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1987年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NPB 1987年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 阿南準郎
パ監督 森祇晶
セ投票最多 原辰徳
パ投票最多 大石大二郎
第1戦
日程 7月25日
開催地 西武ライオンズ球場
スコア セリーグ 4-7 パリーグ
MVP 高沢秀昭
第2戦
日程 7月26日
開催地 横浜スタジアム
スコア パリーグ 8-3 セリーグ
MVP 石毛宏典
第3戦
日程 7月28日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パリーグ 9-7 セリーグ
MVP 清原和博
« 1986
1988 »

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1987年のオールスターゲームは、1987年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

概要

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前年、日本一を達成した西武ライオンズ森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグを制した広島東洋カープ阿南準郎監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた。清原和博(西武)と桑田真澄巨人)のK・K対決が初めて実現した。

第1戦は阪急の大ベテラン山田久志が全パの3番手として登板し、球宴史上最多の7勝を挙げた。第2戦は全セが3回までに3点を先取したものの全パがじわじわと得点を重ねて最終的には8対3で勝利した。そして最終戦、桑田が全セの先発として球宴に登場しいよいよK・Kが直接対決した。舞台も二人がPL学園時代に活躍した阪神甲子園球場とあって一層の盛り上がりを見せた。1回表1死1塁、桑田が投じた1球目を清原が左翼席に飛び込む本塁打を放ち、K・K対決第1ラウンドは清原に軍配があがった。なおこの2人は、3か月後の日本シリーズでも対決している。

山田久志・福本豊(阪急)・東尾修(西武)らが30代後半になり、翌年に相次いで引退。連続試合出場世界記録を更新した衣笠祥雄もこの年引退。この年が球宴出場最終年となった。

第1戦の国歌演奏を日野皓正が、表彰式の演奏を原信夫とシャープス&フラッツが務めた。また野球解説者田淵幸一がグラウンドでマイクパフォーマンスを行なった。

選出選手

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セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 阿南準郎 広島 監督 森祇晶 西武
コーチ 王貞治 巨人 コーチ 岡本伊三美 近鉄
吉田義男 阪神 上田利治 阪急
投手 桑田真澄 巨人 投手 工藤公康 西武 2
鹿取義隆 巨人 東尾修 西武 10
江川卓 巨人 8 阿波野秀幸 近鉄
津田恒美 広島 3 小野和義 近鉄 2
大野豊 広島 5 山沖之彦 阪急
川口和久 広島 3 山田久志 阪急 15
中西清起 阪神 星野伸之 阪急
斉藤明夫 大洋 6 牛島和彦 ロッテ 3
新浦寿夫 大洋 5 松浦宏明 日本ハム
小松辰雄 中日 3 山内和宏 南海 3
杉本正 中日 3 藤本修二 南海
鈴木孝政 中日 7
捕手 山倉和博 巨人 7 捕手 伊東勤 西武 4
達川光男 広島 3 山下和彦 近鉄
八重樫幸雄 ヤクルト 3 田村藤夫 日本ハム 2
一塁手 ホーナー ヤクルト 一塁手 清原和博 西武 2
二塁手 篠塚利夫 巨人 6 二塁手 大石大二郎 近鉄 6
三塁手 原辰徳 巨人 7 三塁手 石毛宏典 西武 7
遊撃手 宇野勝 中日 遊撃手 村上隆行 近鉄
内野手 落合博満 中日 7 内野手 デービス 近鉄
衣笠祥雄 広島 13 西村徳文 ロッテ 2
正田耕三 広島 白井一幸 日本ハム
小早川毅彦 広島 2
バース 阪神 4
ゲーリー 中日
外野手 松本匡史 巨人 6 外野手 秋山幸二 西武 3
吉村禎章 巨人 2 金森永時 西武 3
広沢克己 ヤクルト 吉竹春樹 西武
山崎隆造 広島 2 新井宏昌 近鉄
真弓明信 阪神 7 福本豊 阪急 17
屋鋪要 大洋 石嶺和彦 阪急 2
高沢秀昭 ロッテ 3
ブリューワ 日本ハム
門田博光 南海 10
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

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第1戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 2 0 1 0 0 0 1 0 0 4 9 0
全パ 0 1 1 0 0 5 0 0 X 7 13 0
  1. セ:大野)、●小松()、鹿取)、津田(広)-達川(広)、山倉(巨)
  2. パ:星野伸)、藤本)、○山田(急)、S牛島()-伊東西
  3. 勝利山田(1勝)  
  4. セーブ牛島 (1S)  
  5. 敗戦小松(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:(巨)1号(2ラン・星野)
    パ:石毛(西)1号(ソロ・大野)、高沢(ロ)1号(3ラン・小松)
  7. 審判
    [球審]大里(セ)
    [塁審]新屋(パ)・平光(セ)・小林一(パ)
    [外審]友寄(セ)・前田(パ)
  8. 試合時間:2時間6分

オーダー

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セントラル
打順守備選手
1[中]山崎隆造
2[二]篠塚利夫
3[三]原辰徳
4[一]落合博満
5[左]ゲーリー
6[右]吉村禎章
7[遊]宇野勝
8[捕]達川光男
9[投]大野豊
パシフィック
打順守備選手
1[遊]石毛宏典
2[二]大石大二郎
3[右]ブリューワ
4[左]石嶺和彦
5[三]秋山幸二
6[一]清原和博
7[中]高沢秀昭
8[捕]伊東勤
9[投]星野伸之

第2戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 2 1 0 3 0 2 8 13 1
全セ 2 0 1 0 0 0 0 0 0 3 4 1
  1. パ:工藤(西)、東尾(西)、○小野()、S松浦(日)-伊東、田村
  2. セ:江川(巨)、新浦)、●杉本(中)、斉藤(洋)-山倉、八重樫
  3. 勝利小野(1勝)  
  4. セーブ松浦 (1S)  
  5. 敗戦杉本(1敗)  
  6. 本塁打
    パ:大石(近)1号(ソロ・新浦)、石毛2号(2ラン・杉本)
    セ:バース(神)1号(2ラン・工藤)
  7. 審判
    [球審]前田(パ)
    [塁審]井上(セ)・村田(パ)・平光(セ)
    [外審]新屋(パ)・友寄(セ)
  8. 試合時間:2時間10分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[遊]石毛宏典
2[中]新井宏昌
3[右]門田博光
4[左]石嶺和彦
5[一]デービス
6[三]清原和博
7[二]白井一幸
8[捕]伊東勤
9[投]工藤公康
セントラル
打順守備選手
1[中]屋鋪要
2[二]正田耕三
3[一]バース
4[三]原辰徳
5[右]ゲーリー
6[遊]宇野勝
7[左]松本匡史
8[捕]山倉和博
9[投]江川卓

第3戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 3 0 0 0 1 1 4 0 0 9 17 0
全セ 2 0 0 0 0 0 2 3 0 7 13 0
  1. パ:○阿波野(近)、山沖(急)、山内和(南)、S牛島-山下(近)、田村、伊東
  2. セ:●桑田(巨)、川口(広)、鈴木孝(中)、中西)、鹿取、津田-山倉、達川、八重樫
  3. 勝利阿波野(1勝)  
  4. セーブ:牛島 (2S)  
  5. 敗戦桑田(1敗)  
  6. 本塁打
    パ:清原(西)1号(2ラン・桑田)、村上(近)1号(ソロ・鈴木孝)・2号(2ラン・中西)、デービス(近)1号(ソロ・中西)、石嶺(急)1号(ソロ・中西)
    セ:小早川(広)1号(2ラン・山内和)、バース2号(ソロ・山内和)、衣笠(広)1号(ソロ・山内和)
  7. 審判
    [球審]友寄(セ)
    [塁審]小林一(パ)・井上(セ)・村田(パ)
    [外審]大里(セ)・新屋(パ)
  8. 試合時間:2時間47分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[遊]石毛宏典
2[中]福本豊
3[三]清原和博
4[一]デービス
5[左]石嶺和彦
6[右]門田博光
7[二]西村徳文
8[捕]山下和彦
9[投]阿波野秀幸
セントラル
打順守備選手
1[右]真弓明信
2[二]篠塚利夫
3[三]落合博満
4[一]バース
5[遊]原辰徳
6[左]広沢克己
7[中]山崎隆造
8[捕]山倉和博
9[投]桑田真澄

テレビ・ラジオ中継

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テレビ中継

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ラジオ中継

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脚注

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  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.191

関連項目

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外部リンク

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