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2023年1月27日 (金) 05:10時点における版

清水 達也
中日ドラゴンズ #50
2018年4月13日 マツダスタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県深谷市
生年月日 (1999-11-03) 1999年11月3日(25歳)
身長
体重
184 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト4位
初出場 2018年6月27日
年俸 3200万円(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

清水 達也(しみず たつや、1999年11月3日 - )は、埼玉県深谷市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。

経歴

プロ入り前

小学1年生の時に深谷ボーイズで遊撃手として野球を始める[2][3]。深谷市立藤沢中学校では軟式野球部に所属し[2]、中学2年生から本格的に投手に転向した[3]。翌年2月、第1回埼玉県中体連野球強化指定選手練習会に北部選抜に選ばれ参加した。その際のブルペン投球を見た花咲徳栄高校のコーチ福本真史が清水に興味を覚え、「面白い投球をしている」というコメントを人伝に聞き、それまで公立高校への進学を考えていた清水は、幼少期の夢だった花咲徳栄高校への入学を思い直すようになった[4]。実際に、中学3年の夏には、花咲徳栄高校の練習会に参加した[4]。中学3年生秋に行われたKボール全国大会に埼玉県選抜チーム「埼玉スーパースターズ」の一員として出場しベスト8入りを果たした[3][5][6]

花咲徳栄高校に入学し、1年夏からベンチ入り[2]。2年春の第88回選抜高等学校野球大会では登板機会が無く、2年夏の第98回全国高等学校野球選手権大会では救援として1試合登板。この年は、1学年上に絶対的なエースとして高橋昂也がおり、登板機会は多くなかった[7]。2年秋から背番号1を背負い[7]、主にリリーフを担当。秋季県大会では浦和学院高校に敗れて準優勝だった[8]。秋季関東大会では慶應義塾高校に敗れ1回戦敗退となり[9]選抜大会への出場を逃した。春季大会を控えた大阪遠征の練習試合最終日、大商大堺高校戦から突如制球が定まらなくなり、フォームを崩してしまった[10]。そのため、3年春は背番号10となる[7]。春季県大会では、再び浦和学院に敗れて準優勝だったが、清水の出番はなかった[11][10]。この大会後、一度サイドスローにしてから徐々に腕を上げていくというフォーム修正に取り組み、制球を取り戻していった[10]。春季関東大会では、早稲田実業高校に敗れ2回戦敗退[12]。この試合では6回から登板し、延長10回タイブレークからサヨナラ打を許すも、最速148km/hを計測し注目を集めた[13]。3年夏は再び背番号1を背負い[7]県大会では主にリリーフとして登板。決勝の浦和学院戦でもリリーフで登板し、3回無安打5奪三振に抑え優勝に貢献した[14]第99回全国高等学校野球選手権大会ではリリーフエースとして全6試合に登板し、埼玉県勢初の優勝に貢献した[2][15]。大会終了後には、第28回U-18W杯の代表メンバーに選出されると[16]、リリーフとして計7回2/3を投げ、9奪三振を記録した[17][18]

2017年10月26日に行われたドラフト会議では、中日ドラゴンズから4位指名を受け[19]、契約金4000万円、年俸600万円で入団に合意した[20]。背番号は50。担当スカウトは正津英志[21]。花咲徳栄のチームメイトであった西川愛也も、埼玉西武ライオンズから2位指名を受けた。また長谷川威展が同期にいた。

プロ入り後

2018年は、7月12日のプロ野球フレッシュオールスターゲーム2018弘前市運動公園野球場)にウエスタン・リーグ選抜として選出され[22]、6番手で登板し一回を無失点で抑えた[23]

2019年は、5月12日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で5回2失点と好投し、プロ初先発初勝利を飾った[24]

2020年は、シーズン後半に先発・中継ぎと登板したが最長でも5回とスタミナ面で課題の残るシーズンとなった。オフに推定年俸800万円(現状維持)で契約更改[25]

2021年は、右肩の違和感から、4月30日の二軍戦を最後に登板を回避した[26]。シーズン終盤、10月23日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で先発登板したが4回1失点で降板[27][28]。この年の一軍登板はこの1試合のみに終わった[28]。契約更改では80万円減の推定年俸720万円でサインした[28][29]

2022年から本格的にリリーフに転向。浅尾2軍コーチを目標にしている[30]。3月31日のDeNA戦(バンテリンドーム ナゴヤ)でプロ初ホールドを記録した[31]。さらに9月9日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)ではプロ初セーブを記録した[32]。このシーズンは主に勝ちパターンの7回を任され、54試合に登板して3勝3敗32ホールド1セーブ、防御率3.04という成績を残した[33]。11月23日には、2023年シーズン年俸3200万円で契約更改した[34]

選手としての特徴

アーム式と言われる独特のフォームで真上から角度をつけて投げ込む最速152km/hの直球フォークボールが武器[2]。持ち球はフォーク、スライダーカーブ[3]法元英明から、直球が重く、フォークの切れ味もいい、そのコンビネーションにより中継ぎや抑えで活躍しそうだと評価された[35]。また、荻野忠寛からは、肩の使い方がうまく、アーム式ではあるが力感なくいい投球ができていると評された[36]

人物

目標とする選手は、千賀滉大[37]山﨑康晃[38]

名前は野球漫画『タッチ』の主人公の上杉達也に由来している[39]

2022年オフに一般女性と結婚したことを発表した[40]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2018 中日 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 10 2.0 3 0 2 0 0 2 0 0 2 2 9.00 2.50
2019 8 8 0 0 0 2 2 0 0 .500 169 35.1 40 5 24 1 2 24 3 0 22 17 4.33 1.81
2020 6 3 0 0 0 1 1 0 0 .500 92 21.1 15 3 15 0 0 21 1 0 9 8 3.38 1.41
2021 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 19 4.0 5 0 4 0 0 1 0 0 1 1 2.25 2.25
2022 54 0 0 0 0 3 3 1 32 .500 194 50.1 28 1 17 1 1 51 2 0 17 17 3.04 0.89
通算:5年 71 12 0 0 0 6 7 1 32 .462 484 113.0 91 9 62 2 3 99 6 0 51 45 3.58 1.35
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2018 中日 2 0 0 0 0 ----
2019 8 1 5 0 0 1.000
2020 6 2 5 0 2 1.000
2021 1 0 1 0 0 1.000
2022 54 5 10 0 0 1.000
通算 71 8 21 0 2 1.000
  • 2022年度シーズン終了時

記録

初記録
投手成績
打撃成績
  • 初打席:2019年5月12日、対阪神タイガース9回戦(阪神甲子園球場)2回表に才木浩人から一犠打
  • 初安打:2019年6月1日、対読売ジャイアンツ10回戦(東京ドーム)、4回表に高木京介から右前安打

背番号

  • 50(2018年 - )

登場曲

代表歴

脚注

  1. ^ 中日 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e 週刊ベースボール. “清水達也(中日ドラゴンズ) - 週刊ベースボールONLINE”. ベースボール・マガジン社. 2018年2月27日閲覧。
  3. ^ a b c d “【戌年プロへ駆ける】花咲徳栄高→中日ドラフト4位指名 清水達也投手 最速150キロ…日本一へ導く”. 産経新聞. (2018年1月1日). https://www.sankei.com/article/20180101-LT2JB6LJAJPWBMSEXRHXJGUJEU/ 2018年2月27日閲覧。 
  4. ^ a b 長森謙介「新時代の旗手:4位 投手 清水達也 上」『中日スポーツ』2017年12月24日、第5版、第4面
  5. ^ 埼玉県KWB野球連盟
  6. ^ 第9回15U全国KB野球秋季大会 男子の部 トーナメント表
  7. ^ a b c d 【2017年ドラフト】花咲徳栄の剛腕クローザー、清水達也の3年間の軌跡を年表でチェック!”. 高校野球ドットコム. 2018年2月28日閲覧。
  8. ^ “浦和学院―花咲徳栄(決勝) - 試合結果 - 秋季埼玉大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2016/611/147922/ 2018年2月27日閲覧。 
  9. ^ “慶応―花咲徳栄(1回戦) - 試合結果 - 秋季関東大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2016/651/148006/ 2018年2月27日閲覧。 
  10. ^ a b c 長森謙介「新時代の旗手:4位 投手 清水達也 下」『中日スポーツ』2017年12月25日、第4版、第3面
  11. ^ “浦和学院―花咲徳栄(決勝) - 試合結果 - 春季埼玉大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2017/511/151595/ 2018年2月28日閲覧。 
  12. ^ “早稲田実―花咲徳栄(2回戦) - 試合結果 - 春季関東大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2017/702/152007/ 2018年2月28日閲覧。 
  13. ^ 2017年春の大会 第69回春季関東大会 2回戦 早稲田実業vs花咲徳栄”. 高校野球ドットコム. 2018年2月28日閲覧。
  14. ^ “花咲徳栄が浦学破りV3 清水達也3回無失点/埼玉”. 日刊スポーツ. (2017年7月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1862936.html 2018年2月28日閲覧。 
  15. ^ “夏の甲子園、花咲徳栄が初優勝 広陵に14-4”. デイリースポーツ. (2017年8月23日). https://www.daily.co.jp/general/2017/08/23/0010487556.shtml 2018年2月28日閲覧。 
  16. ^ 清水 達也|侍ジャパン選手プロフィール”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年2月28日閲覧。
  17. ^ 2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~U-18代表編~”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年2月28日閲覧。
  18. ^ 世界のマウンドで貫禄リリーフ、侍U-18代表サヨナラ劇を呼んだ清水の力投”. Full-Count (2017年9月8日). 2018年2月28日閲覧。
  19. ^ “甲子園V貢献の右腕、花咲徳栄・清水は中日が4位指名/ドラフト”. サンケイスポーツ. (2017年10月26日). https://www.sanspo.com/article/20171026-N6CJL7LIGNM6ZILV4QEZ5H4ABI/ 2018年2月27日閲覧。 
  20. ^ “中日4位の花咲徳栄・清水達也と合意、年俸600万”. 日刊スポーツ. (2017年11月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711100000764.html 2018年2月27日閲覧。 
  21. ^ “中日が花咲徳栄・清水に指名あいさつ「野茂英雄のようなタイプ」 岩井監督も期待、プロでも日本一を”. 埼玉新聞. (2017年11月1日). https://www.saitama-np.co.jp/news/2017/11/01/09.html 2022年12月17日閲覧。 
  22. ^ “フレッシュオールスター出場メンバーが発表”. 中日ドラゴンズ公式サイト. (2018年6月29日). https://dragons.jp/news/2018/farm-freshallstar.html 2019年5月18日閲覧。 
  23. ^ “試合速報 - フレッシュオールスターゲーム2018”. SANSPO.COM. (2018年7月12日). https://www.sanspo.com/baseball/professional/allstar/18/score/20180712.html 2019年5月18日閲覧。 
  24. ^ a b “甲子園V腕中日清水「庭」でプロ1勝!母に感謝絶叫”. 日刊スポーツ. (2019年5月13日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905120001109.html 2019年5月18日閲覧。 
  25. ^ 中日・清水は現状800万円で更改 4年目は先発ローテに割って入る”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2020年12月4日). 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  26. ^ 若狭敬一 (2021年6月9日). “高橋宏、森、田島…ドラゴンズの二軍投手24人の“今”を浅尾コーチに聞いてみた”. 文春オンライン: p. 2. https://bunshun.jp/articles/-/45311?page=2 2021年9月10日閲覧。 
  27. ^ 【中日】清水 今季初登板の先発は反省たっぷり 最速147キロ直球とスプリットで押し込めたのは「必ず次につなげたい」”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2021年10月24日). 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  28. ^ a b c 【中日】清水達也「4年間で1番悔しいシーズン…制球力磨く」80万円ダウンの720万円でサイン”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2021年11月13日). 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  29. ^ 【中日】清水達也は80万減の720万で更改「プロ4年間で一番悔しいシーズンだった」オフは心酔する“柳塾”入塾”. スポーツ報知 (2021年11月13日). 2022年1月3日閲覧。
  30. ^ 土屋あいり (2022年4月22日). “中継ぎ転向の中日・清水、緊張と充実の1カ月 目指すは浅尾さん 出るだけで諦めさせる…そんな投手に”. 東京中日スポーツ. https://www.chunichi.co.jp/article/457608 
  31. ^ a b 【中日】清水達也がプロ初ホールド「持ち味が出せた」わずか8球で三者凡退の完璧投球”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年3月31日). 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  32. ^ 【中日】清水達也が待望初セーブ「ずっと意識していた。気持ちいい」「いつもより緊張」”. 中日スポーツ (2022年9月9日). 2022年11月11日閲覧。
  33. ^ 中日・清水達也 中継ぎ転向でブレーク/飛躍のシーズン”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年11月11日閲覧。
  34. ^ 【中日】清水達也、2480万円増の3200万円!「すごく上げてもらったので、素直にうれしかったです」”. 中日スポーツ (2022年11月23日). 2022年11月23日閲覧。
  35. ^ 鶴哲聡「今年の新人たち。:2017ドラフト徹底診断 伝説のスカウト・法元に聞け!」『DRAGONSぴあ 2018』ぴあ、2018年、p.42 ISBN 978-4-8356-3407-4 pp.42, 43.
  36. ^ 久保弘毅「「荻野理論」をもとにドラフト指名選手を徹底分析!」『野球太郎』25号、廣済堂出版、2017年、p.157 ISBN 978-4-331-80380-6
  37. ^ “【オレも主役だ】“甲子園V右腕”花咲徳栄・清水達也は伸び盛り”. サンケイスポーツ. (2017年10月26日). https://www.sanspo.com/article/20171026-WRZ4S7KLBZNJFGZCFHJWS3FNDE/2/ 2018年2月28日閲覧。 
  38. ^ “甲子園V腕花咲徳栄・清水は中日4位!目標は山崎康”. 日刊スポーツ. (2017年10月26日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710260000749.html 2018年2月28日閲覧。 
  39. ^ “中日・清水 達也の由来は「タッチ」、漫画のような活躍見せた”. スポニチ Sponichi Annex. (2019年5月13日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/05/13/kiji/20190513s00001173111000c.html 2019年5月18日閲覧。 
  40. ^ 【中日】清水が結婚! 10月に婚姻届提出「守る存在ができました」ブレークした今季以上の飛躍誓う”. 中日スポーツ (2022年12月9日). 2022年12月10日閲覧。
  41. ^ 2019年5月12日 【公式戦】 試合結果 (阪神vs中日)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  42. ^ 2022年3月31日 【公式戦】 試合結果 (中日vs横浜DeNA)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。
  43. ^ 中日・清水がプロ初セーブ!「いつもより緊張しました」”. ベースボールキング (2022年9月9日). 2019年9月9日閲覧。
  44. ^ 2022年9月9日 【公式戦】 試合結果 (読売vs中日)”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月6日閲覧。

関連項目

外部リンク