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2002年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2002年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
アナハイム・エンゼルス 4
ミネソタ・ツインズ 1
シリーズ情報
試合日程 10月8日–13日
観客動員 5試合合計:24万5451人
1試合平均:04万9090人
MVP アダム・ケネディ(ANA)
ALDS ANA 3–1 NYY
MIN 3–2 OAK
殿堂表彰者 デビッド・オルティーズ(MIN指名打者)
チーム情報
アナハイム・エンゼルス(ANA)
シリーズ出場 16年ぶり4回目
GM ビル・ストーンマン
監督 マイク・ソーシア
シーズン成績 99勝63敗・勝率.611
西地区2位=ワイルドカード

ミネソタ・ツインズ(MIN)
シリーズ出場 11年ぶり5回目
GM テリー・ライアン
監督 ロン・ガーデンハイアー
シーズン成績 94勝67敗・勝率.584
中地区優勝

 < 2001
ALCS
2002

2003 > 

 < 2001
NLCS
2002

2003 > 
ワールドシリーズ

2002年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月1日に開幕した。アメリカンリーグの第33回リーグチャンピオンシップシリーズ(33rd American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、8日から13日にかけて計5試合が開催された。その結果、アナハイム・エンゼルス西地区)がミネソタ・ツインズ中地区)を4勝1敗で下し、球団創設42年目で初のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、ツインズが5勝4敗と勝ち越していた[1]。地区2位以下の最高勝率球団にポストシーズン出場権を与えるワイルドカード制度が1994年に導入されて以来、該当球団のリーグ優勝はアメリカンリーグでは初めて[注 1][2]。優勝を決めた第5戦でエンゼルス打線は、7回裏に一挙10点を奪った。1イニング2桁得点は、ポストシーズン史上34年ぶり3度目である[注 2][3]シリーズMVPには、その第5戦でポストシーズン史上24年ぶり5人目・6度目となる1試合3本塁打を放つなど[4]、5試合で打率.357・3本塁打・5打点OPS 1.357という成績を残したエンゼルスのアダム・ケネディが選出された。このあとエンゼルスは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者サンフランシスコ・ジャイアンツを4勝3敗で下して初優勝を成し遂げた。

試合結果

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2002年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月8日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月08日(火) 第1戦 アナハイム・エンゼルス 1-2 ミネソタ・ツインズ ヒューバート・H・
ハンフリー・メトロドーム
10月09日(水) 第2戦 アナハイム・エンゼルス 6-3 ミネソタ・ツインズ
10月10日(木) 移動日
10月11日(金) 第3戦 ミネソタ・ツインズ 1-2 アナハイム・エンゼルス エディソン・インターナショナル・
フィールド・オブ・アナハイム
10月12日(土) 第4戦 ミネソタ・ツインズ 1-7 アナハイム・エンゼルス
10月13日(日) 第5戦 ミネソタ・ツインズ 5-13 アナハイム・エンゼルス
優勝:アナハイム・エンゼルス(4勝1敗 / 球団創設42年目で初)

第1戦 10月8日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アナハイム・エンゼルス 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 4 0
ミネソタ・ツインズ 0 1 0 0 1 0 0 0 X 2 5 1
  1. 勝利ジョー・メイズ(1勝)  
  2. セーブエディ・グアダード(1S)  
  3. 敗戦ケビン・エイピアー(1敗)  
  4. 審判
    [球審]エド・モンタギュー
    [塁審]一塁: マイク・エベリット、二塁: ブライアン・ゴーマン、三塁: ラリー・ヤング
    [外審]左翼: デイナ・デムス、右翼: エド・ラピュアーノ
  5. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後8時20分 試合時間: 2時間58分 観客: 5万5562人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
アナハイム・エンゼルス ミネソタ・ツインズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・エクスタイン 1 J・ジョーンズ
2 D・アースタッド 2 C・グーズマン
3 T・サーモン 3 C・コスキー
4 G・アンダーソン 4 DH D・オルティーズ
5 T・グロース 5 T・ハンター
6 DH B・フルマー 6 D・ミントケイビッチ
7 S・スピージオ 7 M・カダイアー
8 B・モリーナ 8 A・ピアジンスキー
9 A・ケネディ 9 L・リバス
先発投手 投球 先発投手 投球
K・エイピアー J・メイズ

第2戦 10月9日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アナハイム・エンゼルス 1 3 0 0 0 2 0 0 0 6 10 0
ミネソタ・ツインズ 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 11 1
  1. 勝利ラモン・オルティズ(1勝)  
  2. セーブトロイ・パーシバル(1S)  
  3. 敗戦リック・リード(1敗)  
  4. 本塁打
    ANA:ダリン・アースタッド1号ソロ、ブラッド・フルマー1号2ラン
  5. 審判
    [球審]マイク・エベリット
    [塁審]一塁: ブライアン・ゴーマン、二塁: ラリー・ヤング、三塁: デイナ・デムス
    [外審]左翼: エド・ラピュアーノ、右翼: エド・モンタギュー
  6. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後7時20分 試合時間: 3時間13分 観客: 5万5990人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
アナハイム・エンゼルス ミネソタ・ツインズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・エクスタイン 1 J・ジョーンズ
2 D・アースタッド 2 C・グーズマン
3 T・サーモン 3 C・コスキー
4 G・アンダーソン 4 DH D・オルティーズ
5 T・グロース 5 T・ハンター
6 DH B・フルマー 6 D・ミントケイビッチ
7 S・スピージオ 7 M・カダイアー
8 B・モリーナ 8 A・ピアジンスキー
9 A・ケネディ 9 L・リバス
先発投手 投球 先発投手 投球
R・オルティズ R・リード

第3戦 10月11日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ミネソタ・ツインズ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 0
アナハイム・エンゼルス 0 1 0 0 0 0 0 1 X 2 7 2
  1. 勝利フランシスコ・ロドリゲス(1勝)  
  2. セーブトロイ・パーシバル(2S)  
  3. 敗戦J.C.ロメロ(1敗)  
  4. 本塁打
    ANA:ギャレット・アンダーソン1号ソロ、トロイ・グロース1号ソロ
  5. 審判
    [球審]ブライアン・ゴーマン
    [塁審]一塁: ラリー・ヤング、二塁: デイナ・デムス、三塁: エド・ラピュアーノ
    [外審]左翼: エド・モンタギュー、右翼: マイク・エベリット
  6. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後5時20分 試合時間: 3時間13分 観客: 4万4234人 気温: 68°F(20°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ミネソタ・ツインズ アナハイム・エンゼルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・ジョーンズ 1 D・エクスタイン
2 C・グーズマン 2 D・アースタッド
3 C・コスキー 3 T・サーモン
4 DH M・リークロイ 4 G・アンダーソン
5 T・ハンター 5 T・グロース
6 D・ミントケイビッチ 6 S・スピージオ
7 D・モア 7 DH S・ウッテン
8 A・ピアジンスキー 8 B・モリーナ
9 L・リバス 9 B・ギル
先発投手 投球 先発投手 投球
E・ミルトン J・ウォッシュバーン

第4戦 10月12日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ミネソタ・ツインズ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 6 2
アナハイム・エンゼルス 0 0 0 0 0 0 2 5 X 7 10 0
  1. 勝利ジョン・ラッキー(1勝)  
  2. 敗戦ブラッド・ラドキー(1敗)  
  3. 審判
    [球審]ラリー・ヤング
    [塁審]一塁: デイナ・デムス、二塁: エド・ラピュアーノ、三塁: エド・モンタギュー
    [外審]左翼: マイク・エベリット、右翼: ブライアン・ゴーマン
  4. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後5時15分 試合時間: 2時間49分 観客: 4万4830人 気温: 67°F(19.4°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ミネソタ・ツインズ アナハイム・エンゼルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・ジョーンズ 1 D・エクスタイン
2 C・グーズマン 2 D・アースタッド
3 C・コスキー 3 T・サーモン
4 DH D・オルティーズ 4 G・アンダーソン
5 T・ハンター 5 T・グロース
6 D・ミントケイビッチ 6 DH B・フルマー
7 D・モア 7 S・スピージオ
8 A・ピアジンスキー 8 B・モリーナ
9 L・リバス 9 A・ケネディ
先発投手 投球 先発投手 投球
B・ラドキー J・ラッキー

第5戦 10月13日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
エンゼルスのアダム・ケネディが3回裏・5回裏・7回裏の3打席連続本塁打で5打点を挙げる(1分53秒)
9回表、トロイ・パーシバルがトム・プリンスを遊飛に打ち取り試合終了、エンゼルスのリーグ優勝が決定(1分10秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ミネソタ・ツインズ 1 1 0 0 0 0 3 0 0 5 9 0
アナハイム・エンゼルス 0 0 1 0 2 0 10 0 X 13 18 0
  1. 勝利フランシスコ・ロドリゲス(2勝)  
  2. 敗戦ヨハン・サンタナ(1敗)  
  3. 本塁打
    ANA:アダム・ケネディ1号ソロ・2号ソロ・3号3ラン、スコット・スピージオ1号ソロ
  4. 審判
    [球審]デイナ・デムス
    [塁審]一塁: エド・ラピュアーノ、二塁: エド・モンタギュー、三塁: マイク・エベリット
    [外審]左翼: ブライアン・ゴーマン、右翼: ラリー・ヤング
  5. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後1時20分 試合時間: 3時間30分 観客: 4万4835人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ミネソタ・ツインズ アナハイム・エンゼルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・ジョーンズ 1 D・エクスタイン
2 C・グーズマン 2 D・アースタッド
3 C・コスキー 3 T・サーモン
4 DH D・オルティーズ 4 G・アンダーソン
5 T・ハンター 5 T・グロース
6 D・ミントケイビッチ 6 DH B・フルマー
7 D・モア 7 S・スピージオ
8 A・ピアジンスキー 8 B・モリーナ
9 L・リバス 9 A・ケネディ
先発投手 投球 先発投手 投球
J・メイズ K・エイピアー

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ ナショナルリーグでは、既に1997年フロリダ・マーリンズ2000年ニューヨーク・メッツがワイルドカードからのリーグ優勝を果たしている。
  2. ^ 過去にポストシーズンで1イニング2桁得点を達成したのは、1929年ワールドシリーズ第4戦7回裏のフィラデルフィア・アスレチックスと、1968年ワールドシリーズ第6戦3回表のデトロイト・タイガースである。

出典

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  1. ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年5月22日閲覧。
  2. ^ Jason Reid, "The Promised Land," Los Angeles Times, October 29, 2002. 2021年5月22日閲覧。
  3. ^ Andrew Simon and Sarah Langs, "Batter up! Biggest playoff innings in history," MLB.com, November 4, 2020. 2021年5月22日閲覧。
  4. ^ Mike Axisa, "Dodgers' Enrique Hernandez becomes 10th to hit three homers in MLB playoff game," CBSSports.com, October 19, 2017. 2021年5月22日閲覧。

外部リンク

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