1889年ウィンブルドン選手権
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1889年 ウィンブルドン選手権(1889ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1889)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
[編集]- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、女子シングルスの前年度優勝者ロッティ・ドッドが欠場した。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 初期の女子シングルスでは、チャレンジ・ラウンドにエントリーする選手が少なく、この年は6名のみだった。
- 初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
大会前年度優勝者
[編集]- 男子シングルス:アーネスト・レンショー
- 女子シングルス:ロッティ・ドッド [大会不参加]
- 男子ダブルス:ウィリアム・レンショー&アーネスト・レンショー
男子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- ウィロビー・ハミルトン vs. アーネスト・ルイス 4-6, 7-5, 6-3, 5-7, 6-4
- ハリー・バーロウ vs. ジョージ・ヒルヤード 7-5, 6-2, 6-4
- ウィリアム・レンショー vs. マンリフ・グッドボディ 7-5, 6-4, 6-4
- ハーバート・ローフォード vs. A・G・ジッフォ 6-3, 6-2, 6-1
準決勝
決勝
- ウィリアム・レンショー vs. ハリー・バーロウ 3-6, 5-7, 8-6, 10-8, 8-6
オールカマーズ決勝
[編集]- ウィリアム・レンショー vs. アーネスト・レンショー 6-4, 6-1, 3-6, 6-0 (W・レンショーが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]1回戦
- レナ・ライス 試合なし → 準決勝へ
- メイ・ジャックス vs. メアリー・スティードマン 6-4, 6-2
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. アニー・ライス 6-3, 6-0
- バーサ・スティードマン 試合なし → 準決勝へ
準決勝
決勝
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. レナ・ライス 4-6, 8-6, 6-4 (ここで優勝決定。ビングリー・ヒルヤードが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス
- ウィリアム・レンショー vs. アーネスト・レンショー 6-4, 6-1, 3-6, 6-0 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. レナ・ライス 4-6, 8-6, 6-4 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス
- ウィリアム・レンショー&アーネスト・レンショー vs. ジョージ・ヒルヤード&アーネスト・ルイス 6-4, 6-4, 3-6, 0-6, 6-1 [オールカマーズ決勝]
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 大会の様子については27-28・40-41ページ、男子シングルス試合結果は135ページ、女子シングルス試合結果は151ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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