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長崎女子短期大学

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長崎女子短期大学
長崎女子短期大学
大学設置 1966年
創立 1896年
学校種別 私立
設置者 学校法人鶴鳴学園
本部所在地 長崎県長崎市弥生町19-1
学部 幼児教育学科
生活創造学科
 栄養士コース
 ビジネス・医療秘書コース
ウェブサイト https://www.nagasaki-joshi.ac.jp/
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長崎女子短期大学(ながさきじょしたんきだいがく、英語: Nagasaki Women's Junior College)は、長崎県長崎市弥生町19-1に本部を置く日本私立大学1896年創立、1966年大学設置。大学の略称は長崎女子短大、女短(めたん)。

概観[編集]

大学全体[編集]

長崎女子短期大学とは、長崎県長崎市内にある日本私立短期大学学校法人鶴鳴学園により1966年に設置された。生活創造学科及び幼児教育学科の2学科から成る。長崎港を見渡す小高い丘の上にキャンパスがある。

教育及び研究[編集]

長崎女子短期大学の生活創造学科栄養士コースには、独自の科目として、「長崎食育学」と称した科目がある。これは、短大のある地元を通して日本に普及したパンカステラなどの加工食品の実習や、長崎の食文化についての講義や長崎卓袱料理の試食といった内容のものが含まれている。幼児教育学科では、長崎女子短期大学附属幼稚園での保育の体験授業が行なわれている。

学風及び特色[編集]

長崎女子短期大学は、1896年笠原田鶴子により創設された長崎女子学院が起源となっている。中国の古典「詩経」の小雅・鶴鳴篇の中の一節「鶴九皐に鳴きて声天に聞こゆ」を建学の精神とする。鶴は、人に知られない山奥の沢辺で鳴いても、その声は遠くまで達するという意味であり、この詩句には深い人間的意味が込められている。

沿革[編集]

  • 1896年 笠原田鶴子が長崎女子学院を創設
  • 1966年 鶴鳴女子短期大学(かくめいじょしたんきだいがく)家政科を設置(学生数:85[1])。原田寅次郎が初代学長に就任
  • 1967年 家政科を家政専攻及び食物栄養専攻に分離増設
  • 1969年 長崎女子短期大学に改称
  • 1970年 家政科に被服意匠専攻を設置。長岡達が第2代学長に就任
  • 1973年 幼児教育学科を増設(学生数:78[2])。 家政科を家政学科に改称
  • 1979年 若竹寮完成。原田延介が第3代学長に就任。
  • 1982年 家政学科家政専攻及び同学科被服意匠専攻を統合し、家政学科生活文化専攻を設置。
  • 1985年 長谷川信が第4代学長に就任
  • 1988年 家政学科を生活科学科に改称。同学科の生活文化専攻を生活情報専攻に改称
  • 1990年 菊谷元資が第5代学長に就任
  • 1995年 中西弘樹が第6代学長に就任
  • 1996年 学園創立100周年
  • 2000年 田中正明が第7代学長に就任
  • 2001年 生活科学科に生活福祉専攻を増設
  • 2008年 江副功が第8代学長に就任
  • 2010年 生活科学科生活福祉専攻を生活科学科介護福祉専攻に改称
  • 2011年 生活科学科生活情報専攻を生活科学科生活情報ビジネス専攻に改称
  • 2014年 浦川末子が第9代学長に就任。生活科学科を生活創造学科に改称。同学科の専攻課程を廃止。これに伴い、同学科に栄養士コース、ビジネス・医療秘書コース及び介護福祉士コースを設置
  • 2016年 玉島健二が第10代学長に就任。短大創立50周年
  • 2019年 生活創造学科介護福祉士コースを廃止
  • 2024年 橋本剛が第11代学長に就任

基礎データ[編集]

所在地[編集]

長崎県長崎市弥生町19-1

アクセス[編集]

JR長崎本線長崎駅前東口又は南口から長崎バス(「早坂(長崎女子短大)」行で終点下車)を利用するのが最も便利である。

象徴[編集]

長崎女子短期大学のエンブレムは、経営母体である学校法人鶴鳴学園にちなんでを模したものになっている。

教育及び研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

  • 生活創造学科
    • 栄養士コース:ユニークな科目として「長崎食育学」がある。
    • ビジネス・医療秘書コース
  • 幼児教育学科:実習先の一つに長崎女子短期大学附属幼稚園がある。
かつて生活科学科に設置されていた専攻課程[編集]
  • 生活科学科
    • 生活情報専攻::「情報ビジネス」・「医療事務」コースからなっている
    • 食物栄養専攻:ユニークな科目として「長崎食育学」がある
    • 生活福祉専攻:長崎県内をはじめ介護実習先が多数確保されている
かつて家政学科に設置されていた専攻課程[編集]
  • 家政学科
    • 家政専攻
    • 食物栄養専攻
    • 被服意匠専攻[3]服飾に関する専門科目が中心となっていたものとみられる。入学定員50名。

専攻科[編集]

  • なし

別科[編集]

  • なし
取得資格について[編集]
資格
  • 栄養士:生活創造学科栄養士コースにて取得できる。旧生活科学科食物栄養専攻でも取得できた。
  • 保育士:幼児教育学科にて取得できる。
教職課程
  • 旧生活創造学科介護福祉士コース(2019年廃止)では、所定の養成課程を修了した者に介護福祉士国家試験の受験資格が認められていた。なお、旧生活科学科生活福祉専攻も同様。
  • かつて、中学校教諭二種免許状が取得できる課程があった。
    • 家庭:最新では、1988年1998年度までの入学生の生活科学科食物栄養専攻にて取得できるようになっていた。さらに、過去では生活情報専攻の前身である旧来の家政学科家政専攻(のちの生活文化専攻)でもこの課程が設置されていた。
    • 保健:生活情報専攻の前身である旧来の家政学科家政専攻(のちの生活文化専攻)にて設置されていた。

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

2024年現在、長崎女子短期大学では、以下の部活動が活動している。

  • パン部
  • 軽音楽部

学園祭[編集]

長崎女子短期大学の学園祭は所在地に因んで「弥生祭」と呼ばれる。毎年、概ね10月又は11月に行なわれている。

大学関係者一覧[編集]

施設[編集]

キャンパス[編集]

  • 1号館
  • 2号館
  • 図書館(2号館内)
  • 記念ホール(2号館内)
  • 中庭
  • 野外ステージ
  • グラウンド
  • 体育館

学生寮[編集]

学生寮として、「若竹寮」がある。系列校の長崎女子高等学校の生徒も入寮している。

対外関係[編集]

関係校[編集]

  • NICEキャンパス長崎

系列校[編集]

社会との関わり[編集]

公開講座[編集]

開講情報は、公式サイトで確認できる。

はじめて料理レッスン[編集]

中高生を対象とした「はじめて料理レッスン」を行っている。最新情報は、公式サイトで確認できる。

卒業後の進路について[編集]

就職先[編集]

最新の実績は、公式サイトで公開している。

編入学・進学実績[編集]

最新の実績は、公式サイトで公開している。

附属学校[編集]

  • 長崎女子短期大学附属幼稚園

脚注[編集]

  1. ^ 昭和42年度版『全国学校総覧』(以下『総覧』と略す。)42頁より。
  2. ^ 昭和49年度版『総覧』78頁より。
  3. ^ 学生募集は1981年入学生で最終。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯32度43分54.5秒 東経129度53分48秒 / 北緯32.731806度 東経129.89667度 / 32.731806; 129.89667