戦3勝
|繁殖
|<ref name="モーニングコール">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001122139/ |title=モーニングコール |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|6番仔
|6番仔||[[2011年]]||ビバワールド||牡→[[せん馬|&#39480;]]||鹿毛||キングカメハメハ||[[窪田康志]]||栗東・[[浜田多実雄]]||12戦1勝||||乗馬||<ref name="ビバワールド">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001137079/ |title=ビバワールド |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2011年
|ビバワールド
|[[せん馬|&#39480;]]
|鹿毛
|キングカメハメハ
|[[窪田康志]]
|栗東・浜田多実雄
|12戦1勝
|抹消
|<ref name="ビバワールド">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001137079/ |title=ビバワールド |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|
|7番仔||[[2013年]]||ビバパーチェ||牝||黒鹿毛||[[エンパイアメーカー]]||飯田政子||栗東・[[角居勝彦]]||3戦0勝||||繁殖牝馬||<ref name="ビバパーチェ">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001168519/ |title=ビバパーチェ |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref>
|2012年
|不受胎
|
|
|キングカメハメハ
|
|
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|-
|-
|7番仔
|8番仔||[[2014年]]||Promise of Peace||牡||栗毛||キングカメハメハ||Qatar Racing Limited<br>→Mr T. G. Leslie||ドイツ・Andreas Wohler<br>→ドイツ・Donald McCain||20戦2勝|| || ||<ref name="Promise of Peace">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001185460/ |title=Promise of Peace |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref><ref name="UK Promise of Peace"/>
|2013年
|ビバパーチェ
|牝
|黒鹿毛
|[[エンパイアメーカー]]
|飯田政子
|栗東・[[角居勝彦]]
|3戦0勝
|繁殖
|<ref name="ビバパーチェ">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001168519/ |title=ビバパーチェ |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|8番仔
|9番仔||[[2015年]]||Wolfe||[[せん馬|&#39480;]]||栗毛||rowspan="2"|[[ノヴェリスト]]||Ms K Waterhouse他<ref group="注釈">Ms K Waterhouse, Mt Hallowell Stud Mgr: C G Thompson), Musk Creek Farm P/L (Mgr: D H Kobritz), D Healey, J W L Tan, B A Stracey, A R Company (Mgr: A T Roberts, Mrs P J Ferguson, J B Bongiorno, Mrs P T Gorman, S D Gorman & D W Lilley</ref>||[[オーストラリア|豪州]]・Gai Waterhouse & Adrian Bott||18戦6勝|| 豪G3クーンジーカップ||| ||<ref name="Wolfe">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001201649/ |title=Wolfe |website=JBISサーチ|accessdate=2018-09-29}}</ref><ref name="netkeiba150714"/><ref>{{cite web|url = https://www.racing.com/horses/wolfe-jpn |title=Wolfe (JPN) |accessdate=2019-10-05|date=|publisher=Racing com.}}</ref><ref>{{cite web|url = https://www.racenet.com.au/horse/wolfe |title=Wolfe Horse Profile |accessdate=2019-10-05|date=|publisher=racenet}}</ref>
|2014年
|Promise of Peace
|牡
|栗毛
|キングカメハメハ
|{{Efn|Qatar Racing Limited
→Mr T. G. Leslie}}
|ドイツ{{Efn|Andreas Wohler
→ドイツ・Donald McCain}}
|20戦2勝
|
|<ref name="Promise of Peace">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001185460/ |title=Promise of Peace |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref><ref name="UK Promise of Peace">{{Cite web |url=https://www.racinguk.com/runners/2469381-promise-of-peace?order_by=date&order_dir=asc&show_all=true |title=Horse Form - Promise of Peace(JPN) |work=Racing UK |publisher=Racing UK |language= |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|-
|9番仔
|10番仔||[[2016年]]||タイムレスワールド||牡→[[せん馬|&#39480;]]||黒鹿毛||飯田正剛<br>→鈴木雅俊||美浦・[[武市康男]]<br>→[[水沢競馬場|水沢]]・[[鈴木七郎]]||6戦0勝(うち地方3戦0勝)||||||<ref name="タイムレスワールド">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001214699/ |title=タイムレスワールド|website=JBISサーチ|accessdate=2019-10-05}}</ref>
|2015年
|Wolfe
|[[せん馬|&#39480;]]
|栗毛
| rowspan="2" |[[ノヴェリスト]]
|{{Efn|Ms K Waterhouse他<ref name="注釈">Ms K Waterhouse, Mt Hallowell Stud Mgr: C G Thompson), Musk Creek Farm P/L (Mgr: D H Kobritz), D Healey, J W L Tan, B A Stracey, A R Company (Mgr: A T Roberts, Mrs P J Ferguson, J B Bongiorno, Mrs P T Gorman, S D Gorman & D W Lilley</ref>}}
|[[オーストラリア|豪州]]{{Efn|Gai Waterhouse & Adrian Bott}}<ref name="netkeiba150714">{{Cite web |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=100102 |title=ピースオブワールドの仔が3300万円で落札/セレクトセール速報 |website=netkeiba.com |publisher=Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語 |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|18戦6勝
|
|<ref name="Wolfe">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001201649/ |title=Wolfe |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref><ref>{{cite web |url=https://www.racing.com/horses/wolfe-jpn |title=Wolfe (JPN) |accessdate=2019-10-05 |date= |publisher=Racing com.}}</ref><ref>{{cite web |url=https://www.racenet.com.au/horse/wolfe |title=Wolfe Horse Profile |accessdate=2019-10-05 |date= |publisher=racenet}}</ref>
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|10番仔
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|[[せん馬|&#39480;]]
|黒鹿毛
|飯田正剛<br>→鈴木雅俊
|美浦・武市康男<br>→{{Efn|水沢・鈴木七郎}}
|6戦0勝
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|<ref name="タイムレスワールド">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001214699/ |title=タイムレスワールド |website=JBISサーチ |accessdate=2019-10-05}}</ref>
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|11番仔
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|2017年
→楊明翰
|ピースボヌール
|美浦・[[斎藤誠 (競馬)|斎藤誠]]→[[佐賀競馬場|佐賀]]・井樋明正||26戦1勝|| ||(現役競走馬)||<ref name="ピースボヌール">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001229634/ |title=ピースボヌール|website=JBISサーチ|accessdate=2019-10-05}}</ref>
|[[せん馬|&#39480;]]
|鹿毛
|[[ルーラーシップ]]
|スリーエイチR
→{{Efn|楊明翰}}
|美浦・[[斎藤誠 (競馬)|斎藤誠]]
→{{Efn|佐賀・井樋明正}}
|26戦1勝
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|12番仔
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*2022年12月22日現在
*2022年12月22日現在


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母のビバムールは、[[タイキシャトル]]の母[[ウェルシュマフィン]]の[[競走馬の血統#競走馬の血縁関係|全妹]]である。[[中央競馬]]で走り、通算12戦2勝。

== 脚注 ==
== 脚注 ==
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<ref name="netkeiba">{{Cite web|url=https://db.netkeiba.com/horse/2000102343/ |title=ピースオブワールド|website=netkeiba.com|accessdate=2018-10-02}}</ref>
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}}
}}

== 参考文献 ==

* 『[[優駿]]』([[日本中央競馬会]])
**2002年8月号
***吉沢譲治「【2002年春GI勝ち馬の故郷】千代田牧場 チームワーク」
**2002年12月号
***「【Play-back the Grade-Races 2002】第7回ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
***「【重賞データファイル】第7回KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
**2003年1月号
***優駿編集部「【杉本清の競馬談義(212)】千代田牧場場主 飯田正剛さん」
**2003年2月号
***石田敏徳「【2003年先取り情報】牡馬、牝馬の勢力図を再確認!」
***優駿編集部「【第54回阪神ジュベナイルフィリーズ】牝馬クラシックの主役は決まった! ピースオブワールド」
***「【2002年度JRA賞決定!】年度代表馬はシンボリクリスエス」
***優駿編集部「【優駿インタビュー】福永祐一騎手 ビッグウェーブを掴め!」
***「【重賞データファイル】第54回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)ピースオブワールド」
***「【今月の記録室】5頭目の無敗の2歳女王誕生」
**2003年4月号
***「【今月のトピックス】ピースオブワールドが骨折でクラシックを断念」
**2003年9月号
***「【有力馬の次走・近況報告】3歳牝馬 ピースオブワールド」


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{競走馬成績|netkeiba=2000102343|yahoo=2000102343|jbis=0000702494|racingpost=572064/peace-of-world}}
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2022年12月27日 (火) 16:20時点における版

ピースオブワールド
欧字表記 Peace of World[1][2]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 2000年2月18日(24歳)[1][2]
抹消日 2004年3月19日[3]
サンデーサイレンス[1][2]
ビバムール[1][2]
母の父 Caerleon[1][2]
生国 日本の旗 日本北海道静内町[1][2]
生産者 千代田牧場[1][2]
馬主 飯田正[1][2]
調教師 坂口正大栗東[1][2]
調教助手 福留健一[2]
厩務員 新城勝[2]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀2歳牝馬(2002年)[1][2]
生涯成績 10戦4勝[1]
獲得賞金 1億4600万0000円[1]
勝ち鞍
GI 阪神ジュベナイルフィリーズ 2002年
GIII ファンタジーステークス 2002年
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ピースオブワールド(欧字名:Peace of World2000年2月18日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

2002年のJRA賞最優秀2歳牝馬である。同年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、ファンタジーステークス(GIII)を優勝した。

経歴

デビューまで

ビバムールは、1992年にアイルランドで生産された父カーリアンの牝馬である。1994年に日本にもたらされ、中央競馬でデビュー[4]。1996年までの3年間で12戦2勝という成績を残して引退し、北海道静内町千代田牧場で、繁殖牝馬となっていた[4]。そして1997年から1998年には、ビバムールの全姉であるウェルシュマフィンの仔タイキシャトルが日本とフランスのGI級競走5勝の活躍を見せていた[4]。すなわちビバムールは、タイキシャトルの近親として繁殖生活を送ることとなった[4]

初年度は、フジキセキティンバーカントリーと交配して、いずれも不受胎となったが、2年目はバブルガムフェローと交配して初仔を生産した[4]。そして1999年、3年目は、サンデーサイレンスが交配相手となる[5]。近親にタイキシャトルがいるビバムールは、千代田牧場内での序列では上位となり、牧場代表の飯田正剛が狙いすまして、サンデーサイレンスをあてがっていた[5]。飯田には明確に狙いがあり、以後3年間連続でサンデーサイレンスがあてがわれることとなる[5]。2000年2月18日、北海道静内町の千代田牧場にて、2番仔となる鹿毛の牝馬(後のピースオブワールド)が誕生する[4]

2番仔は、激しい気性を持つ傾向が多いサンデーサイレンス産駒にもかかわらず、落ち着いた性格の持ち主だった[6]。また人間が簡単に扱える素直さも兼ね備えていた[7]。牝馬は基本的に自己所有する牧場の方針に従い、牧場の所有馬となる[8]。牧場が自ら所有する際には、先代の飯田正、正の妻の政子、代表の正剛、正剛の妻の良枝の名義を使用していた[8]。名義は、馬の期待度の高さで区別しており、正、政子、正剛、良枝の順で期待度が高かった[8]。そのため、上位の正や政子には流行の種牡馬であるサンデーサイレンスやブライアンズタイムの競走馬である割合が高かった[8]。そんな中、サンデーサイレンス産駒の2番仔は、飯田正の所有で競走馬となった[1]

2番仔は、栗東トレーニングセンター坂口正大調教師に託される[1]。千代田と坂口の関係は、構築されたばかりだった[9]。2人が結びついたのは、千代田の飯田正剛が、坂口厩舎の活躍馬マヤノトップガンが好きだったために生産したマヤノトップガン産駒の牝馬「マヤノグレイシー」が、坂口厩舎に入厩したことがきっかけだった[9]。マヤノグレイシーの1歳年下である2番仔は、坂口厩舎入厩2号となった[9]

千代田牧場は、自らのホームページで馬名案を募集しており、応募のあった「ピースオブドリーム」が採用された[7]。しかし登録申請が通らず、使用できなかった。そこで正剛が改め、「ピースオブワールド」という名で競走馬となる[7]。ピースオブワールドは「世界の平和」を指しており、正剛がアメリカに渡り、キーンランドの競りに臨んだ2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生したこと、温和な性格で知られる坂口にふさわしいと考えたことが由来だった[10]

坂口は、ピースオブワールドの騎手に、福永祐一を起用する。坂口と福永はキングヘイローでタッグを組んだ過去があり、東京スポーツ杯3歳ステークスを勝利して期待されたものの、1998年クラシックでは皐月賞2着、東京優駿14着、菊花賞5着で敗退していた[11]。2000年の高松宮記念を優勝してGIタイトルにありついたものの、導いたのは福永ではなく、柴田善臣だった[6]。2000年高松宮記念以降、約2年間重賞タイトルから遠ざかっていた坂口は、再び福永を起用していた[6]

競走馬時代

2002年10月5日、京都競馬場新馬戦(ダート1400メートル)でデビューする。1番人気の支持を背負っていた。逃げに出て福永が追わずとも伸び、2着以下に1秒差をつける逃げ切りで、初勝利を挙げた[12][13][14]。続いて10月20日、芝に替えて臨んだかえで賞(500万円以下)では、馬群から抜け出し、2馬身差をつけて連勝、2勝目を挙げた[13]

そして11月3日、ファンタジーステークス(GIII)で重賞初挑戦となる。新潟2歳ステークス優勝のワナすずらん賞優勝のソルティビッド、函館2歳ステークス2着のトーホウアスカ、野路菊ステークス2着のシーイズトウショウらと対したが、それらを上回る1番人気、単勝オッズ1.4倍に推されていた[6][15]

好スタートから逃げに出る選択肢もあったが控えて、ソルティビッドにハナを譲った[12]。ソルティビッドが大逃げを展開する中、離れた2番手、馬群の外側を追走[15]。直線で末脚を発揮して、垂れたソルティビッドをかわし、後れて追い上げるシーイズトウショウやトーホウアスカを振り切った[15]。後方に1馬身4分の1差をつけて決勝線を通過し、重賞初勝利を挙げた[6]。1997年ロンドンブリッジ、1998年プリモディーネ、2001年キタサンヒボタンに続いて史上4頭目となる無敗でのファンタジーステークス優勝を成し遂げた[6]。坂口は、キングヘイローで制した高松宮記念以来となるJRA重賞優勝だった[6]

続いて12月1日、2歳牝馬のGIである阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)に参戦する。ワナやソルティビッド、トーホウアスカ、シーイズトウショウらとの再戦に加え、新たに2勝のオースミハルカ、コスモス賞を制したブランピュールなどが立ちはだかった[16]。他に新馬戦を制したばかりのアドマイヤグルーヴという有望株がいたが、抽選に漏れて参戦叶わず、対決を免れた[13]。おかげで人気は、ピースオブワールドに集中し、単勝オッズ1.5倍の1番人気に推されていた[16]

映像外部リンク
2002年 阪神ジュベナイルフィリーズ
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

参戦にあたり、陣営はこれまでのように先行から抜け出しを考えていたが[12]、ゲート内で長い時間待たされ、スタートで後れを取った[16]。無理に先行せず中団の6、7番手に控え、馬群の外に位置[14]。トーホウアスカが逃げる平均ペースを追走した。第3コーナー過ぎからまくりながら進出し、最終コーナーを大きく外側を回って通過[13][14]。直線では、内側を回ったヤマカツリリーなどが先頭に立っており、コーナーワークで分が悪いピースオブワールドは、それらの4馬身後方だった[14]。しかし末脚を発揮、加速して追い上げると、たちまちそのビハインドは埋まり、並ぶまもなく差し切っていた[14]。後は独走、差を広げる一方となる[14]。置き去りにしたヤマカツリリーに1馬身半差をつけ、先頭で決勝線を通過した[16]

4連勝でGI戴冠を果たす。牝馬限定2歳GIが誕生した1991年以降、1991年ニシノフラワー、1994年ヤマニンパラダイス、1995年ビワハイジ、1998年スティンガー以来4年ぶり史上5頭目となる、無敗の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げた[17]。また10月初めから2か月かからずの戴冠は、11月初めにデビューした1998年スティンガーに次いで2番目に速かった[17]。そして史上初めて京都デビューからの戴冠を果たしている[17]。また福永は、騎手だった福永洋一の息子であるが、洋一も1971年に前々身の阪神3歳ステークスヒデハヤテで制しており、1973年キタノカチドキで優勝した武邦彦・1994年ヤマニンパラダイスで優勝した武豊父子以来史上2組目となる父子阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げていた[17]。また福永にとっては、キングヘイローでの失敗を乗り越え、坂口厩舎へGIタイトルをもたらしている[11]。福永は「少しは恩返しできたかな[11]」と回顧していた。この年のJRA賞では、全261票中261票を集め、満票選出でJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞している[18]

4戦4勝、それにGI戴冠を果たして2歳シーズンを終え、世代首位で翌2003年の牝馬クラシックに臨むことになる[19]。阪神ジュベナイルフィリーズ優勝後は、厩舎に留まって調整され、第一弾の桜花賞へは、トライアル競走を前哨戦にして臨む予定だった[19]。しかし2月、調教中に故障[20]。全治3か月以上の休養を必要とする右橈側手根骨骨折が判明して、桜花賞に参戦できなかった[20]。その後、第二弾優駿牝馬(オークス)(GI)で復帰を果たすも、13着敗退[21]。千代田牧場での夏休みを経て[22]、秋は、ローズステークス(GII)から秋華賞(GI)に臨むが、いずれも4着敗退。スティルインラブ牝馬三冠を許した[21]

その後、12月の阪神牝馬ステークス(GII)で古馬相手に3着となり、年をまたいで古馬となった2004年2月、3月の京都牝馬ステークス(GIII)、中山牝馬ステークス(GIII)で共に1番人気に推されたが、いずれも着外に敗れた[21]。中山牝馬ステークス翌日に、同牧場の1歳年上の優駿牝馬優勝馬スマイルトゥモローと同時に競走馬を引退した[23]。3月19日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消する[3]

繁殖牝馬時代

競走馬引退後は、生まれ故郷の千代田牧場で繁殖牝馬となった。初年度こそ流産したが、2年目から6年連続出産を果たした[24]。その後、2019年までに12頭の仔を産み落とし、10頭は競走馬となり、8頭は日本でデビューしている[25]。8頭のうち5頭が勝利を挙げており、最も出世したのは、3勝を挙げて1000万円以下に到達した5番仔モーニングコール(父:ブライアンズタイム)だった[26]

残る2頭は、輸出されて外国で競走馬となった。8番仔のプロミスオブピース(父:キングカメハメハ)は、ドイツで走り、2017年のドイツダービーに出走し5着となるなど[27]、2勝を挙げた。そして9番仔のウルフィー(父:ノヴェリスト)は、オーストラリアで走り、2019年のクーンジーカップ英語版(G3)を優勝するなど6勝を挙げている[28][29]

12番仔を産み落とした翌年の2020年からは、ビーチパトロールと2年連続で交配したがいずれも不受胎となり、2021年1月1日付で用途変更となり、繁殖牝馬から引退した[24]。以後も、千代田牧場で繋養されている[30]

競走成績

以下の内容はnetkeiba.com[31]、JBISサーチ[21]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離
(馬場)



オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬
(2着馬)
馬体重
[kg]
2002.10.05 京都 2歳新馬 ダ1400m(良) 12 1 1 001.20(1人) 01着 R1:27.7(38.8) -1.0 0福永祐一 53 (ピサノボニータ) 498
0000.10.20 京都 かえで賞 5下 芝1400m(良) 10 1 1 002.00(1人) 01着 R1:21.5(34.3) -0.3 0福永祐一 53 (エースインザレース) 500
0000.11.03 京都 ファンタジーS GIII 芝1400m(良) 12 8 11 001.40(1人) 01着 R1:22.2(34.5) -0.2 0福永祐一 54 シーイズトウショウ 496
0000.12.01 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 3 5 001.50(1人) 01着 R1:34.7(35.2) -0.2 0福永祐一 54 ヤマカツリリー 492
2003.05.25 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 17 2 4 010.10(3人) 13着 R2:28.6(34.3) -1.1 0福永祐一 55 スティルインラブ 488
0000.09.21 阪神 ローズS GII 芝2000m(良) 12 6 8 007.00(3人) 04着 R2:02.0(34.9) -0.5 0福永祐一 54 アドマイヤグルーヴ 478
0000.10.19 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 1 2 011.80(3人) 04着 R1:59.3(35.2) -1.2 0福永祐一 55 スティルインラブ 482
0000.12.21 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 16 3 6 005.70(2人) 03着 R1:34.5(33.6) -0.2 0福永祐一 54 ファインモーション 498
2004.02.01 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(良) 16 2 3 002.00(1人) 06着 R1:34.5(35.2) -0.4 0福永祐一 55 チアズメッセージ 496
0000.03.13 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(良) 16 4 8 003.30(1人) 12着 R1:47.3(35.3) -1.2 0福永祐一 54 オースミコスモ 490

繁殖成績

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 供用 出典
2005年 不受胎 ブライアンズタイム [24]
初仔 2006年 ラブアンドピース 黒鹿毛 キングカメハメハ 飯田正剛 栗東・坂口正大 1戦0勝 繁殖 [32]
2番仔 2007年 オッドアイビーナス 芦毛 クロフネ 不出走 繁殖 [33]
3番仔 2008年 サトノピースピース 青鹿毛 ブライアンズタイム 里見治
[注釈 1]
美浦・国枝栄
[注釈 2]
14戦2勝 抹消 [34]
4番仔 2009年 サトノフロンティア 栗毛 里見治
[注釈 3]
美浦・国枝栄
[注釈 4]
3戦0勝 抹消 [35]
5番仔 2010年 モーニングコール 鹿毛 飯田正剛 栗東・角田晃一 29戦3勝 繁殖 [26]
6番仔 2011年 ビバワールド 鹿毛 キングカメハメハ 窪田康志 栗東・浜田多実雄 12戦1勝 抹消 [36]
2012年 不受胎 キングカメハメハ [24]
7番仔 2013年 ビバパーチェ 黒鹿毛 エンパイアメーカー 飯田政子 栗東・角居勝彦 3戦0勝 繁殖 [37]
8番仔 2014年 Promise of Peace 栗毛 キングカメハメハ [注釈 5] ドイツ[注釈 6] 20戦2勝 [38][39]
9番仔 2015年 Wolfe 栗毛 ノヴェリスト [注釈 7] 豪州[注釈 8][41] 18戦6勝 [42][43][44]
10番仔 2016年 タイムレスワールド 黒鹿毛 飯田正剛
→鈴木雅俊
美浦・武市康男
[注釈 9]
6戦0勝 抹消 [45]
11番仔 2017年 ピースボヌール 鹿毛 ルーラーシップ スリーエイチR

[注釈 10]

美浦・斎藤誠

[注釈 11]

26戦1勝 (現役) [46]
2018年 種付けせず [24]
12番仔 2019年 インコントラーレ 黒鹿毛 マクフィ 高瀬正志 美浦・菊沢隆徳 3戦1勝 (現役) [47]
2020年 (不受胎) ビーチパトロール [24]
2021年 (不受胎) ビーチパトロール [24]
  • 2022年12月22日現在

血統表

ピースオブワールド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ビバムール
Vivante Meule
1992 栗毛
Caerleon
1980 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Foreseer Round Table
Regal Gleam
母の母
Muffitys
1982 鹿毛
Thatch Forli
Thong
Contrail Roan Rocket
Azurine
母系(F-No.) ビバムール(IRE)系(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 3×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [48]
  2. ^ [49][50]
  3. ^ [48]
  4. ^ [48][50]

脚注

注釈

  1. ^ 和田博美
  2. ^ 名古屋・荒巻透
  3. ^ 飯田正剛
  4. ^ 大井・井上弘之
  5. ^ Qatar Racing Limited →Mr T. G. Leslie
  6. ^ Andreas Wohler →ドイツ・Donald McCain
  7. ^ Ms K Waterhouse他[40]
  8. ^ Gai Waterhouse & Adrian Bott
  9. ^ 水沢・鈴木七郎
  10. ^ 楊明翰
  11. ^ 佐賀・井樋明正

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r ピースオブワールド”. JBISサーチ. 2022年9月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『優駿』2003年2月号 46頁
  3. ^ a b ピースオブワールド競走馬登録抹消”. ラジオNIKKEI. 2022年4月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 『優駿』2003年2月号 130頁
  5. ^ a b c 『優駿』2003年1月号 68頁
  6. ^ a b c d e f g 『優駿』2002年12月号 143頁
  7. ^ a b c 牧場こぼれ話・2002”. www.chiyoda-farm.com. 2022年12月26日閲覧。
  8. ^ a b c d 『優駿』2002年8月号 49頁
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参考文献

  • 優駿』(日本中央競馬会
    • 2002年8月号
      • 吉沢譲治「【2002年春GI勝ち馬の故郷】千代田牧場 チームワーク」
    • 2002年12月号
      • 「【Play-back the Grade-Races 2002】第7回ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
      • 「【重賞データファイル】第7回KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
    • 2003年1月号
      • 優駿編集部「【杉本清の競馬談義(212)】千代田牧場場主 飯田正剛さん」
    • 2003年2月号
      • 石田敏徳「【2003年先取り情報】牡馬、牝馬の勢力図を再確認!」
      • 優駿編集部「【第54回阪神ジュベナイルフィリーズ】牝馬クラシックの主役は決まった! ピースオブワールド」
      • 「【2002年度JRA賞決定!】年度代表馬はシンボリクリスエス」
      • 優駿編集部「【優駿インタビュー】福永祐一騎手 ビッグウェーブを掴め!」
      • 「【重賞データファイル】第54回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)ピースオブワールド」
      • 「【今月の記録室】5頭目の無敗の2歳女王誕生」
    • 2003年4月号
      • 「【今月のトピックス】ピースオブワールドが骨折でクラシックを断念」
    • 2003年9月号
      • 「【有力馬の次走・近況報告】3歳牝馬 ピースオブワールド」

外部リンク