1903年ウィンブルドン選手権
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1903年 ウィンブルドン選手権(1903ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1903)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
[編集]- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、女子シングルスの前年度優勝者ミュリエル・ロブが出場しなかった(現役引退)。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
- 女子ダブルスと混合ダブルスは、最初は「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では女子ダブルスと混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
大会前年度優勝者
[編集]- 男子シングルス:ローレンス・ドハティー
- 女子シングルス:ミュリエル・ロブ [大会不参加、現役引退]
- 男子ダブルス:シドニー・スミス&フランク・ライスリー
男子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- フランク・ライスリー vs. ジョージ・ヒルヤード 6-1, 6-4, 6-4
- シドニー・スミス vs. ヘンリー・ポラード 6-2, 6-3, 6-1
- ジョージ・カリディア vs. E・S・サルモン 6-3, 6-4, 6-2
- ジョシア・リッチー vs. アーネスト・ウィルス 6-1, 6-2, 6-2
準決勝
- フランク・ライスリー vs. シドニー・スミス 7-5, 6-3, 7-9, 1-6, 9-7
- ジョシア・リッチー vs. ジョージ・カリディア 6-1, 6-0, 4-6, 6-1
決勝
- フランク・ライスリー vs. ジョシア・リッチー 1-6, 6-3, 8-6, 13-11
オールカマーズ決勝
[編集]- ローレンス・ドハティー vs. フランク・ライスリー 7-5, 6-3, 6-0 (L・ドハティーが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- トーピー・ローサー vs. アグネス・モートン 6-1, 6-0
- ドロテア・ダグラス vs. ガートルード・ハウスランダー 6-2, 6-0
- エセル・トムソン vs. コンスタンス・ウィルソン 6-4, 8-6
- アンジェラ・グリーン vs. E・J・ブロムフィールド 6-0, 4-6, 6-3
準決勝
- ドロテア・ダグラス vs. トーピー・ローサー 6-4, 6-2
- エセル・トムソン vs. アンジェラ・グリーン 6-3, 6-1
決勝
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス
- ローレンス・ドハティー vs. フランク・ライスリー 7-5, 6-3, 6-0 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
- 男子ダブルス
- レジナルド・ドハティー&ローレンス・ドハティー vs. シドニー・スミス&フランク・ライスリー 6-4, 6-4, 6-4 [オールカマーズ決勝]
- 女子ダブルス
- ドロテア・ダグラス&アリス・シンプソン・ピカリング vs. ヒルダ・レーン&コンスタンス・ウィルソン 6-2, 6-1 [選手権公認外競技]
- 混合ダブルス
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:138ページ、女子シングルス試合結果:153ページ、女子ダブルス選手権公認外競技:174ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:181ページを参照。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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