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1979年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1979年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ボルチモア・オリオールズ 3
カリフォルニア・エンゼルス 1
シリーズ情報
試合日程 10月3日–6日
観客動員 4試合合計:19万1293人
1試合平均:04万7823人
殿堂表彰者 アール・ウィーバー(BAL監督)
フランク・ロビンソン(BALコーチ[注 1]
エディ・マレー(BAL内野手)
ジム・パーマー(BAL投手)
ロッド・カルー(CAL内野手)
ノーラン・ライアン(CAL投手)
チーム情報
ボルチモア・オリオールズ(BAL)
シリーズ出場 5年ぶり6回目
GM ハンク・ピーターズ
監督 アール・ウィーバー
シーズン成績 102勝57敗・勝率.643
東地区優勝

カリフォルニア・エンゼルス(CAL)
シリーズ出場 シリーズ開始11年目で初
GM バジー・バベシ
監督 ジム・フレゴシ
シーズン成績 088勝74敗・勝率.543
西地区優勝

 < 1978
ALCS
1979

1980 > 

 < 1978
NLCS
1979

1980 > 
ワールドシリーズ

1979年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月2日に開幕した。アメリカンリーグの第11回リーグチャンピオンシップシリーズ(11th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌3日から6日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ東地区)がカリフォルニア・エンゼルス西地区)を3勝1敗で下し、8年ぶり6回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、オリオールズが9勝3敗と勝ち越していた[1]。エンゼルスにとって、今シリーズは球団創設19年目で初めて出場したポストシーズンのシリーズであり[2]、第3戦は球団初のポストシーズン勝利だった。その第3戦でサヨナラ打を放ったラリー・ハーローは、シーズン途中でオリオールズから放出されてエンゼルスへ移籍した選手だった[3]。しかしオリオールズは、翌日の第4戦に勝利し優勝を決めた。このあとオリオールズは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ピッツバーグ・パイレーツに3勝4敗で敗れ、9年ぶり3度目の優勝を逃した。

試合結果

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1979年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月3日に開幕し、4日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月03日(水) 第1戦 カリフォルニア・エンゼルス 3-6x ボルチモア・オリオールズ メモリアル・スタジアム
10月04日(木) 第2戦 カリフォルニア・エンゼルス 8-9 ボルチモア・オリオールズ
10月05日(金) 第3戦 ボルチモア・オリオールズ 3-4x カリフォルニア・エンゼルス アナハイム・スタジアム
10月06日(土) 第4戦 ボルチモア・オリオールズ 8-0 カリフォルニア・エンゼルス
優勝:ボルチモア・オリオールズ(3勝1敗 / 8年ぶり6度目)

第1戦 10月3日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
延長10回裏、代打ジョン・ローウェンスタインの3点本塁打でオリオールズがサヨナラ勝利(1分24秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
カリフォルニア・エンゼルス 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 3 7 1
ボルチモア・オリオールズ 0 0 2 1 0 0 0 0 0 3x 6 6 0
  1. 勝利ドン・スタンハウス(1勝)  
  2. 敗戦ジョン・モンタギュー(1敗)  
  3. 本塁打
    CAL:ダン・フォード1号ソロ
    BAL:ジョン・ローウェンスタイン1号3ラン
  4. 審判
    [球審]ラリー・バーネット
    [塁審]一塁: デイル・フォード、二塁: ジム・エバンス、三塁: ドン・デンキンガー
    [外審]左翼: アル・クラーク、右翼: グレッグ・コスク
  5. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時38分 試合時間: 3時間10分 観客: 5万2787人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
カリフォルニア・エンゼルス ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・ミラー 1 A・バンブリー
2 C・ランスフォード 2 M・ベランガー
3 D・フォード 3 K・シングルトン
4 DH D・ベイラー 4 E・マレー
5 R・カルー 5 P・ケリー
6 B・ダウニング 6 DH L・メイ
7 B・グリッチ 7 D・デシンセイ
8 L・ハーロー 8 R・ダウアー
9 J・アンダーソン 9 R・デンプシー
先発投手 投球 先発投手 投球
N・ライアン J・パーマー

第2戦 10月4日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
カリフォルニア・エンゼルス 1 0 0 0 0 1 1 3 2 8 10 1
ボルチモア・オリオールズ 4 4 1 0 0 0 0 0 X 9 11 1
  1. 勝利マイク・フラナガン(1勝)  
  2. 敗戦デーブ・フロスト(1敗)  
  3. 本塁打
    CAL:ダン・フォード2号ソロ
    BAL:エディ・マレー1号3ラン
  4. 審判
    [球審]デイル・フォード
    [塁審]一塁: ジム・エバンス、二塁: ドン・デンキンガー、三塁: アル・クラーク
    [外審]左翼: ラリー・バーネット、右翼: 不在
  5. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後3時17分 試合時間: 2時間51分 観客: 5万2108人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
カリフォルニア・エンゼルス ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・カルー 1 A・バンブリー
2 C・ランスフォード 2 K・ガルシア
3 D・フォード 3 K・シングルトン
4 DH D・ベイラー 4 E・マレー
5 B・ダウニング 5 J・ローウェンスタイン
6 B・グリッチ 6 DH P・ケリー
7 B・クラーク 7 D・デシンセイ
8 R・ミラー 8 R・ダウアー
9 J・アンダーソン 9 R・デンプシー
先発投手 投球 先発投手 投球
D・フロスト M・フラナガン

第3戦 10月5日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏、ドン・ベイラーのソロ本塁打でエンゼルスが勝ち越し(30秒)
9回裏、ラリー・ハーローの適時二塁打でエンゼルスがサヨナラ勝利(57秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 1 0 1 1 0 0 3 8 3
カリフォルニア・エンゼルス 1 0 0 1 0 0 0 0 2x 4 9 0
  1. 勝利ドン・アース(1勝)  
  2. 敗戦ドン・スタンハウス(1勝1敗)  
  3. 本塁打
    CAL:ドン・ベイラー1号ソロ
  4. 審判
    [球審]ジム・エバンス
    [塁審]一塁: ドン・デンキンガー、二塁: アル・クラーク、三塁: グレッグ・コスク
    [外審]左翼: ラリー・バーネット、右翼: デイル・フォード
  5. 昼間試合 試合時間: 2時間59分 観客: 4万3199人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ カリフォルニア・エンゼルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 A・バンブリー 1 R・ミラー
2 K・ガルシア 2 C・ランスフォード
3 K・シングルトン 3 D・フォード
4 E・マレー 4 DH D・ベイラー
5 DH L・メイ 5 R・カルー
6 D・デシンセイ 6 B・ダウニング
7 G・レニキー 7 B・グリッチ
8 R・ダウアー 8 L・ハーロー
9 D・スカッグス 9 J・アンダーソン
先発投手 投球 先発投手 投球
D・マルティネス F・タナナ

第4戦 10月6日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
9回裏、スコット・マクレガーがブライアン・ダウニングを空振り三振に仕留めて試合終了、オリオールズのリーグ優勝が決定(31秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 0 0 2 1 0 0 5 0 0 8 12 1
カリフォルニア・エンゼルス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0
  1. 勝利スコット・マクレガー(1勝)  
  2. 敗戦クリス・ナップ(1敗)  
  3. 本塁打
    BAL:パット・ケリー1号3ラン
  4. 審判
    [球審]ドン・デンキンガー
    [塁審]一塁: アル・クラーク、二塁: グレッグ・コスク、三塁: ラリー・バーネット
    [外審]左翼: デイル・フォード、右翼: ジム・エバンス
  5. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後0時16分 試合時間: 2時間56分 観客: 4万3199人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ カリフォルニア・エンゼルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 A・バンブリー 1 R・カルー
2 K・ガルシア 2 C・ランスフォード
3 K・シングルトン 3 D・フォード
4 E・マレー 4 D・ベイラー
5 J・ローウェンスタイン 5 B・ダウニング
6 DH P・ケリー 6 B・グリッチ
7 D・デシンセイ 7 DH M・レッテンマンド
8 B・スミス 8 R・ミラー
9 R・デンプシー 9 J・アンダーソン
先発投手 投球 先発投手 投球
S・マクレガー C・ナップ

脚注

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注釈

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  1. ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、外野手としての功績が評価されてのもの。

出典

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  1. ^ "1979 Baltimore Orioles Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年12月31日閲覧。
  2. ^ Shad Powers, "Hard to believe its been 40 years since Angels' first playoff team," The Desert Sun, April 16, 2019. 2020年12月31日閲覧。
  3. ^ Thomas Boswell, "Angels Rally, Stay Alive," The Washington Post, October 6, 1979. 2020年12月31日閲覧。

外部リンク

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