2009年のJリーグ ディビジョン2
シーズン | 2009 |
---|---|
優勝 | ベガルタ仙台 |
昇格 |
ベガルタ仙台 セレッソ大阪 湘南ベルマーレ |
試合数 | 459 |
ゴール数 | 1164 (1試合平均2.54) |
得点王 | 香川真司 (C大阪・27得点) |
最大差勝利ホーム試合 | |
甲府 6-0 福岡(第23節・6月24日) 徳島 6-0 愛媛(第31節・8月1日) 徳島 6-0 熊本(第40節・9月20日) | |
最大差勝利アウェー試合 | |
草津 0-6 熊本(第38節・9月6日) | |
最多得点試合 | |
C大阪 5-3 水戸(第15節・5月17日) | |
最多観客動員 | |
22,707人 - 札幌 vs 水戸(第25節・7月4日) | |
最少観客動員 | |
615人 - 岡山 vs 栃木(第44節・10月7日) | |
平均観客動員 | 6,326人 |
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この項目では、2009年シーズンのJリーグ ディビジョン2(J2)について述べる。
2009年シーズンのJ2のクラブ
[編集]2009年シーズンのJ2のクラブは以下の18クラブである。Jリーグ ディビジョン1 (J1) 17位東京ヴェルディと18位コンサドーレ札幌が2007年シーズン以来2シーズンぶりのJ2降格。また、前シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)で好成績をおさめた栃木SC・カターレ富山・ファジアーノ岡山がJリーグに加盟し、新たにJ2リーグへと加わった。
チーム名 | 監督 | 所在 都道府県 |
ホームスタジアム | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
コンサドーレ札幌 | 石崎信弘 | 北海道 | 札幌ドーム 札幌厚別公園競技場 |
J1 18位 |
ベガルタ仙台 | 手倉森誠 | 宮城県 | ユアテックスタジアム仙台 | J2 3位 |
水戸ホーリーホック | 木山隆之 | 茨城県 | 笠松運動公園陸上競技場 | J2 11位 |
栃木SC | 松田浩 | 栃木県 | 栃木県グリーンスタジアム | JFL 2位 |
ザスパ草津 | 佐野達 | 群馬県 | 正田醤油スタジアム群馬 | J2 9位 |
東京ヴェルディ | 高木琢也 | 東京都 | 味の素スタジアム | J1 17位 |
横浜FC | 樋口靖洋 | 神奈川県 | ニッパツ三ツ沢球技場 | J2 10位 |
湘南ベルマーレ | 反町康治 | 平塚競技場 | J2 5位 | |
ヴァンフォーレ甲府 | 安間貴義 | 山梨県 | 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 | J2 7位 |
カターレ富山 | 楚輪博 | 富山県 | 富山県総合運動公園陸上競技場 | JFL 3位 |
FC岐阜 | 松永英機 | 岐阜県 | 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 | J2 13位 |
セレッソ大阪 | レヴィー・クルピ | 大阪府 | 大阪長居スタジアム | J2 4位 |
ファジアーノ岡山 | 手塚聡 | 岡山県 | 岡山県陸上競技場 桃太郎スタジアム | JFL 4位 |
徳島ヴォルティス | 美濃部直彦 | 徳島県 | 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム | J2 15位 |
愛媛FC | 望月一仁 | 愛媛県 | ニンジニアスタジアム | J2 14位 |
アビスパ福岡 | 篠田善之 | 福岡県 | レベルファイブスタジアム | J2 8位 |
サガン鳥栖 | 岸野靖之 | 佐賀県 | ベストアメニティスタジアム | J2 6位 |
ロアッソ熊本 | 北野誠 | 熊本県 | 熊本県民総合運動公園陸上競技場 | J2 12位 |
監督交代
[編集]チーム名 | 前監督 | 退任日 | 監督代行 | 新監督 | 就任日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
愛媛FC | 望月一仁 | 9月14日[1] | - | バルバリッチ | 9月15日[2] | 外部より招聘 |
東京ヴェルディ | 高木琢也 | 10月14日[3] | - | 松田岳夫 | 10月14日[3] | ユース監督からの異動 |
レギュレーションの変更点
[編集]- リーグ編成が前シーズンの15クラブから18クラブに増えたことにより、3回戦総当たりは維持されるものの各チームの試合数が9試合増の51試合へと変更になる。[4]
- J1・J2入れ替え戦が廃止され、年間成績1位・2位・3位がJ1へ昇格となる。
- クラブ数が偶数となったため、毎節全チームが試合を行う。2006年から2008年まではクラブ数が奇数であったため、毎節試合を行わないチームがあった。
- 従来の外国籍選手枠とは別に、AFC加盟国・地域の選手を1人出場できる「アジア枠」を導入した。
スケジュール
[編集]J1リーグと同様、3月7日に開幕、12月5日に閉幕、J1リーグとは違い中断期間を設けず、全51節が行われた。
リーグ戦概要
[編集]リーグ序盤戦は、C大阪と湘南が首位争いを展開。それを甲府が追う展開となり、開幕ダッシュに失敗した仙台もクラブ新記録の7連勝を挙げるなど、追い上げを見せた。昇格争いは、C大阪・湘南・仙台・甲府がひしめく混戦、4強状態のまま中盤戦に突入した。
中盤戦以降では東京V・水戸等のクラブが追い上げを見せるも終盤まで続かず、失速。一方、開幕ダッシュに失敗した鳥栖が、ハーフナー・マイクや山瀬幸宏などをシーズン途中に補強し、4強を射程内に捕らえるほどの追い上げを見せた。4強ではC大阪が頭ひとつ抜け出し、仙台が安定した結果を残す一方、勝ちきれない試合が増えてきた甲府と湘南が3位争いを展開した。
第48節でC大阪と仙台が3試合を残して昇格を決めると、最後の1枠を甲府・湘南が争う展開となった。最終節まで残り1つの昇格枠と優勝決定は持ち越された。
最終節では3位につけていた湘南が水戸に2失点を喫するも逆転し、熊本に勝利した甲府を振り切って3位を確保。逆転勝利で11年ぶりのJ1復帰を果たした。仙台は愛媛戦で引き分けに終わったが、C大阪が鳥栖戦で後半アディショナルタイムに同点・逆転弾を喫して敗退したため、仙台がJ2初優勝を果たした。なお、J2降格組の札幌と東京Vは6位、7位に終わり、1年でのJ1再昇格はならなかった。Jリーグ2部制に移行してからは2004年シーズン以来5年ぶりに、降格1年目のチームの昇格が無いシーズンとなった。
一方、下位では、J2昇格1年目の栃木と岡山が苦戦し、栃木は17位、岡山は最下位の18位に終わった。富山は、一時は9位につけていたが、第3クールに入ると失速し、13位に終わった。横浜FCは、序盤は最下位に沈んでいたが、栃木と岡山を引き離し、16位に終わった。また、福岡は、クラブ史上最低順位となる11位に終わった。徳島は、3年連続最下位だったが、善戦して9位と中位に上昇した。
順位表
[編集]順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権または降格 |
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1 | ベガルタ仙台 (C) (P) | 51 | 32 | 10 | 9 | 87 | 39 | +48 | 106 | J1 2010へ昇格 |
2 | セレッソ大阪 (P) | 51 | 31 | 11 | 9 | 100 | 53 | +47 | 104 | |
3 | 湘南ベルマーレ (P) | 51 | 29 | 11 | 11 | 84 | 52 | +32 | 98 | |
4 | ヴァンフォーレ甲府 | 51 | 28 | 13 | 10 | 76 | 46 | +30 | 97 | |
5 | サガン鳥栖 | 51 | 25 | 13 | 13 | 71 | 51 | +20 | 88 | |
6 | コンサドーレ札幌 | 51 | 21 | 16 | 14 | 74 | 61 | +13 | 79 | |
7 | 東京ヴェルディ | 51 | 21 | 11 | 19 | 68 | 61 | +7 | 74 | |
8 | 水戸ホーリーホック | 51 | 21 | 10 | 20 | 70 | 79 | −9 | 73 | |
9 | 徳島ヴォルティス | 51 | 19 | 15 | 17 | 67 | 52 | +15 | 72 | |
10 | ザスパ草津 | 51 | 18 | 11 | 22 | 64 | 76 | −12 | 65 | |
11 | アビスパ福岡 | 51 | 17 | 14 | 20 | 52 | 71 | −19 | 65 | |
12 | FC岐阜 | 51 | 16 | 14 | 21 | 62 | 72 | −10 | 62 | |
13 | カターレ富山 | 51 | 15 | 16 | 20 | 48 | 58 | −10 | 61 | |
14 | ロアッソ熊本 | 51 | 16 | 10 | 25 | 66 | 82 | −16 | 58 | |
15 | 愛媛FC | 51 | 12 | 11 | 28 | 54 | 80 | −26 | 47 | |
16 | 横浜FC | 51 | 11 | 11 | 29 | 43 | 70 | −27 | 44 | |
17 | 栃木SC | 51 | 8 | 13 | 30 | 38 | 77 | −39 | 37 | |
18 | ファジアーノ岡山 | 51 | 8 | 12 | 31 | 40 | 84 | −44 | 36 |
最終更新は2009年12月5日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
得点ランキング
[編集]順位 | 選手 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
得点王 | 香川真司 | セレッソ大阪 | 27 |
2 | 都倉賢 | ザスパ草津 | 23 |
3 | 大黒将志 | 東京ヴェルディ | 21 |
4 | 乾貴士 | セレッソ大阪 | 20 |
T5 | キリノ | コンサドーレ札幌 | 19 |
高崎寛之 | 水戸ホーリーホック | ||
マラニョン | ヴァンフォーレ甲府 | ||
8 | 内村圭宏 | 愛媛FC | 18 |
T9 | マルセロ・ソアレス | ベガルタ仙台 | 16 |
佐藤洸一 | FC岐阜 | ||
大久保哲哉 | アビスパ福岡 |
2009年12月5日
出典: J. League Data
関連項目
[編集]出典・脚注
[編集]- ^ 「望月一仁監督 解任のお知らせ」『J's GOALアーカイブ』、愛媛FC、2009年9月14日 。2020年3月12日閲覧。
- ^ 「イヴィッツァ・バルバリッチ氏 愛媛FC監督就任決定のお知らせ」『J's GOALアーカイブ』、愛媛FC、2009年9月15日 。2020年3月12日閲覧。
- ^ a b 「監督交代、松田岳夫新監督就任のお知らせ」『J's GOALアーカイブ』、東京ヴェルディ1969、2009年10月14日 。2020年3月12日閲覧。
- ^ これはJ2としての歴代最多試合数である。J1を含めた全体の総試合数の最多は1995年(当時1部のみ)の14チーム・年間4回総当りで52試合(各ステージ2回総当り・26試合ずつ)である。