1957年のテレビ (日本)
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1957年のテレビ(1957ねんのテレビ)では、1957年(昭和32年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。
できごと
[編集]- 3月17日 - 日本テレビで御幸毛織一社提供の『ミユキ野球教室』[1]放送開始( - 1990年3月25日)。
- 4月1日 - 北海道放送(HBC)テレビ、札幌で開局。
- 4月21日 - 大阪テレビ放送で漫才コンビの中田ダイマル・ラケット主演による同局初の時代劇コメディ『ダイラケのびっくり捕物帖』放送開始。共演は藤田まこと、森光子ほか( - 1960年5月22日、全161回)。
- 7月8日 - 郵政省、富士テレビジョン、日本教育テレビ、大関西テレビジョン放送、およびNHKの岡山、金沢、熊本と鹿児島の4テレビ局に予備免許を交付。
▼日本教育テレビには次の条件が与えられた。 ①1週間あたりの分類別時間比が教育53%以上、教養が30%以上(一般教養、音楽舞踊とスポーツ。文芸娯楽を含む) ②番組編成には、一般有識者3分の2以上とする中正な審議機構を設ける。 ③この審議機構によって、番組編成の綱領を決定する。 ④学校向け放送には、広告を入れない。 ⑤教養番組以外の番組も、教育目的の達成を妨げないようにする。 ⑥他局に教育・教養番組が円滑に放送されるよう最善の努力をする。 ⑦郵政大臣が特に必要と認めて支持する事項は尊重する。[2]
- 9月3日 - 日本テレビで刑事ドラマの草分け『ダイヤル110番』(ヤクルト一社提供)放送開始( - 1964年9月6日、全364回)。
- 10月7日 - NHK『テレビ体操』放送開始(2022年現在も継続中)。
- 10月22日 - 郵政省、民放34社36局、NHKの7局(室蘭、盛岡、福島、長野、新潟、防府(山口)、高知)にテレビジョン放送予備免許を交付(郵政大臣の田中角栄による大量予備免許)
- 11月1日 - 日本教育テレビ(後に全国朝日放送→テレビ朝日に改称、現・テレビ朝日ホールディングス[3])設立(1959年2月1日開局)。
- 11月4日 - NHKの料理番組『きょうの料理』放送開始(2022年現在も継続、現在はEテレで放送中)。
- 11月18日 - 富士テレビジョン(後にフジテレビジョンに改称、現・フジ・メディア・ホールディングス[4])設立(1959年3月1日開局)。
- 12月28日 - NHK東京と日本テレビが、カラー放送の試験放送を開始。
- 12月31日
- 『第8回NHK紅白歌合戦』放送(東京宝塚劇場から中継)。
- 『NHK紅白歌合戦』の裏番組として、KRテレビ(現:TBSテレビ)にて、前年と前々年に放送した金鶴香水(のちに「丹頂株式会社」に改称、現:マンダム)一社提供特別番組『オールスター(丹頂)歌合戦』を引き継ぐ形で、年末大型特別番組『オールスター大行進』を放送。1968年まで12年継続する。
開局・放送開始
[編集]- 4月1日 - 北海道放送(札幌)
- 5月29日 - NHK松山、小倉テレビジョン
- 6月1日 - NHK静岡テレビジョン
- 12月22日 - NHK岡山テレビジョン
- 12月23日 - NHK金沢テレビジョン
テレビ番組
[編集]テレビドラマ
[編集]- アイ・ラブ・ルーシー(NHK)
- 月曜日の秘密(日本テレビ)
- 眠狂四郎無頼控(日本テレビ)
- 宮本武蔵(日本テレビ)
- ダイヤル110番(日本テレビ)
- ヒッチコック劇場(日本テレビ)
- 名犬ラッシー(KRテレビ)
- ありちゃんのおかっぱ侍(KRテレビ)
- 水戸黄門漫遊記(KRテレビ)
- キンピラ先生青春記(KRテレビ)
- 赤胴鈴之助(KRテレビ)
- ぽんぽこ物語(KRテレビ)[5][6]
- ダイラケのびっくり捕物帖(大阪テレビ→朝日放送)
バラエティなど諸分野
[編集]- のびゆく農村(NHK)
- 日本の芸能(NHK)
- ここに人あり(NHK)
- 生活の知恵(NHK)
- テレビ体操(NHK)
- 国会討論会(NHK)
- きょうの料理(NHK)
- わが家の健康(NHK)
- ドキュメンタリー 日本の素顔(NHK)
- スポーツ・グラフ(NHK)
- 私だけが知っている(NHK)
- ミユキ野球教室(日本テレビ)
- 婦人ニュース(第1期)(日本テレビ)
- ビクター歌のパレード(日本テレビ)
- テレメンタリー 日本の旅(日本テレビ)
- テレビのおばちゃま(日本テレビ)
- ナショナルサンデープレゼント 日曜テレビ観劇会(日本テレビ)
- 時事放談(KR→TBS)
- 源平芸能合戦(KR→TBS)
- オールスター大行進(KR→TBS) - 12月31日放送。1968年まで継続。
- 健太君の探偵(中部日本放送)
参考文献
[編集]- 日本放送協会 編『NHK年鑑1958』日本放送出版協会、1957年11月1日 。
- 日本放送協会 編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日 。
- 日本放送協会 編『放送五十年史』日本放送出版協会、1977年3月10日 。
- 日本放送協会 編『放送五十年史 資料編』日本放送出版協会、1977年3月10日 。
- NHK 編『放送の五十年 昭和とともに』日本放送出版協会、1977年3月30日 。
- NHKは何を伝えてきたか-NHKテレビ番組の50年
- NHKアーカイブスカタログ―テレビ番組放送記録+番組小史 1953〜2008
- 日本テレビ50周年の物語[リンク切れ]
- テレビドラマデータベース
など
脚注
[編集]- ^ 1986年1月 - 1988年9月の間は御幸毛織を筆頭にした複数社提供に代わったため、タイトルは単に『野球教室』となったが、1988年10月以降は再び御幸毛織一社提供に戻り、タイトルも『ミユキ野球教室』に戻った。
- ^ 出典:民間放送十年史(日本民間放送連盟)
- ^ 1977年4月に「全国朝日放送」に改称、2003年10月に社名を「テレビ朝日」に変更、法人は2014年に放送持株会社「テレビ朝日ホールディングス」となり、放送免許は現・テレビ朝日に承継された。
- ^ 法人は2006年に放送持株会社「フジ・メディア・ホールディングス」となり、放送免許は現・フジテレビジョンに承継された。
- ^ 日本最古の「テレビ映画」フィルム原版を国立映画アーカイブに寄贈、長期保存へ TBSホールディングス、2020年2月12日、2月14日閲覧 (PDF)
- ^ “60年以上を経て秘蔵フィルム発見!日本初のテレビ映画「ぽんぽこ物語」ソフト化”. 映画ナタリー. ナターシャ. (2020年2月11日) 2020年2月15日閲覧。