第35普通科連隊
表示
(第35普通科連隊長から転送)
第35普通科連隊 | |
---|---|
東富士演習場における射撃訓練の様子 | |
創設 | 1962年(昭和37年)1月18日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 普通科 |
所在地 | 愛知県 名古屋市守山区 |
編成地 | 守山 |
愛称 | 龍 |
上級単位 | 第10師団 |
担当地域 | 愛知県尾張・岐阜県 |
第35普通科連隊(だいさんじゅうごふつうかれんたい、JGSDF 35th Infantry Regiment)は、愛知県名古屋市守山区の守山駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第10師団隷下の普通科連隊である。主に訓練は饗庭野演習場で実施する。
沿革
[編集]第14普通科連隊第2大隊
第35普通科連隊
- 1962年(昭和37年)1月18日:第14普通科連隊第2大隊を基幹として第35普通科連隊が編成完結。
- 1991年(平成 3年)3月29日:第10師団近代化への改編により、自動車化。高機動車等を装備。
- 2005年(平成17年)1月から6月:第5次イラク復興業務支援群(群長:太田清彦1等陸佐)
- 2004年(平成16年)3月29日:連隊改編。
- 2011年(平成23年)3月から5月:東北地方太平洋沖地震で被災した宮城県の名取市、岩沼市、亘理町、山元町で救援活動を行う。
- 2012年(平成24年)8月下旬:35普連長を指揮官とする自衛隊ハイチPKOの最終派遣部隊となる第7次隊が出国。
- 2014年(平成26年)3月26日:対戦車中隊を廃止。
部隊編成
[編集]- 第35普通科連隊本部
- 本部管理中隊「35普-本」
- 第1普通科中隊「35普-1」
- 第2普通科中隊「35普-2」
- 第3普通科中隊「35普-3」
- 第4普通科中隊「35普-4」 - 軽装甲機動車
- 重迫撃砲中隊「35普-重」
整備支援部隊
[編集]- 第10後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊「10後支-2整-3」(守山駐屯地):2004年(平成16年)3月29日から
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
---|---|---|---|---|
第35普通科連隊長 | 1等陸佐 | 佐々木久史 | 2024年 | 3月18日陸上幕僚監部人事教育部厚生課厚生班長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|
1 | 中山市郎 | 1962年 | 1月18日 - 1963年 7月31日第14普通科連隊付 | 陸上自衛隊富士学校 普通科教育部副部長 兼 同部教務課長 |
2 | 武者成一 | 1963年 | 8月 1日 - 1965年 3月15日陸上自衛隊幹部学校研究員 | 1等空佐に任命 航空自衛隊幹部候補生学校 第1教育部長 |
3 | 寺本弘 | 1965年 | 3月16日 - 1967年 3月15日陸上自衛隊富士学校研究部第1課長 | 防衛大学校訓練部訓練課長 |
4 | 後藤由郎 | 1967年 | 3月16日 - 1968年 7月15日陸上幕僚監部第5部勤務 | 陸上自衛隊富士学校研究部第2課長 |
5 | 岡澤精亮 | 1968年 | 7月16日 - 1970年 7月15日陸上幕僚監部第5部勤務 | 中部方面総監部監察官 |
6 | 武内安行 | 1970年 | 7月16日 - 1972年 7月16日中部方面総監部第3部勤務 | 陸上自衛隊富士学校学校教官 |
7 | 中川求 | 1972年 | 7月17日 - 1974年 7月15日自衛隊秋田地方連絡部長 | 東部方面総監部総務課勤務 |
8 | 中山秀雄 | 1974年 | 7月16日 - 1976年 8月 1日普通科教導連隊副連隊長 | 陸上自衛隊関西地区補給処総務部長 |
9 | 蒲田孔明 | 1976年 | 8月 2日 - 1978年 7月31日陸上幕僚監部付 | 防衛大学校教授 |
10 | 楠元惇之 | 1978年 | 8月 1日 - 1980年 3月16日陸上自衛隊調査学校勤務 | 陸上幕僚監部人事部人事計画課 服務班長 |
11 | 桑野恕忠 | 1980年 | 3月17日 - 1981年 7月31日統合幕僚学校学校教官 | 陸上幕僚監部人事部人事計画課 服務班長 |
12 | 岩田貞幸 | 1981年 | 8月 1日 - 1983年 7月31日西部方面総監部人事部人事課長 | 防衛研修所所員 |
13 | 上甲敏男 | 1983年 | 8月 1日 - 1985年 8月 7日第3師団司令部第3部長 | 陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
14 | 坂上哲也 | 1985年 | 8月 8日 - 1987年 7月31日第8師団司令部第1部長 | 東部方面総監部人事部厚生課長 |
15 | 金子由成 | 1987年 | 8月 1日 - 1990年 3月31日陸上幕僚監部監理部総務課監理班長 | 陸上自衛隊富士学校普通科部 教育課長 |
16 | 小池邦元 | 1990年 | 4月 1日 - 1992年 3月31日陸上幕僚監部監理部総務課企画班長 | 装備開発実験隊副隊長 |
17 | 山本進 | 1992年 | 4月 1日 - 1995年 3月31日陸上自衛隊富士学校総務部総務課長 | 海田市駐屯地業務隊長 |
18 | 菅原純 | 1995年 | 4月 1日 - 1998年 3月31日東部方面総監部調査部調査課長 | 仙台駐屯地業務隊長 |
19 | 高橋通 | 1998年 | 4月 1日 - 2000年 3月31日陸上自衛隊富士学校総務部総務課長 | 防衛大学校教授 |
20 | 松尾辰蔵 | 2000年 | 4月 1日 - 2002年 7月31日西部方面総監部調査部調査課長 | 部隊訓練評価隊長 |
21 | 川嶋昌之 | 2002年 | 8月 1日 - 2004年 3月31日第7師団司令部第3部長 | 自衛隊山形地方連絡部長 |
22 | 太田清彦 | 2004年 | 4月 1日 - 2005年12月 4日統合幕僚会議事務局第3幕僚室 企画官 兼 運用第2班長 |
防衛大学校教授 |
23 | 澤畠博 | 2005年12月 | 5日 - 2008年11月30日陸上自衛隊富士学校教官 | 第1空挺団副団長 |
24 | 宍戸勇 | 2008年12月 | 1日 - 2011年 3月31日自衛隊宮城地方協力本部募集課長 | 北部方面指揮所訓練支援隊長 |
25 | 菅野隆 | 2011年 [1] [2] |
4月 1日 - 2013年 3月31日陸上幕僚監部防衛部 情報通信・研究課総括班長 |
中央即応集団司令部幕僚副長 |
26 | 田丸正勝 | 2013年 | 4月 1日 - 2015年 3月31日陸上自衛隊研究本部研究員 | 陸上自衛隊富士学校普通科部 教育課長 |
27 | 相園和宏 | 2015年 [3][4][5][6] |
4月 1日 - 2017年 7月31日陸上幕僚監部監理部会計課予算班長 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
28 | 曽根勉 | 2017年 | 8月 1日 - 2020年 3月15日第12旅団司令部第3部長 | 統合幕僚監部首席参事官付計画調整官 |
29 | 柳田勝志 | 2020年 | 3月16日 - 2022年 7月31日防衛装備庁長官官房装備開発官付 第3開発室長 |
陸上自衛隊開発実験団本部勤務 |
30 | 松下竜朗 | 2022年 | 8月 1日 - 2024年 3月17日自衛隊宮城地方協力本部募集課長 | 防衛研究所教育部教育課程運営室長 |
31 | 佐々木久史 | 2024年 | 3月18日 -陸上幕僚監部人事教育部厚生課 厚生班長 |
主要装備
[編集]- 82式指揮通信車
- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 12.7mm重機関銃
- 89式5.56mm小銃
- 5.56mm機関銃MINIMI
- 9mm拳銃
- 110mm携帯対戦車弾LAM パンツァーファウスト3
- 01式軽対戦車誘導弾
- 87式対戦車誘導弾
- 81mm迫撃砲 L16
- 120mm迫撃砲 RT
廃止部隊
[編集]警備隊区
[編集]警備隊区は愛知県尾張と岐阜県全域の44市30町3村の合計77市町村であり、名古屋市と岐阜市を連隊直轄とし、第3中隊・重迫撃砲中隊が愛知県を、第1・第2・第4中隊が岐阜県を担任する[7]。
2014年3月26日以降現在まで以下の編成となっている[7]。
連隊直轄
[編集]岐阜県隊区
[編集]第1普通科中隊
[編集]高山市・関市・美濃市・飛騨市・郡上市・下呂市・富加町・白川村
第2普通科中隊
[編集]大垣市・各務原市・羽島市・山県市・瑞穂市・本巣市・海津市・岐南町・笠松町・養老町・垂井町・関ヶ原町・神戸町・輪之内町・安八町・揖斐川町・大野町・池田町・北方町
第4普通科中隊
[編集]多治見市・中津川市・瑞浪市・恵那市・美濃加茂市・土岐市・可児市・坂祝町・川辺町・七宗町・八百津町・白川町・東白川村・御嵩町
愛知県隊区
[編集]第3普通科中隊
[編集]一宮市・春日井市・津島市・犬山市・江南市・小牧市・稲沢市・岩倉市・愛西市・清須市・北名古屋市・弥富市・あま市・豊山町・大口町・扶桑町・大治町・蟹江町・飛島村
重迫撃砲中隊
[編集]瀬戸市・半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・尾張旭市・豊明市・日進市・長久手市・東郷町・阿久比町・東浦町・南知多町・美浜町・武豊町
主な出来事
[編集]- 1977年(昭和52年)4月23日 - 餐庭野演習場で春の演習を行っていた装甲車が谷に転落。1人死亡、2人負傷[8]。
- 2023年6月14日 - 隊に所属する自衛官候補生の18歳の男が、岐阜県にある「日野基本射撃場」で射撃訓練中、自動小銃を乱射。訓練に参加していた自衛官のうち2人が死亡、1人重傷[9]。→詳細は「日野基本射撃場発砲事件」を参照
脚注
[編集]- ^ 防衛省人事発令 2012年8月4日付 第7次ハイチ派遣国際救援隊長
- ^ 防衛省人事発令 2012年12月28日付 第35普通科連隊長
- ^ 防衛省人事発令(2015年11月22日) (PDF) 南スーダン派遣施設隊付
- ^ 防衛省人事発令(2015年12月14日) (PDF) 南スーダン派遣施設隊長
- ^ 防衛省人事発令(2016年 6月13日) (PDF) 南スーダン派遣施設隊付
- ^ 防衛省人事発令(2016年 6月18日) (PDF) 第35普通科連隊長
- ^ a b “任務・編成”. 陸上自衛隊第35普通科連隊. 2021年2月21日閲覧。
- ^ 装甲車ごと谷に転落 自衛隊員三人が死傷『朝日新聞』1977年(昭和52年)4月24日朝刊、13版、23面
- ^ 陸自射撃場発砲事件 2人死亡 18歳自衛官候補生逮捕NHK
出典
[編集]“防衛省人事発令”. 2015年12月14日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 第35普通科連隊
- 陸上自衛隊 第35普通科連隊 (@jgsdf_10d_35i) - X(旧Twitter)