陸上自衛隊空挺教育隊
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陸上自衛隊空挺教育隊 | |
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創設 | 1955年(昭和30年)8月31日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 諸職種混成 |
兵種/任務 |
教育隊 空挺作戦に係る教育と研究 |
所在地 | 千葉県 船橋市 |
編成地 | 香椎 |
愛称 | 空教 |
上級単位 | 第1空挺団 |
陸上自衛隊空挺教育隊(りくじょうじえいたいくうていきょういくたい、JGSDF Airborne Training Unit)は、習志野駐屯地に駐屯する陸上自衛隊第1空挺団に隷属する陸上自衛隊の教育隊である。
概要
[編集]習志野駐屯地(千葉県船橋市)に所在し、陸上自衛隊における空挺に関する必要な知識および技能を修得させるための教育訓練を行うことを主任務とするほか、空挺部隊の運用や落下傘および空挺用特殊装具等に関する教育・研究・調査を主要任務としている。
高さ80mの降下訓練塔を有するため、操縦訓練生の落下傘降下訓練[1]や航空自衛隊の救難員の基本降下課程と空挺レンジャー課程の教育を受託しており、近年は海上自衛隊の特別警備隊に対する、基本降下課程の受託も併せて行われている。
長らく、女性自衛官の配置制限が敷かれていたが、2017年(平成29年)に空挺分野の女性自衛官の配置制限が廃止され、2020年(令和2年)の第319期基本降下課程において、初めての女性空挺隊員が誕生した[2][3]。
沿革
[編集]臨時空挺練習隊
陸上自衛隊空挺教育隊
- 1955年(昭和30年)8月31日:陸上自衛隊空挺教育隊に称号変更され、編成完結。
- 1956年(昭和31年)1月25日:第101空挺大隊を隷下に編成。
- 1958年(昭和33年)6月25日:第1空挺団が編成完結し、同団隷下に編入。
設置されている課程
[編集]- 基本降下課程
- 降下長課程
- 自由降下課程
- 幹部 / 陸曹空挺レンジャー課程
部隊編成
[編集]- 総務科
- 落下傘整備科・・・落下傘および空挺用特殊装具等の保存および整備
- 研究科・・・空挺部隊の基礎的運用、物量投下等および教育訓練に関する調査研究およびそれらに関する図書の管理
- 学生隊
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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空挺教育隊長 | 1等陸佐 | 溝口光章 | 2024年 | 8月 2日陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
空挺教育隊長心得 | ||||
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代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
- | 衣笠駿雄 | 1955年 ※1957年 2月16日 1等陸佐昇任 |
8月31日 - 1957年 3月15日(2等陸佐) | 空挺教育隊長 兼 習志野駐とん地司令 |
空挺教育隊長 | ||||
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
1 | 衣笠駿雄 | 1957年 | 3月16日 - 1958年 6月24日空挺教育隊長心得 兼 習志野駐とん地司令 |
第1空挺団長 兼 習志野駐とん地司令 |
- | 片岡亮平 (2等陸佐) |
1958年 | 6月25日 - 1958年 7月31日空挺教育隊副隊長 (空挺教育隊長心得) |
第1空挺団副団長 |
2 | 西田秀男 | 1958年 ※1959年 8月 1日 1等陸佐昇任 |
8月 1日 - 1961年 7月31日第1空挺団本部勤務 | 陸上自衛隊幹部学校研究員 |
3 | 倉重翼 | 1961年 | 8月 1日 - 1962年 3月15日陸上幕僚監部付 | 防衛研修所所員 |
4 | 中西弘毅 (2等陸佐) |
1962年 | 3月16日 - 1963年 7月31日第1空挺団勤務 | 生徒教育隊大隊長 |
5 | 三谷博太郎 | 1963年 ※1964年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
8月 1日 - 1965年 7月15日陸上自衛隊幹部学校勤務 (2等陸佐) |
陸上幕僚監部付 |
6 | 八木正忠 | 1965年 | 7月16日 - 1968年 3月15日第11師団司令部第3部長 | 第8普通科連隊長 兼 米子駐とん地司令 |
7 | 本間睦男 | 1968年 ※1968年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
3月16日 - 1970年 3月15日陸上自衛隊富士学校勤務 (2等陸佐) |
東部方面総監部付 |
8 | 田茂佐一 | 1970年 | 3月16日 - 1970年 7月15日第1空挺団普通科群長 | 第1空挺団副団長 |
9 | 大河内剛健 | 1970年 ※1971年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
7月16日 - 1971年 7月15日空挺教育隊勤務 (2等陸佐) |
第1特科群長 |
10 | 林繁己 | 1971年 ※1972年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
7月16日 - 1973年 7月15日第15普通科連隊副連隊長 (2等陸佐) |
第7普通科連隊長 兼 福知山駐とん地司令 |
11 | 松岡文夫 | 1973年 | 7月16日 - 1975年 3月16日陸上自衛隊幹部学校研究員 | 第9師団司令部幕僚長 |
12 | 谷脇憲司 | 1975年 ※1975年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
3月16日 - 1977年 3月15日第12師団司令部第1部長 (2等陸佐) |
第29普通科連隊長 兼 倶知安駐とん地司令 |
13 | 花山勝音 | 1977年 ※1977年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
3月16日 - 1979年 1月 9日陸上自衛隊幹部候補生学校勤務 (2等陸佐) |
普通科教導連隊長 兼 滝ヶ原駐とん地司令 |
14 | 久田博之 | 1979年 | 1月10日 - 1981年 3月15日陸上幕僚監部防衛部研究課 分析班長 |
第1空挺団副団長 |
15 | 松山省二 | 1981年 | 3月16日 - 1983年 3月15日第101装甲輸送隊長 | 第39普通科連隊長 兼 弘前駐屯地司令 |
16 | 村田成久 | 1983年 | 3月16日 - 1985年 8月 7日第1空挺団勤務 | 陸上自衛隊業務学校研究員 |
17 | 平田英男 | 1985年 | 8月 8日 - 1987年 7月31日第2師団司令部第1部長 | 第1師団司令部監察官 |
18 | 重高昭教 | 1987年 | 8月 1日 - 1990年 3月15日第1空挺団普通科群長 | 第1空挺団本部付 |
19 | 片山一儀 (2等陸佐) |
1990年 | 3月16日 - 1991年 7月31日第8師団司令部第1部長 | 第12師団司令部監察官 |
20 | 高橋正義 | 1991年 | 8月 1日 - 1993年 7月31日第1空挺団本部高級幕僚 | 第13後方支援連隊長 兼 第13師団司令部第4部長 |
21 | 西迫健一 | 1993年 | 8月 1日 - 1996年 3月24日第1空挺団本部高級幕僚 | 陸上自衛隊会計監査隊副隊長 |
22 | 山崎安男 | 1996年 | 3月25日 - 1997年 3月25日大宮駐屯地業務隊長 | 第1空挺団本部付 |
23 | 寺田米三 | 1997年 | 3月26日 - 1999年 7月31日陸上自衛隊北海道地区補給処 需品部長 |
第1空挺団本部勤務 |
24 | 高橋敏政 | 1999年 | 8月 1日 - 2002年 3月21日陸上幕僚監部教育訓練部付 | 第14普通科連隊長 兼 金沢駐屯地司令 |
25 | 平田健治 | 2002年 | 3月22日 - 2005年 3月22日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | |
26 | 吉村卓久 | 2005年 | 3月23日 - 2006年 8月 3日第48普通科連隊長 | 東部方面総監部総務部長 |
27 | 宮本恭良 | 2006年 | 8月 4日 - 2008年 3月25日第4陸曹教育隊長 | |
28 | 和知喜久雄 | 2008年 ※2009年 1月 1日 1等陸佐昇任 |
3月26日 - 2010年 3月22日自衛隊体育学校勤務 (2等陸佐) |
駒門駐屯地業務隊長 |
29 | 大川浩史 | 2010年 | 3月23日 - 2012年 3月22日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 中央即応集団司令部付 |
30 | 賦勺義矢 | 2012年 | 3月23日 - 2013年11月30日第28普通科連隊長 兼 函館駐屯地司令 |
第19普通科連隊長 |
31 | 谷口喜一郎 | 2013年12月 | 1日 - 2014年12月18日陸上自衛隊研究本部研究員 | 第42普通科連隊長 |
32 | 小野田宏樹 | 2014年12月19日 - 2017年 | 3月22日陸上自衛隊研究本部研究員 | 西部方面総監部付 →2017年3月27日 水陸機動準備隊長 |
33 | 中村英昭 | 2017年 | 3月23日 - 2020年 3月17日第5旅団司令部第3部長 | 第41普通科連隊長 兼 別府駐屯地司令 |
34 | 溝江義一 (2等陸佐) |
2020年 | 3月18日 - 2022年 7月31日防衛装備庁長官官房装備開発官付 | 退職(1等陸佐昇任)[4] |
35 | 久我健児 (2等陸佐) |
2022年 | 8月 1日 - 2024年 8月 1日東北方面総監部情報部資料課長 | 第1空挺団本部高級幕僚 |
36 | 溝口光章 | 2024年 | 8月 2日 -陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
脚注
[編集]- ^ フライトを開始する前の教育| 防府北基地 - 航空自衛隊
- ^ 陸上自衛隊第1空挺団 [@jgsdf_1stAbnB] (2020年3月4日). "この度、女性訓練生が初めて基本降下課程を修了したため、初の女性空挺隊員が誕生しました。なお、昭和30年の教育開始以来、65年間で約1万9千名が卒業しています。 写真は、準備訓練及び修了式の場面です。 #第1空挺団 #精鋭無比". X(旧Twitter)より2020年3月4日閲覧。
- ^ した陸上自衛隊 第1空挺団 [@jgsdf_1stAbnB] (2020年3月4日). "第319期基本降下課程において、女性として初めて本課程を修了した訓練生の訓練景況等を紹介します。 #第1空挺団 #精鋭無比". X(旧Twitter)より2020年3月4日閲覧。
- ^ 自衛隊法第65条の13の規定に基づく令和4年度若年定年等隊員の就職の援助の実施結果の公表について (PDF)