1982年の近鉄バファローズ
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1982年の近鉄バファローズ | |
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成績 | |
パシフィック・リーグ3位 年間成績:63勝57敗10分 勝率.525 後期2位:33勝30敗2分 勝率.524 前期3位:30勝27敗8分 勝率.526[1] | |
本拠地 | |
都市 | 大阪府大阪市中央区 |
日本生命球場 | |
球団組織 | |
オーナー | 佐伯勇 |
経営母体 | 近畿日本鉄道 |
監督 | 関口清治 |
« 1981 1983 » |
1982年の近鉄バファローズ(1982ねんのきんてつバファローズ)では、1982年の近鉄バファローズの動向をまとめる。
この年の近鉄バファローズは、関口清治監督の1年目のシーズンである。
概要
[編集]1974年から近鉄で指揮を執り、弱小だったチームを優勝争いできるまでに成長させた西本幸雄前監督の勇退を受けて、この年から関口新監督が就任。就任後のドラフト会議でのちに中心選手となる金村義明をドラフト1位で指名し、また西本前監督が鍛えていた大石大二郎や森脇浩司など、若手選手を起用。新戦力の投入もありAクラス候補にあがったが、前年最下位の影響もあり前期は西武の優勝を許し、3位で終了。後期は巻き返しが期待されたものの同じく前期の開幕ダッシュに失敗した日本ハムが独走したこともあり、後期も2位で終了。通算成績では前期・後期ともにAクラスに入ったものの、西武・日本ハムの優勝をそれぞれ許したこともあり3位で終えた。投手陣では前年1ケタ勝利に終わった鈴木啓示や井本隆が健闘し、開幕投手の柳田豊もそれなりの成績を収め防御率は4点台だったものの、71完投はリーグ1位。打撃陣では大石が阪急の福本豊と盗塁王を争うなどの活躍で新人王を獲得し、前年台頭した森脇も控えながら出場機会を増やすなど若手が飛躍した1年となった。シーズン終了後、鈴木や太田幸司とともに投手陣を支えた井本が鈴木康二朗との交換でヤクルトへ移籍した。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]前期開幕:4/4 | 5/4 | 6/1 | 後期開幕:7/2 | 8/2 | 9/1 | |||||||
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1 | 中 | 平野光泰 | 中 | 平野光泰 | 中 | 平野光泰 | 中 | 平野光泰 | 中 | 平野光泰 | 中 | 平野光泰 |
2 | 二 | 大石大二郎 | 二 | 大石大二郎 | 二 | 大石大二郎 | 二 | 大石大二郎 | 二 | 大石大二郎 | 二 | 大石大二郎 |
3 | 右 | ハリス | 右 | ハリス | 右 | ハリス | 一 | 羽田耕一 | 右 | 島本講平 | 指 | ハリス |
4 | 左 | 栗橋茂 | 左 | 栗橋茂 | 左 | 栗橋茂 | 左 | 栗橋茂 | 左 | 栗橋茂 | 左 | 栗橋茂 |
5 | 一 | 羽田耕一 | 一 | 羽田耕一 | 指 | 島本講平 | 三 | ウルフ | 三 | 羽田耕一 | 三 | 羽田耕一 |
6 | 三 | ウルフ | 三 | ウルフ | 一 | 小川亨 | 捕 | 梨田昌崇 | 一 | 小川亨 | 右 | 島本講平 |
7 | 捕 | 梨田昌崇 | 指 | 島本講平 | 捕 | 梨田昌崇 | 指 | 小田義人 | 指 | 小田義人 | 一 | 小川亨 |
8 | 指 | 小川亨 | 捕 | 梨田昌崇 | 三 | 吹石徳一 | 遊 | 石渡茂 | 捕 | 有田修三 | 捕 | 有田修三 |
9 | 遊 | 森脇浩司 | 遊 | 森脇浩司 | 遊 | 森脇浩司 | 右 | 慶元秀章 | 遊 | 石渡茂 | 遊 | 石渡茂 |
投 | 柳田豊 | 投 | 村田辰美 | 投 | 谷宏明 | 投 | 村田辰美 | 投 | 久保康生 | 投 | 谷宏明 |
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順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 西武ライオンズ | 68 | 58 | 4 | .540 | 優勝 |
2位 | 日本ハムファイターズ | 67 | 52 | 11 | .563 | -2.5 |
3位 | 近鉄バファローズ | 63 | 57 | 10 | .525 | 2.0 |
4位 | 阪急ブレーブス | 62 | 60 | 8 | .508 | 4.0 |
5位 | ロッテオリオンズ | 54 | 69 | 7 | .439 | 12.5 |
6位 | 南海ホークス | 53 | 71 | 6 | .427 | 14.0 |
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
オールスターゲーム1982
[編集]→詳細は「1982年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
ファン投票 | 監督推薦 |
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羽田耕一 平野光泰 |
村田辰美 大石大二郎 栗橋茂 |
- 取り消し線は出場辞退した選手
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |
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選手名 | タイトル |
大石大二郎 | 新人王 |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
栗橋茂 | 外野手 | 2年ぶり3度目 |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
大石大二郎 | 二塁手 | 初受賞 |
ドラフト
[編集]→詳細は「1982年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 加藤哲郎 | 投手 | 宮崎日本大学高 | 入団 |
2位 | 谷真一 | 内野手 | 本田技研 | 入団 |
3位 | 佐藤純一 | 外野手 | 秋田相互銀行 | 入団 |
4位 | 中島裕司 | 内野手 | 大阪商業大学 | 入団 |
5位 | 豊原豊 | 外野手 | 大阪商業大学 | 入団 |
6位 | 古久保健二 | 捕手 | 太成高 | 入団 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “年度別成績 1982年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月19日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1983』ベースボール・マガジン社、1982年。ISBN 4-583-02163-1。
- ^ LEGEND OF Bs 2012 ~劇的、激動の80's~オリックス・バファローズ公式HP
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 中日ドラゴンズ | 2位 | 読売ジャイアンツ | 優勝 | 西武ライオンズ | 2位 | 日本ハムファイターズ |
3位 | 阪神タイガース | 4位 | 広島東洋カープ | 3位 | 近鉄バファローズ | 4位 | 阪急ブレーブス |
5位 | 横浜大洋ホエールズ | 6位 | ヤクルトスワローズ | 5位 | ロッテオリオンズ | 6位 | 南海ホークス |
:前期優勝・日本一 :日本シリーズ出場 :後期優勝(パ・リーグ) | |||||||