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1972年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NPB 1972年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 川上哲治
パ監督 西本幸雄
セ投票最多 黒江透修
パ投票最多 東田正義
第1戦
日程 7月22日
開催地 東京スタジアム
スコア セリーグ 2-5 パリーグ
MVP 野村克也
第2戦
日程 7月23日
開催地 川崎球場
スコア パリーグ 4-0 セリーグ
MVP 阪本敏三
第3戦
日程 7月25日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パリーグ 0-1 セリーグ
MVP 池田祥浩
« 1971
1973 »

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1972年のオールスターゲームは、1972年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

概要

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前年、連続7回目の日本一に輝いた読売ジャイアンツ(巨人)の川上哲治監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、その巨人の前に日本シリーズ4連敗を喫したパ・リーグ王者阪急ブレーブス西本幸雄監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いた。

選手兼任監督として前年、500本塁打を達成しながらもBクラスに転落した南海野村克也が専任捕手として全試合フルイニングで出場した。

第1戦、その野村が先制打と勝ち越し本塁打を放ち、全パの勝利に貢献した。第2戦、全セ先発の坂井勝二大洋)が史上3人目の球宴両軍先発投手記録を作ったと思えば、21年ぶりの押し出し四球記録も作ってしまった。これを契機に全パが得点を重ねて2連勝。第3戦、江夏豊阪神)が全セ先発として登場。3安打を打たれたものの3回を0点に抑え、続く全セ投手陣も江夏に触発されたか、全パを完封した。

選出選手

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セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 川上哲治 巨人 監督 西本幸雄 阪急
コーチ 青田昇 大洋 コーチ 岩本尭 近鉄
近藤貞雄 中日 大沢啓二 ロッテ
投手 堀内恒夫 巨人 6 投手 太田幸司 近鉄 3
稲葉光雄 中日 山田久志 阪急 2
松本幸行 中日 足立光宏 阪急 5
水谷寿伸 中日 2 佐藤道郎 南海 2
坂井勝二 大洋 3 高橋善正 東映 2
平松政次 大洋 4 野村収 ロッテ
外木場義郎 広島 4 成田文男 ロッテ 7
大石弥太郎 広島 4 神部年男 近鉄
谷村智博 阪神 鈴木啓示 近鉄 7
江夏豊 阪神 6 東尾修 西鉄
松岡弘 ヤクルト 2 加藤初 西鉄
捕手 大矢明彦 ヤクルト 2 捕手 野村克也 南海 16
伊藤勲 大洋 4 種茂雅之 阪急 2
田淵幸一 阪神 4 加藤俊夫 東映
一塁手 王貞治 巨人 13 一塁手 大杉勝男 東映 4
二塁手 中村勝広 阪神 二塁手 山崎裕之 ロッテ 3
三塁手 長嶋茂雄 巨人 15 三塁手 有藤通世 ロッテ 3
遊撃手 黒江透修 巨人 5 遊撃手 阪本敏三 東映 5
内野手 シピン 大洋 内野手 森本潔 阪急 2
三村敏之 広島 2 ジョーンズ 南海
国貞泰汎 広島 4 基満男 西鉄 3
ロバーツ ヤクルト 4
松原誠 大洋 7
外野手 望月充 阪神 外野手 東田正義 西鉄 2
池田祥浩 阪神 張本勲 東映 13
高田繁 巨人 5 長池徳二 阪急 6
末次民夫 巨人 福本豊 阪急 2
谷沢健一 中日 3 門田博光 南海
若松勉 ヤクルト アルトマン ロッテ 3
土井正博 近鉄 9
永淵洋三 近鉄 3
白仁天 東映 3
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

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第1戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3 1
全パ 1 0 2 1 0 1 0 0 X 5 11 0
  1. セ:●谷村()、水谷寿)、松本幸(中)、大石)-田淵(神)
  2. パ:成田)、○足立()、鈴木啓)、佐藤) -野村(南)
  3. 勝利足立(1勝)  
  4. 敗戦谷村(1敗)  
  5. 本塁打
    セ:田淵1号(ソロ・足立)
    パ:野村1号(2ラン・谷村)、阪本)1号(ソロ・水谷寿)、大杉(映)1号(ソロ・水谷寿)
  6. 審判
    [球審]久保山(パ)
    [塁審]平光(セ)・(パ)・久保田(セ)
    [外審]土井垣(パ)・井上(セ)
  7. 試合時間:2時間3分

オーダー

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セントラル
打順守備選手
1[右]ロバーツ
2[中]若松勉
3[一]王貞治
4[三]長嶋茂雄
5[二]シピン
6[捕]田淵幸一
7[遊]黒江透修
8[投]谷村智博
9[左]高田繁
パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[三]有藤通世
3[左]張本勲
4[捕]野村克也
5[右]長池徳二
6[一]大杉勝男
7[遊]阪本敏三
8[二]山崎裕之
9[投]成田文男

第2戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 1 0 0 2 0 0 0 0 1 4 6 0
全セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
  1. パ:○山田(急)、神部(近)、東尾西)-野村
  2. セ:●坂井()、堀内)、平松(洋)、松岡)、稲葉(中)-伊藤(洋)、田淵
  3. 勝利山田(1勝)  
  4. 敗戦坂井(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:阪本2号(2ラン・堀内)、大杉2号(ソロ・稲葉)
  6. 審判
    [球審]竹元(セ)
    [塁審]沖(パ)・平光(セ)・土井垣(パ)
    [外審]久保田(セ)・岡田豊(パ)
  7. 試合時間:2時間4分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[遊]阪本敏三
2[右]永渕洋三
3[左]張本勲
4[捕]野村克也
5[三]森本潔
6[一]ジョーンズ
7[中]白仁天
8[二]基満男
9[投]山田久志
セントラル
打順守備選手
1[左]若松勉
2[中]池田祥浩
3[一]王貞治
4[三]長嶋茂雄
5[二]シピン
6[右]田淵幸一
7[遊]黒江透修
8[捕]伊藤勲
9[投]坂井勝二

第3戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 2
全セ 0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 6 0
  1. パ:●太田(近)、高橋善(東)、加藤初(西)、野村(ロ)、佐藤-野村
  2. セ:○江夏(神)、稲葉、堀内、松岡-田淵
  3. 勝利江夏(1勝)  
  4. 敗戦太田(1敗)  
  5. 審判
    [球審]岡田豊(パ)
    [塁審]井上(セ)・土井垣(パ)・竹元(セ)
    [外審]久保山(パ)・久保田(セ)
  6. 試合時間:2時間23分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[右]長池徳二
2[遊]阪本敏三
3[捕]野村克也
4[一]大杉勝男
5[三]森本潔
6[左]東田正義
7[中]白仁天
8[二]基満男
9[投]太田幸司
セントラル
打順守備選手
1[左]若松勉
2[中]池田祥浩
3[一]王貞治
4[三]長嶋茂雄
5[捕]田淵幸一
6[右]末次民夫
7[二]シピン
8[遊]黒江透修
9[投]江夏豊

テレビ・ラジオ中継

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テレビ中継

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ラジオ中継

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脚注

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  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.131
  2. ^ 19:30 - 20:56の映画番組『洋画特別席』は既に終了していた。

関連項目

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外部リンク

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