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田辺市

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

たなべし ウィキデータを編集
田辺市
田辺市旗
田辺市章
田辺市章
田辺市旗 田辺市章
2005年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
市町村コード 30206-6
法人番号 4000020302066 ウィキデータを編集
面積 1,026.89km2
総人口 65,250[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 63.5人/km2
隣接自治体 新宮市日高郡みなべ町印南町日高川町西牟婁郡白浜町上富田町有田郡有田川町東牟婁郡古座川町
奈良県吉野郡十津川村野迫川村
市の木 ウバメガシ
市の花 ウメ
市の鳥 メジロ
田辺市役所
市長 真砂充敏
所在地 646-8545
和歌山県田辺市東山一丁目5番1号[1]
北緯33度43分41秒 東経135度22分40秒 / 北緯33.72797度 東経135.37772度 / 33.72797; 135.37772座標: 北緯33度43分41秒 東経135度22分40秒 / 北緯33.72797度 東経135.37772度 / 33.72797; 135.37772
外部リンク 公式ウェブサイト

田辺市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
特記事項 ここでのデータは新制の物。旧制のデータは本文中を参照。
ウィキプロジェクト

田辺市(たなべし)は、和歌山県中南部に位置する

人口・経済の点で和歌山県第二の都市であり、和歌山県南部の経済・産業の中心地でもある。熊野古道中辺路ルートと大辺路ルートの分岐点であり、「口熊野」と称される。面積は1000 km2を超え、近畿地方の市では面積が最大である。

地理

気候は黒潮の影響があり、比較的温暖であるが、内陸は山が迫り、山地的な気候の影響がある。一方、市の北部は紀伊山地に面する。熊野本宮大社をはじめ、熊野参詣道熊野九十九王子社跡などは、ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる物件である。

海岸線は入り組んで田辺湾を形成する。今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には、最大11mの津波が到達することが予想されている[2]。湾の北の端には天神崎があり、南側は白浜に接する。湾内には神島など小さな島があり、亜熱帯性の生物が記録されている。

気候

栗栖川(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 19.9
(67.8)
24.7
(76.5)
25.3
(77.5)
28.9
(84)
31.7
(89.1)
33.8
(92.8)
37.4
(99.3)
39.3
(102.7)
36.1
(97)
32.2
(90)
27.3
(81.1)
22.7
(72.9)
39.3
(102.7)
平均最高気温 °C°F 10.5
(50.9)
11.6
(52.9)
15.2
(59.4)
20.1
(68.2)
24.3
(75.7)
26.5
(79.7)
30.1
(86.2)
31.5
(88.7)
28.6
(83.5)
23.7
(74.7)
18.5
(65.3)
13.0
(55.4)
21.2
(70.2)
日平均気温 °C°F 4.0
(39.2)
4.8
(40.6)
8.3
(46.9)
13.2
(55.8)
17.6
(63.7)
21.2
(70.2)
25.0
(77)
25.7
(78.3)
22.6
(72.7)
17.0
(62.6)
11.3
(52.3)
6.0
(42.8)
14.8
(58.6)
平均最低気温 °C°F −1.2
(29.8)
−1.0
(30.2)
2.1
(35.8)
6.7
(44.1)
11.7
(53.1)
17.0
(62.6)
21.3
(70.3)
21.6
(70.9)
18.3
(64.9)
12.0
(53.6)
5.8
(42.4)
0.7
(33.3)
9.6
(49.3)
最低気温記録 °C°F −7.0
(19.4)
−7.5
(18.5)
−5.5
(22.1)
−2.9
(26.8)
−0.1
(31.8)
6.1
(43)
12.9
(55.2)
13.4
(56.1)
6.8
(44.2)
0.8
(33.4)
−2.7
(27.1)
−6.0
(21.2)
−7.5
(18.5)
降水量 mm (inch) 91.9
(3.618)
113.7
(4.476)
182.0
(7.165)
199.2
(7.843)
250.8
(9.874)
387.5
(15.256)
395.0
(15.551)
262.7
(10.343)
301.3
(11.862)
215.0
(8.465)
134.0
(5.276)
86.9
(3.421)
2,581.3
(101.626)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 7.6 7.9 11.0 10.6 10.7 14.5 13.2 12.1 11.9 10.2 7.9 7.3 125.2
平均月間日照時間 158.3 157.2 183.6 196.0 188.9 129.4 156.2 193.7 153.0 160.0 160.2 156.4 1,994.5
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]
龍神(1994年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.1
(64.6)
22.3
(72.1)
23.9
(75)
29.0
(84.2)
31.4
(88.5)
34.2
(93.6)
36.7
(98.1)
37.2
(99)
33.9
(93)
29.7
(85.5)
24.7
(76.5)
21.7
(71.1)
37.2
(99)
平均最高気温 °C°F 7.5
(45.5)
9.1
(48.4)
13.1
(55.6)
18.3
(64.9)
23.0
(73.4)
25.3
(77.5)
29.0
(84.2)
30.4
(86.7)
26.9
(80.4)
21.8
(71.2)
16.1
(61)
10.0
(50)
19.2
(66.6)
日平均気温 °C°F 2.4
(36.3)
3.5
(38.3)
6.9
(44.4)
11.8
(53.2)
16.6
(61.9)
20.2
(68.4)
23.9
(75)
24.6
(76.3)
21.4
(70.5)
15.8
(60.4)
9.9
(49.8)
4.5
(40.1)
13.5
(56.3)
平均最低気温 °C°F −1.6
(29.1)
−1.0
(30.2)
1.5
(34.7)
6.1
(43)
11.1
(52)
16.0
(60.8)
20.2
(68.4)
20.7
(69.3)
17.4
(63.3)
11.4
(52.5)
5.2
(41.4)
0.3
(32.5)
8.9
(48)
最低気温記録 °C°F −8.7
(16.3)
−8.6
(16.5)
−5.1
(22.8)
−2.4
(27.7)
1.4
(34.5)
7.6
(45.7)
14.2
(57.6)
13.7
(56.7)
8.5
(47.3)
2.3
(36.1)
−1.9
(28.6)
−5.5
(22.1)
−8.7
(16.3)
降水量 mm (inch) 99.9
(3.933)
135.1
(5.319)
208.2
(8.197)
235.3
(9.264)
270.2
(10.638)
431.6
(16.992)
510.3
(20.091)
344.3
(13.555)
357.6
(14.079)
227.4
(8.953)
135.7
(5.343)
95.8
(3.772)
3,088.3
(121.587)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 9.9 9.7 12.2 11.3 11.4 14.6 14.4 12.9 12.0 10.7 8.5 9.1 137.3
平均月間日照時間 132.7 137.7 165.9 190.7 198.8 133.1 154.5 187.1 142.1 154.6 146.6 133.0 1,863.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

人口

和歌山県内では和歌山市に次いで第2位の人口である。 平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、4.11%減の79,107人であり、増減率は県内30市町村中9位。

田辺市と全国の年齢別人口分布(2005年) 田辺市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 田辺市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
田辺市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 85,347人
1975年(昭和50年) 86,876人
1980年(昭和55年) 88,130人
1985年(昭和60年) 88,263人
1990年(平成2年) 86,143人
1995年(平成7年) 86,159人
2000年(平成12年) 85,646人
2005年(平成17年) 82,499人
2010年(平成22年) 79,119人
2015年(平成27年) 74,770人
2020年(令和2年) 69,870人
総務省統計局 国勢調査より

歴史

源義経の片腕である武蔵坊弁慶のふるさととされる、この田辺は熊野水軍の根拠地でもあった。江戸時代には口熊野の中心地として重視され、紀伊徳川家の一族や重臣が田辺に封ぜられた。明治維新の際には版籍奉還によって田辺藩が成立した。後の1871年(明治4年)には、廃藩置県によって田辺藩に代わって田辺県が置かれ、1877年(明治10年)に和歌山県に合併された[5]

1947年(昭和22年)に昭和天皇の戦後巡幸が行われた際には、田辺第二小学校などに行幸が行われた[6]

沿革

行政

新田辺市

  • 真砂充敏(まなご みつとし)、元中辺路町長
    • 任期:2005年5月22日 - 2025年5月20日(予定)ー 現在の 新 田辺市長5期目
    • 2017年 無投票で4選
歴代市長(戦後)

庁舎

現庁舎

現庁舎は2024年(令和6年)5月7日に高台に新築移転した建物で、旧庁舎、市民総合センター、水道事業所に分散していた行政機能を集約したものである[10](2024年4月29日に記念式典、5月7日に業務開始[1])。鉄筋コンクリート造の免震構造で地上6階建てである[10]

移転の経緯

旧田辺市本庁舎

田辺市の行政機能は田辺市本庁舎(4庁舎、延床面積約10,000 m2)と市民総合センター(延床面積約8,000 m2)の5庁舎に分かれていたが、各庁舎とも築48年を超え現在の耐震基準を満たしておらず、また近年中の発生が予想される南海トラフ巨大地震においては、津波による庁舎の浸水(3 m - 5 m)が予想されていた。これらの事から、2016年(平成28年)9月に田辺市は「津波・洪水の想定浸水域外で、かつ、中心市街地から近い場所に、両庁舎の機能を統合した新庁舎を、早期に整備する」と、市役所庁舎の移転および統合の方針を決定した。

移転先として愛宕山、宝来、東山(オーシティ田辺敷地)の3か所が提案され、主に交通アクセスと周辺交通の安全性確保の観点から、2017年(平成29年)3月に東山が最適地であるとの調査結果を公表し、2018年(平成30年)8月に市役所庁舎を同地に移転させると決定した。総工費は約120億円。2024年(令和6年)中に開庁する予定。

移転先の用地(約23,000 m2)を株式会社オークワから約10億5,000万円(解体費別)で取得すると発表され、オーシティは2020年(令和2年)3月をもって閉店することが両者で合意され、翌2021年(令和3年)2月20日に一旦閉店し、同年3月6日に「オークワ田辺東山店」としてかつての駐車場跡地に移転した[11][12]

地区

田辺市中心部周辺の空中写真。
2017年4月13日撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
旧田辺市
  • 上屋敷一~三丁目、新屋敷、中屋敷、下屋敷、片町、本町、紺屋町、福路町、栄町、今福町、南新町、北新町、高雄一~三丁目、湊、扇ヶ浜、末広町、磯間、東陽、神子浜一・二丁目、文里一・二丁目、学園、東山一・二丁目、宝来町、あけぼの、朝日ヶ丘、南新万、新万、新庄町、神島台、たきない町、江川、古尾、上の山一・二丁目、天神崎、目良、明洋一~三丁目、元町芳養松原一・二丁目、芳養町中芳養上芳養稲成町、むつみ、秋津町上秋津秋津川、下万呂、中万呂、上万呂、下三栖城山台中三栖上三栖、長野、上野、伏菟野
中辺路町
  • 栗栖川地区 - 中辺路町西谷、中辺路町北郡、中辺路町真砂、中辺路町栗栖川、中辺路町石船、中辺路町大内川、中辺路町小皆、中辺路町熊野川、中辺路町澤、中辺路町水上、中辺路町内井川
  • 二川地区 - 中辺路町川合、中辺路町高原、中辺路町温川、中辺路町小松原、中辺路町大川、中辺路町福定、中辺路町兵生
  • 近野地区 - 中辺路町近露、中辺路町野中、中辺路町道湯川
大塔村
  • 鮎川地区 - 鮎川
  • 富里地区 - 下川下、下川上、平瀬、和田
  • 三川地区 - 深谷、小谷、竹ノ平、古屋、佐田、合川、向山、西大谷、面川、熊野、谷野口、下露、中ノ俣、串、九川、長瀬、東伏菟野、原、五味、木守
本宮町
  • 請川地区 - 本宮町大津荷、本宮町請川、本宮町皆瀬川、本宮町耳打、本宮町川湯、本宮町田代、本宮町上大野、本宮町東和田、本宮町静川、本宮町簑尾谷、本宮町野竹
  • 敷屋地区 - 本宮町小津荷、本宮町高山
  • 本宮地区 - 本宮町本宮
  • 四村地区 - 本宮町渡瀬、本宮町檜葉、本宮町小々森、本宮町皆地、本宮町武住、本宮町大瀬、本宮町下湯川、本宮町曲川、本宮町湯峯、本宮町久保野
  • 三里地区 - 本宮町大居、本宮町切畑、本宮町上切原、本宮町土河屋、本宮町一本松、本宮町伏拝、本宮町三越
龍神村
  • 下山路地区 - 龍神村小家、龍神村甲斐ノ川、龍神村福井
  • 中山路地区 - 龍神村柳瀬、龍神村安井
  • 上山路地区 - 龍神村西、龍神村東、龍神村殿原、龍神村丹生ノ川、龍神村宮代
  • 龍神地区 - 龍神村廣井原、龍神村三ツ又、龍神村湯ノ又、龍神村小又川、龍神村龍神

旧田辺市

たなべし
田辺市
田辺市旗
田辺市章
田辺市章
田辺市旗 田辺市章
1921年制定
廃止日 2005年5月1日
廃止理由 新設合併
田辺市(旧)、日高郡龍神村西牟婁郡中辺路町大塔村東牟婁郡本宮町→田辺市(新)
現在の自治体 田辺市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
市町村コード 30206-6
面積 136.43km2
総人口 70,652
(2004年10月31日)
隣接自治体 日高郡みなべ町、西牟婁郡白浜町、東牟婁郡上富田町、大塔村、中辺路町
市の木 マツ
市の花 ウメ
市の鳥 メジロ
田辺市役所
所在地 646-8545
和歌山県田辺市新屋敷町1番地
ウィキプロジェクト

新制の田辺市の面積や人口の規模が大きいため、旧制の田辺市のデータも右記の通り掲載する。

田辺市は新設合併によって発足した自治体であり、これに伴い田辺市は廃止されている。国勢調査などの制度上では、新田辺市と旧田辺市は、同名異質の全く違う自治体である。

議会

市議会

  • 定数:20人[13]
  • 任期:2021年5月22日 - 2025年5月21日

衆議院

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
二階俊博 82 自由民主党 102,834票
畑野良弘 61 日本共産党 20,692票
本間奈々 52 新党くにもり 19,034票
根来英樹 51 無所属 5,745票

姉妹都市・提携都市

国内

国外

経済

産業

  • 商業

和歌山県では和歌山市に次ぐ商業規模があり、紀南の中心地として商業施設が集中している。

  • 農業

旧田辺市域はみなべ町と並ぶ梅干しの一大産地となっており、山間部の上芳養、中芳養地区一帯に集中する(世界重要農業遺産システムにも登録されている)。また、大坊地区はミカンの産地となっており、紀南みかん、大坊みかんと呼ばれるブランド名がある。スモモ栽培も盛んで、新庄地区などが主産地である。山間部の旧中辺路町、旧大塔村一帯では稲作の転作作物としてシシトウ栽培が推奨され、県内随一の産地となっている。旧龍神村では椎茸ユズの栽培が行われている。本宮地区ではが特産され、音無茶というブランド名がある。

  • 畜産業

田辺市 - 旧中辺路町一帯は養鶏場が多い。梅干し工場の副産物であった梅酢を餌に含ませ、食味を改良した「紀州うめどり」や「紀州うめたまご」の知名度が上がり、そのうめどりを利用した「たなべえサンド」などの特産品も生まれている。旧本宮町域では熊野牛の産地となっている。

  • 漁業

田辺漁港があり、カツオ、イサキ、サンマなどを漁獲している。イサキは「紀州いさぎ」というブランド名がある。

  • 林業

龍神地区や本宮地区、大塔地区では林業が盛んで、龍神スギ、熊野スギとしてブランド化された銘木の産地。それゆえ林業によって成立した集落がいくつも見られたが、国産木材の価格低迷や高齢化などにより多くの集落が姿を消している。

商業施設

教育

幼稚園

  • 田辺市立新庄幼稚園
  • 田辺市立三栖幼稚園
  • 田辺市立上秋津幼稚園
  • 田辺市立中芳養幼稚園
  • 私立うえのやま幼稚園
  • 私立シオン幼稚園
  • 私立立正幼稚園
  • 昭和幼稚園

小学校

中学校

高等学校

大学

その他

交通

鉄道路線

紀伊田辺駅
紀伊田辺駅には特急くろしおを含めてすべての列車が停車する。芳養駅と紀伊新庄駅には普通列車のみ停車する。芳養駅には1時間に1本、紀伊新庄駅には3時間に1本ほどの割合で列車が停車する。

路線バス

高速バス

道路

高速自動車国道
国道
主要地方道
一般県道

最寄空港

田辺市内中心部からは車で約25分である。空港自体は隣接する西牟婁郡白浜町内にある。日本航空の定期便が毎日3往復、東京国際空港(羽田)との間を約1時間で結んでいる。2,000m滑走路をもつ。また、JR紀伊田辺駅前などから空港リムジンバスではないものの、明光バスが運行する路線バスが飛行機に接続するかたちで走っている。

名所・旧跡・観光スポット

自然景勝地

福定の大銀杏

熊野信仰

寺院・神社・史跡

紀伊新庄駅近くは田辺湾として天然の港となっていて、1927年の埠頭の整備後は紀州航路の寄港地として田辺市の海の玄関口であった。第二次世界大戦中は海軍管理下で、戦後は南方からの引揚げ港として指定され、中国・台湾・マレーシア・パプアニューギニアなどから22万人がここへ引揚げ、「海外引揚者上陸記念碑」が1986年に神島高校付近に設立された。文里港は1947年の南海地震により完全に破壊されたが、徐々に様々な資材運搬用の港として整備されてきている[14][15]

文化施設

和歌山県立情報交流センターBig・U和歌山県立紀南図書館
南方熊楠顕彰館と熊楠旧邸

温泉

郷土料理

祭事

田辺祭(鬪鷄神社参道での引き揃え)
  • 熊野本宮大社例大祭(4月13日 - 4月15日)
  • 春の大祭(高山寺)(4月20日)
  • 七夕まつり(田辺市銀座商店街振興組合)(7月7日)
  • 夏のお大師さん(高山寺)(7月15日)
  • 田辺祭(鬪雞神社)(7月24日 - 7月25日)
  • ヤーヤーまつり(田辺市商店街振興組合連合会)(8月8日)
  • 湊祭(蟻通神社)(10月17日 - 11月1日)
  • 弁慶まつり(鬪雞神社:舞台劇)(扇ヶ浜:よさこい)(10月上旬)

田辺市がロケ地として使われた作品

著名な出身者・関係者

地元では武蔵坊弁慶植芝盛平南方熊楠を「田辺の三奇人」と呼んでいる。このうち南方熊楠は和歌山市出身だが後半生を田辺で過ごしており、生誕150年となる2017年にその功績をたたえて田辺市名誉市民の称号が贈られることとなった[18]

歴史上の人物・政治家・実業家

学者

官僚・行政官

文化人

スポーツ

報道・芸能

その他

  • 田辺市の市外局番の大部分は0739であるが(田辺MA)、本宮町は0735(新宮MA)である。0739は、白浜町、上富田町、すさみ町、みなべ町も使用。
  • 本州最南端の市である。
  • 1973年(昭和48年)から1978年(昭和53年)までの6年間、田辺市でプロ野球南海ホークスが春季キャンプを行っていた。
  • ご当地グルメとしてあがら丼などが考案されている。
  • 1999年(平成11年)に聖飢魔IIが「日本全国ふるさと総世紀末計画」と銘打って当時の市民とCM出演した(各都道府県から1社or1団体のみというルールだった)[19]

脚注

  1. ^ a b c 田辺市新庁舎への移転のお知らせ 田辺市(2024年6月20日閲覧)
  2. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  3. ^ 栗栖川 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月18日閲覧。
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関連項目

外部リンク