2001年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ
2001年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月17日–22日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:26万4697人 1試合平均: 5万2939人 | ||||||
MVP | アンディ・ペティット(NYY) | ||||||
ALDS | NYY 3–2 OAK SEA 3–2 CLE | ||||||
殿堂表彰者 | ジョー・トーリ(NYY監督) デレク・ジーター(NYY内野手) マイク・ムッシーナ(NYY投手) マリアノ・リベラ(NYY投手) パット・ギリック(SEA GM) エドガー・マルティネス(SEA指名打者) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ニューヨーク・ヤンキース(NYY) | |||||||
シリーズ出場 | 4年連続10回目 | ||||||
GM | ブライアン・キャッシュマン | ||||||
監督 | ジョー・トーリ | ||||||
シーズン成績 | 東地区優勝 | 95勝65敗・勝率.594||||||
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シアトル・マリナーズ(SEA) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続 | 3回目||||||
GM | パット・ギリック | ||||||
監督 | ルー・ピネラ | ||||||
シーズン成績 | 116勝46敗・勝率.716 西地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
2001年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月9日に開幕した。アメリカンリーグの第32回リーグチャンピオンシップシリーズ(32nd American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、17日から22日にかけて計5試合が開催された。その結果、ニューヨーク・ヤンキース(東地区)がシアトル・マリナーズ(西地区)を4勝1敗で下し、4年連続38回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
両球団がポストシーズンで対戦するのは、前年のリーグ優勝決定戦に次いで2年連続3度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、マリナーズが6勝3敗と勝ち越していた[1]。ヤンキースは、1998年から続くアメリカンリーグ連覇を4に伸ばした。これは1960年から1964年にかけてのヤンキースが5連覇を達成して以来の記録となる[2]。一方のマリナーズは、レギュラーシーズンで歴代最多タイとなる116勝を挙げながら、ワールドシリーズ進出を逃した。レギュラーシーズン勝率が低いほうの球団が制したポストシーズンのシリーズとしては、今シリーズの勝率差122ポイントは当時歴代2位の大きさだった[注 1][3]。シリーズMVPには、初戦で8イニングを1失点に抑えて勝利投手となるなど、2試合14.1イニングで2勝0敗・防御率2.51という成績を残したヤンキースのアンディ・ペティットが選出された。しかしヤンキースは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者アリゾナ・ダイヤモンドバックスに3勝4敗で敗れ、4年連続27度目の優勝を逃した。
試合結果
[編集]2001年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月17日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月17日(水) | 第1戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 4-2 | シアトル・マリナーズ | セーフコ・フィールド | |
10月18日(木) | 第2戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 3-2 | シアトル・マリナーズ | ||
10月19日(金) | ||||||
10月20日(土) | 第3戦 | シアトル・マリナーズ | 14-3 | ニューヨーク・ヤンキース | ヤンキー・スタジアム | |
10月21日(日) | 第4戦 | シアトル・マリナーズ | 1-3x | ニューヨーク・ヤンキース | ||
10月22日(月) | 第5戦 | シアトル・マリナーズ | 3-12 | ニューヨーク・ヤンキース | ||
優勝:ニューヨーク・ヤンキース(4勝1敗 / 4年連続38度目) |
第1戦 10月17日
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MLB.comによる動画 | |
4回表、ポール・オニールの2点本塁打でヤンキースがリードを3点に広げる(56秒) | |
9回裏、マリアノ・リベラがエドガー・マルティネスを一ゴロに打ち取り試合終了、ヤンキースが先勝(1分1秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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ニューヨーク・ヤンキース | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 9 | 0 |
シアトル・マリナーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 0 |
- 勝利:アンディ・ペティット(1勝)
- セーブ:マリアノ・リベラ(1S)
- 敗戦:アーロン・シーリー(1敗)
- 本塁打
NYY:ポール・オニール1号2ラン - 審判
[球審]エド・モンタギュー
[塁審]一塁: ウォーリー・ベル、二塁: ゲイリー・シダーストロム、三塁: チャーリー・レリフォード
[外審]左翼: ジョン・シュロック、右翼: ティム・ウェルキー - 夜間試合 試合時間: 3時間6分 観客: 4万7644人 気温: 53°F(11.7°C)
詳細: Baseball-Reference.com
ニューヨーク・ヤンキース | シアトル・マリナーズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | C・ノブロック | 右 | 1 | 右 | イチロー | 左 | ||
2 | 遊 | D・ジーター | 右 | 2 | 遊 | C・ギーエン | 両 | ||
3 | DH | D・ジャスティス | 左 | 3 | 二 | B・ブーン | 右 | ||
4 | 中 | B・ウィリアムス | 両 | 4 | DH | E・マルティネス | 右 | ||
5 | 一 | T・マルティネス | 左 | 5 | 中 | M・キャメロン | 右 | ||
6 | 捕 | J・ポサダ | 両 | 6 | 一 | J・オルルド | 左 | ||
7 | 右 | P・オニール | 左 | 7 | 左 | J・ビューナー | 右 | ||
8 | 三 | S・ブロシアス | 右 | 8 | 捕 | D・ウィルソン | 右 | ||
9 | 二 | A・ソリアーノ | 右 | 9 | 三 | D・ベル | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
A・ペティット | 左 | A・シーリー | 右 |
第2戦 10月18日
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MLB.comによる動画 | |
ヤンキースの抑え投手マリアノ・リベラが8回裏一死一塁から登板、イニングまたぎの5アウトセーブで試合を締める(2分8秒) |
ニューヨーク・ヤンキース | シアトル・マリナーズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | C・ノブロック | 右 | 1 | 右 | イチロー | 左 | ||
2 | 遊 | D・ジーター | 右 | 2 | 遊 | M・マクレモア | 両 | ||
3 | DH | D・ジャスティス | 左 | 3 | 二 | B・ブーン | 右 | ||
4 | 中 | B・ウィリアムス | 両 | 4 | DH | E・マルティネス | 右 | ||
5 | 一 | T・マルティネス | 左 | 5 | 一 | J・オルルド | 左 | ||
6 | 捕 | J・ポサダ | 両 | 6 | 中 | M・キャメロン | 右 | ||
7 | 右 | P・オニール | 左 | 7 | 左 | S・ハビアー | 両 | ||
8 | 三 | S・ブロシアス | 右 | 8 | 捕 | D・ウィルソン | 右 | ||
9 | 二 | A・ソリアーノ | 右 | 9 | 三 | D・ベル | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
M・ムッシーナ | 右 | F・ガルシア | 右 |
第3戦 10月20日
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MLB.comによる動画 | |
6回表、ブレット・ブーンの2点本塁打でマリナーズのリードが7点に広がる(51秒) | |
9回表、ジェイ・ビューナーのソロ本塁打でマリナーズが13点目を奪う(38秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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シアトル・マリナーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 2 | 1 | 2 | 14 | 15 | 0 |
ニューヨーク・ヤンキース | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 2 |
- 勝利:ジェイミー・モイヤー(1勝)
- 敗戦:オーランド・ヘルナンデス(1敗)
- 本塁打
SEA:ジョン・オルルド1号ソロ、ブレット・ブーン1号2ラン、ジェイ・ビューナー1号ソロ
NYY:バーニー・ウィリアムス1号2ラン - 審判
[球審]ゲイリー・シダーストロム
[塁審]一塁: チャーリー・レリフォード、二塁: ジョン・シュロック、三塁: ティム・ウェルキー
[外審]左翼: エド・モンタギュー、右翼: ウォーリー・ベル - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後4時20分 試合時間: 3時間49分 観客: 5万6517人 気温: 69°F(20.6°C)
詳細: Baseball-Reference.com
シアトル・マリナーズ | ニューヨーク・ヤンキース | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 右 | イチロー | 左 | 1 | 左 | C・ノブロック | 右 | ||
2 | 遊 | M・マクレモア | 両 | 2 | 遊 | D・ジーター | 右 | ||
3 | 二 | B・ブーン | 右 | 3 | DH | D・ジャスティス | 左 | ||
4 | DH | E・マルティネス | 右 | 4 | 中 | B・ウィリアムス | 両 | ||
5 | 一 | J・オルルド | 左 | 5 | 一 | T・マルティネス | 左 | ||
6 | 左 | S・ハビアー | 両 | 6 | 捕 | J・ポサダ | 両 | ||
7 | 中 | M・キャメロン | 右 | 7 | 右 | P・オニール | 左 | ||
8 | 捕 | T・ランプキン | 左 | 8 | 三 | S・ブロシアス | 右 | ||
9 | 三 | D・ベル | 右 | 9 | 二 | A・ソリアーノ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
J・モイヤー | 左 | O・ヘルナンデス | 右 |
第4戦 10月21日
[編集]映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
8回裏、バーニー・ウィリアムスのソロ本塁打でヤンキースが同点に追いつく(1分8秒) | |
9回裏、アルフォンソ・ソリアーノが佐々木主浩からサヨナラ2点本塁打を放ち、ヤンキースがリーグ優勝に王手をかける(56秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シアトル・マリナーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 |
ニューヨーク・ヤンキース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2x | 3 | 4 | 0 |
- 勝利:マリアノ・リベラ(1勝2S)
- 敗戦:佐々木主浩(1敗)
- 本塁打
SEA:ブレット・ブーン2号ソロ
NYY:バーニー・ウィリアムス2号ソロ、アルフォンソ・ソリアーノ1号2ラン - 審判
[球審]チャーリー・レリフォード
[塁審]一塁: ジョン・シュロック、二塁: ティム・ウェルキー、三塁: エド・モンタギュー
[外審]左翼: ウォーリー・ベル、右翼: ゲイリー・シダーストロム - 夜間試合 試合時間: 3時間24分 観客: 5万6375人 気温: 68°F(20°C)
詳細: Baseball-Reference.com
シアトル・マリナーズ | ニューヨーク・ヤンキース | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 右 | イチロー | 左 | 1 | 左 | C・ノブロック | 右 | ||
2 | 遊 | M・マクレモア | 両 | 2 | 遊 | D・ジーター | 右 | ||
3 | 二 | B・ブーン | 右 | 3 | DH | D・ジャスティス | 左 | ||
4 | DH | E・マルティネス | 右 | 4 | 中 | B・ウィリアムス | 両 | ||
5 | 一 | J・オルルド | 左 | 5 | 一 | T・マルティネス | 左 | ||
6 | 左 | S・ハビアー | 両 | 6 | 捕 | J・ポサダ | 両 | ||
7 | 中 | M・キャメロン | 右 | 7 | 右 | P・オニール | 左 | ||
8 | 捕 | T・ランプキン | 左 | 8 | 三 | S・ブロシアス | 右 | ||
9 | 三 | D・ベル | 右 | 9 | 二 | A・ソリアーノ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
P・アボット | 右 | R・クレメンス | 右 |
第5戦 10月22日
[編集]1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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シアトル・マリナーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 9 | 1 |
ニューヨーク・ヤンキース | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 4 | 0 | 3 | X | 12 | 13 | 1 |
- 勝利:アンディ・ペティット(2勝)
- 敗戦:アーロン・シーリー(2敗)
- 本塁打
NYY:バーニー・ウィリアムス3号2ラン、ポール・オニール2号ソロ、ティノ・マルティネス1号3ラン - 審判
[球審]ジョン・シュロック
[塁審]一塁: ティム・ウェルキー、二塁: エド・モンタギュー、三塁: ウォーリー・ベル
[外審]左翼: ゲイリー・シダーストロム、右翼: チャーリー・レリフォード - 夜間試合 試合時間: 3時間18分 観客: 5万6370人 気温: 63°F(17.2°C)
詳細: Baseball-Reference.com
シアトル・マリナーズ | ニューヨーク・ヤンキース | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | イチロー | 左 | 1 | 左 | C・ノブロック | 右 | ||
2 | 中 | M・キャメロン | 右 | 2 | 遊 | D・ジーター | 右 | ||
3 | 二 | B・ブーン | 右 | 3 | DH | D・ジャスティス | 左 | ||
4 | DH | E・マルティネス | 右 | 4 | 中 | B・ウィリアムス | 両 | ||
5 | 右 | J・ビューナー | 右 | 5 | 一 | T・マルティネス | 左 | ||
6 | 一 | J・オルルド | 左 | 6 | 捕 | J・ポサダ | 両 | ||
7 | 捕 | D・ウィルソン | 右 | 7 | 右 | P・オニール | 左 | ||
8 | 遊 | C・ギーエン | 両 | 8 | 三 | S・ブロシアス | 右 | ||
9 | 三 | D・ベル | 右 | 9 | 二 | A・ソリアーノ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
A・シーリー | 右 | A・ペティット | 左 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 今シリーズより勝率差が大きかったシリーズは、当時は1906年のワールドシリーズ(147ポイント差)のみだった。このシリーズで敗れたシカゴ・カブスが、2001年のマリナーズと並ぶレギュラーシーズン116勝を挙げた球団である。
出典
[編集]- ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年5月20日閲覧。
- ^ Peter Schmuck, "Yankees go fourth to Series, 12-3," Baltimore Sun, October 23, 2001. 2021年5月20日閲覧。
- ^ Anthony Castrovince, "Underdogs? Don't tell these playoff teams / A look at the 10 biggest postseason upsets in MLB history," MLB.com, September 24, 2020. 2021年5月20日閲覧。