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1978年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NPB 1978年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 長嶋茂雄
パ監督 広瀬叔功(代行)
セ投票最多 王貞治
パ投票最多 柏原純一
第1戦
日程 7月22日
開催地 広島市民球場
スコア パリーグ 5-7 セリーグ
MVP エイドリアン・ギャレット
第2戦
日程 7月23日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パリーグ 9-0 セリーグ
MVP 簑田浩二
第3戦
日程 7月25日
開催地 後楽園球場
スコア セリーグ 8-5 パリーグ
MVP 掛布雅之
« 1977
1979 »

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1978年のオールスターゲームは、1978年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

概要

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前年、日本一を達成した阪急ブレーブス上田利治監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグ連覇を果たした読売ジャイアンツ長嶋茂雄監督が全セ(オールセントラル・リーグ)の指揮を執る予定であったが、上田がオールスター直前になって急病のために入院。南海ホークス広瀬叔功監督が監督代行として全パを指揮した。

ファン投票開始とともに日本ハム球団が自軍の選手が選出されるようファンに働きかけたことで1球団としては最多の8ポジションを日本ハム勢が占める結果となった。これが「ファン投票の公正さを欠く」として問題化し、事態を重く見た日本ハム側が2選手の出場辞退を決めた。現在はこういったボイコットを行うと10試合の出場停止が科せられるため、事実上組織票対策がされている。

 投手   高橋直樹
 捕手   加藤俊夫
 一塁手   柏原純一
 二塁手   富田勝
 三塁手   古屋英夫 ボイコット
 遊撃手   菅野光夫 ボイコット
 外野手   ボビー・ミッチェル
 外野手   千藤三樹男
なお外野のもう1ポジションは阪急福本豊が獲得。

第1戦は全セ7番エイドリアン・ギャレット広島)が三振をまたいでのオールスター記録となる1試合3本塁打を放つ。その興奮冷めやらぬ第3戦、今度は同じ全セの掛布雅之阪神)が3打席連続本塁打をかっ飛ばした。無論、オールスター記録である。対する全パも第2戦、山田久志(阪急)-鈴木啓示近鉄)-東尾修クラウンライター)の投手リレーで全セを完封した。

選出選手

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セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 長嶋茂雄 巨人 監督 上田利治[辞退監督 1] 阪急
コーチ 広岡達朗 ヤクルト コーチ 広瀬叔功 南海
中利夫 中日 徳武定之 ロッテ
中田昌宏 阪急
投手 鈴木康二朗 ヤクルト 2 投手 高橋直樹 日本ハム 3
小林繁 巨人 3 佐伯和司 日本ハム 3
新浦寿夫 巨人 3 村田兆治 ロッテ 6
井原慎一朗 ヤクルト 東尾修 クラウン 5
鈴木孝政 中日 4 藤田学 南海 2
堂上照 中日 鈴木啓示 近鉄 12
山本和行 阪神 2 柳田豊 近鉄
松原明夫 広島 山田久志 阪急 7
江夏豊 広島 11 山口高志 阪急 4
斉藤明雄 大洋 佐藤義則 阪急
野村収 大洋 3
高橋重行 大洋 3
捕手 田淵幸一 阪神 9 捕手 加藤俊夫 日本ハム 4
大矢明彦 ヤクルト 5 有田修三 近鉄 2
木俣達彦 中日 7 中沢伸二 阪急 3
一塁手 王貞治 巨人 19 一塁手 柏原純一 日本ハム
二塁手 ヒルトン ヤクルト 二塁手 富田勝 日本ハム 2
三塁手 角富士夫 ヤクルト 三塁手 古屋英夫[辞退選手 1] 日本ハム
遊撃手 山下大輔 大洋 3 遊撃手 菅野光夫[辞退選手 2] 日本ハム
内野手 松原誠 大洋 11 内野手 加藤秀司 阪急 7
掛布雅之 阪神 3 マルカーノ 阪急 3
河埜和正 巨人 2 島谷金二 阪急 4
真弓明信 クラウン
有藤通世 ロッテ 9
藤原満 南海 3
外野手 若松勉 ヤクルト 7 外野手 ミッチェル 日本ハム
山本浩二 広島 6 福本豊 阪急 8
柴田勲 巨人 12 千藤三樹男 日本ハム
張本勲 巨人 19 栗橋茂 近鉄
高木嘉一 大洋 2 佐々木恭介 近鉄 2
ギャレット 広島 土井正博 クラウン 14
簑田浩二 阪急
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。
  1. ^ 組織票問題によるボイコット。有藤を代わりに選出。
  2. ^ 組織票問題によるボイコット。藤原満を代わりに選出。
  1. ^ 病気療養ため。広瀬叔功が監督代行を務める。

試合結果

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第1戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 0 3 0 0 0 2 5 12 0
全セ 0 3 0 2 1 0 0 1 X 7 7 0
  1. パ:●高橋直()、藤田)、佐藤義)、柳田)-加藤俊(日)、中沢(急)
  2. セ:○松原()、井原)、鈴木孝)、江夏(広)、高橋)-田淵)、大矢(ヤ)、木俣(中)
  3. 勝利松原(1勝)  
  4. 敗戦高橋直(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:ミッチェル(日)1号(ソロ・高橋)
    セ:ギャレット(広)1号(3ラン・高橋直)・2号(2ラン・藤田)・3号(ソロ・柳田)
  6. 審判
    [球審]寺本(パ)
    [塁審]富沢(セ)・久喜(パ)・平光(セ)
    [外審]林達(パ)・竹元(セ)
  7. 試合時間:2時間23分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[右]簑田浩二
3[一]加藤秀司
4[左]土井正博
5[二]マルカーノ
6[遊]有藤通世
7[三]島谷金二
8[捕]加藤俊夫
9[投]高橋直樹
セントラル
打順守備選手
1[二]ヒルトン
2[右]若松勉
3[中]山本浩二
4[一]王貞治
5[捕]田淵幸一
6[三]掛布雅之
7[左]ギャレット
8[遊]山下大輔
9[投]松原明夫

第2戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 2 0 0 0 1 0 3 3 0 9 16 0
全セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1
  1. パ:○山田(急)、鈴木啓(近)、S東尾() -中沢、有田(近)、加藤俊
  2. セ:●山本和(神)、堂上(中)、斉藤明(洋)、新浦)-田淵
  3. 勝利山田(1勝)  
  4. セーブ東尾 (1S)  
  5. 敗戦山本和(1敗)  
  6. 審判
    [球審]山本文(セ)
    [塁審]林達(パ)・竹元(セ)・久喜(パ)
    [外審]平光(セ)・前川(パ)
  7. 試合時間:2時間17分


オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[右]簑田浩二
3[二]マルカーノ
4[左]土井正博
5[三]島谷金二
6[一]柏原純一
7[遊]真弓明信
8[捕]中沢伸二
9[投]山田久志
セントラル
打順守備選手
1[二]ヒルトン
2[右]若松勉
3[中]山本浩二
4[一]王貞治
5[捕]田淵幸一
6[三]掛布雅之
7[左]ギャレット
8[遊]河埜和正
9[投]山本和行

第3戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 1 5 0 0 2 0 8 9 1
全パ 0 2 0 1 0 0 0 0 2 5 10 0
  1. セ:小林(巨)、○野村(洋)、鈴木康(ヤ)、鈴木孝、堂上、松原、S江夏-大矢、木俣
  2. パ:村田)、●佐伯(日)、佐藤義、藤田、山口(急)、柳田-有田、加藤俊、中沢
  3. 勝利野村(1勝)  
  4. セーブ:江夏 (1S)  
  5. 敗戦佐伯(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:掛布(神)1号(ソロ・佐伯)・2号(ソロ・佐藤義)・3号(ソロ・山口)、山本浩(広)1号(ソロ・山口)
    パ:藤原(南)1号(2ラン・小林)
  7. 審判
    [球審]前川(パ)
    [塁審]平光(セ)・林達(パ)・富沢(セ)
    [外審]寺本(パ)・山本文(セ)
  8. 試合時間:2時間22分

オーダー

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セントラル
打順守備選手
1[中]柴田勲
2[二]ヒルトン
3[三]掛布雅之
4[右]王貞治
5[一]田淵幸一
6[左]ギャレット
7[遊]河埜和正
8[捕]大矢明彦
9[投]小林繁
パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[右]簑田浩二
3[一]加藤秀司
4[左]ミッチェル
5[遊]有藤通世
6[二]富田勝
7[三]藤原満
8[捕]有田修三
9[投]村田兆治

テレビ・ラジオ中継

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テレビ中継

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ラジオ中継

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実況についての出典は、産経新聞(岡山版)1978年7月22日・23日・25日の番組表と、『カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生』(鈴木信宏著・文芸社)による。

脚注

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  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.155

関連項目

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外部リンク

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